【ぽっちゃりしたジャック・ブラックの魅力全開!】
SNAKEPIPE WROTE:
毎週末に映画鑑賞しているROCKHURRAH RECORDS。
様々なジャンルに挑戦しているけれど、最近増えているのがコメデイ映画かな。
これはかつて「映画の殿」で4回も特集を組んだ我らがウィル・フェレルの影響によるもの。
ROCKHURRAHもSNAKEPIPEもヨーロッパに憧れを抱いているにも関わらず、反応してしまったのがアメリカン・ジョークだったとは!(笑)
どんな国のジョークだったにせよ、結局は下品な下ネタ系が好き、ということなんだろうね。
こんなに堂々と「下品な下ネタが好き」と公言してしまって良いのだろうか。
ま、いいか。(笑)
今回特集するのは「映画の殿 第19号」でも紹介したことがあるジャック・ブラックが出演している映画について。
ジャック・ブラックとは1969年生まれのアメリカ人俳優。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校在学中、ティム・ロビンスの劇団に所属したことがきっかけで俳優の道に進むことになったらしい。
俳優業と並行してカイル・ガスとテネイシャスDというバンドでも活動している。
はっきり言ってジャック・ブラックのファン、と人前で言うのはちょっと恥ずかしい。
ぽっちゃりした暑苦しい体型に加えて、アクの強さがある人物。
映画を観る前に先入観で「この人キライ!」と見た目で判断されてしまうようなタイプだからね。(笑)
ところが「いかもの食い」には一度食べたらやみつきになるタイプ。
大袈裟な表現だけど、ここらへんもウィル・フェレルと似た感じなんだよね。(笑)
「映画の殿 第19号」では3本の映画を紹介したけれど、その後鑑賞したジャック・ブラック関連の映画をまとめてみよう。
まずは「ハイ・フィデリティ」(原題:High Fidelity 2000年)から。
簡単にあらすじね!
中古レコード店を経営するロブは、同棲していた恋人のローラが突然出ていったことをきっかけに、これまでの失恋トップ5の女性たちを訪ね歩き、自分の何がいけなかったのかを問いただしていく。
そんな中で、彼はさまざまな人々との出会いや会話の中からポジティヴな自分を発見していく。
主人公ロブを演じているのはジョン・キューザック。
恐らくこの人が出演している映画は今までほとんど観ていないみたい。
ジョンのお姉さんがジョーンで「スクール・オブ・ロック」の時には校長先生役で出演していたことを知ってびっくり。
名前が紛らわしい姉弟だね。(笑)
実は「ハイ・フィデリティ」にもお姉さん出てるんだよね。
ジャック・ブラックとの共演が多いってことなのかな?
主人公が中古レコード屋を経営という設定に、ROCKHURRAHが羨ましい環境だ、という。
確かにね!
好きな音楽を聴きながら、音楽のことだけを考えていられるのは良いよね!
映画の中でのロブの店はかなり繁盛しているようだったから、余計に羨ましいよね。(笑)
ふと見えるシーンにパンクやニューウェーブ系の80年代モノがあったり、会話にもマニアックな音楽ネタを聞くことができる点にも注目だね!
それにしても今まで恋愛関係にあった女性に会いに行って、自分の悪いところを聞いて回るなんてあり得ない話。(笑)
相手の女性もよく会ってくれたよね。
かつての恋愛についてロブがカメラ目線で話すシーンが面白かった。
中古レコード屋の店員として個性を発揮したのがジャック・ブラック。
この映画で注目されたというのが納得!
音楽オタクという役どころを非常に上手く演技してるんだよね。
いや、ほとんど演技に見えないくらいの自然体だった。(笑)
前述したように、ジャック・ブラック本人もバンドを組んでいるので、この役は当たり役だったんだろうね。
強く印象に残る役だったよ!
もう一人店員がいるんだけど、内気な役は本当の意味でオタクっぽい。
トッド・ルイーゾという役者みたいなんだけど、Wikipediaには情報はなし!
この人も「本当にいそう」なタイプだったね。
ジャック・ブラックの親方(?)であるティム・ロビンスやリサ・ボネット、更にカメオ出演としてブルース・スプリングスティーンまで登場していたね。
ロック好きの人には特に楽しめる映画じゃないかな?
続いては「愛しのローズマリー」(原題:Shallow Hal 2001年)。
※ネタバレしていますので未鑑賞の方はご注意下さい。
父親の遺言を守り、少年時代から外見の美しい女性だけを追いかけ続けてきたハル。
しかし、もともとチビで小太りの彼、そんな恋が成就するわけもなく、気づいてみればすっかり中年の冴えないおっさん。
そんな彼と偶然出会った自己啓発セミナーの講師が、ハルに内面の美しい女性が美人に見える催眠術をかけてしまう。
そして、ハルが最初に出会った心の美しい女性はなんと体重300ポンド(136kg)巨漢女性!
でも催眠術にかけられたハルの目に映るのはスレンダーな絶世の美女。
さっそく猛烈なアタックを始めるハルだったが……。
言うまでもなく、あらすじにある「ちびで小太りの冴えないおっさん」がジャック・ブラック演じるハルね。(笑)
ナンパに出かけてもフラレてばかり。
高望みし過ぎると言われても父親の遺言には逆らえません!(笑)
美人でグラマーな女性だけが女、なんて聞かされちゃってるからね。
たまたまエレベーターで出会った自己啓発セミナーの講師と話すことになり、 外見だけで女性を判断しないようにと諭されるハル。
その後からハルには信じられないような出来事が起きるのである。
出会う女性がみんな美人!
しかも自分に好意を抱いてくれるではないか!
有頂天になるハルだけど、これはハルの目にフィルターがかけられていたみたいだね。
ハルにはそのフィルターの存在がわからなかったみたい。
ハルは暗示にかかりやすいんだね。(笑)
でもねえ、本人が幸せならそれで良いのかも?
そんな時に出会った絶世の美女、ローズマリーに一目惚れするハル。
ローズマリーを演じているのはグウィネス・パルトロウね。
映画「セブン」(原題:Seven 1995年)ではブラッド・ピット演じる刑事の妻役だったね。
「セブン」 から6年が経過して、まさかあの陰気な奥さん役だったグウィネスがこんな姿で登場するとはね!(笑)
上の画像はフィルターがかかった目でハルが見たローズマリーの姿。
それにしても、手にしたデカパンで少しは察する気がするけどね?(笑)
この映画の中でのグウィネスはかなり体当たり演技していて、椅子から転がり落ちてパンツ丸見えになったり。
頑張ってます!(笑)
ハルの恋は順調に進むけれど、クラブで一緒にナンパをしていた仲間だったマウリシオ(ジェイソン・アレクサンダー) には面白くないみたい。
あんなに高望みしていたのに、ローズマリーのような女性に夢中になるなんて!
映画の中ではチラチラと片鱗は見せるんだけど、ローズマリーの本当の姿は「あとのお楽しみ!」って感じで全体像を見せてくれないんだよね。(笑)
そしてマウリシオはハルの秘密だったフィルターを外してしまう、、、。
じゃーん!ついに本当のローズマリーが姿を現す!
もちろん特殊メイクだってことはわかってるんだけど、それにしても良くできてるよねえ!
グウィネス、よくオッケーしたよね。
頑張りました!(笑)
内面と外見のキレイについて、ここまであからさまな表現をする映画というのも珍しいよね。
フィルターのおかげでローズマリーを美人と思って好きになっていたハルは、フィルターが無くなって素のローズマリーと対面しても好きと言えるのか?がポイントだからね。(笑)
SNAKEPIPEはローズマリーの懐(と体)の大きさが素晴らしいと思ったね!
そういえばテネイシャスDの相方、カイル・ガスもハルの会社の同僚として出演していたことを書いておこう。
ジャック・ブラックが関連している映画には一緒に出ること多いよね。
あ、言うまでもなく左の男性のほうね。(笑)
ジャック・ブラックのファンはもちろんのこと、グウィネス・パルトロウのファンの人も楽しめる映画だと思うので、お勧め!(笑)
最後に「オレンジ・カウンティ」(原題:ORANGE COUNTY 2002年)で締めくくろう!
南カルフォル二ア、オレンジ郡に暮らすショーン・ブラムダーはサーフィンに明け暮れる高校生。
ある日、砂浜に捨てられた小説を手にしたショーンは作品に感銘を受け、小説家になることを決意する。
そして、小説の作者スキナー氏のいるスタンフォード大学進学を目指すのだったが…。
主人公ショーンを演じたのが、トム・ハンクスの息子であるコリン・ハンクス。
いつも泣きべそ顔をしていて、いじめられっ子の印象だけど映画の中ではヤンチャな連中とつるんでいる。
日本の俳優、妻夫木聡に似ているように感じたのはSNAKEPIPEだけかな?
ショーンが目指していたスタンフォード大学に、あるアクシデントのため入学できなくなってしまうところから話が始まる。
いや、もし本当にこんなアクシデントが起きたら大変な事件だよ!
マスコミが知ったら責任追及されるだろうし。
そのままになっているところが、さすが映画!
ショーンが自分で奮闘しないとお話にならないもんね。(笑)
そのショーンの兄の役で出演しているのがジャック・ブラック。
この作品の中では、ほとんど下着姿だったような?
ダメ兄貴という役柄だけど、良い味出してるんだよね。
ジャック・ブラックの特徴として、最終的には「いいヤツ」という感想に変わってしまう、というのがある。
恐らくそれがジャック・ブラックの持ち味であり、魅力なんだろうね。
「暑苦しい、厚かましい、鬱陶しい」はずだったのに。(笑)
ショーンのガールフレンドを演じたのがシュイラー・フィスク。
この名前でピンときたSNAKEPIPE。
フィスクとはジャック・フィスクだ、と。
敬愛する映画監督デヴィッド・リンチの処女作である「イレイザーヘッド」の中に登場する「惑星の男」を演じたのがジャック・フィスク。
そしてそのジャック・フィスクと結婚したのがブライアン・デ・パルマ監督の「 キャリー」(原題:Carrie 1976年)で主演したシシー・スペイセク。
その娘がシュイラー・フィスク、というわけだ。(説明長い)
確かにシシー・スペイセクに似てる。
そばかすが特に似てる!(笑)
高校生カップルを演じている2人が、2人揃って2世タレントだったとはね!
ショーンの両親がこちら!
最初はシャロン・ストーンかと間違ってしまった母親はキャサリン・オハラ、 父親はジョン・リスゴー。
つい先日、これもまたブライアン・デ・パルマ監督作品「レイジング・ケイン」を観たばかりで、ジョン・リスゴーの怪演に目を見張ったばかり。
あの異常者がお父さんだなんて!(混同しまくり)
両親も良い味出してたね。
ほんのチョイ役で出演していたのが、ベン・スティラー。
ジャック・ブラックとの絡みだったのに、全然コメディ要素がなかったから「似てるけど、違うかな?」と思いながら観てしまった。
消防士の役がとてもよく似合っていたね!
高校生が主人公のため「人間の成長過程」がテーマなんだよね。
そこだけを取ると真面目そうな映画だと勘違いしそうだけど、ジャック・ブラックのおかげ(?)でコメディ映画になっているところがポイントかな。
興味を持った監督や俳優の作品はなるべく鑑賞したいROCKHURRAH RECORDSなので、実はジャック・ブラック関連の映画は他にも鑑賞済なんだよね。
また特集してジャック・ブラックの魅力をお伝えしよう!(笑)