ビザール・チャーチ選手権!35回戦

【チャーチが入ったタイトルの曲といえばこれかな】

SNAKEPIPE WROTE:

先日電車の中吊りに目をやると、飛び込んできたのは「BIZARRE」の文字。
ビザールと聞くとつい反応してしまうSNAKEPIPE。
それは雑誌「BRUTUS」の広告で「BIZARRE PLANTS」を特集しているというものだった。
「BRUTUS」とは、1980年から現在に至るまで刊行されている男性向けの雑誌のこと。 
「都市で生活し、時にはアウトドア・ライフをも楽しむ大人の男の雑誌」というスタンスらしいので、自宅で変わった植物を育てる、というのもアリなのかもしれない。
都会のベランダで植物に熱中する男といえば「植物男子ベランダー」を思い出すね。
田口トモロヲ主演の面白いドラマなんだけど、何故だかDVDになってないの。
こういう作品を商品化して欲しいんだけどねえ。
「BRUTUS」に話を戻すと、そんなアーバンライフを満喫するシティ派(死語の連発)の雑誌で「ビザール」なる言葉が採用されるとは意外だよ。
ビザール系の記事ならROCKHURRAH RECORDSが得意だからね。(笑)
今週は絶対、「ビザール・グッズ選手権」の記事を書こうと心に決めたSNAKEPIPEである。(おおげさ) 

「BRUTUS」への対抗意識から、記事を書くことに決めたけれど、さて題材は何にしようか?
ここで思い出したのが、先週書いた「クリスチャン・ボルタンスキー – Lifetime」で印象的だった祭壇である。
祭壇から連想したのは教会。
もしかしたらビザールな教会、あるんじゃないかな?

なんでしょうか、このカラフルな動物たちは!
これはモロッコのユスーフィーアにある教会で、スペインのアーティスト、Okuda San Miguelによって描かれたらしい。
ストリート・アーティストを支援して、古い教会を一新させるというブリティッシュ・カウンシル(英国文化振興会)によるプロジェクトだったようで。
サンミゲルのアートワークによって、教会は以前とは大きく見目姿を変えたことだろうね。(笑)
SNAKEPIPEが持つ教会のイメージは慎ましやかで清貧なんだけど、これは全く趣が違うよ。
恐らく現在も教会としての役割を果たしているようだけど、ポップな教会でも礼拝が行われるんだろうか。
いつでもカーニバルが開催されそうな雰囲気だよ。(笑)
オクダ・サンミゲルというアーティストは、こういった色とりどりの幾何学パターンを使用した作品が有名なようだね。
それにしてもどうして「オクダ」なのか、よく分からなかったよ。
本名ではないみたいなんだよね。

動物つながりで選んだのがこれ!
鳥の形をしている教会があるなんてびっくりだよね。 (笑)
インドネシアのジャワ島中部、ジャワ州の都市マゲランにあるという。
1990年に神の啓示を受けたダニエル・アラムシャなる人物が建造したという話だよ。
啓示によってこのデザインに決めたのか、調べてみたけどよく分からなかったよ。
現在は教会としての機能はなく、観光名所になっているらしい。
森の中に巨大な鳥モチーフの建造物があるなんて、廃墟マニアだけじゃなくても観てみたいもんね!
HPもあり、ツアーまで組まれているので人気がある場所みたいだよ。
ボロブドゥール遺跡の近くのようなので、ちょっと足を伸ばしてみるのも良いかも。(笑)

チキン・チャーチに続いて紹介するのは、こちらも驚きの場所にある教会だよ!
なんと地下にあるんだよね!
これはフィンランドのヘルシンキにあるテンペリアウキオ教会で、スオマライネン兄弟の設計により、1969年に完成したものだという。
岩をくりぬいて建てられていて、音響効果が抜群なのでコンサート会場にもなっているとは驚きだよね。
上からみると、あまり教会の雰囲気はないけれど、内装をみると荘厳な雰囲気がよく分かるよ。
色合いの美しさも際立っているね。
かなり有名な観光地らしく、ひっきりなしに観光客の出入りがある、なんて記事を発見したよ。
そう聞くと、ちょっと興醒めしてしまうけど、ユニークな教会であることは間違いないね。

こちらもかなり個性的な教会ね!
1400年に建造されたチェコ共和国プラハにあるKostnice Sedlecという教会なんだよね。
ここは元々墓地で、教会は墓地の中央に建てられたらしい。
1870年に教会を購入したシュヴァルツェンベルク家は木彫家フランティシェク・リントに人骨を使用した内装を依頼したという。
1万人分の人骨が使用されているという、この建造物、ゴシックだよねえ!
シュヴァルツェンベルク家の紋章まで骨で作られていて、人骨使用の意図が読めないよ。
こちらもプラハからのツアーが組まれていて、観光地になっているみたい。
フランスのカタコンベ同様、怖いもの見たさの人が多いんだね。
SNAKEPIPEもちょっと興味あるけど、悪夢にうなされるかもしれないな。(笑)

最後はこちら!
なんと、戦車の上に教会が建っているよ。
これはアメリカ、ミズーリ州出身のChris Kuksiというアーティストの作品なんだよね。
1973年生まれというから、現在46歳くらい?
「Church Tank」という作品は2007年頃から制作しているみたいだね。
4×12×10という大きさだとすると、約10cm×30cm×25cmなので、置物サイズ。
今回の特集に入れるのには少し無理があるみたいね。(笑)
バロック様式の教会と重装甲戦車を組み合わせることで、どんな印象を受けるかな。
相反するイメージのミクスチャーは、違和感があって印象に残るよね。
どんなメッセージが込められているかは分からないんだけど。
Chris KuksiのHPで、人物をゴシック調に仕上げた彫刻を見ることができる。
かなりグロテスクで、良い感じ!(笑)
ギーガーみたい、というROCKHURRAHの感想もよく分かるね。
SNAKEPIPE MUSEUMのコレクションに加えたい作品だよ!

今回はビザールな教会を集めてみたよ!
検索したのは「church」なので、別の機会に「temple」とか「shurine」のビザールも探してみようかな。
今度はどんなビザールに出会えるのか?
次回もお楽しみに!

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