映画の殿 第83号 馬医編 part31

【馬医に登場する出演者の面々】

SNAKEPIPE WROTE:

韓国時代劇の巨匠と呼ばれるイ・ビョンフン監督が手掛けた「トンイ」「宮廷女官チャングムの誓い」は、話数が多いにも関わらず、熱心に鑑賞したROCKHURRAH RECORDS。
朝鮮王朝時代には詳しくなってしまい、韓国時代劇に全く違和感がない状態だよ。
イ・ビョンフン監督には代表作とされる作品が他にもあるので、今回は「トンイ」のあとに制作された「馬医(原題:마의 2012年)」をチョイス。
全50話と聞いても、もう驚かないよ。(笑)
「馬医」のあらすじを書いてみよう。

17世紀・朝鮮王朝時代-。
共に医学の道を志し、身分を超えた友情で結ばれた三人の若者、カン・ドジュン、イ・ミョンファン、チャン・インジュは互いに腕を磨き夢に向かって歩んでいた。
しかし、ある時朝廷内の陰謀による昭顕世子暗殺事件に巻き込まれ、その友情は悲しくも崩れてしまう。
イ・ミョンファンの裏切りからカン・ドジュンは世子暗殺の罪をかぶせられ処刑に…。
その後、罪人カン・ドジュンの息子として生まれたクァンヒョン。
即刻、処刑されそうになるが、女児なら処刑を免れるため、カン・ドジュンを慕う奴婢(ぬひ)ぺク・ソックが自分の娘チニョンとすりかえる。
一命を取り留めたクァンヒョンは、奴婢として牧場で育てられ、やがて腕利きの馬医へと成長をしていく…。
(テレビ愛知より)

韓国時代劇のあらすじは、いつもテレビ愛知から引用させてもらってるね。(笑)
続いてトレイラーだよ。

タイトル通り、本当に馬を診る医者なんだよね!
主役のペク・クァンヒョンを演じているのは、「秘密の森」や「シーシュポス: The Myth」などのドラマでお馴染みのチョ・スンウ。
ドラマの設定されている時代では、馬を診る医者は卑しいとされていたようで、人間用の医者とは身分が違っていたようだね。
クァンヒョンは馬と意思疎通ができる優しい心の持ち主。
どんなに辛い目に遭っても、性根がブレることがない正義の人なんだよね!
ピンチをチャンスに変えるとはよく聞く言葉だけど、まさにクァンヒョンはそういうタイプだよ。
ペク・クァンヒョンは実在の人物なんだとか。
朝鮮の医学に貢献した人だとよく分かるね。
チョ・スンウは、命を尊び、最後まで諦めずに命を救うことに努める誠実な医官役が似合っていたよ。

ペク・クァンヒョンの子供時代。
今まで鑑賞した「トンイ」や「チャングム」同様、「馬医」も子供時代からストーリーが展開するんだよね。
あらすじにあったように「すりかえ」られたおかげで命は助かったものの、奴婢として生きていくことになる。
たまたま牧場に住むことになったけれど、導かれていたのかもしれないね。
そしてこの時、後の人生に大きく関わる人物との出会いがある。
大切な思い出を胸に秘め、クァンヒョンは評判の馬医に成長していく。

クァンヒョンと入れ替わったのが、カン・チニョン。
演じているのはイ・ヨウォンで、1998年から活動しているとのこと。
数年前から韓国ドラマ鑑賞を始めたROCKHURRAH RECORDSは初見の女優みたいだよ。
チニョンは朝鮮時代の貴族階級(両班)の家系に生まれながらも、医女を目指す。
両班の出身者が医学を志すことは滅多になかったようで、医療従事者に迷惑がられながらも勉強する強い意志を持っている。

チニョンの子供時代。
「トンイ」の時と同じで、女の子なのに男の子に化けているんだよね。
いつの日か観るであろう、他のドラマにも出てくる設定かもね。(笑)
男の子に化けたヨンダルという名前だった時に、クァンヒョンに出会っている。
ヨンダルを演じていた子役がとてもかわいかったよ。
演じていたノ・ジョンウィは、ドラマ「その年、私たちは」でNJというアイドル役で出演していたんだね。
金髪になっていたけれど、ヨンダルの面影が残っていたよ!
きっと別のドラマで見かけても「ヨンダル」と言ってしまいそう。(笑)

あらすじに出てきた3人の若者のうちの一人であるイ・ミョンファン。
最初は高い志を持って医学の道を歩んでいたのに、朝廷内の陰謀に巻き込まれ、地位を守るためならどんなに汚い手も使う卑劣な人物に成り下がってしまう。
チニョンの義父であり、悪巧みを重ね首医(スイ)にまで出世する。
クァンヒョンを目の敵にして、徹底的に潰そうと企てる執念が恐ろしいほどだよ。
韓国時代劇は勧善懲悪が基本なので、悪い人はずっと悪くて、良い人はどんな目に遭っても美しい心を持ったままなんだよね。
イ・ミョンファンを演じていたソン・チャンミンには、「韓国のジャッキー・チェン」の愛称があるのを知って激しく同意!
「馬医」観てる時にも、ROCKHURRAHがジャッキー・チェンに似てるって言ってたからね。(笑)

イ・ミョンファンと同期のチャン・インジュ。
陥れられ処刑されたカン・ドジュンの子供をすり替えた現場に居合わせた医女なんだよね。
それからずっと「本当のカン・ドジュンの息子」を探し続ける。
「チャングム」の時も、「母の親友」をずっと探していて、実は近くにいたパターンだったっけ。
今回も同様で、観ているほうが「じれったく」なるんだよね。(笑)
インジュはとても芯が強く、医女としてのプライドを持って日々患者に向き合っている。
こんな看護師、今の時代にもなかなかいないだろうね。
演じていたユソンは「ムーブ・トゥ・ヘブン」に出演していたようだけど、あまり覚えていないよ。(笑)

クァンヒョンが子供時代に出会った恩師であり、インジュの師匠でもあるサアム道人。
朝鮮三大名医の一人とされる実在の人物がモデルみたいだね。
ちょっと胡散臭い雰囲気があるけれど、医術の腕は本物で、顔を見ただけで病名を言い当て治療することができる医者。
子供時代のクァンヒョンに医者として天賦の才能があることにも気付いている。
医者としてだけではなく、人として生きる道も説く仙人みたいな一面も持っているんだよね。
昔の学校の先生やお医者さんって、こんな感じだったんじゃないかな?
サアム道人の役、良い味出していたよ!
演じていたチュ・ジンモは「智異山」で観ていたみたいね。

朝鮮王朝第18代国王、 顕宗。
身分制度にこだわらず、平等と博愛の精神を持っている王様なんだよね。
しきたりを重んじる実母(大妃)から反対されても、元馬医のクァンヒョンを信じる。
王様は話が分かる、正義の人なんだよね!
この王様の治療をしたことでクァンヒョンは主治医になる。
ここも事実に基づいているとのこと。
王様に手術するなんて勇気がいることだよね。
成功して良かったよ。(笑)

他にも良い味出していたのは、クァンヒョンと牧場で一緒に生活していたキベおじさんとチャボン兄さん。
キベおじさんは「トンイ」にも「チャングム」にも出演していたイ・ヒドで、時代劇ではすっかりお馴染みになっている俳優だよ!
クァンヒョンを実の子供のように想っている心優しい人。
チャボン兄さんはおっちょこちょいで、ドラマを和ませる役割を担っている人物なんだよね。
クァンヒョンの心の拠り所にもなっていて、この2人が登場するとホッとしたSNAKEPIPEだよ。(笑)

王様の妹で、動物好きの王女。
可愛がっている猫を診てもらったことからクァンヒョンと知り合いになる。
この王女がしきたりや身分を気にせず、クァンヒョンに信頼を寄せるんだよね。
感情の起伏が激しく、地位を利用して我儘な命令を下すところが面白かった。
「馬医」の中では、ヒロインのチニョンより華があるように感じたよ。
演じていた キム・ソウンは、初めて観る女優だったのかも。
コミカルな演技が良かったので、別なドラマでも観てみたいね。

王女お付きのカン尚宮と護衛のマ武官も、ドラマ内でのお笑い担当だったよ。
王女に対してズケズケと発言したり、王女に理不尽な命令を下されて弱りきるマ武官が面白かった。
一番の傑作は、王女に見せてはいけない物を隠すためにタックルしたカン尚宮!
SNAKEPIPEは涙を流して笑ってしまった。(笑)
王女の部屋にカメラが移動すると、どんな会話が始まるのか楽しみだったよ。
カン尚宮を演じていたアン・ヨジンは、「トンイ」ではヒビン付きの尚宮を演じていて、悪事に加担してたっけ。(笑)
「馬医」では良い人役で良かった!

ペク・クァンヒョンの子供時代から始まり、30年以上の軌跡をたどる50話は見応えあったよ。
差別や暴力にも負けず、志を貫き、命の大切さを教えてくれるドラマだったね。
本来は別の身分だったけれど、馬医からスタートして王様の主治医になる下剋上ストーリーで、勧善懲悪もの!
イ・ビョンフン監督の作品にはパターンがあることが分かっているけれど、観ていると引き込まれてしまう。
ここらへんが人気の秘密なんだね!
またいつか別のドラマを観てみたいよ。

映画の殿 第82号 市民捜査官ドッキ編

20260510 top.
【市民捜査官ドッキの登場人物は意外と少ないね】

SNAKEPIPE WROTE:

ゴールデンウィークはあっという間に終わってしまったね。
みなさまはどんな連休を過ごされたかな?
ROCKHURRAH RECORDSでは、特にお出かけもせず、庭の手入れをしたり映画を観て過ごしていたよ。
いくつかの配信サービスを契約していると、ドラマも映画も選び放題!
昔の映画でも新作でも鑑賞できてしまうので、映画館に足を運ぶことがなくなってしまった。
今回は、連休中に観た映画の感想を書いてみよう。
何本か観た中でナンバーワンだったのは、これ!

「市民捜査官ドッキ(原題:시민덕희 2024年)」は、ラ・ミランが主役!
「恋のスケッチ〜応答せよ1988〜」「ジョンニョン: スター誕生」などのドラマや「親切なクムジャさん」「正直政治家チュ・サンスク」で大ファンの女優だよ。 
他にポスターで確認できるのは、左隣に名バイプレーヤーのヨム・ヘラン!
「悪霊狩猟団: カウンターズ」の役名から、今でもチュさんと呼んでしまうよ。
最近では「おつかれさま」での母親役が印象的だったね。
ラ・ミランとヨム・ヘランが出演しているなら間違いなし!(笑)
まずはあらすじを書いてみよう。
※ネタバレしている可能性がありますので未鑑賞の方はご注意ください

クリーニング店が火災になりお金を必要としていたドッキに、銀行のソン代理から融資商品を紹介したいとの電話がかかってくる。
融資に必要だからとあれこれ手数料を請求され、ソン代理に送金したドッキ。
しかし、この一連の流れが振り込め詐欺であったことを後から知り、ショックを受ける。
全財産を失い子供たちと路頭に迷うドッキに、再びソン代理から電話がかかってくるのだが…。
今度はドッキに詐欺組織の情報提供をすると助けを求めてきた!
警察も諦めたこの事件。
だがドッキはソン代理を救い奪われたお金も取り戻したい一心で、それぞれ特技を持つ心強い同僚たちと共に中国・青島(チンタオ)へと向かう。
(THE KLOCKWORXより)

トレイラーはこちら。

振り込め詐欺の被害者ドッキを演じるラ・ミランが捜査に乗り出す話なんだね!
日本でも横行している犯罪の手口だけど、韓国も同じ状況だったとは。
ドッキは、シングルマザーで幼い子ども2人を抱え、生活に追われている。
本作品出演当時50歳手前のラ・ミランなので、子供が小さすぎるように感じてしまったけど。(笑)
警察はあてにならないから、と自分で捜査に乗り出すドッキ。
最初はお金を取り戻すために始めたけれど、正義のために闘う姿はカッコ良いね!
ラ・ミランはドッキ役がよく似合っていたよ。

ドッキが働いているクリーニング工場の同僚、ポンニムをヨム・ヘランが演じている。(画像左)
ポンニムは中国出身で韓国で働いている設定なので、2か国語を話すんだよね。
中国語の基本的な発音は大学時代に勉強していたらしいけれど、この映画のために相当練習したんだとか。
最初から喋ることができるのかと思ってしまうほど流暢で自然な中国語だったから、特訓の賜物と聞いて驚いたよ!
演技派女優として地位を確立しているヨム・ヘランだけど、更に努力を重ねているんだね。
ドッキとの友情のため、仕事も休んで捜査に協力する。
ラ・ミランとヨム・ヘランの掛け合いがリズミカルで見事だったよ!

ドッキと同じクリーニング工場で働くスクチャも捜査に協力する。
演じていたのはチャン・ユンジュで、ドラマ「涙の女王」や映画「三姉妹」で観た女優だよ。
「市民捜査官ドッキ」では、捜査のためとはいえ中国行きは観光目的のようにはしゃいでいる。
お気楽キャラは必要だね。(笑)
立派な望遠付きカメラを持参して、隠し撮りを行う。
そのおかげで捜査が進展し、お役に立っていたね!

青島にいるポンニムの妹を演じていたのは、アン・ウンジン。
最初は「空から降る一億の星」に出演していたチョン・ソミンと間違えてしまった。
アン・ウンジンは、ドラマ「憑依」や「他人は地獄だ」で観ていたようだけど、あまり覚えていないよ。
「市民捜査官ドッキ」では中国で生活している設定なのに、姉のヨム・ヘランより中国語を話す機会がなかったような?(笑)
ドッキに協力し、運転手として街を案内する。
地元民だけあって、この協力がなかったら捜査できなかっただろうね。

特殊詐欺グループで「かけ子」のジェミン。
銀行員のソン代理としてドッキを騙した張本人!
演じているのは、映画「エクストリームジョブ」では麻薬捜査班の刑事として出演していたコンミョン。
あの時は刑事だったのにね。(笑)
「市民捜査官ドッキ」では、脅迫を受け軟禁された上で「かけ子」として利用されている役どころだったよ。
そしてドッキに助けを求める電話をする。
この設定は実話に基づいているみたいだけど、中国を舞台にするところは映画のために追加されたみたいだね。
料理店名をヒントに使うところが面白かったよ。

ジェミン同様に軟禁されている犯罪グループのメンバーの一人に見覚えがあったよ。
ドラマ「ハピネス」でアンドリュー役を演じていたイ・ジュスン!
観た瞬間に「アンドリューだ!」と叫んでしまったよ。(笑)
「市民捜査官ドッキ」では、犯罪グループに所属していながらも、ヤク中になっていたよ。
そのおかげで命が助かったともいえるから皮肉なものだね。
犯人の顔を見た証拠には大笑いさせてもらったよ!(笑)

「市民捜査官ドッキ」は、おばちゃんパワー全開で犯罪に立ち向かう様子が描かれていた。
笑いもあり、勇気を与えてくれたのですっきりするね!
この映画が公開されてから元になった事件が再注目され、犯人逮捕に奮闘した被害女性に報奨金が支払われたという。
そのエピソードも良いね。
未鑑賞の方に、是非オススメだよ!(笑)

映画の殿 第81号 宮廷女官チャングムの誓い編 part30


【チャングムのアニメ版?】

SNAKEPIPE WROTE: 

2025年9月に書いた「映画の殿 第76号 トンイ編」は、話数の長さのため鑑賞するのをためらっていたけれど、観始めると夢中になったドラマだった。
「太陽を抱く月」「秘密の扉」「恋慕」などのドラマと同じく朝鮮王朝が舞台で、きらびやかな衣装だったり身分制度や習慣についても知っている世界観だしね!

「トンイ」の監督イ・ビョンフンが、以前に手がけたドラマがU-NEXTで観られることが分かり嬉しくなる。
宮廷女官チャングムの誓い(原題:대장금 2003年)」は、当時の韓国はもちろんのこと日本を含む各国で大人気だったドラマだという。
2003年って今から20年以上も前だよ!(笑)
新しいドラマが次々と配信されている今、そんなに昔のドラマを鑑賞するのはどうかと思いつつ鑑賞する。
「トンイ」が面白かったので、54話の「チャングム」も、すんなり観てしまうに違いないよ。(笑)
あらすじとトレイラーを紹介しよう。

厳しい身分制度の時代に不幸な家庭環境に生まれた主人公チャングム(長今)が、シリーズ前半は宮廷料理人として、後半は女医として活躍し、「大長今(偉大なるチャングム)」の称号をもらうまでの波乱の半生を娯楽性豊かに描いた作品。(テレビ愛知より)

 

 

長いドラマの割にはあっさりしたあらすじだよね。
「トンイ」の時ろ同じテレビ愛知から引用させてもらったよ。
低い身分から成り上がっていく下剋上ストーリーは「トンイ」と似た感じだね。
※ネタバレしている可能性がありますので未鑑賞の方はご注意ください

主人公チャングムを演じているのは、イ・ヨンエ。
先日「調査官ク・ギョンイ」で観たばかりの女優だね。
「チャングム」の時、32歳くらい?
もっと若い時のドラマだと思っていたので、意外だよ。
チャングムは苦労しながらも、前向きで清廉潔白、努力を惜しまないタイプ。
最初は料理を学び、後には医学を習得する才女なんだよね。
聖人と呼ばれても良いほど、非の打ち所がない。
恨みを晴らすことが目的で始めた勉強も、いつの間にか恨みよりも人助けに重きを置いてしまうほど。
チャングムのイメージを持ったイ・ヨンエが大人気女優になるのも納得。
日本の女優なら吉永小百合の印象が近いかもしれないね。

「トンイ」の時と同じように、「チャングム」も子供時代から話が始まっているんだよね。
画像は少女時代のチャングム。
「チャングム」の子役で驚いたのはセリフの長さ!
暗記した役職名を口頭で答えるテストの時、この子供が本当に覚えて「そらんじて」いたんだよね。
これは大人でも難しかったはずだよ。
そんなに賢い子供なのに、ある一言を発してしまったせいで運命が変わってしまう。
チャングムは一生後悔したに違いないね。

チャングムの母親と父親。
母親は元水刺間の女官、父親は内禁衛の武官だった人物。
宮廷に上がった女性は、全て王様の物となっていることを初めて知ったよ。
そのため宮廷にいる女性は全員未婚者で、王様との間以外に子供を授かることはあり得ないことなんだね。
チャングムの母親と父親は、宮廷を出てから知り合って夫婦になっているため、チャングムが生まれている。
両親が何故宮廷を出ることになったのか、はドラマの肝なので言及しないでおこう。(笑)

「トンイ」の時に王様だったチ・ジニは、「チャングム」では文武両道の内禁衛従事官を演じている。
今でもつい「チョナー」と呼んでしまうね。(笑)
優しさのある正義の人だけれど、堅苦しくなく融通が利くタイプ。
身分の違いなども気にせず、誰とでも親しく接することができる良い人なんだよね。
自らの危険を顧みず、チャングムの応援をする。
「チャングム」は勧善懲悪ドラマなので、良い人はずっと良い人なんだよね。
チ・ジニはこの役も似合っていたよ。
馬に乗って疾走するシーンも、本人が実際に乗馬していたようでびっくり。
韓国人俳優の多芸には、いつも驚かされるよ!

水剌間のハン尚宮は、韓国でドラマが放映された時に大人気だったため、急遽ドラマが延長されたんだとか。
ハン尚宮は凛とした雰囲気を持ち、仕事に厳しいけれど、心の内には優しさがある女性。
芯の通ったブレない態度に憧れる視聴者が多かったんだろうね。
チャングムと縁があったことが分かった時、2人が駆け寄るシーンは感動的だったよ!
水剌間とは「スラッカン」と読み、王族の食事を支度する部署のこと。
実際の水剌間は男性がメインで仕事をしていたらしいので、「チャングム」での水剌間は脚色されていたみたいだよ。
水剌間でのシーンでは様々な料理が登場して、朝鮮王朝がバラエティ豊かで、贅沢な食事をしていたことが分かるよ。
美味しそうな料理がたくさんあって、食べてみたくなるね。(笑)

チャングムの母やハン尚宮と同期のチェ尚宮は、悪役キャラだよ!
先にも書いたように「チャングム」は勧善懲悪なので、悪人は完全に悪人なの。(笑)
憎々しげな表情を浮かべ、悪事に手を染める。
悪人というのは、どうしてこんなに知恵が回るのか不思議なほどだよ。(笑)
水剌間での地位だけではなく、悪知恵と財力で一族を守り抜こうとする態度はあっぱれ!
演じていたキョン・ミリは、この後どんな役をやっても「あの悪い女」と言われてしまうだろうね。
強烈な印象を残す役どころだったよ!

チェ尚宮の姪で、子供の頃から料理の天才と言われた水剌間の女官クミョン。
少女時代はチャングムに対して、料理について教えるほど親切だった。
料理を担当する頃になると、あらゆる点でチャングムがライバルになってしまい、少女時代とは違う態度を取るようになる。
女官になりたくなかったクミョンだけれど、チェ一族に生まれてしまった不運により、性格まで変わってしまう。
財力のある家柄に生まれても、幸せとは程遠い人生を歩まざるを得なかったクミョンがかわいそうだったよ。

チャングムの養父母は、夫婦漫才を見ているようで面白かった。
頭の回転が速くお金儲けに目がない養母と、お人好しで宮廷の熟手(料理人)の養父なんだよね。
怒鳴り散らす養母も実は心優しい人物で、孤児になった少女チャングムを哀れに思い育てることにする。
養父母には息子がいたはずだけど、いつの間にか亡くなっていることになっていたよ。
チャングムを実の娘のように大事にする様子は微笑ましかった。
この2人が出てくると場が和むんだよね。
「トンイ」の時には掌楽院のファン・ジュシクとパン・ヨンダルが出てきた時も、笑いがあって楽しかったっけ。
イ・ビョンフン監督は笑いの要素を取り入れるのが上手いね!

上に書いた「トンイ」でファン・ジュシクを演じていイ・ヒドが、「チャングム」では悪役だったのが残念だったよ。
チェ一族の党首チェ・パンスルは宮廷に商品を調達する権利を不正に独占し利益を得ている。
妹であるチェ尚宮と悪事を企み、一族の繁栄と存続を考える。
「トンイ」の時とは大きく役どころが違っていて、笑いの要素は一切なし。
いつも「しかめっ面」だったので、「トンイではいい人なのに」と思いながら見ていたよ。(笑)
イ・ビョンフン監督の作品の常連のようなので、他のドラマではどんな役を演じているのか気になるね。

「チャングム」での王様中宗は、公平でとても良い人だったよ。
史実では「朝鮮王朝で類を見ないほどの優柔不断さ」と言われている王様だったようだけどね。(笑)
ドラマでは決断力があり、無理な命令を指示しない礼儀正しい人物として描かれていた。
味の違いが分かるグルメの一面もあって、素晴らしい王様だったよ。
病弱なところは史実通りだったみたいだね。
チャングムは料理でも医術でも関わることになり、王様の信頼を得ることになる。
宮廷の中とはいえ、ここまで王様に近い存在になることは稀だろうね!

他の人物にもエピソードがあるけれど、ここまでにしておこうかな。
次に書きたかったことは音楽について。
「チャングム」の主題歌「オナラ(来るなら)」がずっと耳に残り、ついには一緒に歌うようになっていたSNAKEPIPE。
一度聴いたら忘れられないはず!

ドラマの中盤あたりで、突然主題歌の別バージョンが流れるようになる。

牧歌的な子供の歌声が、まさかテクノになるとはね。(笑)
テクノ・バージョンがとても気に入ったSNAKEPIPEだよ!

「宮廷女官チャングムの誓い」は「トンイ」と同じようなストーリー展開で、すんなり鑑賞することができた。
良い人悪い人の区別がはっきりしていて、見やすいドラマだったよ。
20年前に大人気だったことはよく分かるね。
イ・ヨンエを主役にした「医女チャングム」制作の報道があったようだけど、まだ撮影も始まっていないようだね。
もしドラマが新作として放映されたら観てみたいと思う。
時代劇の巨匠、イ・ビョンフン監督の他の作品も観てみたいと思ったよ。
これもまた温故知新だね!(笑)

映画の殿 第80号 韓国ドラマ編 part29

20260125 top
【3本のドラマ出演者をROCKHURRAHが集めてくれたよ!】

SNAKEPIPE WROTE:

2026年になってから初の「映画の殿」韓国ドラマ編を書いていこう。
ほぼ毎日何かしらのドラマを鑑賞しているので、定期的に更新しているカテゴリーだよ!
今回は有名俳優が主役を務めているドラマ3本を紹介していこう。
最初はこちら。

調査官ク・ギョンイ(原題:구경이 2021年)」の主演はイ・ヨンエ。
Wikipediaによれば「お嫁さんにしたい女優第1位」や「女優が憧れる女優第1位」として有名なんだね。
ROCKHURRAH RECORDSでは、パク・チャヌク監督の「親切なクムジャさん」を鑑賞していて印象的な役どころだったイ・ヨンエを記憶しているよ。
時代劇「宮廷女官チャングムの誓い」が出世作で、その時の清楚なイメージとして捉えられているらしい。
「調査官ク・ギョンイ」ではどんな役なんだろう?
あらすじを調べてみよう。

保険調査の仕事を通し、再び事件の世界に足を踏み入れたゲーム中毒の元警察官。
現場に残されたわずかな手がかりを頼りに、恐ろしい連続殺人犯を追い始める。
(Netflixより)

トレイラーはこちら。

清楚なはずのイ・ヨンエが、酒浸りのゲーマーとは!
掃除も怠けてゴミ屋敷に住んでいるなんて驚きだよね。
ネットワークを介して付き合っていたゲーム仲間を自宅に招き入れたところは面白かった。
あらすじには「恐ろしい連続殺人犯」と書かれているけれど、殺人を行う目的が不自然だし、立ち回りがうま過ぎて現実味に欠けていたよ。
犯人役の俳優自体の魅力も乏しく、途中からは惰性で観ていたよ。
イ・ヨンエはハツラツと演技していたのに、残念なドラマだったね。
特出していたのは音楽で、全体的に良かったよ!
TRPPの「Yeah」を載せておこう。

続いてはこちら。
「ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語(原題:서울 자가에 대기업 다니는 김 부장 이야기 2025年)」の主演は、我らがリュ・スンリョン!
映画「サイコキネシス -念力-」やドラマ「ムービング」でお馴染みの俳優だよ。
ROCKHURRAH RECORDSではリュ・スンリョンが出演しているというだけで、鑑賞する目的になるほど大ファンなんだよね!
今回のドラマ「ソウルの家から〜」の原作は小説で漫画化もされた人気作だという。
一体どんな話なんだろうね?

大企業の部長として幸せだった中年男性に訪れた突然の転落劇。
やがて自分自身と向き合うこととなり、彼は真の喜びをもたらすものは何なのかを再発見していく。
(Filmarksより)

簡単なあらすじを読んだだけで、リュ・スンリョンにぴったりの役だと分かるね。
トレイラーを観てみよう。

リュ・スンリョン演じる部長は実社会でも多いんじゃないかな?
実は仕事がイマイチだけど年功序列制度のため役職に就いている上司、いるよね。(笑)
見栄っ張りで上から目線の「俺様」タイプは、社会的な肩書が外れた途端、崩れてしまう。
キム部長は「大企業の部長」という勲章にしがみつくのをやめたから、歩き続けられたんだね。
仲違いしていた人たちとも、最終的には和解していたのは見事だった。
家族のつながりを大事にして、人間的に大きくなったキム部長は感動的だったよ。
リュ・スンリョンの持ち味が存分に発揮されたドラマで、鑑賞できて良かった!

グッドボーイ(原題:굿보이 2025年)」の主役はパク・ポゴム。
ドラマ「恋のスケッチ〜応答せよ1988〜」や「おつかれさま」で観ている俳優だね!
まっすぐで純粋な役を演じていることが多いイメージだよ。
載せた画像ではボクシング選手の服装をしているね。
どんなストーリーなのか、あらすじを書いてみよう。

11年ぶりに復活した国家代表特別枠での警官採用。
国際大会のメダリスト、彼らは当時英雄だった。
しかし熱い聖火が消えた今、彼らが向き合うのは冷たくみすぼらしい現実。
年金の中断、生活苦、不慮の事故など、厳しい現実が彼らを襲う。
そんな事情を抱えた彼らが凶悪犯罪に立ち向かうべく特殊専門担当チームに結集する。
警察内での冷笑や差別にも屈さず、選手時代の意地と根性と各自の特技を生かし、不正に満ちた事件に挑む。
(Amazonプライムより)

オリンピックでメダルを獲得した選手を警察官として採用するというのは、本当にある話なのかな?
それぞれの特技を生かして敵を倒すというと、漫画の「ワンピース」みたいだよね。
トレイラーを載せてみよう。

パク・ポゴムが殴られて目が腫れてしまっているね。
記事によれば、このドラマのためにボクシングのトレーニングを半年行ったんだとか。
構えやステップなど動きが本物のボクサーに見えたよ!
いくら役とはいえ、殴られ過ぎだったけどね。(笑)
宣伝ポスター左にいるのは「イカゲーム」や「カジノ」などで悪役だったホ・ソンテ。
今回は元レスリングのメダリストで、お人好しの上司役で良い味出してたね!
「グッドボーイ」の見どころはホ・ソンテかな。(笑)
ドラマ中盤頃から、犯人はハッキリしているのに逮捕できない「中だるみ」が続きイマイチな展開だった。
パク・ポゴムのファンにだけオススメのドラマかも。

今回は3本のドラマを特集してみたよ。
ROCKHURRAH RECORDSの一番は「ソウルの家から〜」だね。
ますますリュ・スンリョンのファンになったよ!
「ムービング」の続きはいつ公開されるのか、待ち遠しいね。
ドラマ鑑賞は続くよ!(笑)