CAMOのマイハウス

【タイトルにちなんで作った樹海の我が家。目立ち過ぎだって】

ROCKHURRAH WROTE:

ありきたりなタイトルで情けないが今回はROCKHURRAHが好きだけど滅多に着られないという迷彩柄について書いてみよう。
迷彩、カモフラージュ、カモなどと呼び名は色々で世の中に溢れかえってるアレの事だ。当たり前だが本来は樹木や砂漠、市街地などの背景の中に紛れ込んで目立たなくするという目的で作られたパターンであり、TPOに合わせたコーディネイト(?)が肝要だったが、現在ではそんなことに関係なく非常にポピュラーな柄物として出回っている。これに対する思想もウンチクも特になく、何も考えずに進めてみようか。註:パロディなタイトルにするんだったら「CAMOなマイハウス」じゃない?と言われたがスパークスの「キモノ・マイ・ハウス」をもじってるので、これでいいのだ。

最初に書いた通りROCKHURRAHはこの迷彩柄とあまり相性が良くなく、今どきの若者としては珍しく・・・あ、いっけなーい、若者じゃなかった。まあ迷彩柄の服所持率はとても低いのだ。本当の意味で似合う日本人はわずかだし嫌いな人は一着も持ってないだろうが。
ROCKHURRAHの場合は嫌いなわけじゃなく似合わないわけでもなく、これを着用すると即座に本気の人、もしくはライト・ウィング系の人みたいになってしまうからだ。全ては顔だちや雰囲気のせいね。これに比べてSNAKEPIPEは非常に迷彩が似合う女性なのでいつも羨ましく思っているのだ。SNAKEPIPEが特別に迷彩の似合う顔立ちなわけではなく、いくらやっても本気の人には見えないからファッションとして似合うという意味だろう。とは言えSNAKEPIPEのミリタリー度合いは女性では珍しいのは確か。

さて、一口に迷彩と言っても実に多くの種類が出回っているわけだが、その全ての明細書を書くほどの気力もないので、テキトウに書いてみよう。

まずは最もありふれたパターンだと言えるウッドランド。昔は迷彩と言えばこれくらいしか出回ってなかったもんだ。その来歴はよく知らないが名前からしてジャングル用のパターンだと思える。樹木や森は国、場所によってもさまざまだから、この代表的なパターン以外にも亜流(?)が数多く存在している。ミリタリーショップや古着屋でも最も良く見かけるな。この柄を見るとかつて福岡のシーサイドに住んでいた頃の話を思い出す。ROCKHURRAHとは縁もゆかりもないサーファーが住みたがるような場所であり、何と駅から30分くらい歩かないと帰りつけないような僻地だった。「ドグラマグラ」にも登場するな。単に家賃が安かったからこんな場所に住んだわけだが、人里離れた土地なのをいいことに、上の部屋の住人がドッタンバッタンと毎日うるさい事。
ある日、たまりかねて怒り心頭のROCKHURRAHはこのウッドランド迷彩の見るからに戦闘的なつなぎをわざわざ着用、そして前述したような本気の人の顔立ちにサイコ刈り、サングラスという迫力あるいでたちで怒鳴り込みに行ったというだけの話。それから上の住人は大人しくはなったがこの海際にウッドランドというのはカモフラージュ本来の目的とはかけ離れているな。
派生型として色調をビルやアスファルトのグレイに合わせたモノトーンのアーバン・カモというのも割とポピュラー。

次は淡い色彩が特徴のデザート・カモ。名前の通り砂漠地帯での使用を目的としたパターンで湾岸戦争の際に一躍メジャーになったな。見た目からチョコチップとも呼ばれるが確かにミスター・イトウ風。本来は自然の中に隠れるカモフラージュなんだが、ファッションの世界では着て存在感をなくしてしまいかねないこの柄、逆にあまり人気ないのカモ。ROCKHURRAHはなぜかこのチョコチップ柄のBDU(バトル・ドレス・ユニフォーム)ジャケットを所有していて一時期は好んで着ていたがやはりこんな茶色ベージュといったナチュラルな色柄は似合わない。砂漠地帯という暑い場所向けでどうしても薄着メインになってしまうから、防寒機能的ミリタリーを志すROCKHURRAHの琴線に触れるような商品もないんだろうね。

さて、格別に面白いネタでもないからどんどん先に行ってみよう。次はフロッグスキンと呼ばれる迷彩。第2次世界大戦の時に開発されたけど場所によっては逆に目立ってしまうからあまり普及しなかったような話を聞いたことがある。たしかに沼地とかでは有効かも知れないが、移動してしまえば単なるでかい蛙にしか見えない。リオレイアにすぐに見つかってしまいそう。後年はダックハンターという名称でも知られているな。名前はちょっとイヤだが柄的には割と好きだ。街路樹でよく迷彩柄っぽいプラタナスを見かけるが、このフロッグスキンの色褪せたものとはよく調和しそう。この柄のメッセンジャーバッグをかなり大昔から所有しているがいつまでたっても真新しいような素材で全然味が出ないぞ。

これはタイガーストライプと呼ばれるもので東南アジアの兵士が着ているのをよく見かけるな。確かにこんな色合いのジャングルは他にはあまりないかも。浅黒い顔立ちには似合いそうだが迷彩の中でもチンピラ度はかなり高いシロモノ。命を粗末にするなよ。色合いはかなり違うがROCKHURRAHはこれまたなぜかよりによってこの柄のTシャツを持ってる。迷彩マニアならまだしも唯一持ってるのがこれとは、似合わないものをわざわざ選んでるとしか思えない。自分でも恐れ入ったよ。

ちょいと色調補正間違えた気がするが、これは米軍ネイテック研究所とクレイ・プレジション社というのが共同開発したマルチカムという迷彩らしい。迷彩柄も人の知らないところで随分進化したようで、まあ簡単に言えばどんな場所にでも対応出来る汎用性の高い迷彩という感じだろうか。過去の迷彩のいいとこ取りのような複雑なパターンと色合いで人気も高いはず。何だかこんなものを大真面目に秘密裏に仕事としてやってる研究所員になってみたいという気はする。魅力的な柄なんだけど・・・。

もう飽きてきたしコメントも尽きたのでこれで最後にする。これはACUと呼ばれるものでユニバーサル・カモフラージュ・パターンを取り入れた迷彩服の総称らしい。デジタル・カモとも呼ばれるドット絵のようなパターンが特徴。2004年から米軍が正式採用しているが上のマルチカムはACUの採用により正式採用されなかったとか。この辺は専門家ではないから熾烈な争いを繰り広げて勝ったの負けたのというような物語を勝手に想像するしかない。実はブログ発表する前の日(妙な言い回ししたが昨日のこと)に迷彩研究を兼ねて上野にある中田商店に行ってきたのだが、この柄の普及率は確かに高かった。しかし個人的な感想として何だかハッキリしない薄ぼやけた柄にしか見えないACUにはあまり魅力は感じなかった。究極にいい迷彩とは何だかハッキリしない薄ぼやけたシロモノというのが最も実用的だという事だね。みんな同じような格好で同じようなアイテムを持って満員電車に乗る日本人こそが究極の都市型サバイバル迷彩なのではないだろうか?などという新聞の社説みたいな事は言わないが、そう言いたくなる人はたくさんいるだろうね。

以上、米軍迷彩を中心に書いたけど本当はヨーロッパとかの独特な迷彩の方が好みに合っていた。次はもうやらないと思うけど。

この後、2030年くらいには光学迷彩も実現するような世界になるんだろうが名前からして高額そうなのは確か。何者に対しても隠れなくていい世界になって欲しいよ。あ、珍しく真っ当なまとめだな。

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