SNAKEPIPE SHOWROOM 物件17 独創的な病院編

【ル・ルポ脳研究所の様子がよく分かる動画】

SNAKEPIPE WROTE:

ROCKHURRAH RECORDSのブログではいくつかのカテゴリーを設け、それぞれのトピックに沿った記事を書いている。
偏り過ぎないように気を配っていたはずなのに、長い間更新していないカテゴリーもあるんだよね。
「SNAKEPIPE SHOWROOM」も同様で、前回記事にしたのが2019年1月というから、およそ1年9ヶ月ぶり!
大抵夏の暑い時に「日本から脱出したい」という理由から、逃避目的で記事にしていたんだけど。(笑)
今回は「独創的なデザインの病院」を特集してみよう!
「住宅の展示」を目的とした建築物の紹介をしていたけれど、たまには趣向を変えても良いよね?
 
最初に紹介するのは、ニューヨーク州にあるストーニ・ーブルック大学病院ね。 
アメリカの建築家バートランド・ゴールドバーグの設計によるものだという。 
ゴールドバーグは1913年生まれで、1997年に84歳で亡くなっているんだよね。
1932年にドイツのバウハウスで建築の勉強をしていた、というので納得しちゃう。
この建築にグッと来たSNAKEPIPEだからね。(笑)
中で何が行われているのかと勘ぐってしまいそうな立方体が特徴的。
まるでルービック・キューブの四隅にカバーを取り付けたようなデザインが面白い。
そのカバーにあたる部分が、一体どんな役割を果たしているのか謎だよね。
まるで秘密基地のように見えて、レトロ・フューチャーな雰囲気に興味が湧くよ。
1976年の設計だという。
病院のオープンが1980年だというから、すでに40年の月日が経過しているんだね。

病院内の様子を調べてみたけれど、内部はそこまで変わっていないのかな。
何のための施設なのか不明だけど、使い勝手が良さそうな棚だよね。(①)
キッチンにあったら嬉しい感じ?(笑)
ルービック・キューブ下には菜園があるみたいだね。(②)
もしかしたらこの野菜を使って患者用の食事を作っているとか?
入院病棟の室内(③)と個室(④)なのかな。
建築家バートランド・ゴールドバーグは「異端児的存在」などという文章も確認したので気になる存在だよ。
もう少し調べてみたいと思う建築家の一人になったね。

続いても秘密基地っぽい病院にしてみようか。
遠目から見たら、ここが病院とは思わないんじゃないかな?
これはベルギーの海辺の町、クノック・ヘイストにあるゼノ私立病院とのこと。
2007年に病院が新しい病院の設計のためのコンテストを開催し、ベルギーの建築事務所3つ(AAPROGBOUCKXB2Ai)がチームを結成、見事優勝したという。
アムステルダムの世界建築祭で権威ある賞も受賞したというから、見た目の斬新さだけが評価されているわけではないんだね。 
ルネ・マグリットのシュールな作品から着想を得た、というのも素敵じゃない?(笑)

夜の病院といえばホラー映画の定番だけど、この建物にはおどろおどろしい雰囲気は皆無だね。(①)
近未来的でスタイリッシュ!
ホラーというよりはSF映画だね。(笑)
中庭なのか、巨大な滑り台のような通路があるよ。(②)
これは恐らく車椅子対応だろうね。
オスカー・ニーマイヤー設計のニテロイ現代美術館を思い出したSNAKEPIPEだよ。
夜の正面入口付近なのかな。(③)
病気でもないのに待ち合わせ場所にしたくなる美しさじゃない?
内部にも曲線が使われていて柔らかい印象だね。(④)
外観が無機的なのに、内部は有機的で柔らかい印象なんだね。

流線型の建築をドラマチックに見せたい画像が多いため、建物の全体像がよくわからなかったんだよね。
そこで設計図を探してみたよ。
なんだか「フレミングの法則」を思い出す形!
習ったの何十年も前なのによく覚えてるわ。(笑)
マグリット・ミーツ・フレミングということなのかな。
勝手に命名させてもらっちゃったね。

この建物は一体何?
商業施設かホテルのように見えるんだけど、違うのかな。
表面はまるでピラミッド・スタッズが張り巡らされているみたいで、トゲトゲがパンクっぽい!
これは2013年にオープンした、南オーストラリア州アデレードにある南オーストラリア州保健医療研究所(SAHMRI)だという。
オーストラリアの建築事務所ウッズ・バゴットの設計によるもので、「チーズおろし金」というニックネームがついているんだって?(笑)
建物内部では、三角形の光と影が織りなす幾何学模様を楽しむことができるね。(①)
外観は本当にパンクだよね。(②)
シルバーで光っていてSNAKEPIPEの好みにぴったり!
家を建てる時は、この外壁にしようかな。(うそ)
通路もメタリックでオシャレだよね。(③)
約700人の研究者がいるらしいけど、どんな気分で仕事をしているのか聞いてみたいよ。
夕焼けに染まる研究所。(④)
この風景を日常的に目にしていたら、毎日幸福だろうな。
通勤の電車から見て、ホッとする時間になりそう。
それにしても一体どんな研究しているのか、とても気になるよね?(笑)

「これ見て!すごいよ!」
ROCKHURRAHから知らされたのは、奇っ怪なデザインの建築物。
岡本太郎だったら「なんだこれは!?」と叫ぶに違いない。(笑)
リアルな建物とは思えないほどの「ぐねぐね」具合だからね!
これは2010年にオープンしたラスベガスにあるル・ルポ脳研究所で、設計したのはフランク・ゲーリーだという。
あまり建築家の名前を知らないSNAKEPIPEだけれど、ゲーリーについて調べると、ビルバオのグッゲンハイム美術館やエルシエゴのホテル マルケス・デ・リスカルなどの作品は知っていたよ。
同じ人の手による建築だったとは、納得だね!

内部の天井を見上げた状態だろうね。(①)
方向感覚が弱いSNAKEPIPEだったら、すこし「ふらつく」かもしれない。
内側も「ぐねぐね」なんだね。(笑)
外観の金属部分のアップ。(②)
四角く切り取られた窓部分には、ガラスがはめ込まれているところと素通しの両方があることが分かるね。
微妙なバランスがたまらない!
「ぐねぐね」してはいるけれど、色合いはとてもシンプルなので、柱の黄色や椅子のカラフルさが際立っているよね。(③)
何のための部屋なのか不明だけど、赤いカーペットが美しいよ。(④)
この部屋だけで良いから、ここに住みたいくらい。(笑)
ソファがカーブしているように見えるので、恐らく壁に沿って設置されているのかな。(⑤)
待合室に見えるけど、ゆったりしていて良いね。
庭の様子なのか、途中で切れてしまったけれど、円形の中央に白いカバーがされている。(⑥)
これは恐らくピーター・アレキサンダーによる樹脂彫刻「SUGAR」のようだね。
現代アート作品も、この建物によく似合っているね。
ここも近くにあったら、様々な天候によって変化する外観を楽しみに散歩したいよ。
ラスベガスだから到底ムリだけど!(笑)

「SNAKEPIPE SHOWROOM」として、今回初めて病院を特集してみたよ!
驚きの建築が他にもたくさんあって、まだ書き足りないんだよね。
近いうちにまた第2弾も計画してみよう。
どうぞお楽しみに!

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