軽井沢初上陸 続編!軽井沢ニューアートミュージアム 鑑賞

20240714 05
【軽井沢ニューアートミュージアムを撮影】

SNAKEPIPE WROTE:

先週のブログ「軽井沢初上陸!軽井沢現代美術館 」の続きを書いていこう。
軽井沢現代美術館をあとにして、ホテルに向かったROCKHURRAHとSNAKEPIPEは、ホテルの受付から驚くべき情報を得る。
「本日空きがありましたので、お部屋をアップグレードさせていただきました」
ええっ!アップグレード!(笑)
案内に沿って歩いていくと、なんとそこはコテージ一棟貸し。
本来であれば、2家族が十分泊まれるほどの広さなんだよね。
クイーンサイズのベッドが4つ配置され、見たこともないほど大きなバスタブ、キッチンまで完備されている。
恐らくバーベキューなどの調理をして、中庭でワイワイできるような造り。
ひゃー!こんな場所に泊まることになるとは!
予約の際、ROCKHURRAHが誕生日であることは書いたけど、まさかのサプライズに興奮してしまう。
更に貸し切り露店風呂まで予約できて、嬉しい限り。
良いホテルを選んだSNAKEPIPE、エライ!(笑)

露天風呂を満喫し、夕食のためレストランに向かう。
コース料理が次々と運ばれてきて、最後のデザートを待っていると
「おめでとうございます」
と言いながらスタッフが花火を載せたプレートを運んでくる。
「Happy Birthday」とチョコレートで書かれたプレートを花火の光が照らしている。
「お写真撮りますね」
記念撮影のサービスまで、サプライズ!
韓国ドラマでも突然ケーキを運んできて「おめでとう」なんてシーンがあるけど、実際にこんなことが起きるとは。
少し恥ずかしがっていたROCKHURRAHだけど、良い記念になったね!

翌日、早起きをする。
エアコンをつけていないのに、ひんやりしていたのは避暑地として有名な軽井沢だからかな?
朝食をいただき、9時前にはチェックアウト。
その時、受付の方から昨日の記念写真を受取り、喜びながらバス停に向かう。
まずは軽井沢駅に行き、次に目指すは白糸の滝
うまい具合にバスの乗り継ぎができて、ナイス!
白糸の滝に向かうバスに乗る時の注意は、交通系ICカードが使えないこと。
クレジットカードかpaypay、もしくは現金のみ使用可なんだよね。
金沢のバスは現金のみだった記憶があるので、観光地のバスについては事前調査が必要かも。

軽井沢駅から白糸の滝まではおよそ25分。
まるで日光の「いろは坂」みたいなクネクネした山道を登っていく。
道幅が細いので、大型車同士がすれ違う際には待ち時間が発生することもある。
時刻表通りにバスが来ない理由がこれなんだろうね。
無事に白糸の滝に到着。
薄曇りで、歩くにはもってこいの天気だよ。
看板に目をやると「白糸の滝 150m」と書かれている。
150mって近くないか?

滝を鑑賞し終えて戻る人が歩いてきた方向に進んでいくと、あっさり白糸の滝に到着する。
本当に150mだったよ。(笑)
10時頃に到着したけれど、予想以上に多くの人が訪れていた。
えぐれたような岩肌に、細い絹糸のような水が滴り落ちている。
以前から観たかった滝なので、嬉しいよ。(笑)

予定より早く滝の鑑賞が終わり、再びバスに乗り軽井沢駅に戻る。
午前中だけで3回もバスに乗車してしまったよ。(笑)
早めのランチのあと、次に目指すのは軽井沢ニューアートミュージアム
この美術館は軽井沢駅から徒歩約10分なんだよね。
実はバスで何度か通っているので、道に迷うことなく到着したよ。

現在開催中なのは「かけがえのないもの – 地球・風景・環境」という展覧会で、サイトで確認した限りではROCKHURRAHとSNAKEPIPEの好みではないかもしれない。
せっかく軽井沢に来たんだから一応観てみよう、と訪問したのである。
1Fは無料の展示、2Fが有料の企画展で、約半分近くの作品が撮影禁止になっている。
そのため載せた作品はすべてSNAKEPIPEの撮影ではないので、ご了承いただきたい。

「あまり琴線に触れない」と予想していたけれど、中には興味を持った作品もあったよ。
感想を書いていこうかな!

矢柳剛の油彩画とシルクスクリーンの作品は、ポップなイラストのようで目を引いた。
ビビッドな色使いがポスターみたいだよ。
初めて聞くアーティストかもしれない。
1933年北海道生まれ、1957年ブラジルに渡りサンパウロ美術館で個展を開催している国際派!
国際派って死語かな?(笑)
1965年から3年間、パリで版画を学んでからシルクスクリーンの作品を発表しているんだって。
2022年には銀座で個展を開催していたことを知り、今頃情報を得たことを残念に思うよ。
現在91歳の矢柳剛、これからも現役で活躍して欲しいね。

明治時代に活躍した浮世絵師である歌川国利の「新板盆栽尽」は、ショッキング・ピンクを使ったカラフルな作品で、浮世絵の概念を覆してくれた。
「おしゃれな包装紙みたい」
ROCKHURRAHが言う。
そのままテキスタイル・デザインにして欲しいと思ったよ。
大小様々な盆栽が配置されて、とても可愛らしい!
この作品のハンカチあったら絶対買うんだけどなあ。
そういう企画はないんだよね。

「新潟現代美術家集団GUN」の「雪のイメージを変えるイベント」は1970年の作品で、12枚の組写真だった。
GUNの名前を聞いたのも初めてかもしれない。
「雪のイメージを変えるイベント」は東京都現代美術館に所蔵されているようなので、目にしたこともあるのかな?
広大な雪景色をキャンパスに見立て、色を重ねていく。
どんな色が塗られても、踏まれて色が混ざっても抽象絵画になるところが面白い。
GUNについて調べてみたけれど、情報が少なくて詳細はよく分からなかった。
雪を使うアートは、一瞬で消えてしまう「儚い作品」で、記録として写真や動画を鑑賞することになる。
ドキュメンタリーにもパフォーマンスにもみえるので、タイプとしては蔡國強に近いテイストなのかも。
他にはどんな作品があったのか、気になったよ。

イームズ・チェアで有名なイームズ夫妻の動画作品も展示されていたよ。
Powers of Ten」は、最初にシカゴの湖畔でピクニックをしている男性を俯瞰で捉える。
その後、毎秒10倍の距離を移動し銀河系の高さまで上昇した後、来た道を戻るように拡大していき、男性の内部組織である白血球まで見せてくれる作品なんだよね。
動画を載せてみよう。

マクロとミクロをダイナミックに見せてくれる興味深い作品だよね!
イームズ夫妻がデザインだけではなく、映像作品も制作していたことを知らなかったよ。
この作品を知ることができて良かった。

「ECOLOGY」というタイトルだけで選ばれたに違いない作品。
ブラック・ライトに浮かび上がる極彩色の世界。
この作品だけ異色だったんだよね。(笑)
Ron Chereskin(ロン・シェレスキン)1970年のシルクスクリーン作品だって。
サイケデリックが大好きなSNAKEPIPEはグッときたよ。(笑)
サイトで確認すると、この作品がC$80、日本円で約9,200円で販売されていたことを知り驚く。
1万円以下で入手できるとは!
すでに完売しているようなので残念だよ。
MOMAに所蔵されているロン・シェレスキンの「Love Some Day」は$1.065、日本円で約168,000円で販売されていて、これにもびっくり。
お手頃価格だもんね!(笑)

展覧会の最後は、巨大スクリーンに映し出されたシーラカンスがゆったり泳いでいる映像作品だった。
daisy*の「ancient aquarium」はAIによる映像生成により制作されたらしい。
ROCKHURRAH撮影の動画を載せてみよう。

シーラカンスの動きはゆっくりだったけれど、癒やされるというよりは恐怖を感じたSNAKEPIPE。
とにかくサイズが大きい、というだけで怖くなってしまった。
人によっては、ずっと観ていたい映像作品なのかもしれないね?

ミュージアム・ショップに立ち寄る。
軽井沢ニューアートミュージアム独自の商品が並んでいる。
その中に「Anémic cinéma」と書かれたポスターを発見!
「これはっ!」
2024年3月の「箱根初上陸!ポーラ美術館」で紹介したアネミック・シネマのポスターとTシャツが販売されていたんだよね。
どうやら2017年に軽井沢ニューアートミュージアムで「アートはサイエンス」という展覧会があったようで、その時のグッズが売れ残ってたのかも。(笑)
どこのミュージアム・ショップでも見たことがないグッズに興奮する。
迷わずポスターとTシャツ(ROCKHURRAH用)を購入し、ホクホクしながら駅に向かう。

帰りの時だけ土砂降りになっていて、濡れないようにポスターを抱えて歩くSNAKEPIPE。
最後だけは雨になってしまったけれど、2日とも天気に恵まれ、ゆったりした気分を味わうことができた。
とても良いお誕生日になって良かったね。
行ったことがない場所はまだたくさんあるので、また計画しましょ!(笑)

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