映画の殿 第57号 韓国ドラマ編 part13

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【本文中に書き切れなかった気になる人物がいっぱい!】

SNAKEPIPE WROTE: 

前回「映画の殿」を更新したのは、およそ1ヶ月半前のこと。
そしてまた韓国ドラマの特集を書くことになるんだから、よく観てるよね。(笑)

最初に紹介する「ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜(原題:더 글로리 2022年)」はシーズン1をかなり前に観ていたけれど、シーズン2の完結まで観終わってから書くことにしたよ。
シーズン1と2に間が空き過ぎると、「この人誰だったっけ?」と忘れてしまう登場人物がいるので要注意なんだよね。
ドラマが完結してから観たようが良いかもしれないね?
あらすじはこちら。

建築家になることを夢見るムン・ドンウンは高校時代にいじめが問題になっても、相談相手が誰一人もいないことから、自主退学に追い込まれる。
退学後、彼女の夢は復讐を果たすことへと変わり、高校退学後の人生を全て「復讐」に命を捧げ続けた。
16年ぶりにドンウンと再会する加害者メンバーらは、自信に満ちたドンウンに恐怖を抱く。
ドンウンはいじめグループのリーダー格で現在はお天気キャスターのパク・ヨンジンへの復讐から開始する。 (Wikipediaより)

トレイラーを観てみよう。

高校時代の壮絶な「いじめシーン」がひどいんだよね。
犯罪といっても良い行為なのに、訴えに耳を貸さない大人たちに驚愕する。
韓国ドラマでよく見かける、金持ち一家を優遇する腐った社会構造。
現実に、こういうことが「まかり通ってる」のかなあ?
復讐が筋書き通りにいかず、邪魔が入ったり予想外のことが起きたりするところにリアリティがあったよ。

復讐に生きる女性を演じたソン・ヘギョが、第59回百想芸術大賞TVドラマ部門優秀演技賞を獲得したという。
感情を押し殺した演技が評価されたと書いてあるよ。
途中から大好きな女優、ヨム・ヘランが登場して嬉しかった。
旦那からのDVに苦しむ姿が真に迫っていたよ。
「カウンターズ」の続編で、チュさん役を観たいね!

ドラマの中で最も印象に残ったのは、ヨム・ヘランと共に第59回百想芸術大賞TVドラマ部門助演女優賞にノミネートされ、見事栄冠を勝ち取ったイム・ジヨン。
あらすじにあった「いじめグループのリーダー格で現在はお天気キャスター」で、いかにも性格悪そうな憎々しい表情が秀逸だったよ!
この女優には「いじめ」のイメージを持ったままになりそうだね。(笑)

ちょっとタイプの違うドラマを観ることにする。
ユミの細胞たち(原題:유미의 세포들 2021年)」は、同名の漫画が原作で、「トッケビ」に出演していたキム・ゴウンが主役のドラマ。
前回観たキム・ゴウンのドラマは「シスターズ」なので、ROCKHURRAH RECORDSではよく観ている女優になるよ。
そして「ユミの細胞たち」はシーズン2まで終わっているので、安心して観ることができたよ。(笑)
「ユミの細胞たち」のあらすじを書いてみよう。

細胞たちと一緒に食べて恋して成長する、平凡なユミの話を描いた、刺激と共感に満ちた細胞ラブストーリー。 (Wikipediaより)

実写と3Dアニメを組み合わせた新しい形の恋愛ドラマってどういうこと?トレイラーで確認しよう。

タイトルにある「細胞たち」をアニメ化しているんだね。
理性や感情のような細胞以外にもファッション細胞など、人それぞれ持っている細胞に違いがある。
そしてどの細胞が第一優先になるのかも、時期によっても変化する。
このアニメのシーンがとても面白かったよ!

そしてキム・ゴウンが使用している化粧品が気になったのは、SNAKEPIPEだけではないようで、調べると簡単に情報をキャッチすることができた。
キム・ゴウンがイメージ・キャラクターになっているというスキンケアなんだけど、思わずSNAKEPIPEも購入してしまったよ。
ドラマ内で宣伝していることは分かってるけど、キム・ゴウンのお肌がキレイなのでつい。(笑)
韓国ドラマを観てチャミスル飲んでみたり、チヂミを作ったりはしたけれど、化粧品まで影響を受けてしまうとは。
韓国ドラマ、恐るべし!

Netflixで評判になっていたドラマを観ることにした。
悪の花(原題:악의 꽃 2020年)」と聞いて、フランスの詩人シャルル・ボードレールの「悪の華」を連想してしまったのはSNAKEPIPEだけ?(笑)
以前観た「シーシュポス: The Myth」はカミュだったので、今回も文学をネタにしてるのかと思ったけど違ったみたいね。
「悪の花」は百想芸術大賞で5部門にノミネートされ、演出賞を獲得している。
クオリティが高いドラマとして評価されているんだって。
一体どんな作品なのか、あらすじを書いておこうか。

金属工芸作家のペク・ヒソンは、愛する妻ジウォンと娘のウナに囲まれ、平凡だが幸せな日々を送っている。
ただひとつ、刑事である嫁を厭う両親との関係だけが問題だ。
そんなある日、ジウォンはひょんなことから知り合 いの記者キム・ムジンにヒソンを紹介することに。
18年前の連続殺人事件に関する連載記事を手がけるムジンは、 事件の犯人と同じ金属工芸作家であることからヒソンに興味を抱き、彼の工房に足を運ぶ。
だが、ヒソンの顔を 見たムジンは……。(FILMAGAより)

予告を観ると、非常に面白そうだよね!
「18年前の連続殺人事件犯人」の息子が主役で、現在は偽りの人生を送っている様子。
善良な夫の仮面をかぶっているというのが、とても良く似合う顔立ちの俳優だし。(笑)
観始めた最初のうちは興味を持っていたけれど、回を重ねるうちにドラマの緊張感が薄れてきた。
妻役の女優は全く刑事に見えないし、泣いているシーンばかり。
「クオリティの高いサスペンス」とは思えなかったよ。
最後もお粗末で、オススメのドラマとは言い難いのが正直な感想。
好みは人それぞれだからね。(笑)

最後に「ラブコメの女王」、コン・ヒョジンに登場してもらいましょう!(笑)
プロデューサー(原題:프로듀사 2015年)」は今から8年前のドラマで、2011年の「最高の愛〜恋はドゥグンドゥグン〜」と2019年の「椿の花咲く頃」の間の出演作品になるんだね。
今回はテレビ局のプロデューサー役だって。
「悪の花」で疲れてしまったROCKHURRAHとSNAKEPIPEに笑いを届けてちょうだい!(笑)

大学時代、好意を寄せていた先輩がKBS芸能局に入社したことをきっかけにKBSへ入ったペク・スンチャン。
出勤初日から誤解によってミスを起こし、芸能局の女王蜂タック・イェジンに目を付けられてしまい…(Wikipediaより)

ベースはラブ・ストーリーになるんだろうけど、随所に笑いがあって楽しかった。
コン・ヒョジンは厳しい先輩役かと思いきや、やっぱり良い味出してるんだよね!
「サイコだけど大丈夫」や「ある日」などで主役を演じているキム・スヒョン、アイドル歌手として出演していたIUも良かったよ。

そうした大物出演者の中で、ひときわ存在感を発揮していたのは、テレビ局内の総務(?)を仕切っていたイェ・ジウォン演じるコ・ヤンミ!
「コピー用紙は裏まで使え」「トナーは振って最後まで使え」といった倹約を呼びかける厳しい女性なんだよね。
その割には派手なメイクと服装で、アンバランスさが最高だった。(笑)
背筋をピンと伸ばしたデスクワーク、お疲れ様です!

あまりセリフがなかったのにも関わらず、露出度高めの服装で目立っていたのがキム・ソナ演じるキム・ダジョン。
コン・ヒョジンが手掛ける音楽番組のスタッフの一人だけど、大抵ピチピチの服装で無表情。
先輩に対しても歯に衣着せぬ物言いで、ぶっきらぼう。
こんな後輩がいたら、やりにくいだろうな。(笑)

テレビ局や芸能界の裏側を舞台にしていて、楽しめたよ
コン・ヒョジン主演のドラマは他にもあるので、機会があったら観てみたいね。

映画の殿 第56号 韓国ドラマ編 part12

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【今回特集した4本のドラマに出演した面々】

SNAKEPIPE WROTE: 

今週は「映画の殿 韓国ドラマ」編を書いていこう!
毎日、何かしらのドラマを観続けているROCKHURRAH RECORDS。
ドラマ鑑賞を始めたのは2020年からなので、昔にヒットしたドラマを知らないんだよね。
10年以上前の作品も楽しんでいるよ!(笑)

最初に紹介するのは2009年の「チング〜愛と友情の絆〜(原題:친구, 우리들의 전설)」。
このドラマは2001年に公開された映画「友へ チング」をドラマ化したものとのこと。
映画は未視聴だけど、当時韓国で大ヒットを記録したんだとか。
いつか観てみようかな!
どんなドラマなのか、まずはあらすじを書いておこう。

幼いころからいつも一緒で、深い友情で結ばれていた4人の少年。
高校時代のある事件をきっかけに二人が裏社会へと足を踏み入れ、やがて対立することに……。(美韓-BIHANより)

プロモーション映像(?)はこちら。

全20話ある長編だった「チング」。
70年代後半の釜山が舞台で、タイプの違う4人が仲良く過ごす高校時代は、観ていて微笑ましかった。
映画「スタンド・バイ・ミー」や、ドラマ「ストレンジャー・シングス」の韓国版といった雰囲気だったからね。(笑)
「愛の不時着」で有名なヒョンビンがボクサーとして出ていたよ。
海兵隊での優秀な成績についてWikipediaに書いてあるように、プロのスポーツ選手に見劣りしない体型なので、「愛の不時着」での軍服と共に、ボクサー役も似合っていたよ。
学ラン姿で学生帽を斜めにかぶる、いわゆる「バンカラ」が、韓国でも流行していたとは驚き。(笑)

「チング」の中でSNAKEPIPEが注目したのは、4人組のうちの一人であるキム・ジュンホ。
演じていたのは、「チング」でデビューしたイ・シオン。
重たい雰囲気になることが多かった「チング」で、キム・ジュンホが出てくると空気が和むことが多かったんだよね。
そして最大の注目ポイントは、ゴルファーの松山英樹似だったこと!(笑)
あまりにも似ていて、松山本人かと観間違うほどだったよ。
「チング」以降も数々のドラマに出演して活躍しているようなので、応援しよう。
松山、ファイティング!(笑)

「チング」は後半になるにつれて、気が重くなるような展開になっていき、観るのが辛くなってしまった。
高校時代のヤンチャなエピソードや、女子校のバンド・メンバーとの恋愛話などは面白かったのにね。

続いては「他人は地獄だ(原題:타인은 지옥이다 2019年)」ね!
ヨンキによるウェブトゥーンが原作とのこと。
日本ではLINE漫画で閲覧可能なんだね!
最初のほうだけ読んでみたけど、ドラマはかなり忠実に再現してるみたい。
主役は「太陽を抱く月」や「ミセン」で有名なイム・シワン。
好青年の印象がある俳優なのに、こんなにおぞましいドラマに出演するとは驚き!
あらすじを書いてみよう。

大学の先輩が起業した会社で働くため、地方から上京したジョンウは、町外れにある古びた考試院(コシウォン)に入居するが、住人たちは奇妙な人間ばかりだった。(公式サイトより)

トレイラーはこちら。

およそ2分の予告映像だけでも怖さが伝わるよね!
古くて不潔、狭い「考試院(コシウォン)」というのは、貧困や格差社会を象徴する簡易宿泊施設のことだという。
いわゆる「訳あり」の人が住まいにする、と考えて良いだろうね。
そこに集う「地獄」を演出する住民たちの濃さが際立っていて、おぞましいんだよね。(笑)
画像右上の大家さんは、「パラサイト」のお手伝いさん、「わたしたちのブルース」ではウニを演じていたイ・ジョンウン。
笑顔が怖かった!
上の真ん中は、歯科医のムンジョ役で、「トッケビ」では死神を演じていたイ・ドンウク。
歯医者さんが考試院に住んでること自体がおかしいんだけどね。(笑)
ムンジョの顔色が青白く唇が赤いので、不気味さが倍増だったよ。
この役がぴったりだったね!
「他人は地獄だ」は、悪夢を見るくらい強烈なドラマだったよ。
原作のウェブトゥーンも読んでみよう!

「チング」の重たい空気と、おぞましい「他人は地獄だ」とは一転、ラブコメを観ることにする。
「最高の愛〜恋はドゥグンドゥグン〜(原題:최고의 사랑)」は2011年のドラマということは、今から12年の前に放映されていたんだね。
このドラマを選んだ理由は、「三食ごはん」で料理の腕をふるっていたチャおばさんこと、チャ・スンウォンが主演しているから。
「パスタ〜恋が出来るまで〜」や「椿の花咲く頃」などに出演し「ラブコメの女王」と評されるコン・ヒョジンが相手役だというから期待大!
と書いたけど、12年前に終わってるんだよね。(笑)

10年前、アイドルグループ「国宝少女」のメンバーとして人気を集めたク・エジョン。
現在は、やっとのことで芸能界にしがみついている売れないタレントだ。
彼女はある日、国民的トップスター、トッコ・ジンと最悪の出会いを果たす。
以来、何かとぶつかりあってばかりの2人だが、ジンは「国宝少女」のヒット曲「ドゥグンドゥグン(ドキドキ)」を聴くたびになぜか胸がドキドキ…!
そんな中、エジョンは人気お見合い番組にキャスティングされる。
番組の司会は、エジョンと同じ元「国宝少女」で、ジンと公認カップルのセリ。
番組に出演したイケメン韓方医のピルジュはエジョンを気に入るが、その様子を見たジンはジェラシーを感じはじめ…。(Filmarksより)

トレイラーを観てみよう!

モデルでファッショニスタのチャ・スンウォンなのに、どうしてこんなに「おバカ」な役が合ってしまうんだろうね。
「最高の愛」の中でも、ファッションのみならずアクセサリーなどの小物までキメキメ!
ナルシストで高飛車な「俺様」なのに、ギャップを感じる演技がピカイチだった。
ROCKHURRAH RECORDSが観た順番は逆だけど、2017年の「花遊記」で演じた魔王に近いキャラクターだったね。
トッコ・ジンには、毎回笑わせてもらったよ!(笑)

「国宝少女」というアイドル・グループの中心人物で、「ドゥグンドゥグン」というヒット曲を歌っていたク・エジョン。
現在は体を張った仕事も引き受ける、B級タレントなんだよね。
画像下ではカエルの着ぐるみを着てるんだけど、この姿がとても可愛かった!(笑)
コン・ヒョジンは173cmでファッションモデル、スラッとしてるからなんでも似合ってしまうのかも。
自然な演技でク・エジョンを魅力的な女性にしていたね。
「最高の愛」が2011年のドラマ部門の賞を総ナメにしたのも納得だよ!
2023年に観ても楽しめたしね。(笑)

最後は「恋慕(原題:연모 2021年)」。
このドラマは韓国ドラマ初の国際エミー賞を受賞した作品だという。
主演は「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」のパク・ウンビン。
ROCKHURRAH RECORDSでは「ウ・ヨンウ」のほうを先に鑑賞していたので、「ウ・ヨンウが出ている時代劇」と言ってしまうよ。(笑)
「恋慕」は時代劇ロマンス。
韓国では宮廷を題材にするドラマが多いんだね。

時は李氏朝鮮時代。
当時は双子が禁じられていたため、彼女の生母は女児であるイ・フィを宮外へ追放せざるを得なかった。
しかし、世孫(セソン。次々期王位継承者)である兄が夭折したため、イ・フィは男装で世子となる。
彼女は毒舌の性格のため、周りが恐れている。
しかし、そんな彼女は自身の師匠となったチョン・ジウンに心が揺れるようになる。(Wikipediaより)

トレイラーね!

双子の妹なのに、運命のいたずらで男装することになったウ・ヨンウ、いやイ・フィ。(笑)
時々、本来の女性である姿で登場するんだけど、男装のほうが似合っていたのが不思議。
顔がはっきり見えたほうが良い女優なのかも。
宮廷物を最初に観たのは「太陽を抱く月」だったけど、王家の転覆を狙う反逆者がいるのは、この手のドラマでは定番なのかな。
そして反逆者はいかにも悪人顔なんだよね。(笑)
世子の付き人が、少しひょうきんで笑いを取るところも似ていたよ。
全20話あったけれど、中弛みすることもなく鑑賞できたドラマだった。
ウ・ヨンウが別人になっていたところが最大の驚きだったね!(笑)

今回は話数が多いドラマを鑑賞したよ。
ジャンルが違うドラマをチョイスしたことになるね。
どのドラマも面白いので、オススメだよ!(笑)

映画の殿 第55号 韓国ドラマ編 part11

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【いつもキレイに表紙を作ってくれるROCKHURRAHに感謝!】

SNAKEPIPE WROTE:

ほぼ毎日何かしらの韓国ドラマを観ているROCKHURRAH RECORDS。
話数が少ないドラマが続いたため、1ヶ月に2回も「映画の殿」で感想をまとめることになったよ。

まずは2022年の後半、話題になっていた「サムバディ(原題:썸바디 2022年)」から。
このドラマを紹介するいくつかの記事には「純愛サイコ・スリラー」といった、今まで聞いたことがない修飾語が並んでいる。
一体どんな話なのか、あらすじを書いてみよう。

出会い系アプリを開発したソフトウェア開発者と友人たちは、そのアプリをめぐる殺人や犯罪、そしてすぐそばに現れた謎めいた男の存在に翻弄されていく。(Netflixより)

続いてトレイラーね。

主役のソン・ユノが、とにかく不気味!
身長188cmの鍛え上げられた肉体を持つモデル出身のキム・ヨングァンは、ユノ役がピッタリだったね。
冷酷で頭脳明晰なサイコパスが似合い過ぎて、違う役柄が思いつかなくなりそう。(笑)
出会系アプリを開発したアスペルガー症候群のキム・ソムを、ミス・コリアの経歴を持つカン・ヘリムが演じていた。
喜怒哀楽を見せず、無表情な天才プログラマーが似合っていたよ。
Netflixの韓国ドラマでは珍しく、女優が脱ぐとは驚き!
サイコ同士のラブ・ストーリーなだけあって、一般人には理解し難い心の通じ合わせ方をしていたようだね。
ネット犯罪が増えている現代には、いかにもありそうな話と言えるかもしれない。
SNAKEPIPEがドラマの中で気になった女優は、巫女役だったキム・ヨンジ。
3人グループのメイン・ヴォーカル担当の歌手だったとは。
韓国は歌もダンスも演技も得意な人が多いよね!

ウ・ヨンウ弁護士は天才肌(原題:이상한 변호사 우영우 2022年)」も、Netflixをつけると「今日の1位」のように、話題になっていたドラマ。
「サムバディ」の主役はアスペルガー症候群で、「ウ・ヨンウ弁護士」のほうは自閉スペクトラム症だって。
今まで観た韓国ドラマの中にも、精神障害を抱える主人公が何度か出てきたよね。
特別な力を持つ精神障害者が、ドラマになりやすいから主人公にするのかな?
「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」のあらすじを書いてみよう。

自閉スペクトラム症でIQ164の天才的な頭脳を持つ弁護士ウ・ヨンウは、ソウル大学ロースクールを首席で卒業したが、障害が原因で就職がなかなか決まらなかった。
父親の大学時代の後輩が代表を務める一流の法律事務所「ハンバダ」に採用され、新米弁護士として活躍することに。
シニア弁護士ミョンソクのもと、70代の老夫婦の間に起こった殺人未遂をはじめ、さまざまな事件を担当し、私生活でも壁にぶつかる中、一人前の弁護士として成長していく。(PR TIMESより)

 

鑑賞を始めた当初は、ウ・ヨンウの奇妙に見える行動や、一本調子に聞こえるセリフ回しに戸惑う。
「そうだ!」と作戦を思いついた時に、ヨンウの脳内を駆け巡るクジラの映像に観ている側も癒やされるようになってきた頃には、ヨンウの行動パターンにも慣れてくるよ。
どうしてクジラとキンパ(韓国のり巻)を偏愛してるのか謎だったね。(笑)
ヨンウの周りにいる人達が、どんどん暖かくなってくるのが、観ていて微笑ましかった。
SNAKEPIPEが気になったのは、ヨンウの親友であるグラミが働いているタルボネ居酒屋の社長。
とてつもなくくだらないギャグを連発して、自分で笑うヒゲオヤジ!
場を和ませてくれるキャラクターが良かったね!(笑)

その年、私たちは(原題:그 해 우리는 2021〜2022年)」は、「パラサイト」でソン・ガンホの息子を演じていたチェ・ウシクと、「梨泰院クラス」でヒロインを演じたキム・ダミが出演していることで話題になったドラマ。
以前から顔を知っている俳優が出ているだけでも、興味がわくよね。
相変わらず役名で覚えているため「梨泰院クラスのイソが出てるドラマ」と言ってしまう。(笑)
あらすじから書いてみよう。

もう二度と会いたくないと思っていたはずの元恋人同士の二人が、高校時代に撮影したドキュメンタリーが人気を集めたことをきっかけに、5年ぶりに再会する。(Wikipediaより)

 

高校時代の学年トップの女学生と、成績がビリの男子学生のドキュメンタリーが始まりになっている。
チェ・ウシクもキム・ダミも実年齢を偽り、高校生役をやってるんだけど、あまり違和感がないところがすごい。(笑)
そしてキム・ダミは、イソの時もIQが高い役、今回も成績優秀な生徒になっていて、頭が良いイメージがつきそう。

青春物にありがちなライバルの存在として、「刑務所のルールブック」で「法子」と呼ばれていたキム・ヨンチョルも出演していたよ。
高校時代の映像と、5年後である現在が交錯する前半は面白かったけれど、後半には単なるラブ・ストーリーになってしまったところが残念。
SNAKEPIPEが、いわゆる恋愛物に興味がないせいだろうね。(笑)
気になった俳優は人気アイドルを演じたノ・ジョンウィ。
金髪がよく似合う美女で、本物のアイドル・グループのメンバーなのかと思ってしまったくらい。
どうやら8歳頃から売れっ子の子役だったという、根っからの役者だったとは。
子役は大成しない、とか顔立ちが変わってしまうなどと言われることが多い中、ノ・ジョンウィは成功している例だろうね。
髪の色が濃い時よりも、金髪のほうが似合ってるのはなんでだろう?(笑)

「アンナ(原題:안나 2022年)」には、6話で完結するバージョンとディレクターズ・カット版の8話完結という2パターンがある。
どうやら監督と配信会社の間でトラブルがあったようなので、ROCKHURRAH RECORDSは迷うことなくディレクターズ・カット版を観ることにしたよ!
勝手にカットされたり編集されたらストーリーも違ってくるはずだしね?
あらすじはこちら。

地方の町で洋裁店を営む父と聴覚障がいのある母と暮らすイ・ユミは、6歳のとき、近所に住む駐留軍人の夫人に気に入られピアノやバレエ、英語を習う。
高校3年生のとき、若い音楽教師との交際が問題となりソウルに転校。
有名女子大学を目指すも受験に失敗したユミは、両親に「合格した」と連絡する。
それは、彼女がついた“些細な嘘”の始まりだった。(シネマ・カフェより)

続いてトレイラーね。

主演は「国民の初恋」の代名詞を持つペ・スジ。
どこかで観た顔だと思ったら、「映画の殿 第52号 韓国ドラマ編 part8」で紹介した「Vagabond」のヒロインだったね。
主人公アンナは、実際に学歴詐称スキャンダルを起こした人物がモデルになっているという。
ドラマの中でも小さな嘘から始まり、学歴も偽り教授になっていったアンナ。
調べられたらすぐに分かるはずなのに、と思いながら観ていたよ。
勉強して、無事に教授を務める努力は素晴らしかったけどね。(笑)
清楚な顔立ちの人に皆が騙されるのは、現実的にありそうだなと感じたよ。
「国民の初恋」が犯罪に手を染めて良いのかは別として。(笑)

4つのドラマについて書いてみたよ!
それぞれジャンルが異なっていて、面白かったね。
次回をお楽しみに!

映画の殿 第54号 韓国ドラマ編 part10

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【ドラマの気になる登場人物たち】

SNAKEPIPE WROTE:

相変わらず韓国ドラマを毎日観ているROCKHURRAH RECORDS。
備忘録を兼ねて「映画の殿」に感想をまとめておこう!
まずは「ナルコの神(原題:수리남 2022年)」のあらすじから。

南米のとある国で、政府の極秘作戦に参加することになった民間人事業家。
その目的は、その地で麻薬取引を行う韓国人麻薬王を検挙すること。
実話を基にした物語。(Filmarksより)

続いてトレイラーね。

韓国ドラマではウェブトゥーン原作が多い中、実話ベースということに注目だよね!
全6話という短い話数だった理由はそこにあるのかも。
あらすじにある「南米のとある国」というのはスリナム共和国で、恐らくほとんどの人が初めて聞く国名のはず。
SNAKEPIPEも同様で、ドラマの中のフィクションなのかと思ってしまったよ。(笑)
これも実在の国で、韓国人麻薬王の暗躍も現実だったと知り驚いた!
更に民間人が麻薬王逮捕に向けて協力していたことも、本当にあった話だったとは。
麻薬王を演じたファン・ジョンミンは、今までも何度か映画で観たことがあったようだけど、あまり覚えていなかった。
このドラマでの演技は強烈で、SNAKEPIPEはジョンミンに悪役のレッテルを貼ってしまった。
この後「ベテラン(原題:베테랑 2015年)」で、熱血刑事を演じるジョンミンを観ると違和感があったよ。(笑)
最初に観た役の印象が強い時に起こる現象だね!
最近では「イカゲームの」と修飾されることが多いパク・ヘスも、ROCKHURRAH RECORDSでは「刑務所のルールブックのピッチャー」として記憶しているため、国家情報院の役人と聞くと変な感じなんだよね。(笑)
「ナルコの神」は毎回ハラハラしながら引き込まれていく、骨太のドラマだったよ。
ちなみに制作費は350億ウォン、日本円で約36億円!
6回のドラマでこの金額ってすごいよね。(笑)

続いて「ある日~真実のベール(原題:어느 날 2021年)」を紹介しよう。
これは2008年にイギリスBBCで放映されたドラマ「クリミナル・ジャスティス」のリメイクとのこと。
インド、アメリカに次いで3番目とのことなので、イギリスのオリジナル版も気になるところだね!
一体どんな物語なのか、あらすじから書いていこう。

どこにでもいるような普通の大学生ヒョンスは偶然ホン・グクファと出会い、互いに引かれ、酔って一晩を共に過ごす。
目が覚めるとグクファは殺されていて、ヒョンスは殺人事件の容疑者となってしまう。
絶望するヒョンスを見た弁護士のシン・ジュンハンは、事件の弁護を引き受けることにする。
無罪立証のため孤軍奮闘するヒョンス。
ヒョンスを信じてはいないが無罪を立証したいシン・ジュンハン。
自分が見たことだけを事実とする警察と検察。
それぞれの「正義」を守る。(naviconより)

トレイラーはこちら。

「太陽を抱く月」や「サイコだけど大丈夫」でお馴染みのキム・スヒョンが大学生、韓国バラエティ番組「3食ごはん」で「チャおばさん」として親しまれている料理の達人チャ・スンウォンが弁護士役で出演している。
この「3食ごはん」が面白くて、大好きなんだよね!(笑)
チャおばさんは、アトピーに悩まされる三流弁護士という役で、何故か肩にかかるほどの長髪。
普段は後ろで結んでいるのに、カップラーメン食べる時に髪をおろし、振り乱しながら麺をすする姿に大笑いしたよ。(笑)
事件そのものより、刑務所内でのドラマと法廷での争いが中心になっていたね。
女検事を演じたのは、「地獄が呼んでいる」や「怪物」などのドラマに出演しているキム・シンロク。
憎らしくなるほど気が強い性格を見事に演じていたよ。
元ネタであるBBCのドラマを観ていないので違いなどは分からないけれど、あまりスッキリしない幕切れだった。
今まで観たことがあるキム・スヒョンとは違い、少しダークな部分が出ていたところが良かったね。

花遊記<ファユギ>(原題:화유기 2017年)」は2022年の夏頃から週末に観ていたドラマなんだよね。
全20話と少し長めだったこともあり、4ヶ月くらいかけて観終わったよ。
あらすじはこちら。

「西遊記」をモチーフに繰り広げられる新感覚ファンタジー・ラブコメディ。
幼少期から妖怪が見える少女ソンミは、ひとり孤独な日々を過ごしていた。
そんなある日、偶然出会った牛魔王ウ・フィに五行山に行ってあるものを取ってきてほしいと頼まれる。
言われるがまま五行山へと向かったソンミは、そこで大きい罪を犯し五行山に閉じ込められている孫悟空と出会う。
ソンミは悟空を助ける代わりに自身を守ってほしいと提案するが、解放した途端に逃げられてしまう…
月日は流れ、ソンミは不動産屋を営む女社長に成長。
一方、悟空は飲むと無敵になる「三蔵法師」の血を継いだ人物が現れたと聞きつける。
やっとの思いで見つけたものの、その人物は自身が置き去りにしたソンミだった…。(amazonプライムより)

 

西遊記をネタにしているので、孫悟空、三蔵法師、沙悟浄、猪八戒という馴染みにあるキャラクターが登場する。
孫悟空役には「バガボンド」でアクションをこなしていたイ・スンギ。
髪型を猿っぽくしていて、悟空が似合っていたね。
沙悟浄は年上なのに悟空のことを「アニキ!」と呼び、大企業の社長にもかかわらず家事が大好きという設定が面白い。
猪八戒は歌手PKとして芸能活動を行っている人気者。
名前の由来はピッグだろうね。(笑)
牛魔王を演じていたのは「チャおばさん」こと、チャ・スンウォンで、「ある日」の弁護士と魔王とのギャップが激しいよ!
魔王は芸能事務所の社長で、オシャレが大好きなファッショニスタ。
モデル出身のチャおばさんだけあって、スタイリッシュに着こなしていたよ!
アイスクリーム屋を営む冬将軍と、バーを経営する夏将軍が双子で、同じ役者が男装と女装で役を切り分けているところが秀逸だった。(笑)
途中まではとてもおもしろかったのに、孫悟空と三蔵法師のラブ・ストーリーが中心となった後半は少しダラけ気味。
20話まで引っ張らなくても良かったような?(笑)

最後は「シスターズ(原題:작은 아씨들 2022年)」。
主演が「トッケビ」のキム・ゴウンなので、期待して観始める。
名前を知っている俳優が出ていると興味が湧くし、「シスターズ」はNetflixで「今週の1位」などと表示されていて気になっていたんだよね!
まずは、あらすじを書いてみよう。

貧しいが仲睦まじく育った三姉妹は、お金のためにプライドが傷つく経験が少なくなかった。
そんな彼女たちは、700億ウォンの謎の大金を手に入れたことで事件に巻き込まれ、やがて韓国で最も裕福な有力一族に立ち向かうことになる。(Wikipediaより)

「トッケビ」では高校生だったキム・ゴウンが、7年経ってすっかり大人の女性になっていたね!
そして、ひょんなことから大金を手にしてしまうことからドラマが始まる。
700億ウォンを日本円に換算すると約73億円!
ジャンボ宝くじの10億円どころの騒ぎではないので、「もし手に入ったら」と想像するだけでも興奮してしまうよ。(笑)
三姉妹はタイプが違っていて、長女は妹たちを思って着服しようと目論むのに、次女は「汚れた金を手にするのは間違っている」と正義を振りかざす。
三女は更に冷めていて、姉妹との縁を切るのも厭わない様子。
キム・ゴウンの味方になり、「この分からず屋が!」と次女と三女を叱りつけたくなるSNAKEPIPE。
降って湧いた人様のお金だけど、なんとかして手に入れようとしてるお姉さんの気持ちも解るからね。
途中でベトナム戦争に関わった軍人の話が入り、政治的な側面も絡んでくる。
このシーンのためにベトナム政府から国内での配信停止要請があったというから、「いわくつき」ドラマになってしまったかも。
一応はハッピーエンドと言って良い終わり方なので、あれで良かったのかな?(笑)

今回は4つのドラマについて書いてみたよ!
一つ観終わると、新しいドラマが配信されていて、どれから観たら良いのか迷うほど。
韓国ドラマ、面白いね!(笑)