金沢初上陸続編!KAMU kanazawa 鑑賞

20220703  01
【温泉旅館から見えた風景】

SNAKEPIPE WROTE: 

先週書いた「金沢初上陸!金沢21世紀美術館 鑑賞」の最後に予告していた、金沢観光2日目を書いていこう!
SNAKEPIPEの希望は金沢21世紀美術館に行くことだったけれど、ROCKHURRAHは追加の企画を立てていてくれた。
それは山中温泉にある鶴仙渓の散策と、金沢21世紀美術館近くにある私設現代アート美術館「KAMU」に行くこと!
温泉旅館を山中温泉に決めたのは、鶴仙渓が目的の一つだったからなんだよね。

金沢観光初日は、旅館の夕食に舌鼓を打ちすぎてしまい、お腹が破裂するくらい食べ過ぎてしまったROCKHURRAHとSNAKEPIPE。
更に「利き酒セット」という日本酒3種の飲み比べもしたため、早目に床につくことに。(笑)
露天風呂付きの部屋を取っていたので、早起きした翌朝、ゆっくり湯に浸かってから鶴仙渓の散策に出かけたのである。

朝から日差しが照りつけているのに、宿の方からは傘を持つように勧められる。
晴れているけれど念の為、宿の傘を借りて歩き始める。
地図を見ながら歩いていたはずなのに
「遊歩道ってゆうほどうの道じゃないよね」
バカなダジャレに大笑いするROCKHURRAH。
確かこのダジャレは、10年以上前にも使ったはずだけどね。(笑)
ここで道を間違えていたことが判明し、正しい道を見つけて一安心。
大聖寺川に沿って遊歩道があり、気持ちの良い朝の散歩になった。

前日の夜に雨が降ったのか、木々の葉から雫が落ちる。
晴れているのに傘が必要、に納得するSNAKEPIPE。
傘をさしていなかったら、全身濡れてしまったはずだからね。
朝靄が川や木々を薄いベールで包むような風景の中を歩き続ける。

遊歩道とはいっても、予想以上のアップダウンがあるので、奥多摩に雰囲気は近いと思ったよ。
朝の時間帯を選んだせいか、誰もいない空間はとても気持ちが良かった!

「あやとり橋」という、S字型の赤い橋も見事で、木々の緑に映える。
橋の中央から川を見下ろすと、かなりの高さに驚く。
実はROCKHURRAHとSNAKEPIPE、高所恐怖症なんだよね。(笑)
「あやとり橋」から折り返して、宿に戻ることにする。
1時間ほどの散策だったけれど、清々しい気分になったよ!
早起きして良かった。

昨日の食べ過ぎを警戒しながらも、やっぱり旅館のごはんが美味しくて!
お昼がいつになるか分からないからね、などと言い訳しながら、「おかわり」してしまう。
お米がおいしい、というSNAKEPIPEに、「水が良いから」と答える宿の方。
こんなにおいしいごはんを毎日食べていたら、絶対太っちゃうよね。(笑)

宿の送迎で加賀温泉駅まで戻る。
昨日から気になっていたのが、道路脇の電柱に貼ってある「娘娘饅頭」という広告だった。
どうやら山中温泉名物のお饅頭のようだけど、「娘娘」を「にゃあにゃあ」と読むところが可愛い!
これはお土産に買って帰らなければ、などと話しながら金沢へ。
金沢21世紀美術館方面に行くバスに乗るところで、JRバスが走っていることに気付く。
ICカードが使える!(笑)
北陸鉄道バスでは小銭が必要だったので、JRバスを見つけてラッキーだったよ。

私設現代アート美術館KAMUは、金沢21世紀美術館からすぐの場所にあった。
この美術館は6つの異なる会場で展示を行うタイプとのこと。
すべての会場は徒歩圏内なので、アートと街巡りを楽しむことができるという。
最初に向かったKAMU Centerでチケットを購入し、会場のマップを手に入れる。
Centerは3F建で、フロアごとに1人のアーティストがフィーチャーされている。
作品保護のため、すべての荷物をロッカーに預けよう指示される。
小さいポシェットまで禁止と言われるのは初めてかも。

1Fにはレアンドロ・エルリッヒの「インフィニティステアケース」が展示されている。
前日の金沢21世紀美術館では、1週間前に予約をして、代表作である「スイミング・プール」を鑑賞したROCKHURRAHとSNAKEPIPE。
KAMUでは、予約の必要もなく、入り口入ってすぐに鑑賞することができるよ!
降りて行くはずの螺旋階段が横向きに展示され、鏡による効果も加わり、自分がどこにいるのか分からなくなってしまうんだよね。
エルリッヒのトリックアート、面白かった。(笑)

2Fではステファニー・クエールの彫刻作品が展示されている。
1982年イギリスのマン島生まれというから、現在40歳になるのかな。
作品はすべて粘土で作られている。
クエールの作風なのか、粘土でキッチリ形を作り上げているのではなく、少し溶けたように見えるところがユニーク。
それなのに動物の種類が特定できる出来栄えなんだよね。
小さな作品が会場の階段に配置されていて、とてもかわいかった。

3Fには桑田卓郎の陶芸作品が並んでいた。
1981年広島生まれ、現在は岐阜在住とのこと。
桑田卓郎の作品、ものすごく気に入ったよ!
いわゆる陶芸とはまるで別物。
ポップで色鮮やかな作品は、岡本太郎にも通じる遊び心にあふれている。
調べてみるとロエベの2020年秋冬コレクションに、桑田卓郎の作品が使用されていたみたい。
伝統工芸とファッションの融合とはね!(笑)

最初に受付を訪れた時、12時から13時は展示を取りやめているギャラリーがあるけれど、よろしいですか?と確認される。
訪れたのが11時半頃だったからね。
Centerの次に、12時までに余裕で行かれるのはKAMU k≐kですね、と受付の方に勧められ、行ってみることにする。
MAPに記載されたQRコードを読み取ると、Googleマップが表示され、現在位置から目的地までの道のりを知ることができる。
無事に会場に到着することができたのは、ROCKHURRAHのおかげだね。(笑)
ここでは諏訪綾子の「TALISMAN in the woods」が展示されていた。
白山で間伐された杉の枝葉が中央にモニュメントとして吊り下げられている。
暗い室内には杉の香りがたちこめ、原始に帰るような印象の音が鳴っていた。
作者の思いがあることは理解できるんだけど、作品として見ると難解系だね。

次の会場は13時まで開かないので、その間にランチを取る。
金沢来たからには、やっぱり寿司だよね!(笑)
朝ごはんを「おかわり」してたらふく食べたのに、まだ食べるつもりか!
量が調整できるから回転寿司にしよう、と近くの店に入ってみる。
適当に何皿か注文すると、これがすべて美味しいの!(笑)
「のどぐろの炙り」、目ン玉飛び出るくらい美味で感動してしまう。
回転寿司でこのレベルとは、金沢すごいよ!

13時を過ぎたので、次の会場に向かう。
KAMU Lでは森山大道のインスタレーション「Lip Bar」が常設展示されているという。
さすが森山大道だけあって、会場は裏通りの夜の街にあった。
ちょっとわかりづらくて、暑い中を何度も行ったり来たりしながらたどり着く。
入ってみると、一面赤い唇、唇、唇!(笑)
口がポカンと開くほどのインパクトで、圧巻の一言だよ。
室内のエアコンまで唇柄になっていて笑ってしまった。
20時〜24時はバーとしても営業しているようで、メニューを見せてもらうと「オリジナルカクテル Lip」やジン、ラム、ウォッカなどが記載されている。
Lipがラベルになった日本酒も置いてあったよ。
サイン入りの限定100本が、通販でも手に入るみたい。
お値段は27,500円なので、ちょっとお高めだね。
「Lip Bar」で飲むから良いのかもしれないし?

次はKAMU BlackBlackへ。
受付に入ると、表の注意事項を確認してから中に入るよう指示される。
光の点滅に関する注意喚起などが書かれていたので、読んでから再び会場へ。
ここでは黒川良一の作品「Lithi」を鑑賞できる。
黒川良一は1978年大阪生まれ、現在はベルリンで活動を続けるビジュアルアーティスト。
テート・モダンやポンピドゥー・センターで展示されたという国際派なんだって。
ビジュアルと音を体感するアートなので、ここは動画を載せておこうか。

KAMUには、他に2つ展示会場があるけれど、新幹線の時間などを考えて、これにてアート鑑賞は終了!
初めての場所を地図を頼りに歩いて鑑賞するのも楽しかった。
歩きやすい気候の時だったら、もっと良かったのかもしれないね?

金沢駅に戻り、お土産を物色する。
絶対に買って帰りたかった「娘娘饅頭」は、お土産屋の受付嬢に場所を訪ね、探し当てることに成功!
帰宅後食べてみると、普通のいわゆる温泉まんじゅうだったよ。
これはネーミング勝ちだね。(笑)

アートあり、温泉あり、渓谷散策ありと大満足の金沢旅行だった。
ひとつ失敗だったのは、KAMUに行く前に、リュックをロッカーに預けておくべきだったこと。
二人揃って、わざわざ大きな荷物を背負って、暑い中歩き回ってしまった。
特にROCKHURRAHには、旅館で飲むはずだった酒類が入っていたため、余計に重かったんだよね。
その後数日は背中に痛みが残ったというので、申し訳ないことをしてしまった。
旅慣れていないとはいえ、もっと楽になる方法を考えないとね!
次回の旅へ教訓としておこう。(笑)

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