大人社会科見学—TOTOミュージアム—

20210530 01
【TOTOミュージアムの外観を撮影】

SNAKEPIPE WROTE:

2018年11月4日以来、約2年半ぶりにブログの更新をしなかった先週のこと。
実は「やんごとなき」理由により、ROCKHURRAHの故郷である北九州に帰省してたんだよね。
北九州に上陸するのは、2016年2月以来になるので、およそ5年の月日が経過していることになる。
観光目的の場合には、ネットカフェなどを利用してブログの更新もできたのかもしれない。
残念ながら、今回の帰省では、そんな時間を作ることが難しかったんだよね。

それでもなんとか「ROCKHURRAH RECORDSらしさ」を取り戻そうと、訪れたのが「TOTOミュージアム」!
なんで北九州にTOTOなの?と思ったSNAKEPIPEに
「TOTOの本社があるからだよ」
とあっけなく答えるROCKHURRAH。
日本のトイレといえばTOTOだよね?
北九州の小倉が本拠地とは知らなかった!
なんとROCKHURRAHは、高校時代にTOTO本社横を毎日バスで通っていたんだって。
TOTOミュージアムができたのは2007年のことらしいので、当然のようにROCKHURRAHも初めての訪問になるんだね。

ミュージアムに連れて行ってくれたのは、ROCKHURRAHのお兄さん夫妻。
美味しいランチを頂いた後、一緒にミュージアムに行くことになった。
皆さん小倉っ子(笑)で、もちろんTOTOミュージアムの存在は知っているのに、訪れるのは初めてとのこと。
意外とそういうものかもしれないね?

早速ミュージアムの中に入ってみよう。
1Fはショールームになっていて、ミュージアムは2Fだった。
エレベーターを上がってすぐにミュージアム・ショップがある。
SNAKEPIPEはショップに期待をしていて、面白い物があったら購入したいとワクワクしてたんだよね。
一通り見て回ったけれど、残念ながら琴線に触れる逸品は見当たらず、、、。
北九州市の環境マスコットキャラクター「ていたん」のトイレットペーパーには、少し心が揺れたけれど、持って帰るのも大変だしね。(笑)

ミュージアムは最初にTOTOの歴代便器の展示があった。
画像は1927年に日本で最初に商品化されたサイホンゼット式腰掛け便器だって。
木製の便座のフォルムが素晴らしいよね!
この高級便器は、国会議事堂などに設置されたという。
歴史を感じるよね。

TOTOといえば、ウォシュレット!
初代ウォシュレットの展示もあったよ。 
1980年にウォシュレットが発売され、CMが話題になったっけ。

戸川純が出てたんだよね。
とても懐かしい。(笑)
ミュージアムでも、このCMが流れていたよ。

TOTOは元々東洋陶器という会社名だったことを思い出せば不思議ではないんだけど、ミュージアムには陶器の展示もあったんだよね。 
その陶器類が素晴らしくて、「うひょー」とか「ひー」などと奇声を発しながら鑑賞するSNAKEPIPE。
ROCKHURRAHは慣れているけど、もしかしたらお兄さん夫妻は呆れていたかも?
画像は1940年(昭和15年)頃のティーセットだって。
蒔絵付けと吹き絵付けに白抜き金手描き、と説明されている。
色合いの美しさに目を奪われたよ。

こちらは朱赤に鶴が描かれているティーセット。
赤と白に鶴、という非常におめでたい雰囲気だよね。
和洋折衷を具現化していて、販売されていたら欲しくなってしまう逸品だよ! 
こちらも1940年(昭和15年)頃の商品だというので、当時の美的感覚が高かったことが分かるね。
一体どんな人が使っていたのか気になっちゃうよ。(笑)

続いては「化粧台アイテム」と表示されていた陶器だよ。
ご婦人がお化粧をする時に使用したであろう、陶器なんだけど?
壺っぽいものから香炉のように見える物まであって、どうやって使っていたのか不思議だよ。
もっとも注目してしまうのは、手前にある人の手を中央に立てた小皿ね!
指輪やネックレスをかけておくための物かな、と想像する。
大正時代に制作されたという陶器類も見事で、手の皿は本当に復刻して欲しいと思ったよ!

家庭の水回りから出るCO2を50%削減できる商品の提供を目指すキャンペーン「TOTO GREEN CHALLENGE」の宣伝企画として制作されたのが、バイオ燃料で走る「トイレバイク ネオ」。
実際に走るキャンペーンも行ったらしいけど、便座に座っての運転は大変だっただろうね。(笑)
その「トイレバイク ネオ」が展示されていたので撮影してみたよ。
試しに座ってみたかったなあ。(笑)

TOTOミュージアムは展示室が3つに分かれていて、続いて第二展示室に入る。
そこで興奮したのがこのミニチュアセット!
カタログに載っている製品をお客さんに確認してもらうために、ミニチュアで制作したものだという。
ショールームがなかったから、というのが理由のようだけど、小さくして営業に使うというアイディアが素晴らしいよね!
精巧に作られた小さい物は欲しくなっちゃう。(笑)
特に何をするわけでもないけど、コレクションしたくなるよ。
こういう物をミュージアム・ショップで販売してほしかったなあ!

歴代の便器の展示で素晴らしかったのが、画像のこちら。 
陶器に草花を描いてあって素敵なんだよね。
元々は木製だった物を衛生面と耐久性の問題を解消させるため、陶器製品が主流になったと説明されているよ。
現在の白い便器がそっけなく見えてしまうほど、絵柄付きは新鮮に映るよね。
「すごい」「キレイ」と大絶賛した後に「他社品」 と書いてあることに気付く。
なんと、TOTO製品じゃなかったとはね!(笑)

第三展示室だったように記憶しているけれど、青い光が出る、まるで稲妻のようなシャワーがあったんだよね。
詳しい説明を記録してこなかったので、商品名や青い光の正体について書けないことがもどかしい。
光に驚いてしまい、ROCKHURRAHが動画撮影したことで安心してしまったことが原因ね。(笑)
その動画がこちら。

このシャワー、浴びてみたい?

TOTOミュージアムの中のお客様用トイレがどんなことになっているのか、気になっていたSNAKEPIPE。
画像が女子トイレの様子なんだけど、いたって普通なんだよね。(笑)
便器のほうも、特にこれといった特徴はなく、期待が裏切られてしまった。
ここでしか体験できなかったり、ペイントされてる便器を見せてくれたりなど、趣向を凝らしたトイレかもしれない、と勝手にワクワクしてしまったSNAKEPIPEが悪いんだけどね。
ちなみに男子トイレは、もう少しオシャレだったとROCKHURRAHから報告があったよ。
写真を撮るのは忘れたらしいので、比較ができなくて残念!

トイレ内部はシンプルだったけれど、ミュージアムの建築にも見どころがあったんだよね。
数々の受賞をしている建築物、と調べて知ったよ。
楕円形を基調とした建物の形もユニークで、最初は「上から見たら便器になってるかも?」と皆で話していたんだよね。(笑)
展示も全体的にゆったりとしていて、画像のような中庭もあったよ。
ガラスに水滴のような3つの模様があるところに注目!
TOTOは「水と地球の、あしたのために」 というスローガンを掲げているので、水の大切さをこうした装飾からも発信したいのかもしれないね。
ROCKHURRAHが気付いて、撮影してくれたよ! 

小倉っ子のお兄さん夫妻も「行って良かった!」と喜んでいたTOTOミュージアム。
日本のトイレの清潔さは、恐らく世界一なんじゃないかと思うよ。
1970年代からの変化についてパネルが展示されているのをみると、 公衆トイレのめざましい進歩が分かったね。
確かに昔はこんなだった、と改めて思い出したり。(笑)
日本の衛生面を支えている世界的な企業である、TOTOの企業努力を知ることができたよ。
今回の大人社会見学も大成功だね!(笑)

収集狂時代 第19巻 高額アート編#04

20210516 07
【2020年オークションでの販売金額第一位のベーコンさん】

SNAKEPIPE WROTE:

楽しみにしていた展覧会鑑賞が、緊急事態宣言の延長により叶わなくなってしまった。
感染拡大防止のためだから仕方がないけれど、残念な気持ちでいっぱいだよ。
会期が延長されるかどうかは今のところ不明だけど、二度とお目にかかれない作品もあるのかもしれないね。
こんな時はネットで鑑賞欲(?)を満たすことにしよう。

2020年1月に書いた「収集狂時代 第14巻 高額アート編#03」 は、2019年のランキングを特集していたんだよね。
今回は2020年のランキングを紹介していこう!

15位はゲルハルト・リヒター、14位はホアン・ミロの作品がランクイン。
リヒターの作品を約30億円で購入したのは、日本のポーラ美術館だって!
箱根に行ったら鑑賞できるとは、嬉しいね。(笑)
13位に入ったのが、 アメリカ人の画家であるクリフォード・スティル1947年の作品で、左の画像「PH-144 (1947-Y-NO.1)」。
落札金額は$28.7 million、日本円で約31億1,800万円!
こんなにアートに興味があるSNAKEPIPEなのに、クリフォード・スティルの名前を初めて知ったよ。
とても好きな作風で、他の作品も観てみたいね。
作品名を記号のように付けるセンスも素敵。
調べていたら、ZOZO前社長の前澤氏もクリフォード・スティルの作品を27億円で購入しているとか?
クリフォード・スティルの作品のほとんどは、コロラド州デンバーにあるクリフォード・スティル美術館に所蔵されているというので、いつか大規模展覧会を日本で開催して欲しいよ!

12位はピカソ、11位はバーネット・ニューマンなので、高額ランキング常連さんが続いているね。
ベスト10入りしたのが、アメリカ人のブライス・マーデン。
右の画像の「Complements」という作品が$30.9 million、日本円で約33億7,800万円!
クリフォード・スティルに続き、またもやSNAKEPIPEが知らないアーティストが登場したよ。
調べてみると、当初マーデンはミニマリズムの影響を受けていたらしい。
1980年半ばからは、カリグラフィー、特に中国の書からの影響を受けた作品制作を行っているとか。
筆順や右上から左下に進行する規則を独自に設定しているんだって。
そうしたパフォーマンスも含めてアート作品なんだね。

9位はマーク・ロスコ。
川村記念美術館のロスコ・ルームはいつ再開されるのか?
企画展と併せて鑑賞したいなあ。
8位はティラノサウルス・レックスの化石「Stan」がランクイン。
以前ドキュメンタリー番組で、ティラノサウルス・レックス「Sue」の化石が高額取引される様子を観たことがあるよ。
「Stan」は「Sue」を上回る34億9,800万円の値がついたという。
そして7位は画像を載せたSanyuこと常玉がランクイン!
「Quatre Nus」の落札価格は、日本円で約36億4,000万円だって。
常玉はフランスのモンパルナスで活躍した中国人画家なんだよね。
SNAKEPIPEのうっすらとした記憶では、2014年8月の「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展」で、常玉の作品を鑑賞したような?
もう一度あの展覧会に行って確認したいよ!(笑)

6位はアメリカ人アーティスト、サイ・トゥオンブリーの「Untitled (Bolsena) 」だって。
サイ・トゥオンブリーは、1953年に暗号制作者としてアメリカ陸軍に配属された経験が、のちの活動に影響を与え、カリグラフィ的な作品が有名な画家として知られているという。
作品の落札価格は、日本円で約42億3,000万円だって。
ついに40億を超えたね!(笑)

5位はデヴィッド・ホックニーで、4位が中国人の画家、レン・レンファの左の作品が75分という非常に長い入札の末、落札されたという。
細長い作品なので小さくなってしまったけれど、実際の長さは2mだって。
「Five Drunken Princes Returning on Horseback」(馬に乗って戻ってきた5人の酔った王子)は、700年前の作品だという。 
日本でいえば、鎌倉時代とか室町時代の作品がオークションにかけられたという感じだね。
落札価格は、日本円で約45億7,000万円で、上海の私立龍美術館が購入したという。
100回以上の入札が行われたというから、価格がどんどん釣り上がったんだろうね!

3位はロイ・リキテンスタインで、1610年に描かれた左の画像、中国の古典絵画が2位にランクイン!
Wu Bin(ウ・ビン)の作品「Ten Views of Lingbi Rock」(霊壁岩10の景色)は、最も高価な中国絵画と書になったという。
関係ないけど、韓国ドラマ「トッケビ」に出てきた死神の偽名がウビンだったよね?(笑)
右の画像が部分をアップにしたところね。
古代中国では、奇妙で素晴らしい石は、その美しさ、そして宇宙の根底にある隠された構造の反映として評価されてたという。
ウ・ビンの「霊壁岩10の景色」は、安徽省霊壁の有名な1つの石を10の異なる方角から観た構成になっているらしい。
アメリカ人収集家が落札したというけれど、何故か価格が$73.4 million–$78.4 million、日本円で約80億2,500万〜85億7,200万と記載されてるんだよね。
5億円の違いは大きいよ!
結局はいくらだったんだろうね?(笑)

そして1位はトップに載せた我らが(?)ベーコンさんの作品で、$84.5 million、日本円で約92億3,900万円だって! 
これでもベーコンさんの作品の価格としては3番というから、驚いちゃうよね。(笑)
ベーコンさんの作品を松濤美術館で観る予定だったのになあ!
来月行かれるかどうか?

今回特集した高額ランキング、SNAKEPIPEがあまり知らないアーティストが入っていて、新鮮だったよ。
SNAKEPIPEが無知なだけなんだろうけど。(笑)
来年はどんなランキングになっているのか、とても楽しみだね! 

ROCKHURRAH紋章学 スイーツ・パッケージ編

【スイーツ特集なのでこの曲をチョイスしてみたよ】

SNAKEPIPE WROTE:

先日、東京駅に立ち寄る機会があった。
せっかくなので、お菓子を買おうとネットで検索。
甘い物には目がない女子とは程遠いSNAKEPIPEは、そうした情報に疎いのである。
東京駅は広いので、あらかじめ場所を知っておかないと迷う危険があるからね!
このブログで何度も書いているけれど、SNAKEPIPEは方向音痴だから。(笑)
適当な菓子を選び、場所を特定する。
目印はユニクロで南通路沿いとのことだけど?
ユニクロはどこだ、と歩き始めた時「PRESS BUTTER SAND」の看板を発見!
ほとんど店の目の前にいたのに、それでも迷いそうになるとは。
一緒にいたROCKHURRAHにも呆れられてしまったよ。(笑)
無事に購入できて良かった。

さて、この「PRESS BUTTER SAND」、味はもちろん美味しかったんだけど、印象的だったのがパッケージなんだよね。
グレーの地色に蛍光オレンジをアクセントに使っている。
お菓子のイメージではないパッケージだよね?
パッケージ側面には、バターサンドの「縦 横 高」の数値が記載されていて、「構造解析に基づく製法」とも書かれている。
建築用語みたいじゃない?

「昔よく聴いてたレコードを思い出す」
ROCKHURRAHがレコード・ジャケットを例に挙げ、パッケージを称賛する。
どんなレコードを連想したのか教えてもらったのが、右の画像だよ。
確かにグレーのシンプルさや、オレンジ色を印象的に使用したレコード・ジャケットに近い雰囲気があるよね。
「PRESS BUTTER SAND」のパッケージは誰がデザインしたのかと調べてみると、BAKE Inc.のアートディレクター・柿﨑弓子という女性の手によるものだという。
ROCKHURRAHが挙げた例とはちょっと違うけど、テーマをインダストリアルにした、というインタビュー記事を読んで納得しちゃうね。

以前購入したことがある資生堂パーラーのお菓子も、パッケージ・デザインが美しく見惚れたものだ。
紙袋も鮮やかなブルーを使用した、ツルツルの上質な紙だったっけ。
購入する側も、贈答品として受け取る側も両方が嬉しくなるデザインで、秀逸だよね。
「PRESS BUTTER SAND」は、こうした女子向けとは違った意味で、斬新なデザインで気に入ったよ!
日本にもこんなデザインが流通しているのか、と驚いてしまった。
世界にはどんなお菓子のパッケージ・デザインがあるんだろう。
調べてみよう!

最初はこちら。
ロシアのモスクワで活動しているグラフィック・デザイナー、Anna Pavlovaの作品ね。
読み方はアンナ・パヴロワで良いと思うんだけど、有名なバレリーナと同名のため、詳細を調べるのが難しかったよ。(笑)
サーカスをイメージしたお菓子のパッケージとのことだけど、箱を開ける前からワクワクしちゃうよね。
箱を目当てに買ってしまいそうだもん。

続いてもロシアのデザイナーで、Victoria Axという名前だという。
ヴィクトリアは分かるけど、Axはなんと読むんだろうね?
これは口と舌を描いた「タンボング」と呼ばれるキャンディーなんだって。
ロシア構成主義を知り、ロシアがグラフィック・デザインに強いことは知っていたけれど、こんなにポップな商品が棚に並んでいるスーパーマーケットを想像することはなかったよ。

ロシアのデザインを続けてみよう。
パッケージ・デザインを手がけたLOCOは、世界的に優れたパッケージ・デザインを表彰するペントアワードで、2018年に金賞を受賞しているという。
そんなLOCOが「Petit Plaisir」という手作りチョコレートのブランディングからパッケージ・デザインをした作品がこちら。
まるで小舟のように見える形がかわいいよね。
色とイラストによって味が違うので、見ているだけで楽しくなるよ。
ロシアのデザイン、もっと知りたくなるね!

次はオーストラリアね。
CARPE KOKO! は高級チョコレートのブランドで、好きなチョコを選び、個数を決め、メッセージ・カードを添えてプレゼント用にラッピングしてくれるサービスがあるという。
色とりどりの美しいチョコレートだけでも素敵なのに、重箱のようなボックスと和風テイストの柄が、より一層ゴージャスさをアップしているよね!
3段になると、まるで小引き出しみたいな使い方もできそう。
自分へのご褒美で欲しくなってしまう逸品だよ!
ちなみにお値段は1段タイプで約2,900円程。
3段になると約8,700円だって。
チョコの食べ過ぎに注意だね。(笑)

最後はこちら!
メキシコのサン・ペドロにあるXOCLADはチョコレートやクッキーなどを販売しているショップだという。
中で飲食もできるようだけど、クッキー4枚が日本円で約1,360円なんだよね。
これはかなりお高め!
ジバンシィのマークが連なったような、迷路デザインは目を引いてオシャレだけど、一体どんな客層がターゲットなんだろうね?
ビンクとペパーミントグリーンも高級感があって良い感じ。
SNAKEPIPEが持っているメキシコのイメージが、良い意味で裏切られたね!(笑)

お菓子というのは、人が笑顔になる物だから、箱を開ける前から目で楽しませる工夫がされているよね。
他にも秀逸な作品があるので、第2回も書きたいよ。
次回もお楽しみに!

映画の殿 第44号 Netflixドラマ編 part2

【5つのドラマを同時に表紙にしてみたよ!】

SNAKEPIPE WROTE:

2020年12月最後の記事「映画の殿 第41号 Netflixドラマ編」では、Netflixで鑑賞したドラマについて書いていたね。
あれからもずっとドラマを観続けているROCKHURRAH RECORDSの2人!
特に韓国モノには今まで縁がなかったため、面白そうなドラマを手当たり次第鑑賞している今日このごろ。
もちろんNetflix限定だけど、たくさんあるんだよね!
今年に入ってから鑑賞した韓国ドラマを、備忘録を兼ねてまとめていこう。
前述したように、2020年から観始めている韓流初心者なので「今頃観ているの?」と呆れないでね。(笑)

マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜」で良い味出してた3兄弟の長男、パク・ホサン目当てで観始めたのが「刑務所のルールブック」。

2017年11月から2018年1月まで韓国で放映されていたドラマだというので、今から3年程前になるんだね。
メジャーリーグ行きが決定していた野球選手が、妹を襲おうとした男を過剰防衛で殺してしまう。
スター選手が刑務所でどんな生活を送ったのか、という内容なんだよね。
主役であるキム・ジェヒョクが、野球以外のことができないバカ、という設定が面白い。(笑)
刑務所が舞台なので、出てくるのは全員、何かしらの罪を犯している。
それぞれの人生ドラマがあるんだよね。
年齢も、犯した罪の種類も、刑期も違う男達が寝食を共にしていく。
そんな中、特に注目したのがハニャン!
ヘロリンとも呼ばれているので、お察しの通り麻薬中毒者なんだけど、出てくると笑いを誘うキャラクターなんだよね。
「刑務所のルールブック」はもう一度観たいと思うほど、大好きなドラマだよ!

タイトルの曲もカッコ良かったね。

これは本当にハングル語のラップなの?
声も良いし、とても気に入った曲だよ。

続いては友人Mからの強い勧めで観始めた「太陽を抱く月」。

2013年のドラマだというので、「今頃観たの?」と言われてしまうかもしれないね。(笑)
朝鮮王朝を舞台にした時代劇なので、抵抗がなかったわけではないけれど、観始めるとどんどん引き込まれていく。 
王宮で繰り広げられる覇権争いに巻き込まれた、不遇の少女と王の物語なんだよね。
子役の役者達の演技力に驚いてしまう。
朝鮮王朝の衣装もきらびやかで美しいんだよね!

ストーリーも面白かったけれど、SNAKEPIPEが注目したのは、世子時代から王に仕え世話をしているヒョンソンという内宮。
ずっと王を見守っている、優しい人物なんだよね。
かなりひょうきん者で、表情や動きが面白い!
琴を上手に奏でる特技もあったりして、大好きなキャラクターだよ。
この役者の他の作品も観てみたいな!

次もまた友人Mから「絶対観て!」と強く勧められた「SKYキャッスル〜上流階級の妻たち〜」。
「上流階級の話なんて、ウチではあまり興味ないんじゃない?」とROCKHURRAHから言われたけれど、一応観てみようということになった。
確かにROCKHURRAH RECORDSは上流階級とは無縁だからね。(笑)

2018年11月から2019年2月に韓国で放映され、社会現象を巻き起こすまで人気だったドラマだという。
ちなみにタイトルにある「SKY」はソウル大学、高麗大学、延世大学という韓国3大難関大学の頭文字とのこと。
そうした難関大学に入学させるために奮闘する親達の姿を描いているんだよね。
「そこまでやる?」と驚くほど徹底したお受験戦争は、「映画の殿 第41号 Netflixドラマ編」で触れた「ミセン -未生-」での就職難の前哨戦といったところか。
一流大学に入っても良い就職ができない、とされる韓国では、お受験で勝つことが第一歩になるだろうからね。
高学歴なだけで良いのか、という問いかけがドラマの主旨だったように感じたよ。
「マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜」で、地元のおっさん達のたまり場だった「ジョン匕の店」のママが、今回は元ヤンキーで上流階級のセレブになっていたところに大注目してしまった。(笑)

次は「梨泰院クラス」で主役だったパク・ソジュンの「花郎」を観る。 
最初に観た時の役名で覚えてしまっているため、いつまでたってもパク・セロイと呼んでしまうのは、SNAKEPIPEだけ?(笑) 

2016年12月から2017年2月まで放映されていたドラマだという。
1500年前の新羅時代を舞台に活躍した、「花郎」と呼ばれる家柄・容姿・文武共に秀でたエリート男子たちの熱い情熱と愛、眩しい成長を描く本格青春時代劇、とあらすじに書いてあるよ。
どうやら韓国のアイドル・グループが「花郎」のメンバーにいたようで、その辺りも人気の理由だったみたいだね。
「刑務所のルールブック」のハニャンが悪役で出ていたよ!
2人の男性から想いを寄せられるアロが、あまりにもヒロインらしくなくて新鮮だったね。 
パク・ソジュンがパク・セロイの髪型から長髪になっていたのもびっくりだったよ!
あっ、SNAKEPIPEが観た順番が制作順じゃないんだもんね。(笑)

「梨泰院クラス」で憎々しい演技を見せたチャン・デヒ会長が、王様の付き人として登場しているんだよね!
会長は、またもやパク・セロイと共演してたってことか。
今回の会長は、とてもひょうきんな役どころで笑わせてもらったよ。(笑)
画像は、24歳だと言い張っているシーン。
書くのを忘れていたけれど、最初に書いた「刑務所のルールブック」にも、弁護士役で登場していた会長。
韓国ドラマを続けて観ていると、俳優がかぶることが多いね。

「花郎」で好きだった音楽はこれ!
尺八みたいな音色がダンサブルになっていて良い感じだよ。

最後に紹介するのは、面白いからこれも観て、とまたもや友人Mから強力に勧められた「椿の花咲く頃」だよ。 
ジャンルについて「ロマンチック・ラブ・サスペンス・コメディ・ドラマ」とWikipediaに書いてあるんだけど、確かにそうなんだよね。(笑)

予告だけ観ていると、一体どこに「サスペンス」要素があるのかわからないけれど、あるんだよね〜、これが!
「ミセン -未生-」でドイツ語が得意なチャン・ベッキ役だったカン・ハヌルがヨンシクという名の警察官として登場する。
オンサンという田舎町を舞台に、シングルマザーのドンベクにヨンシクが一途な思いを寄せるラブストーリーと同時並行して、6年前の未解決事件が描かれるんだよね。
ヨンシクのバカっぷりと忍び寄る不穏な空気が交錯する、まさにラブとサスペンスが同居したドラマ!(笑)
ドンベク役は「ドアロック(原題:도어락 2018年)」で主役を務めたコン・ヒョジン。
「マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜」の3兄弟のお母さんがヨンシクのお母さんとして出ていて嬉しくなる。
前から知ってる人に再会した気分だもんね!

ストーリーも面白いけれど、一番気になったのは、オンサンに昔から住んでいるおばちゃんたち。 
みんなそれぞれ商売をしている女性たちで、家族ぐるみの付き合いをしている仲良し。
この女性たちが良い味出してるんだよね!
友人Mいわく、上下を柄物を着ている画像左のおばちゃんは、いかにも韓国の市場にいるタイプのおばちゃんだそうで。
リアリティあるらしいよ。(笑) 

今年のゴールデン・ウィークも昨年に続いて、引きこもりの休日になってしまうね。
またドラマの続きを観よう!(笑)