【九州で行った思い出の数々】
SNAKEPIPE WROTE:
さて、今週も引き続き九州旅行記を書いてみようかな。
今回の旅行のメインは先週書いた軍艦島上陸だったわけだけれど、それ以外にもいくつかの観光地(?)に足を運んだROCKHURRAHとSNAKEPIPE。
とは言ってもこの二人のことなので、一般的ないわゆる観光地ではないんだけどね。
これからおでかけされる方の参考に、というよりは日記をしたためるような感覚で徒然に思い出すままに綴ってみよう!
初めに長崎に着いたROCKHURRAHとSNAKEPIPE。
その日のうちに行ったのが長崎県美術館だった。
ここは平成17年に開館した、まだ5年くらいしか経っていない新しい美術館で、水を取り入れた斬新な設計がされている。
スペインのプラド美術館と提携しているようで、日本ではこの美術館でのみプラド美術館グッズが買えるとのこと。
美術館に行くと必ずミュージアムショップに足を運ぶSNAKEPIPEなので、限定グッズという響きは非常に魅力的である。
スペインって結構有名アーティストいっぱいいるんだよね。
ピカソ、ダリ、ミロ、ベラスケス、ゴヤ、ガウディ等々。
スペイン美術のコレクションも所蔵しているようなので、とても楽しみに出かけた。
長崎美術館は出島ワーフのすぐ近くの、海辺にある美術館だった。
かなり広大な敷地を持っていて、館内に入らなくても周りを散歩するだけでも気持ちが良い雰囲気。
こんな美術館が近所にあったらいいだろうなー!
館内に入ってみると、すぐ1階にミュージアムショップ発見。
まずはお目当てのプラド美術館グッズを散策。
ダリやピカソモチーフのグッズはいろいろあったけど、「これ絶対欲しい!」と思うような琴線に触れる商品は少なめ。
恐らく一番レアだったのはキリンや犬といった動物をモチーフにして「Museo del Prado」と書いてあるプラド美術館独自のグッズなんだろうなあ。
本当はいくつか種類があったはずだけど、マグカップが一点しか置いてなかったりして期待していただけにちょっとガッカリ。
東松照明の「長崎」ポストカードが何枚かあったのが嬉しかったけどね!
では早速所蔵されているスペイン絵画、常設展を観に行こう。
須磨 弥吉郎なる人物がスペインで購入した絵画を軸に構成されている「須磨コレクション」。
展示されていたのはほとんどが宗教画だった。
どんな人物の作品か、と目を近づけてみると
「作者不詳 (アラゴン派あるいはカタルーニャ派) 」
「作者不詳 (フランドル派) 」
のように作品のほとんどが「作者不詳」と記されている!
しかもアラゴンとかカタルーニャと言われても知らないし!
だったらそんなこと語るにゃ、って?(ぷっ)
「須磨コレクション」恐るべし!
いくつかの部屋を渡り歩いた後、やっと最後の部屋になってダリ、ピカソ、ミロという馴染み深い名前が登場して安心。
まさか展示物のほとんどが「名無しの権兵衛」だったらどうしようかと思ってたんだよね。
良かった、良かった。(笑)
今まで知らなかった日本人でとても好みの画家の作品に出会えたのは収穫だったかな。
古沢岩美という画家のシュールな作品は、まるでダリ・ミーツ・横尾忠則といった感じで、とても素敵だった。
帰りにもう一度ミュージアムショップに寄って、ポストカードがないか探したけど見つからなかったのが残念だったな。
この画家については調べてみよう、と頭にメモ!(笑)
九州の旅行だったら長崎以外にどこにしようか、と考えた時に
「やっぱり外せないのは福岡だよね」
ということになった。
前回の九州旅行ではあまり食べられなかった「とんこつラーメン」を食べたい、というのも旅行の目的だしね!(笑)
福岡で行ってきたのが海ノ中道にあるマリンワールド。
意外と水族館に行くのが好きなROCKHURRAHとSNAKEPIPE。
海の中ってよく知らないから魚の、特に大きな魚を目にする経験が楽しいのかもしれないね。
行ったのが平日でしかも小雨が降るような肌寒い日だったせいか、海ノ中道駅で降りたのはROCKHURRAHとSNAKEPIPE以外にはカップル一組だけ。
駅では駅長の九太郎が出迎えてくれた。
九太郎はトカラヤギで今年の10月に駅長に就任したばかりらしいね。
お腹空いてたのか、SNAKEPIPEをじっと見つめて柵をカリカリかじってたよ。(笑)
やっぱりヤギって目が怖いよね~!
薄暗い空の下、駅から歩いて約10分。
あまりに人気がない整備された場所を歩いていると、まるで外国に迷いこんでしまったような感覚になるね。
などと話しているうちに見えてきたのが巨大な建物、マリンワールドだ。
こんなに広大な敷地を持つ水族館とはびっくり!
福岡って大抵の建物やビルがすごく大きくて、都内とは縮尺が違うみたい。
地図で見てほんの少しの距離と思っていると全然違うなんてことが「ざら」だもんね。
マリンワールドは人が少なかったおかげで、とてもゆっくり観ることができた。
一番迫力があったのが「パノラマ大水槽」。
1階と2階の吹き抜けになっている巨大は水槽には、様々な魚達が悠々泳いでいた。
この水族館のウリがサメだったみたいで、確かにサメがいっぱい!
ガラス越しにもかかわらず、サメはやっぱりすごい!
なんといっても表情のない、あの目に恐怖を感じるね。
怖い、と思いながらもあの水槽の前にはつい長居してしまった。
3階建の館内はかなり見ごたえ充分で大満足!
天神から西鉄電車に乗って行ってきたのが太宰府天満宮。
駅名が「だざいふ」って書いてあるのを見て感激するSNAKEPIPE。
九州の人には何も珍しくないんだろうけど、歴史の教科書の中で「菅原道真が太宰府に左遷させられる」と書いてあるのを読んで知識として知ってるだけの地名だからね。
この太宰府にはどうして来たかったのか、というとそれはもちろん学業のため!
というのはウソで(笑)、太宰府名物の梅ヶ枝餅を出来立てのアツアツ状態で食べたかったから、というのが真相。
以前「VIVA LA 物産展!」という記事の中で
「梅ヶ枝餅」は餅の部分が非常に薄くて、もちもちだけれどパリパリ感もある、なんとも不思議な食感の大福(?)。
本来は出来立てのアツアツを頂くそうだが、自宅で食べてもおいしかった。(笑)
と書いているSNAKEPIPE。
そう、今回はその「本来の頂き方」で梅ヶ枝餅を堪能したかったのである。
太宰府天満宮までの参道、右も左もおみやげ屋さんがズラリと並んでいる。
名物の梅ヶ枝餅を扱うお店もいっぱいで、どのお店で買ったらいいのか迷うほど。
結局は以前にも食べた「かさの家」で購入。
うわー!出来立ての熱い梅ヶ枝餅は、また格段に美味しいなー!
念願が叶ってゴキゲンなSNAKEPIPEである。
せっかく太宰府天満宮まで来たならもう少し足を伸ばしてみない?とROCKHURRAHから提案される。
近くに観世音寺という寺があり、そこで巨大な仏像を拝観できるというのだ。
実はROCKHURRAH、以前より仏像を拝観するのが趣味なのである。
パンクやミリタリーとは違った一面をお持ちで。(笑)
仏像のメッカ、京都や奈良では簡単に拝観できる巨大仏だけど、九州では珍しいから、というのが理由らしい。
太宰府駅前より「まほろば号」というコミュニティバスに乗って観世音寺へ。
またもや全然人気のない場所に来てしまったよ。(笑)
拝観料を払い、靴を脱いでいざ宝物殿の中へ。
「うわー!大きい!」
頭が天井に届きそうなほど身長の高い仏像、仏像、仏像!
そんなに仏像について詳しくないSNAKEPIPEだけれど、間近に観る巨大仏像の迫力は恐怖さえ感じるほど。
光による劣化を抑えるためだろうけど、部屋が全体的に薄暗かったのも効果的だったんだよね。
拝観者はROCKHURRAHとSNAKEPIPEの二人だけ。
人が入った時を見計らって、関係者が仏像の説明テープを回している。
そのテープの声だけが鳴り響いている巨大仏像いっぱいの部屋。
しかもその仏像はほとんどが平安時代の作品。
平安時代って「鳴くようぐいす平安京」だから794年から「いい国作ろう鎌倉幕府」の1192年鎌倉時代まで、だよね。(笑)
一番新しくても800年以上前の作品とは、本当にびっくり。
彫刻の技術って随分進んでたんだなあ、と感心してしまう。
全部で14、5体くらいの仏像を拝観できて大満足。
あの日が寒くなければ、荘厳で、ちょっと恐怖を感じる空間にもうしばらく身を置いておきたかったな、と思う。
福岡行ったら寄ってみよう、と言っていたのがミリタリーセレクトショップ、WAIPER。
この店はミリタリー系通販サイトではWIPの名前でかなり有名。何度か買い物をしたことがあったけれど、実店舗に行ったことはなかったのである。(福岡だから当たり前か)
こんな場所にミリタリーショップがあるんだろうか、というような住宅街の一角にWAIPERはあった。
1階が倉庫になっていて、2階が店舗。
通販のページで見ていた商品、全てが店内に置いてあるわけではない模様。
店内にパソコンが置いてあり、そこで店員も商品検索してから倉庫に物を取りに行ったり、金額を調べたりしていた。
「さすが」と感心してしまったのが、WAIPER1階倉庫横にあった自動販売機。
左の写真がそれだが、販売機までちゃんと(?)ウッドランド迷彩にしてあるんだよね。
これは非常におしゃれだね。
気に入ってしまった。(笑)
他にもう1店舗、SWATにも行ってきた。
このお店は上野の中田商店と秋葉原のECHIGOYAを足して2で割ったような感じだった。
ミリタリーショップ巡りも計画に入っていたので、遂行できて良かったばい!
今回食べたラーメンの中でSNAKEPIPEが気に入ったのは博多駅近くにある「おっしょいラーメン」。
なんとも正統派な感じのラーメンで、何気なく入った店だったせいもあり余計に美味しく感じられた。
通販もやってるようなので、今度買ってみようかな。(笑)
それにしてもSNAKEPIPEは割と大衆的、というか本場の人からは笑われてしまうような味を美味いと言ってるみたい。
前回の九州旅行で大絶賛した「金龍」の「やみつきラーメン」などはいわゆるチェーン店の味らしいし。(笑)
まだまだ九州には知らない場所、食べてないラーメン、いっぱいだからね。
また探索しに行こーっと!