KARAOKEぞんざい?

注意:別ウィンドウで開いて音が出ます。みんなで拳を振り上げて歌おう】

ROCKHURRAH WROTE:

先日のSNAKEPIPEによる記事「KARAOKE万歳!」にインスパイアされたというわけじゃないがROCKHURRAHもふと思いついた事があって、カラオケについて書いてみようと思う。

今どき珍しい人種なのかどうかも自分ではわからないが、実はROCKHURRAHはカラオケというものに数回しか行った事がなくて、歌う方はほとんど未経験と言ってもいいくらい。音痴とか友達がいないとか色々な要因はあるだろうけど、カラオケに行かない決定的な理由は好きで歌えそうな曲がぜーんぜんなかったから、という点にある。

そこで今回思いついたのが、カラオケ屋になさそうな曲を自分で加工してみてはどうだろうか?という事。とは言ってもカラオケ屋の膨大な曲リストにどんな曲がありそうかなさそうか、行ってもいないのに本当にわかるはずもなし。絶対にないはずの曲はわかるが、そんなマニアックなカラオケを作ってもブログを読んだ大半の人に理解不能だからなあ。その辺のバランスはなかなか難しいものがある。
まあ世の中は広いから、もしかしたらディス・ヒートの「Makeshift Swahili」とかレジデンツの「Constantinople」とか(両方とも難解かつ歌いにくい曲だと思える)案外カラオケ屋で熱唱してる輩もいるかも知れないか?
そういうわけで「ROCKHURRAHが夏休みの課題としてカラオケ曲作りに挑戦」という趣向で気軽に始めてみたわけだが、結果としては意外と難しく非常に不本意なものとなってしまった。まあこれで食ってるわけじゃないし、この程度で許して。

使ったのは以前に書いた記事「MacでRec」の中にも登場した波形編集ソフトとプラグインのみ。さあて、うまく出来ますかどうか。

カラオケというのは要するにヴォーカル部分を抜いた楽曲だからヴォーカルだけ消してしまえばいいわけだ。スタジオとかでレコーディングした曲はギターとかヴォーカルとか1トラックずつにわかれたデータだから、その中のヴォーカル部分のみを無音にすれば簡単にカラオケになる。が、それは製作者側の話で、それをまとめて2トラックのステレオにしてしまったCDとかレコードの場合は1トラックの中に複数の楽器が渾然と入っていて、そこから完全にヴォーカルのみを抜き去るのは難しかった。というか「うまく出来ますかどうか」などと書いた矢先で情けないがROCKHURRAHは出来なかった。
何だか毎回「うまく出来なかった」系の記事書いてる気がするな。レベル低いな。

まあ、色々と実験してみて何とかカラオケっぽくなったものがいくつか、その中から夏らしくパンチの効いた熱い曲を選んでみた。聴いてみてもし歌えるものがあったら歌ってあげてね。


まずはエクスプロイテッドの名曲「Dead Cities」から。個人的にUKハードコア・パンクの中でも別格に好きなバンドだし80年代初頭のこの曲で今でも全身の血が沸き立つ。ピストルズやクラッシュやダムドが今でも色褪せなくて有効なのと同じだ。まさにPunks Not Deadという奇跡。典型的にハードコアな曲も数多くあるバンドだが、この曲は70年代パンクをただ速くしてみましたという感じの曲調が好ましい。今の時代が好きじゃないから言える事だけど、2000年くらいに作られた曲で30年後まで色褪せない曲なんてあるのかね?さて、この曲はカラオケで歌うとどうだろうか。早口だから噛んでしまったらもうアウト。曲も短いから体勢を建て直す前に終わってしまいそうだね。と言うか本当にカラオケでないのかどうかあまり調べずに書いてるんだが、実は今どきありそうな気もする。


次はニューヨーク・ドールズの必殺ロックンロール・ナンバー「Pills」だ。これは素人がテキトーにやった割には比較的きれいにヴォーカルが小さくなってくれたガルボ。下品でチープでアブノーマルなこのバンドは大好きだったジョニー・サンダースのルーツでもあるし、30年どころか40年近く経った今でも不滅だと思える。有名なバンドだからカラオケになっててもおかしくはないけど、知らない者勝ちという事で作ってみた。


さて、次は逆に絶対カラオケでは存在しないと思える。五月に最高の来日公演を果たしたレジロスの代表曲「Somebody's Gonna Get Their Head Kicked In Tonight」だ。タイトル長いなあ。ウチのブログでもこの来日の時、記事は書いてるんだけど、本当にパワフルなライブだった。あまりヴォーカルは消えてないけど元気よくみんなダミ声になって歌おうぜの巻。


さあ、最後にとっておきの曲を歌って終わりにしよう。ROCKHURRAHもSNAKEPIPEも大好きなこのバンド、ロビンの「Insane」だ。典型的なサイコビリーではないがパンクとサイコビリー要素がガッツリと盛り込まれたロビンのライブはいつでも最高。近場でライブやる時はぜひ見に行ってそのパワーを確かめて欲しいバンドだ。などと関係者でもないくせに宣伝したくなってしまうくらい素晴らしい。この曲はメイン・ヴォーカルがベーシストのヤスによるもので、実はロビンの曲を色々カラオケ化試してみたんだがヤスのヴォーカルだけは結構きれいに消えるという事が判明。おそらく声の周波数とかの問題なんだろうが、ヤスだけに易々と消えるのか?さて、ライブでもパンチ合戦が飛び交うこの危険な曲は委細構わず野太い声で歌って欲しい。横にヒロシ役の刺青男がいればなお良し。

時間と波形編集のテクニックがあればもうちょっとはうまくカラオケ化出来たんだろうが、今回は全体的に勉強不足の結果となってしまった。正月休みにでもまた再挑戦してみるかな。

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