【地下住居の必要性を表現しているビデオ】
SNAKEPIPE WROTE:
2008年に公開された「クローバーフィールド/HAKAISHA」(原題:Cloverfield)は、次回作を予告するようなエンディングだったため、続編が気になっていた映画だった。
内容的につながりはないけれど、似た世界観を持つ「10 クローバーフィールド・レーン」(原題:10 Cloverfield Lane )が2016年に公開され、DVDになってから鑑賞してみた。
有害物質により世界が汚染されているという設定で、地下シェルターを舞台に物語が展開していく。
ほとんどのシーンが地下だけで撮影されているのにもかかわらず、惹きつけられる映画だったのには脱帽!
Wikipediaの情報によれば、制作費も前作より1000万ドルもコストダウンしているのに、興行収入は上回っているようなので大幅に儲かってるよね。(笑)
地下に核シェルターって日本では馴染みがないけれど、日本核シェルター協会のHPによるとスイスとイスラエルは核シェルター保有率100%なんだね!
ノルウエー98%、アメリカでも82%という高い保有率が掲載されているよ。
この情報を知ると「 10 クローバーフィールド・レーン」は「いかにもありそう」な状況ということになるんだろうね。
ちなみに日本は0.02%だって。
もし核シェルター持ってたとしても隠しぇるたーって感じだろうね。(なんだこれ)
ROCKHURRAHもSNAKEPIPEも、地下には憧れを持っている。
もし家を建てることがあるなら、絶対に地下室を設計するはずだよ。
身を守るためのシェルターというよりは、秘密基地の感覚に近いのかも。
棚の向こうにもう一つ隠し部屋があるスパイ映画とか「サンダーバード」を観るとワクワクするからね。(笑)
恐らくそんな子供っぽい好奇心で地下室が好き!って思っているんじゃないかな。
前フリが長くなったけれど今回のSNAKEPIPE SHOWROOMは、地下室が配備されている家ではなくて「住居が地下」という物件を紹介してみよう。
最初はこちらから!
エーゲ海を臨むレバノンの絶壁に建造された「Casa Brutale」。(写真①)
番号振ってないけど、海側から見た状態の写真も載せてあるよ。
建造されているプロセスは確認してないけれど、これは崖をくりぬいているんだろうね。
地下住居というよりは「崖中住居」が正しいのかも?
この住宅をデザインしたOPA Open Platform for Architectureがアイデアを発表した時には「そんなの無理でしょ!」と言われたというのも納得。
ああ、それなのに!(笑)
不可能を可能にしちゃったってことだね。
天井にあたる崖のてっぺんにはプールと階段があるよ。(写真④)
階段を降りていくと、プールの下が住居になっている。
水面の反射して揺らぐ光が美しいね。(写真②)
海側のガラスと天井のプールからの採光で、室内はかなり明るいだろうね。
6人が居住できる3つの寝室3つのバスルームを完備。(写真③)
中2階になっているのが確認できるね。
この「崖中住宅」をお求めの際には250万ドル準備しないと!
日本円で約2億8600万円也!
これだけの絶景を眺めながら、完全なプライベート空間を持てるならお安いのかも?(笑)
続いてはこちら!
スイスの山の中にぽっかりと穴が空いている。(写真①)
地面にめりこんだパラボラアンテナみたいな感じ?
完全に地面の中の住宅だね!(笑)
夜の様子はまた印象が違って見える。(写真③)
どちらにしても秘密基地っぽさに変わりはないけど!(笑)
SeARCHとCMAという2つの建築事務所がコラボしてデザインした住宅みたいで、数々の賞を受賞している。
とてもユニークだもんね!
写真⑤、⑦、⑧がパラボラアンテナの内側ってことだね。
庭のようなベランダみたいな感じかな。
家から雄大なアルプスの景色が鑑賞できるなんて、素晴らしいロケーションだよね!
バスタブもあるようなんだけど、外でお風呂は寒くないのかな?(笑)
敷地面積は225m²というので、かなり広いよね。
内装はコンクリート打ちっぱなしのモダンな雰囲気。(写真⑨)
ベッドルームには鮮やかな毛布が映えるね。(写真⑩)
どうやら個人の別荘みたいで、総工費670,000ユーロ、日本円で約8200万円!
意外とお求め安い価格かなと思ったけど、どうだろう?
これも完全に「めりこんで」るよね!(笑)
アントニオ・ガウディか、サルバドール・ダリのような曲線が印象的な建築だよね。 (写真①)
スペインのGilbartolomé Architects がデザインしているんだけど、ドラゴンの皮をイメージして屋根をつくったらしい。
亜鉛のタイルがまるで鱗のようにみえるもんね。(写真②)
ハンドクラフトのタイルとのことだけど、タイルだけでどれくらいの製作期間が必要だったんだろう。
このエピソードだけでもデザインのこだわりが分かるよね。
グラナダにある急勾配の斜面を所有していた個人からの依頼で設計されたらしいけれど、これは一般人が住む家のレベルじゃないよ。(笑)
窓からは海を眺め(写真③)、プールがあり(写真⑤) 、室内の装飾にも曲線が多様されているね。(写真④)
敷地面積240m²で3つの寝室と2つのバスルームを完備。
どうやら可動式の壁があるらしく、部屋を仕切ることができるみたいだよ!
更に洞窟の中にいる状態は一年を通して室温を約20度に保ってくれる働きもあるそうで。
アンダルシア地方のグラナダというと歴史的な遺産が残る場所というイメージだけど、斜面にこんなメタリックでピカピカ光る屋根の家があるとは驚いちゃうよね!
京都に宇宙船をイメージした建造物がある、みたいな感じだよね。(笑)
サイロはこの物件!
間違えた、最後はニューヨーク州のアディロンダック山地にある物件!
これは地下ミサイル格納庫(silo)を再利用した物件なんだよね。
その名もずばり、サイロホームだ!(笑)
ミサイル格納庫なんて聞いただけでワクワクしてきちゃうよね!
どうやら写真⑥のどこかに入り口があるみたいなんだけど、ミサイルを隠していただけあって、分かり辛い。(笑)
恐らく滑走路横にある平屋(?)が格納庫への入り口になっているみたいだよ。
この物件はMY滑走路付きってことみたいだね。
プライベートジェット持ってないと意味ないな。(笑)
そして格納庫に入ると重たそうな扉があるよ。(写真⑤)
厳重に警戒している証拠だね。
それにしてもこの扉は女性でも開けられるんだろうか?
ミサイル格納庫だから内部は円形なんだよね。
どんどん降りていくと地下10階くらいの深さまで到達できるみたい。
ミサイル入ってたわけだから深いよね。
そのフロア毎に部屋があるんだけど、ジャグジー付きのお風呂とか(写真⑦)ゴージャスなキッチンも完備されているよ。(写真②)
元が格納庫という軍事施設だったため造りの頑強さは保証付き!
マンションタイプのため複数人が入居できるみたいだね。
エレベーター無しなので地下10階に入居した場合は、かなり階段キツめだけど「ダイエット効果あり」と宣伝文句に使用するところは、さすがアメリカだね。(笑)
さて気になるお値段は230万ドル、日本円にして約2億6000万円!
核シェルター保有率82%のアメリカ人からみたら、最強の物件なのかもしれないね?
安心・安全を買うと考えたら決して高くはないのかも。
今回は「地下住居」をテーマに書いてみたよ。
紹介しなかった以外にも興味深い物件あったから、第2弾も計画してみよう。
次回もお楽しみに!