収集狂時代 第22巻 David Lynch グッズ編

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【フランスの高級磁器メーカーBernardaudとリンチのコラボ!欲しい!】

SNAKEPIPE WROTE:

1月20日は敬愛する映画監督であるデヴィッド・リンチの誕生日!
1946年生まれなので、今年で78歳なんだね。
これからもずっと作品を作り続けて欲しいよ。

SNAKEPIPEはいつからリンチのファンになったんだろう。
リンチの初監督作品である「イレイザー・ヘッド(原題:Eraserhead 1977年)」は、リアルタイムではなかったけれど、高校生の時に高田馬場か早稲田のマイナーな映画館で観たSNAKEPIPE。
あの頃はよく一人で映画館に行ったなあ。(遠い目)
ブルー・ベルベット(原題:Blue Velvet 1986年)」は封切りを観ているんだよね。
この頃からリンチに興味を持っていたけれど、決定的になったのは「ツイン・ピークス(原題:Twin Peaks1990年)」のパイロット版!
詳しい話は2008年9月の「好き好きアーツ!#05 ツインピークス」で語っているね。
1990年からだとしたら、すでに34年間もリンチのファンってこと!
書きながら怖くなってるよ。(笑)

そんな年季の入ったリンチアンであるSNAKEPIPEは、2019年5月に「収集狂時代 第12巻 David Lynch フィギュア編」を書いてるんだよね。
これはリンチの作品に関連したフィギュアを特集した記事で、検索しているSNAKEPIPE自身が欲しくなる逸品揃いだったよ。
今回はその第二弾として、リンチに関連したグッズを紹介してみよう。

デヴィッド・リンチと書かれていなかったら見過ごしてしまいそうな商品だよね?
「すべてのリンチ信者に祝福を与えるキャンドル」なんだって。
顔部分だけ挿げ替えて、様々な有名人をキャンドルにしているようなんだけど、リンチはいつでもシャツを着用しているため、聖者の服に違和感アリアリだけどね?
ちなみにお値段は$15.95、日本円で約2,400円。
いくらリンチアンのSNAKEPIPEでも、これは購入する気にならないなあ。
それにしてもリンチを選んで商品化したことが謎だよ。(笑)

続いてはこちら。
リンチのポートレートがプリントされたAirPods Maxの保護カバーだよ!
2021年に発売されたAppleのワイヤレスヘッドフォン、AirPods Maxは高額なヘッドフォンとして有名なんだね。
調べてみるとヨドバシカメラやヤマダ電機で8万円を超える金額が提示されているよ。
以前、リンチとデンマークで創業したAVブランドであるBang & Olufsenがアートなスピーカーをコラボレーションしていたことがあったね。
リンチは耳の監督とも呼ばれているので、音に関してイメージされやすいのかもしれないね?
そしてこの保護カバー、お値段$5,905.88、約87万5000円と書いてあるけど、ほんとかな?
ヘッドフォンは含まれておりませんって注意書きされてるので、高過ぎるように思うよ。
不思議な商品が続くなあ。

2023年にテキサス・シアターでリンチの回顧展が開催されたらしい。
これはそのポスターで、リンチ本人と映画の登場人物が描かれているよ。
「イレイザー・ヘッド」「ブルー・ベルベット」「ツイン・ピークス」「デューン」「ワイルド・アット・ハート」「マルホランド・ドライブ」「ロスト・ハイウェイ」、そして「ジャックは一体何をした?」まで入っているね。
完全版と書かれているので、全ての映像作品を観ることができる企画だったのかも。
リンチの作品を再び映画館の大きなスクリーンで観られるなんて最高だろうな!
$35、日本円で5,200円ほどなのでポスターだけでも手に入れようか?

これは「ブルー・ベルベット」をこよなく愛するSNAKEPIPEが狂喜した逸品!
デヴィッド・リンチの顔(左)とイザベラ・ロッセリーニが演じたドロシーのピンバッジ。
なんて素敵なんでしょ。
記事は1年前に書かれていて、どうやらリンチ週間を記念して販売されたとのこと。
$12、約1,800円プラス送料で手に入るらしい。
日本への配送は不可みたいだね。残念!

これは2017年のリンチ・フェスティバルで数量限定販売されたビールとのこと。
デンマーク発のクラフトビール界をリードするブルワリーであるミッケラーがリンチとコラボしているという。
左から「ログレディ・ラガー」、「ダム・グッド・コーヒー・スタウト」、「レッド・ルーム・エール」とラベル通りの名前が付いているとは洒落てるよね!
「ダム・グッド・コーヒー・スタウト」にはリンチのオリジナル・コーヒーが使用されているというので、どんな味なのか気になるよね。
すでに7年も前の記事なのに、興奮しているSNAKEPIPE。
情報入手が遅過ぎるよね。(笑)

最後はこちら。
リンチの映画をネタにしたスイーツ作ってるんだね。
左は「ブルー・ベルベット」と右の「イレイザー・ヘッド」は、全く食欲をそそらないけれど、リンチアンからは拍手喝采されること間違いなし!
ブルーに着色されたカップケーキの上に耳が乗っているところが秀逸!
右の「イレイザー・ヘッド」は、映画に合わせてモノクロームにデコレーションされているところが素晴らしい。
ファンにはたまらないね!

デヴィッド・リンチに関連するグッズを特集してみたよ!
一番上の画像は、リンチがフランスの高級磁器メーカーであるベルナルドとコラボした12枚のディナー・プレート・セット。
「無限の海」コレクションというらしい。
直径約26センチのお皿をリンチアンなら装飾品として購入するだろうね。
気になるお値段は$1,265、日本円で約187,000円!
リンチの作品で12枚セットとなれば、それくらいは覚悟しないと。
いつか手に入れたいと思ったSNAKEPIPEだよ!(笑)

「前衛」写真の精神:なんでもないものの変容 鑑賞

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【松濤美術館入り口の看板を撮影】

SNAKEPIPE WROTE:

「この展覧会が気になる」
ROCKHURRAHから誘われたのは渋谷区立松濤美術館で開催されている『「前衛」写真の精神:なんでもないものの変容 瀧口修造・阿部展也・大辻清司・牛腸茂雄』だった。
かつて写真の勉強をしていたSNAKEPIPEには聞き覚えのある写真家の名前が並んでいる。
そしてタイトルに「前衛」という単語があるじゃないの!
この言葉に弱いんだよね(笑)
松濤美術館は、2023年5月の「エドワード・ゴーリーを巡る旅」以来になるよ。
雨から雪になるかもという寒い日、ROCKHURRAHと一緒に出かけたのである。

残念ながら松濤美術館は展示作品の撮影が禁止されているんだよね。
「ここだけはオッケー」みたいに指定された場合のみ、許可されていたことがあったっけ。
『前衛」写真の精神:なんでもないものの変容』は、2023年4月の千葉市美術館からスタートして新潟、富山と巡回し、最後に松濤美術館での開催になっているらしい。
他の美術館でも撮影禁止だったのかな?

渋谷に着くと、予報通り雨が降ってきた。
松濤美術館までは道のりが長いので、ポチポチだけど傘をさして歩くことにする。
渋谷からは徒歩15分、井の頭線神泉駅からは徒歩5分。
次回は駅を変えてみるか?などと話しているうちに到着。

会期終了が近いせいか、会場内にお客さんは少なかった。
以前は展示作品を観るために、列ができていたことを思い出す。
今回はストレスなく鑑賞できるね!

展覧会は年代順に3つの章で構成されていた。
「第1章 1930-40年代 瀧口修造と阿部展也 前衛写真の台頭と衰退」では、瀧口修造がシュルレアリスムについて紹介する文章が載った雑誌が展示されていたよ。
瀧口修造とは、近代日本を代表する美術評論家、詩人、画家であり、日本でシュルレアリスムを最初に紹介した人。
展覧会の説明では「瀧口修造がダリの家を訪問したら偶然マルセル・デュシャンに会った」と書いてあったよ。
すごいエピソードだね。(笑)

瀧口修造がピカソの「泣く女」やマン・レイのモデルとして有名なドラ・マールについて書いていた時に「ドオラ・マアァル」(うろ覚え)のように記載されていて面白かった。
画像は、瀧口修造の詩と阿部芳文のシュールな絵とのコラボで1937年の作品ね。
鉛筆で描かれた不思議な形の絵がとても気に入ったよ。
阿部芳文(展也)という画家を知ることができて良かったね。

下郷羊雄の「超現実主義写真集メセム属」も、強く印象に残ったよ。
これは多肉植物をオブジェとして撮影した作品集だという。
多肉植物と聞くと「植物男子 ベランダー」の「多肉 愛の劇場」を思い出してしまうね。(笑)
1940年に200部限定の私家版として制作されたという「メセム属」、多肉植物のフォルム自体のユニークさはもちろんだけど、コラージュした作品などもあって興味深い!
下郷羊雄の名前も初めて知ったよ。
勉強になるね!

1930年代に大阪で活動していた小石清には以前から興味があったSNAKEPIPEは2点だけでも、作品が展示されていることが嬉しかった。
展覧会は前期と後期で展示作品の入れ替えがあったらしいので、左の画像「疲労感」は鑑賞できなかったよ。
これは1936年の作品で、まさに「前衛」だよね!
Photoshopだったらレイヤーで作業できるだろうけど、アナログで制作するのは至難の業だったはず。
小石清の作品をもっと観てみたいよ。

「第2章 1950-70年代 大辻清司 前衛写真の復活と転調」は大辻清司が主役だったよ。
大辻清司とは写真家であり、写真教育者としても有名な人物だという。
大御所なので名前は知っていたけれど、写真作品をじっくり観たことなかったかも。
1953年の作品「アサヒグラフ APNのためのカット」がとてもカッコ良かった!
Asahi Picture Newsの3つの頭文字をあしらったオブジェを造形作家が構成し、大辻清司が撮影した作品が毎号コラム欄に発表されていたんだとか。
55回続いたというから人気があったんだろうね。
それにしても「APN」を「あぷん」って読んでたという記事があったけど、ほんとかな?(笑)

1957年の作品「航空機」もモロに「前衛」!
光った白と影の黒をクローズアップで撮影している。
遠くからだとまるで岡本太郎の作品のようにも見えるよ。
ズバッと切り取った大胆さもシビレる。
モノクロ写真の魅力に溢れてるよね。
今まであまりよく知らなかった大辻清司の作品を鑑賞できて良かったよ!

「第3章 1960-80年代 牛腸茂雄 前衛写真のゆくえ」は、大辻清司から写真を学んだ高梨豊と牛腸茂雄の作品が展示されていた。
SNAKEPIPEは写真家だった父親から、この二人の写真家の話を聞いていたことを思い出したよ。
「すごい写真家だ」と褒め称えていたっけ。
スナップショットや人物写真を目指している人にとっては「垂涎の的」となる作品を発表している写真家ということになるのかな。
画像は牛腸茂雄の作品。
「あの世」と「この世」の境界のようで、吸い込まれそうな一枚。
遠くの光に向かって、輪廻のチャンスを逃すまい、と走っているように感じてしまう。
いつかは自分も経験することを見せられたような怖い写真だなと思ってしまった。
想像力を掻き立てられる作品だよね。

「前衛」という言葉に惹かれて出かけた展覧会、新しい発見もあり鑑賞できて良かったよ!
1930年代の日本にも印象的な作品がたくさんあったね。
誘ってくれたROCKHURRAHに感謝だよ!

映画の殿 第62号 韓国ドラマ編 part17


【4つのドラマの動画が表紙を飾ってるよ!】

SNAKEPIPE WROTE:

およそ1ヶ月前に更新したばかりの「映画の殿 韓国ドラマ編」、また4本のドラマを備忘録を兼ねて書いていこう。
正月休みがあったから、ドラマ鑑賞の時間が長かったのかな。(笑)

最初は「無人島のディーバ(原題무인도의 디바 2023年)」から。
「恋慕」や「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」などでお馴染みのパク・ウンビンが主役なんだよね。
以前来日した時の映像をテレビで見た時、ドラマでみるより可愛かったのが印象に残っているよ。
それぞれのドラマでは全く違うタイプを演じていたので、今回はどんな演技を見せてくれるのか楽しみ!
あらすじとトレーラーはこちら。

16歳のモクハは、父の家庭内暴力に耐えきれずオーディションを受けるために船で家出を試みるが、父に捕まりそうになったことで船から落ちてしまう。
そのまま無人島に流れ着き完全自給自足の無人島生活を送ることに……。
たまたま清掃ボランティアで人が訪れた際に発見され、15年ぶりに社会復帰することになる。
無人島に辿り着いた16歳の頃から憧れ続けたディーバになるため、ただひたすらに夢への道を突き進んでいく。(FILMAGAより)

16歳から15年間も無人島でサバイバルした後、歌手になるなんて奇想天外な設定だけど、パク・ウンビンの演技力のせいか不自然さを感じない。
離島出身という役のために、「なまってる」喋り方にしていたんじゃないかな。
素潜りでアワビなどを採っているシーンがあったり、歌手を目指しているところから、2013年のNHK連続テレビ小説「あまちゃん」の雰囲気に近い気がしたよ。
韓国ドラマを観続けているので、標準語とは違うことに気付くようになってるからね。(笑)

驚いたのはパク・ウンビンの歌唱力とダンス!
ドラマの中で使用されている曲はパク・ウンビン本人が歌っていることを知って驚いた。

ギターも弾いてたしね。
2024年2月にはNHKホールでコンサートの予定もあるらしいので、演技以外でも活躍してるんだね。
演技力に加え、歌にダンス、楽器までこなし、時代劇では馬術や殺陣まで習得する努力家のパク・ウンビン。
次はどんな作品を見せてくれるのか、今から楽しみだよ!(笑)

「ザ・ファビュラス(原題:더 패뷸러스 2022年)」は、ファッション業界で働く4人の若者達の物語なんだよね。
最近、若者って言わないか!(笑)
男女4人の中で、顔を知っていたのは「花郎」や「ユミの細胞たち」に出演していたミンホだけ。
今回はカメラマンで、あまりにも親切過ぎる役だったよ。
トレイラーを載せておこうね。

SNAKEPIPEが気になったのは、ファッション・デザイナーでゲイのジョセフ!
毎回個性的な帽子やファッションで楽しませてくれたよ。
オーバー気味の感情表現が面白かった。
イ・サンウンという名前らしい。
他の出演作を調べてみよう!

世界的ファッション・デザイナーであるティエリも強烈なインパクトを残したね。
奇人変人で有名という役どころで、周りの人が迷惑しちゃう。
それでも優遇されるのがセレブなんだね。
演じていたのはイム・ギホン。
「秘密の森」「人間レッスン」「イカゲーム」に出演していたらしいので、見てるはずだわ。(笑)

親友4人の中でスーパーモデル役をやっていたパク・ヒジョンは、本当にモデルなんだね。
ショーの中でのウォーキングも、非日常的なメイクも似合っていたし。
たまに「三食ごはん」に出演しているユ・ヘジンに似て見えてしまい、注目していたよ!(笑)
正直で飾りっ気がなくて、こういう女性は好きなタイプ。
2011年の映画「サニー 永遠の仲間たち(原題:써니)」にも出演していたようなので、他の作品でも活躍してるんだね!

「ザ・ファビュラス」は主役の2人がイマイチで、特に女優のほうに魅力を感じなかった。
ファッション業界の裏側を知ることもなかった。
脇の俳優陣が面白かった点が良かったことだよ!

最高の愛〜恋はドゥグンドゥグン〜」で、チャおばさんことチャ・スンウォン演じるトッコ・ジンのライバルとして出演していたユン・ゲサンが主役のドラマを観ることにした。
「誘拐の日(原題:유괴의 날) 2023年」は、女流作家ジョン・ヘヨンの同名小説を原作にしているんだとか。
「最高の愛」の時には、容姿端麗で家柄も性格も良い男で、カッコつける時には目を細めていたゲサン。
今回はどんな役なんだろう。

娘の病院代を準備するため前妻ヘウンの提案を受け入れ、11歳の少女ロヒを誘拐することにしたミョンジュン。
誘拐を実行するべく向かった彼の車に飛び込んできた少女は、まさしくロヒその人だった。
気を失ったロヒを家に連れ帰ったミョンジュンは、目覚めたロヒが記憶がないのをいいことにロヒの父親に成りすまして危機を回避し、計画どおりロヒの両親から金を取るために電話をかけるが、連絡がつかない。
もどかしくなり家まで行ってみると、ロヒの両親は何者かによって殺害され冷たい死体となって運び出されるところだった。
殺人の濡れ衣を着せられないようにと、慌ててロヒを連れて身を潜めることにしたミョンジュンを、優れた頭脳を持つロヒは次第に疑い始める。(Amazon Primeより)

 

ゲサンの情けない表情と、大人びた少女との関係が面白い!
最初は生意気に見えるロヒだけど、回を重ねるうちに子供らしい顔を見せたり、天才少女ぶりを発揮して頼もしい存在に見えてくる。
ロヒ役のユナは2011年7月生まれというから、12歳なんだね。
韓国は子役のうちから、大人顔負けの演技力があるよね。
ゲサンも良い味出していて、役にぴったりだったよ。

誘拐犯を追う刑事として出演していたパク・ソンフン。
この俳優は「ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜」では、高校時代にいじめをしていて、社会人になってからは女遊びをしていた不届き者!
最初に観た時の印象が強いと、どうしてもイメージを払拭できないSNAKEPIPE。
今回は人情のある刑事役だったけれど、「きっと悪さするに違いない」と勘ぐりながら鑑賞してしまった。(笑)
ゲサンと緊張感があるようでないような、微妙さが良かった。

犯人と被害者が友好的になるとされる「ストックホルム症候群」に近いけれど、被害者であったはずの少女が優位に立ち、誘拐犯と協力して事件を究明するのは新鮮だったよ。
誘拐犯と被害者、警察と犯人のように、ぷっつり2分割していない「曖昧さ」が一般的なミステリーやサスペンスと違っていたんだろうね。
「誘拐の日」はお勧めのドラマだよ!(笑)

最後は「クイーンメーカー(原題:퀸메이커 2023年)」!
次は何をみようかな、とNetflixで予告を観ていて決めたんだよね。
「敏腕フィクサー」が主人公と書いてあって気になるよ。
意味を調べてみると「政治・行政や企業の営利活動における意思決定の際に、正規の手続きを経ずに決定に対して影響を与える手段・人脈を持つ人物を指す」とのこと。
裏から手を回して方向性を決定すると聞くと、抜け道を知っているずる賢い人、として悪役のイメージを持ってしまう。
どんなドラマなのか、あらすじを書いてみよう。

大企業ウンソングループで働くファン・ドヒは、ウンソングループの会長とその家族のためにどんな汚い手を使っても尽くしてきた。
しかし、部下の悲劇によりウンソンと袂を分かつことを決意。
ウンソングループの暴走を止めるため、人権弁護士オ・ギョンスクをソウル市長に当選させようと熾烈な選挙戦に飛び込む。(シネマトゥデイより)

 

フィクサー役のファン・ドヒを演じるのはキム・ヒエ。
2020年の「夫婦の世界」で有名とのことだけど、ROCKHURRAH RECORDSでは関心が低いジャンルなので、知らなかったよ。(笑)

第一話から、フィクサーとしての手腕を発揮してぐいぐい引き込まれてしまった。
マスコミをどう誘導するか、何をしたら人がどう反応するかなど、心理学的な側面も含めて作戦を練るファン・ドヒ。
大企業ウンソングループの「クイーンたち」に仕え、十分な見返りも受けている。
韓国ドラマに出てくる金持ちというのは、どうして「ろくでなし」が多いんだろう?
問題が起きた時の尻拭いのためにフィクサーが雇われているみたいだよ。
あらすじにある「部下の悲劇をきっかけ」として、ウンソングループと過去の自分の過ちに気付くんだよね。
もっと早い段階で「これはおかしい」と思ってたはずなのに、引き返す勇気がなかったんだろうね。

人権弁護士オ・ギョンスクを演じたのはムン・ソリ。
正義感にあふれ、はっきりした物言いをするため、好き嫌いが分かれるタイプかもしれない。
SNAKEPIPEは、こういう人は好きだよ。(笑)
ムン・ソリは「大統領の理髪師」や「お嬢さん」「リトル・フォレスト 春夏秋冬」などに出演していたらしいけど、あまり覚えていない。
ファン・ドヒがオ・ギョンスクを「クイーン」に仕上げるために、イメージを作っていくシーンが面白かった。
人前に出る職業の人たちは、同じようなことをやっているんだろうね。

ウンソングループは新たなフィクサーを用意するんだけど、それがイ・ギョンヨン演じるカール・ユン。
イ・ギョンヨンといえば「未生~ミセン~」「ミスティ」で知った顔!
今でもつい「専務」と呼んでしまうよ。(笑)
ファン・ドヒとの頭脳プレイのような展開を見せるカール・ユンだけど、「人として越えてはいけない線がある」と口にしたすぐ後に、その線などなかったかのような発言をする悪い役だった。
イ・ギョンヨンは無精髭でもイタリア人っぽいし、地位が高い役が良く似合うよね。
出演するとドラマや映画に重みが出る俳優なので、貴重な存在だと思うよ。

4つのドラマについて書いてみたよ!
「無人島のディーバ」も「誘拐の日」も面白かったね。
Netflixでは新作がどんどん配信されるし、過去の作品に気になるものもあるし。
時間が許す限り、鑑賞していきたいね!

ROCKHURRAH紋章学 グラス編

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【グラスの底に顔があってもいいじゃないか、で有名な岡本太郎の作品。欲しい!】

SNAKEPIPE WROTE:

SNAKEPIPEが担当する今年最初の記事だよ!
本年もよろしくお願いいたします。(笑)

昨年末、ROCKHURRAHとお出かけした時、2人で一目惚れしたアイテムがあるんだよね。
それがグラス!
大昔、青山のF.O.B COOPで購入したDURALEXのグラスは、未だにROCKHURRAH RECORDSで使用しているアイテム。
そのDURALEXのグラスが「ぐにゃり」と変形し、1点ずつ形が違う逸品を見つけたんだよね。
どうやらこれは非常に高温の窯で再溶解させ変形させた「TIPSY GLASS」というものらしい。
どの形が良いか、色も含めて2人で真剣に選んだっけ。
ROCKHURRAHが購入してくれて、大事使っているところだよ!

2019年10月に「ROCKHURRAH紋章学 ウォーター・ボトル編」としてオシャレな水のペットボトルについて書いたことを思い出し、今回はグラスをテーマにしようと考えた。
SNAKEPIPEの好みで選んでいるので、多少偏っているかもね?(笑)

最初に紹介するのはモロッコのグラスね!
ROCKHURRAH RECORDSの新事務所で、この色味に近いブルーをアクセントに使用しているせいか、つい反応してしまうよ。
ちなみにこのグラスの説明では、イートンブルーの背景にムーア柄があしらわれている、とされている。
SNAKEPIPEは、イートンブルーって初めて聞くけどメジャーなのかな?
どうやらイギリスのイートン校で採用されていることから、この名前になっているんだとか?
またの名をシェルダックブルー、そしてケンブリッジ大学が使用するケンブリッジブルーにも似ているって説明もあったよ。(笑)
グラスの話に戻ると、グラスは6個セットで$89.95、約13,000円だって。
ハンドメイドと聞くと、益々気になるよね!

アンティーク物も気になるんだよね!
こちらは詳しい説明があまり載っていなかったアール・デコ調の黒いグラス。
カッティングの模様と「ペデスタルベース(台座)」がオシャレなんだよね!
高さが約15センチ、傷や損傷のない商品だという。
1個4,500円だったらお値打ちかも?
黒いグラスがとても気に入ったので、日本への配送可能か聞いてみようかな!(笑)

1910年代から1930年代に流行したアール・デコは、建築や家具などの工芸だけではなく、美術やファッションにまで影響を与えた様式だよね。
日本では大正時代が、まさにアール・デコのブームと重なるのかな?
先日、大阪に残る大正時代の近代建築を特集する番組を観たせいか、アール・デコ調のグラスも気になってしまうSNAKEPIPE。
シンプルだけれど優雅なアール・デコには、精神的な余裕を感じるよ。
紹介するのは、現在製造販売されている商品で、ドレープ状のラインが入った表面と台座のゴールドが印象的なグラス!
自宅でカクテルを楽しむことを目的にしているんだとか。
画像の中で一番小さいグラスが約350ml用で、2個セットで$37.99、日本円で約5,500円とのこと。
$60以上の買い物で送料無料というのも良いね!(笑)

最後はこちら。
1920年代ドイツ製のカクテル・グラスだよ!
持ち手部分がヌードの女性になっているのがポイント。
このグラスもアール・デコ様式なんだよね。(笑)
グラスの色や女性のポーズに種類があるので、いくつか揃えてみるのも面白そう。
レトロな雰囲気のバーに似合いそうじゃない?
気になるお値段は、1個$160、約23,000円だって。
SNAKEPIPEがいつかバーを経営した時に、購入してみよう。(笑)

合理的でシンプルな大量生産に向いたデザインといえば、真っ先にバウハウスを思い浮かべるけれど、機能主義的なアプローチを強調したアール・デコにも共通点がみられるよね。
どちらも現代のプロダクトデザインの基!
これからも探求していきたいところだね。
現在ポーラ美術館で開催されている「モダン・タイムス・イン・パリ 1925 ― 機械時代のアートとデザイン」がドンピシャの企画なんだよね。
箱根、行ってみたいなあ。(笑)