映画の殿 第49号 Netflixドラマ編 part5

20220109  top
【毎回表紙を作ってくれているROCKHURRAHに感謝!】

SNAKEPIPE WROTE:

2021年11月に書いた「映画の殿 第48号 Netflixドラマ編 part4」から2ヶ月が経過し、また鑑賞したドラマをまとめる時期になっているよ。
12話(13話)でシーズン1とされていた韓国ドラマが、最近は全16話など約半分の回数でシーズンを終えていることがあるんだよね。
短期間で5つのドラマを鑑賞できたのは、そういったことも理由だよ。
紹介するのは、ROCKHURRAH RECORDSが鑑賞した順番で、制作順ではないのでよろしくね!
 
最初に紹介するのは「サバイバー:60日間の大統領(原題:60일, 지정생존자 2019年)」 。
鑑賞し終わってから知ったことだけれど、どうやらこのドラマはアメリカの「サバイバー: 宿命の大統領(原題:Designated Survivor 2016-2019年)」を基にしていたらしいね。
 アメリカ版ではキーファー・サザーランドが主役を務めていたんだとか。
こちらもNetflixで観られるようなので、今度鑑賞してみようかな!

 韓国版「サバイバー」のあらすじを書いてみよう。

ヤン・ジンマン大統領の施政演説中、国会議事堂が爆弾テロで崩壊する史上初の事態が発生する。
政府要人の大多数が死亡すると、継承順位が低い環境副長官のパク・ムジンが大統領権限代行のポストに就くことになる。
政治感覚ゼロの理工系男子パク・ムジンは、果たして権限代行を無事に遂行できるのか・・・
(K-Marketより) 

続いてトレイラーね。

あらすじにあるように、ドラマの第一回目で国会議事堂が爆破されるシーンがあるんだよね。
その時点で度肝を抜かれ、目が釘付けになってしまったSNAKEPIPE。
北朝鮮のトップが似て蝶(!)だったり、アメリカとの関係など「ここまでドラマでやって良いの?」とヒヤヒヤしてしまう展開もあったよ。
政治には詳しくなくても、見応え十分なドラマだったね。
大統領代行役は「ミスティ」でコ・ヘランの旦那さんだったチ・ジニ。
人道的で思いやりのある大統領代行で、本当にこんな人が大統領だったら!と思う人が続出なはず。(笑)
「秘密の森」で形振り構わず上昇志向を見せていたイ・ジュニョクが、シリアスな役を演じていて、ギャップに驚いたよ。
どうしても最初に観たときの役柄を引きずってしまうからね。(笑)

「サバイバー:60日間の大統領」は、YouTubeの下のほうに感想を書いている英語圏の方々からも、「今まで観た韓国ドラマの中でのベスト」や「シーズン2を望む!」など高評価を受けているよ。
シーズン2がありそうな終わり方してたから、制作されるのかもしれないね?

続いての「マイネーム: 偽りと復讐(原題:마이 네임 2021年)」は長年来の友人Mから強く勧められたドラマだよ。
何故だか友人Mはヤクザ物が大好きなんだよね。(笑)
このドラマは全8話と短め。
どんな話なのかあらすじを書いてみよう。

自分の誕生日に目の前で何者かに父親を殺されたジウ。
父の死の真相解明と復讐を誓い、麻薬組織のボスの後ろ盾を受け、名前を変えて警察に潜入する。

 

まるで昭和のスポ根ドラマだよ!(笑)
韓国の女優ってすごいなあって思うよ。
俳優でも歌やダンスや演技など複数のことが出来て当たり前みたいだもんね。
ストーリーは、あらすじにあったように韓国ドラマでは定番の(?)復讐物。
実際には、警察と麻薬組織の両方に関わるなんて難しいだろうけどね。(笑)
誰が本当の味方なのか、回を追うごとに分からなくなってくるところが面白かったよ。 
「梨泰院クラス」で会長の息子を演じていたアン・ボヒョンが、熱血刑事を演じていたところにも注目だったね。
ハード・ボイルドが好きな人に、お勧めのドラマかも。

アルハンブラ宮殿の思い出(原題:알함브라 궁전의 추억 2018-2019年)」は、スペインのフランシスコ・タレガ作の名曲、「アルハンブラの思い出 (Recuerdos de la Alhambra)」から取られたタイトルだという。
ドラマの中で何度も挿入される印象的なメロディは、耳に残るよ。
舞台がスペインで、「トッケビ」のカナダに対抗してるみたいじゃない?(笑)
トレイラーが英語版しか見つからなかったのが、残念! 

ビジネスで韓国からスペインを訪れた投資会社代表。
革新的なAR(Augmented Reality、拡張現実)ゲームの暗号開発者を探す中、スペインのグラナダで、古びたホステルを運営する韓国人女性と出会う。

 

VR(Virtual Reality:仮想現実)は聞き覚えがあるし、2021年10月に訪れた「りっくんランド」でもVR体験してるんだよね。
対してARとはなんだろう?
VR(Virtual Reality:仮想現実)において、ユーザーは目を覆うヘッドセットとヘッドフォンを着用し、現実の世界を仮想の世界に完全に置き換えるが、ARは「ポケモンGO」のようにスマートフォンやタブレットの画面を使用して2つの世界を融合させる、ことだという。 
「アルハンブラ宮殿の思い出」ではスマホではなく、コンタクトレンズを装着することでゲームの世界に入っていくんだよね。
ゲームに関するシーンは、最初の頃はとても面白かった!
途中からは敵を殺しまくる主人公と、いつまでもずっと追いかけて来る死んだはずの友人(宮迫博之似)が怖くて怖くて。(笑)
現実と仮想の区別がつかなくなりそうで、日常生活にも影響が出そうだよ。
シーシュポス」で見事な銃さばきを披露していたパク・シネが、ホテル経営者でギタリストという役を演じていたね。
ゲームの世界と現実、その現実も現在と回想が入り混じって、分かりづらくなっていたのが残念かも。

前回の記事で「2021年はイカゲーム」と書いたSNAKEPIPEは、まだ続きがあるとは想像していなかったよ。 
「地獄が呼んでいる(原題:지옥 2021年)」は「新感染 ファイナル・エクスプレス(原題:부산행 2016年)」「サイコキネシス -念力-」のヨン・サンホ監督が手がけていると聞いただけで、そそられるよね!(笑)
全6話という短さも良かったのか、Netflix配信後すぐに全世界で視聴時間1位を獲得だって。
「イカゲーム」で韓国ドラマを好きになった人が、すんなりと鑑賞しやすかったのかもしれないね?
あらすじに続いてトレイラーを載せてみよう。

この世のものではない何かが突如、現れる。
この不可解な存在によって地獄行きを宣告された人間は、残酷に焼き殺される。
人々が恐怖におののく中、この現象を神の裁きだと主張する宗教団体が勢いを増していく。
しかし、一部の人は団体の活動に疑念を抱き、事件との関連性を調査し始める。
(シネマトゥデイより)

 

ある日突然、異形の存在に「おまえは5日後に死ぬ」と一方的に告げられ、予告された日に焼き殺される理不尽さ。
理由が分からないまま、恐怖の時を迎える人たち。
死を宣告された人を罪人扱いし、その情報を拡散する人。
「矢じり」と呼ばれる集団にいる、インターネット配信する人物の狂気が最も怖かったSNAKEPIPE。
 ブラックライトに照らされた蛍光色の化粧は、カルト映画「リキッド・スカイ」を思い出したけどね。(笑)
シーズン2がありそうなエンディングだったので、続きが非常に気になるよ。
あまり間を空けずに配信して欲しいね!

最後は「ムーブ・トゥ・ヘブン: 私は遺品整理士です(原題:무브 투 헤븐: 나는 유품정리사입니다 2021年)」を紹介しよう。
長年来の友人Mが「毎回号泣」と話していたので、重たい主題なのかと心配だったけれど、観始めると引き込まれてしまったSNAKEPIPEだよ!

アスペルガー症候群の青年と、これまでずっと疎遠だった彼の叔父が、ある事情から突然同居することに。
二人は遺品整理会社を経営していくなかで、故人が生前に伝え切れなかった思いを残された人に届けていく。
(シネマトゥデイより)

 

主人公ハン・グルがアスペルガー症候群というのは「サイコだけど大丈夫」の設定と同じなので、特徴についてある程度の知識を持ってから鑑賞できたよ。
ハン・グルの父親役が「サバイバー:60日間の大統領」のチ・ジニ!
大統領代行が遺品整理士になってる!とまたもやドラマを混同しながら観てしまった。(笑)
当たり前だけど、人それぞれに生きてきた歴史があることを再認識するよ。
じんわりと心に染みるドラマだね。
このドラマもシーズン2を匂わせる終わり方だったので、どうなるのか楽しみ!

現在も別のドラマを鑑賞中だよ!
また数カ月後にまとめ記事を書きたいと思っているよ。
次回をどうぞお楽しみに!(笑)

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