SNAKEPIPE MUSEUM #77 Tempest Doll

20250907 03
【ティーソーサーに横たわる球体関節人形】

SNAKEPIPE WROTE:

当ブログのカテゴリー「SNAKEPIPE MUSEUM」では、定期的に人形作家の特集をするんだよね。
前回は2019年1月の「Pasha Setrova」だったようなので、およそ6年半ぶりの更新になるのかな。
定期的とは言い難い年月が経過していたね。(笑)

今回特集するのは、ポーランド、ザモシチ在住の人形作家Tempest Doll、直訳すると「嵐の人形」になるのかな。
ブランド名として確立されているようなので、カタカナでテンペスト・ドールと書いていくことにしよう。
テンペスト・ドールはMarta Żary(マルタ・ジャリ)という個人が手作りしているらしい。
Webページにテンペスト・ドールのページをいくつか発見できたけれど、詳細については不明だよ。
今回は年表などは無しで、作品のみを紹介していくことにしよう。

一番最初にSNAKEPIPEが観たのは動画だった。
その動画を観てコレクションしたい!と思ってしまったんだよね。
動画の共有が許可されていないので、こちらからご覧ください!
この人形は「「Porcelana(ポルセラナ)」で、「磁器」を意味するポーランド語だという。
青色に染付された中国の陶磁器みたい。
どんな動画なのか、文章で簡単に説明しよう。
左のように、箱に入ったバラバラのパーツから始まるんだよね。
体の中央になるバストからスタートし、腰や手足にゴム紐を通しながら、体が作られていく。
関節部分のゴールドがひょうたん型で面白い。
最終的には10頭身くらいのモデル体型人形(身長45cm)が出来上がる。
パーツから、こんな人形ができあがるなんて、素敵だよね!

上のポルセラナに似た中華風の「Epergne(エペルヌ)」。
飾り皿や花器などを意味する言葉らしいので、やっぱりモチーフは陶磁器なんだね。
この人形は、ポルセラナの約半分の大きさで18cmなんだって!
手のひらサイズで、この精巧さにはびっくり。
腕が4本あって、頭に金ピカの装飾が施されているので、仏像っぽくも見えるよ。
テンペスト・ドールが使っている素材はポリウレタン樹脂で、磁器や陶器に似た質感が出て繊細な造形が可能だという。
着色もしやすいらしいので、扱いやすい素材なんだね。

頭の飾りがグレードアップしているよ!
この人形には「The Observer(観察者)」という名前がついているよ。
上の2つとは造形が違い、胴体を細く長くし、腕を短くし、顔やパーツがリニューアルされているという。
ポリマー石膏に変更したことで、磁器のような見た目と質感を持ちながら、レジンよりも割れにくく環境耐性の高い仕上がりを実現することができたんだとか。
ところどころ、まるで青い血管のように走っているように見えるのは、ひび割れを強調し塗装しているんだって。
欠点を受け入れデザインとして取り込むことにした、テンペスト・ドールの新たなアプローチだと説明があったよ。
人形に対してというよりも、テンペスト・ドール自身の生き方を宣言しているようで、応援したくなってしまうね。

テンペスト・ドールの作品は販売されているんだよね。
ここまで観てきて、欲しくなった人も多いはず。
SNAKEPIPEも手に入れたくなってしまったからね!
現在販売されているのは、画像の「Carat(カラット)」で、身長45cmのタイプ。
王冠やウィッグ、衣装などが全てセットになっているという。
名前の「カラット」は、征服に人生を捧げあらゆる物を手にして、今では金そのもののように冷たく生気のない存在になってしまった女王というイメージなんだって。
テンペスト・ドールは、見聞きしたものからインスピレーションを得て、背景と共に制作に取り組んでいるんだね。
「カラット」のお値段は、送料を含めて日本円で約565,000円ほど。
1点物で、自分の好きなポーズを取らせることができる自由度を考えると、お手頃なのかな?
SNAKEPIPEは、ポルセラナで素材がポリマー石膏のタイプがあったら欲しいと思うよ。
テンペスト・ドールにリクエストして特注で作ってもらおうか。(笑)

映画の殿 第75号 俺は飛ばし屋/プロゴルファー・ギル

【現役からレジェンドに至る大勢のプロ・ゴルファーと共演しているギルモア】

SNAKEPIPE  WROTE:

「アメリカンジョークは面白くない」と言う人は多いはず。
コテコテのオヤジギャグを好むSNAKEPIPEも大きくうなずくはずなのに、「俺たち〜」シリーズで有名なアメリカのコメディアンであるウィル・フェレルの大ファンになったのが今から10年以上前のこと。
ちょっと下品なアメリカンジョークに、腹を抱えて笑えることがわかったよ。
ウィル・フェレル出演の映画については「映画の殿08」から「ユーロビジョン」まで5つも特集しているので、いかに熱中して鑑賞していたのかが分かるよね。(笑)
そんなウィル・フェレルがコメディアンとしての地位を確立したのが、アメリカのコメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ」だった。
1975年から続く長寿番組だというので、日本だったら「笑点」みたいなものか?
ウィル・フェレルより少し前に「サタデー・ナイト・ライブ」で笑いを取っていたのが、ユダヤ系アメリカ人のアダム・サンドラー
前置きが長くなってしまったけれど、今回はアダム・サンドラー主演映画「俺は飛ばし屋/プロゴルファー・ギル」について書いていこう。
※ネタバレしないように書いているつもりですが、未鑑賞の方はご注意ください

1996年に公開された「俺は飛ばし屋/プロゴルファー・ギル(原題:Happy Gilmore)」。
タイトルと画像でゴルフの話だと分かるよね。
以前より何度か書いているように、ROCKHURRAHとSNAKEPIPEは毎週欠かさずアメリカのPGAゴルフを鑑賞しているゴルフ・ファン。
恐らく10年ほどの鑑賞歴になるので、今ではすっかり詳しくなっているはずだよ。
そういえば、ウィル・フェレルもスポ根映画、たくさん扱っていたっけ。(笑)
アダム・サンドラー主演のゴルフ・コメディ映画はどんな感じだろう。
あらすじはこちら。

プロのアイスホッケー選手を目指す青年ハッピー・ギルモアは、シュート力は抜群なのにスケートが大の苦手。
ある日、差し押さえられた祖母の家を取り戻すために大金が必要になったギルモアは、賞金目当てでゴルフトーナメントに出場することに。
持ち前のシュート力でミラクルショットを連発し、順調に勝ち進んでいくが……。
(映画.comより)

トレイラーはこちら。

ティーショットで400ヤード飛ばし、パー4でワンオンするなんて夢のような話。(笑)
本当はアイスホッケーのプロになりたかったはずなのに、借金返済のためにゴルフを選ぶギルモア。
ゴルフの優勝賞金額は高いからね!
ホッケーのシュートを決める時のフォームが、ゴルフのティーショットになっているね。
下からすくい上げるようなスタイルは、現在世界ランクNo,1のスコッティ・シェフラーに似てるかも。
そしてハッピー・ギルモア本人は、画像でも分かるように「やんちゃ」で、深く考えないタイプ。
性根は優しくて、おばあちゃん想いなんだよね。

ギルモアが大好きなおばあちゃん(画像真ん中)。
このおばあちゃんが税金を27万ドルも滞納したことで、ギルモアがゴルフに転向するんだよね。
おじいさんが建てた家まで抵当にはいってしまうとは、おばあちゃん呑気過ぎ!(笑)
おばあちゃんを演じているのは、フランシス・ベイ。
どこかで見たことあると思ったら、デヴィッド・リンチ作品の常連だったよ!
「ブルー・ベルベット」にも出演していたとは。
そして画像左は、のちにギルモアのガール・フレンドになるバージニア。
紳士のスポーツであるゴルフとはかけ離れたギルモアの様子にとまどいながらも、味方になっていくんだよね。

家を差し押さえられてしまったため、おばあちゃんが入居した老人ホームの経営者。
観ている時には気づいていなかったけれど、演じているのはベン・スティラー!
ウィル・フェレル、アダム・サンドラーと同年代の「サタデー・ナイト・ライブ」出身者。
コメディアン2人が出演していたんだね!
ベン・スティラーとウィル・フェレルが出演していた映画「ズーランダー(原題:Zoolander 2001年」も面白かったな。
決め顔の「ブルー・スティール」、また見たくなったよ!(笑)

ギルモアと因縁のある男、ラーソンを演じていたのは、「007 私を愛したスパイ」でジョーズ役だったリチャード・キール
身長218cmで、世界一巨体の俳優として知られているらしい。
この顔と体格なら、どの作品でも観間違うことがないよ。
ギルモアのせいで頭にナイフが突き刺さったままになっている設定なんだよね。
まるでアレックス・デ・ラ・イグレシア監督の「刺さった男」状態だよ。(笑)

ギルモアの才能を見抜き、レッスンを買って出る元プロゴルファーのチャップス。
ゴルフ場でワニに右手を食いちぎられるという過去を持ち、右手は義手という設定になっている。
PGAゴルフをTV観戦していると、実際にゴルフ場にワニが出現することあるんだよね。
ルイジアナ州やフロリダ州はワニが生息していることで知られているので、チャップスの話はまるっきりデタラメではない。
義手の扱いがぞんざいで、この辺りがキツめのブラック・ジョークなんだよね。(笑)

飛ばし屋で、様々なラッキーにも恵まれ、賞金を稼いでいくギルモアの活躍に大笑いさせてもらった。
「そんなバカな!」
というシチュエーションで、ゴルフボールがカップインしていく様子は、あり得ないからこそ面白かったよ。(笑)
ライバルのゴルファーや、ド素人のキャディも良い味出していたね。
ゴルフ好きにはおすすめの映画だよ!

「俺は飛ばし屋」から29年が経過した今年2025年、Netflixの新作映画として登場したのが、「俺は飛ばし屋/プロゴルファー・ギル2(原題:Happy Gilmore 2)」。
ここで知らされていなかったら見逃していたところ、ROCKHURRAHが目ざとく発見し鑑賞することになったんだよね。
そのためROCKHURRAH RECORDSでは、「飛ばし屋1」と「飛ばし屋2」を連続して観ることができた。
ハッピー・ギルモアは、一体どうなったんだろうね?

ハッピー・ギルモアのゴルフ人生は、まだ終わっちゃいない!
アダム・サンドラー演じる短気なゴルフ界のレジェンドが、娘の夢をかなえるために復帰を目指してクラブを振り回す。
(Netflixより)

続いてはトレイラーね。

30年近く経ってもギルモアの精神年齢はほとんど変わっていないみたいだよね!
そしていつの間にか4人の息子と娘が1人いることになっているよ。
「飛ばし屋1」で登場したヴァージニアと結婚し、子宝に恵まれたんだね。(笑)
男の子達は完全にギルモアの下ネタ好きDNAを受け継いでいるよ。
幸せなご家庭が垣間見られるのかと思いきや、ヴァージニアは映画開始ほんの数分で退場してしまう。
「飛ばし屋」ではあっさり人がいなくなってしまうんだよね。
きっとこれもアダム・サンドラー式のブラック・ジョークなんだろうな。(笑)

PGAゴルフで一番有名な大会といえば、マスターズ・トーナメント
ここで優勝したプレイヤーは記念として、緑色のブレザー通称「グリーン・ジャケット」が贈られる。
2021年に松山英樹がアジア人として初優勝したことは記憶に新しいよね。
そんなマスターズをパロディにしたシーンが映画に登場し、グリーンならぬ「ゴールド・ジャケット」を着用したプロ・ゴルファー達が大勢出演していることに興奮する。
画像は集合写真で、全員ではないけれどプロ・ゴルファー達が笑顔を浮かべているよ!
大ファンのジョーダン・スピースやマキロイも出演していて、ゴルフ・ファンには嬉しい限り!(笑)

世界No.1のシェフラーまで演技していて、2025年5月に誤認逮捕された時のことを自虐ネタとして披露する。
「また逮捕かよ」には笑わせてもらったよ。(笑)
ゴルファー達は皆、演技が上手ですぐに俳優になれそうなほどだった。
中でも群を抜いて目立っていたのがウィル・ザラトリス!
プロ・ゴルファーの中で特徴があるわけではないのに、「俺は飛ばし屋1」の中で最初のキャディだった少年がプロになっている役どころを演じていたよ。
演技力の高さにびっくり!(笑)
ザラトリスとシェフラーの見方が少し変わってきそうだよ!

ラッパーのエミネムも出演していたよ。
世界で最も売れたラップ・アーティストなんだって?
エミネムが出てきた2000年代は、もうラップ系を聴いていなかったSNAKEPIPE。
名前は知っているけれど、正直言ってあまり馴染みがないんだよね。
「俺は飛ばし屋2」では、ヤジを飛ばす観客として登場していたよ。
エミネムは「スーパーバッド 童貞ウォーズ」を200回以上観たと公言しているコメディ映画好きらしいので、アダム・サンドラーとの共演を楽しんだのかもしれないね?

PGAツアーに反旗を翻すように設立されたLIVゴルフを揶揄するような、ゲームっぽい対戦が面白かった。
ここでもプロ・ゴルファー達が演じていたんだよね。
最終ホールのグリーンでは大いに笑ったよ!
あんな試合が実際にあったら楽しいだろうね。(笑)
ゴルフ・ファンでなくても楽しめるけれど、ゴルフ・ファンなら2倍楽しめる「俺は飛ばし屋」シリーズ、鑑賞できて良かった!

アメリカでは公開当時、ファストフード・チェーンのSUBWAYで、カリフォルニア州の1店舗を映画とコラボして「ハッピー・プレイス」に変更したという。
「俺は飛ばし屋1」で、ギルモアがSUBWAYの広告に出演しているシーンがあったことを思い出す。
更に「ハッピー・ギルモア・ミール」というメニューを販売し、映画の登場人物がプリントされカップを受け取ることができたというから、皆さんノリノリだよね!
SNAKEPIPEも、このカップ欲しかったな。(笑)

ふたりのイエスタデイ chapter28 / The Velvet Underground

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【ウォーホルのバナナが描かれた1stアルバム】

SNAKEPIPE WROTE:

先週、ROCKHURRAHが書いた「残暑見舞2025」にあったように、お盆時期から約10日程手術のために入院していたSNAKEPIPE。
日本一(世界一かも)と言われている名医に執刀してもらい、無事に退院したんだよね。
手術の翌日から立って歩けたのにはびっくり!
そして退院時も、迎えに来てくれたROCKHURRAHとともに、自分の足で帰宅できて良かったよ。
皆様、お騒がせしましたが、ここにSNAKEPIPEの復活を宣言いたします!(笑)
報告に続いて、通常のブログに戻ろうか。

当ブログのカテゴリー「ふたりのイエスタデイ」で、前回書いた「ふたりのイエスタデイ chapter27 / RUN DMC」について、ご指摘を受けてしまった。
RUN DMCについては2020年2月に「ふたりのイエスタデイ chapter17 /Sigue Sigue Sputnik&RUN DMC」として記事にしている、というもの。
6年前に書いたことを失念していたとは!
ダブった記事を載せてしまい、深くお詫び申し上げます。
恥ずかしいミスだね。(笑)

気を取り直して、「ふたりのイエスタデイ」を書いていこう。
今回はヴェルヴェット・アンダーグラウンドについてだよ!
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド(The Velvet Underground)は、1964年にニューヨークで結成されたバンド。
ロック史上、最も革新的で影響力のあるバンドのひとつとして知られているんだとか。
画像中央のルー・リードが作詞したのは、ドラッグ、セクシュアリティや暴力など、それまでは扱われなかったテーマというのが特徴なんだって。
ポップ・アーティストのアンディ・ウォーホル(画像左から2番め)が、デビューアルバムのプロデュースとアルバム・ジャケットを手がけ、アートと音楽の融合という点も画期的だったという。
ウォーホルが連れてきたとされるモデルのニコ(画像左)が1stアルバムのみヴォーカルとして参加している。
ヒップでクール(死語)な人たちが集まって、バンドやったってことだね。
SNAKEPIPEはリアルタイムで聴いていたわけではないので、伝聞としてお伝えしているよ。(笑)

ここからが思い出につながる話ね。
SNAKEPIPEの父親は、数回、写真展を開催したことがある。
展覧会場ではBGMを流すことができたので、SNAKEPIPEと長年来の友人Mが音楽を担当した。
手持ちの音源をいくつかピックアップし、父親に聴いてもらう。
その中で「これ、いいね!」と父親が選んだのが、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「Sunday Morning」だった。

精神世界的な映像だね!(笑)
ゴッホの絵画作品みたいな「ぐるぐる」が出てきて、とてもアートな雰囲気。
2017年にアップされたようなので、当時は観ていない動画だよ。
デビュー・アルバム「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ」を聴きながら、父親にアンディ・ウォーホルが関係している話を伝えると、とても嬉しそうに「これに決めよう!」と瞬時にBGMが決定した。
SNAKEPIPEはCDを所持していなかったので、父が購入し、展覧会場で使用することになった。
その時のCDを今でも所持していて、愛聴しているよ!(笑)

父親の展覧会場で、SNAKEPIPEは受付に立っていた。
ふらっと立ち寄った外国人(欧米人)から英語で尋ねられる。
「この曲のタイトルは?」
展覧会のテーマにした「Sunday Morning」だったので、CDジャケットを見せて説明する。
「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、OK!サンキュー!」
暗記するように何度もバンド名をつぶやき、お礼を言って去っていった。
写真展についてのやり取りをしているのかと、父親が駆け寄ってきたけれど、質問が音楽だと分かり落胆していたっけ。(笑)

NHKで再放送されていた「ヴェルヴェットの奇跡 革命家とロックシンガー」を観る。
1989年にチェコスロバキアが革命により、共産党政権が崩壊し民主化が始まる。
チェコの反体制派から熱烈な指示を受けたのが、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの1stだったという。
後にチェコ大統領となるヴァーツラフ・ハヴェルが偶然手にしたレコードが革命の始まりだったとされ、「ヴェルヴェット革命」と呼ばれているという。
「音楽が歴史を変えた」ドキュメンタリーで、とても興味深かったよ!
大統領になったハヴェルが衝撃を受けたのが「I’m Waiting For The Man」だったという。

ピンボケで、ズームのスピードが速いため、かなり見づらい動画だよ。
SNAKEPIPEは洋楽を日本盤で買うことがほとんどないので、対訳が載っている解説を読んだことがない。
「I’m Waiting For The Man」はどんな内容なのか調べてみようかな。

マン(The Man)=麻薬の売人に会うために、26ドル握りしめレキシントン通りの125番地に向かう俺。
ここは白人の俺にとって居心地が悪い場所。
好奇の目で見られたり、何をしに来たのか探られてしまうからさ。
気にせず「マン」を待ち続けて、ようやく「マン」がやってくる。
待たされた挙げ句やっとドラッグにありつき、安心して帰路につけたよ。

少しSNAKEPIPEの脚色が入っているけど、歌詞を要約するとこんな感じみたい。
タイトルは「売人を待つ」というスラングで、当時の26ドルは、今だと200〜250ドルくらい。
これはヘロインの相場だったらしいね。
まるでスナップショットのように街の様子を切り取り、ドラッグをテーマにした曲は斬新だったんだね。
ヒッピーが提唱する「愛と平和」とは一線を画してるよ。
まさにバンド名通り「隠れた世界」や「社会の裏側」を表現していることが分かるね。

ROCKHURRAHがデビュー・アルバムの中で好きな曲は「Venus In Furs」だって。
タイトルはマゾッホの小説「毛皮を着たヴィーナス」から取られている曲なんだね。
ジョン・ケイルのエレクトリック・ヴィオラが印象的だよ!
ROCKHURRAHはジョン・ケイルが好きで、レコードを数枚所持しているという。

こちらもピンボケの粗い画像だけど、当時の雰囲気が感じられるよね。
ウォーホルが関わったことでアートと音楽が融合されたことは前述したけれど、文学的要素も加わっているよ。
80年代日本でバンド名に「マダム・エドワルダ」と名付けたり、「ジュネ」を名乗ったりするのも同じ傾向だよね。(笑)
文学と音楽とファッションとアートなど、複数の要素を「たしなんで」いたのは、80年代の共通項だったのかもしれない。
SNAKEPIPEもROCKHURRAHも然り、だからね!

2023年3月に「合田佐和子展」を鑑賞し、ルー・リードのアルバム・ジャケットを手がけていたことを知る。
合田佐和子はかねてよりルー・リードのファンで、1975年に来日した際、インタビューをしたという。
気難しいルー・リードと打ち解け、1977年に発売されたベスト盤(日本盤)アルバム・ジャケットの依頼を受けた話が紹介されていたっけ。
合田佐和子が出会った時には、すでにヴェルヴェット・アンダーグラウンドは解散していて、ソロ活動していたんだね。
ルー・リードについて調べていたら、2008年に前衛音楽家のローリー・アンダーソンと結婚していたことを知ったよ。
今頃驚くのは、遅過ぎだよね。(笑)

今回はヴェルヴェット・アンダーグラウンドにまつわる思い出話と曲の紹介をしてみたよ。
曲を聴いたりにおいをかいだりして、ふと昔の記憶が蘇ってくることがあるよね。
やっぱり歳だからかな?(笑)

ROCKHURRAH RECORDS残暑見舞い2025

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【全ては大丈夫、早く良くなってねSNAKEPIPE!】

ROCKHURRAH WROTE:

ROCKHURRAHとSNAKEPIPEはいつもより長いお盆休みを取ってるんだが、実はSNAKEPIPEはこの期間中に手術を行っていて、まだ入院中なのだ。
これまでに手術経験のない、比較的健康な生活を送ってきたSNAKEPIPEだったが、人生初の命に関わるような大手術を先週受けることになった。
ブログがアップされるのは日曜日だから「先週」とは書くものの、この記事を書いてるのはまだ手術翌日。
時系列で言えば先週後半の話だ。え?説明しなくてもわかる?

本当はブログなんて悠長に書いてる場合じゃないんだが、今回の記事はSNAKEPIPEからのリクエストによるもの。
手術のせいで毎週書いてたブログをお休みしたくない、という思いからなんだよ。
来週の体調が良くなってるかどうかがわからないので、実はその分のブログ記事も書き溜めてるという周到ぶり。
年に2回くらいしかブログを書かないROCKHURRAHには真似出来ない芸当だから頭が下がるよ。

この記事のみ読んでるような人には状況がさっぱりわからないだろうから、なるべく時系列に沿って語るとしようか。

年末年始に突然高熱を出したSNAKEPIPEだったが、色々な医者に診せても不明熱とかしかわからず、とにかく高熱のまま2ヶ月間も何の病気だかわからないまんまだった。
正月休みと重なってしまったので最初の対応が遅れたのもあったし、行った病院がヤブ医者→ちょっとは専門的な医者→全然関係ない分野の医者、となってしまったのが2ヶ月も治療が遅れた原因だ。
そして結局は別件で受診した大学病院、ここでやっと高熱の原因となった病気が判明した。
どうやらかなり危ない大病らしく、その日のうちに緊急入院となったくだりはこの記事この記事にも書いてるな。

そこで1ヶ月もの間入院して点滴治療を行なって、やっとSNAKEPIPEの厄介な病気はひとまず治った。
ROCKHURRAHは1日も欠かさず見舞いに行ってたけど、この間は2人とも本当に辛かったな。

そして今回の手術。
2月の病気とは密接に関係してるものの、どちらが原因なのかもハッキリとはわからないよ。
手術を受けた方がいいとは去年から大学病院で言われてて、ある程度の覚悟はしていたんだが、その病院では最も受けたくない手術方法でしか出来ないと言う。
主治医が正直と言うか、あまり自信がないような口ぶりで手術について語るので聞いてる方が怖くなってしまった。
このままでは絶対にいけないと2人のセルフKY(危険予知)が働いて、ここでの手術は辞退する決断をしたのだ。

その頃から病気については調べていて、TVドラマのモデルにもなった、この分野では日本一と言われてる有名な医師のいる東京の病院で手術を受けることになったのが5月の話。
さすがにこの手の手術に関しては場慣れしてる口ぶりで「得意です」とまで言われたら、この先生を信じる気になってしまったよ。
昔はSFでしかお目にかかれなかった最先端手術を受けることが出来て、しかも院長自ら執刀してくれるという。
大学病院から言われるままにしなくて良かったよ。

時はあっという間に過ぎて入院、そして手術となったのが昨日なのだ。

本当はこの間の紆余曲折や心の乱れ、2人の不安なども詳しく書こうと思えばかなりの長文になってしまうだろう。
しかしこのブログではSNAKEPIPEの病気についても漠然としか書いてないわけで、そんな描写は意味がないだろうな。

前は手術の様子を見学出来たようなのだが今はやってないとの事で、待合室で待つしかない。
TVドラマでよく見るように手術室の外のベンチで祈りながら待つ、というシーンはこの病院では出来ないので仕方ないな。

朝から始めた手術が昼前には終了、無事に成功したと伝えられたのでとりあえずはひと安心。
随分時間がかかったとROCKHURRAHは思ってたんだが、実際には麻酔をかけたり色々なものを装着したりで1時間くらいはかかるらしいので、手術自体は素早い手並みだったんだろうな。

夕方に麻酔から覚めた時には本人の連絡ももらったけど、文章は怪しいしその後プッツリと音信不通となってしまった。
手術自体は成功でも痛みや何やで苦しい思いをしてるんじゃないかという心配でいっぱいだったよ。

翌日、つまり今日の昼前にやっとSNAKEPIPEからちゃんとしたメッセージが来て、大丈夫なようなので、ようやく安堵した。
その後、少しずつ回復してるようなメッセージが増えてきたので良かった。
不安の中でこんな記事なんか冷静には書けないもんね。

敢えて具体的な闘病日記みたいなものは書けないけど、ごく簡単にSNAKEPIPEの現状を報告してみたよ。

今年も半分以上が過ぎたけど病気や手術以外でも、SNAKEPIPEのMacが突然ダメになって買い替えたことや、突然に玄関の壁が崩壊して靴棚がダメになったり、突然のDisorder(なぜか急に英語)が多かった年になるんだろうな。

SNAKEPIPEの回復祈願と今年後半にはだんだん良くなってくるとの願いを込めて、あまり凝ったものは作れなかったけどポストカードを作ってみたよ。
ROCKHURRAH POSTCARDというシリーズ名で毎年の年賀状と暑中見舞いを作ってるんだけど、80年代ニューウェイブに詳しい人が見たら元ネタはバレてしまうだろうな。
過去にもドイツのパレ・シャンブルグやホルガー・ヒラー、フェールファーベンにデイ・クルップスなどを題材に作ってきたが、今年は大御所DAFの曲名そのまんま。
Alles Ist Gutは「全ては大丈夫」みたいな意味だと思うけど、原曲はチューニングちょっと狂ったんでないの?と思わせる演奏に押し殺したヴォーカルで、全然大丈夫に聴こえない・・・が、まあいいか。

あともう少し待てばSNAKEPIPEも退院して帰れるようになるはず。
焦らず、ゆっくりでいいから徐々に元通りに元気になって欲しいよ。
一緒に帰って来よう、SNAKEPIPE。

それではまた、Bis bald!(ドイツ語で「また近々ね」)