【キャンプ?焚き火?まさか山火事?!】
SNAKEPIPE WROTE:
SNAKEPIPE MUSEUM第2弾はベルナール・フォコン。
その昔は「フォーコン」と書いてあったような気がするけど、表記変わること多いもんね。(笑)
SNAKEPIPEは昔覚えた通りにフォーコンとして書いていこうかな。
「もう一度観たい」写真は数多くあるけれど、できれば写真集も欲しかったと思う写真家の一人がフォーコンである。
少年マネキン人形のシリーズを初めて観た時にすっかりファンになってしまった。
というよりそのシリーズ以外をほとんど知らないSNAKEPIPE。
ご本人のHPにまだまだ現役で活動されている情報が載っていて、びっくり!
もうマネキンシリーズはとっくにやめてる模様なので、SNAKEPIPEが知ってるのはフォーコンのほんの初期だけみたいね。
「サマー・キャンプ」と題された少年マネキンシリーズは6×6でスナップショットっぽく撮影されたコンストラクテッド・フォト、いわゆる「作りこみ」写真である。
あの少年の日の夏休みのこと。
みんなでキャンプに行ったっけ。
いたずらで点けた火が思いのほか大きくなっちゃって、慌てて手を離したら周りの草を焼いちゃって。
いつもは怒るキャプテンも、何故だか大喜びで歓声を上げてる。
みんなの顔が輝いて見えたのが不思議だった・・・。
SNAKEPIPEがお話を作るとどうも「どっかで聞いたような」オリジナリティのないものになるから要注意だ。(笑)
「陳腐だ」といつもROCKHURRAHから言われてるしね!
ま、創作話はいいとして。
「ぼくのなつやすみ」というゲームソフトのCFを観たのはいつだったろうか。
調べてみるとどうやら1975年に9歳という設定、ということは現在の40代をターゲットにしたゲームのようである。
そうそうセミを捕ったな、川で泳いだな、なんて感じの「昔を懐かしむ」追体験ゲームなのかな。
観たこともやったこともないので憶測で書いてしまって申し訳ないんだけど、この感覚とフォーコンの写真世界が少しだけ似ているような気がしている。
少年時代の良い思い出も悪い思い出も、今となっては二度と体験できない記憶の中にだけ存在するものである。
郷愁は甘酸っぱさよりも、涙の塩辛さやほろ苦さを強く感じる。
少年時代はもう戻らないんだよね。
そして思い出はずっとフレームに固定されたまま変化することはない。
なんだかちょっと物悲しいね。
ちょっとおセンチになっちゃう。(ぐっすん)
それにしてもフォーコンは一体今まで何体のマネキン人形を所持していたんだろう?
写真で観ているだけでも顔やスタイルの違うマネキンが相当数いるよ。
外国にはこんなにたくさんの種類のマネキン人形がいるんだなあ、と違う感心をしてしまう。
そしてそのマネキン達の衣装を揃えるだけでもかなり大変だっただろうな、と余計な心配までしてしまったSNAKEPIPEである。