【スカルに好かれる骨伝導ヘッドフォン?】
ROCKHURRAH WROTE:
最近はブログの方ばかりで本家のレコード通販の方は開店休業中といった状態が続いている。他に色々と楽しい趣味の事があってやる事が山積みで、商品登録にかける時間が少なくなってしまったのが原因なんだが、さすがにこれじゃマズイかな?マズイよな。
「もうROCKHURRAH RECORDSやってないんじゃないの?」とか「ROCKHURRAH出家説」「SNAKEPIPE一人二役説」とか出ても困るしね。
そこで重い腰を上げて商品登録を再開しようとしたんだが、最近レコードプレイヤーの調子がイマイチ。試聴サンプルの録音にストレスを感じるためさらに気乗りしない状態となってる。
使っていたのはSONYのありふれたレコード・プレイヤーで、もう針が劣化してるんじゃないだろうか(落としたりもしたしね)。別売りの針やカートリッジなどもあるのはあるんだろうけど、それに金をかけるくらいならいっその事、プレイヤー自体を買い替えた方がいいんじゃなかろうかと思えてくる。
プレイヤーなんて何年も気にした事なくて情報にも疎いんだが久しぶりで探してみた。最近はUSB端子でパソコンと繋いで直接アナログ・レコードを録音出来るタイプがたくさん出ていて、その辺も視野に入れながらネットで色々検索。主要メーカーと言えるのかどうかわからんがわりとたくさんの候補が出てきてその中から選ぶ事にする。
見た目からいかにも高価なプロ用オーディオ装置を専用のリスニング・ルームで聴いてそうなイメージがあるROCKHURRAHだが、実際はそんな事なくて、実に庶民的かつ違いがわからない男なので選ぶと言っても安い機種の中から何とかマシそうなものをピックアップ。高けりゃいいのはわかるけど、そこまで趣味三昧の暮らしもしてなくてじっと手を見る。
ちなみにこちらが選ぶ基準は以下の通り。
・USBでパソコンと直接繋ぐ事が出来る事。
・アンプは比較的ハイパワーのものを持っているため、USBもPHONO端子も両方いけるもの。
・音楽を取り込む録音・波形編集ソフトは「Macで●REC」の記事で書いた通りやたら持ってるのでプレイヤー同梱のソフトについては全く使う気がない事。
・好きな音楽ジャンルでわかる通り、DJプレイやスクラッチなどクラブ・ミュージックの好みは全くないが、フツーのプレイヤーじゃ面白くないから何となく見た目だけでもちょっとこだわりたい事。
・テクニクスとかオーディオ・テクニカとかDENONとかじゃなくて何か洋風なもの。
・2万くらいで何とか手頃なのないかね?。
というわけで微妙な見栄や心情もかなり混ざっているな。
まずはVESTAXのhandy trax USBが目に留まる。形はまるで大昔によくあったポータブル・プレイヤー。90年代にコロムビアとかで復刻したような形もあったがこれ単体でも電池で動いて、しかもスピーカー付き。うーん、一体どんな用途に使うのだろうか?昔レコードをよく買い漁っていた頃は買ったレコードを家に帰る前に即座に聴きたいというような欲求はあったが、今は全然そんな気はない。例えば海や山に持っていってそこでかけるとか?それもiPod周辺機器が発達した今ではあまりあり得ない光景だろうな。プレイヤー持ってない友達の家に持っていって聴くとか?
そういえばサウンドバーガーなるポータブル・プレイヤーが大昔にあった事を急に思い出した。これはLPレコードをかぱっと挟むタイプのデザインでレコード版ウォークマンというシロモノ。どちらにせよ家庭内で聴くだけの目的だから持ち運び出来るというのはROCKHURRAHには意味のない機能だし、同じ系統ならばむしろサウンドバーガーの方が思いきりが良くて斬新だと感じる。
さて、次はionというメーカーのTTUSB10なるものがお手頃価格だったのでチェックしてみた。実は全然知らなかったがアメリカのメーカーらしく、イオンではなくアイオンと読むのだそうだ。何となく流線型のデザインがレトロ・フユーチャーな感じがして上記のベスタクスよりは好みかな。しかし、このデザインはNumarkのプレイヤーと非常に似ていて、価格的にはこちらのionの方が少し安いみたいだ。詳しい事は皆目わからないけど、どうやらどちらも同じ系列の会社のようでユニクロとg.u.みたいなもんか?違う?で、ヌマーク。うーん、上位機種はいいんだろうけどこのクラスではどうかな。小倉の沼中出身者ではあるがそれはこの際関係ないか。
お次はGEMINIのTT-02MK2。これまたカッコつけてジェミナイと呼ぶのだそうだ。ターンテーブルは大別してベルトドライブとダイレクト・ドライブのものがあるんだが、ベルトというのは文字通りゴムベルトが回転するもの。ダイレクトは文字通りモーターから直結で回転する=トルクが強いという利点がある。説明するまでもなかったか?これはそのダイレクト・ドライブの機種で最安値という事から人気のプレイヤーだ。アームもデザインも直線型で武骨な感じだが別にスクラッチする予定もないし、よく見たらUSB接続でもない。これを買いたいと思ったが自分の掲げた条件や用途とは違うので断念。
右のAmerican AudioのDTI1.8もジェミナイと同じ価格帯でハイトルクのダイレクト・ドライブ。78回転まで対応でリバース逆回転まで出来るらしいが、どちらも今のROCKHURRAHには無用の介。今回取り上げたメーカーの中で唯一ひねってないメーカー名が潔いがジェミナイと同じ理由で断念。
左のプレイヤーもなかなかカッコ良くて気に入ってたんだが、取り扱い店舗が少なくて
断念したもの。Neuというメーカーでジャーマン・ロックのファンならば間違いなくノイ!と読むところだがこれは意表をついてヌーというらしい。うーん、何とも抜けたネーミング・センスだな。クラウス・ディンガー大好きなROCKHURRAHは名前だけでこれを選びたかったんだが、ちょっと予算オーバーだな。
ジェミナイ、アメリカン・オーディオ、ヌーの三つはUSB接続ではないのでパソコンにデジタルで繋ぐ予定じゃない人にはいいと思う。別にUSBじゃなくてもRCA→ミニジャック端子のコードさえ買ってくればパソコンに直結出来るけどね。
それでもって結局購入したのはSTANTONのT.55 USBというもの。これもカッコつけてアイオン、ジェミナイのようにスタントオンなどと呼ぶのか・・・と思ったらそのまんまスタントンで良かったのが購入の決め手、というのはウソだが。とりあえず歴史の長いメーカーだし自社カートリッジ出してるし、何となく華やかな外見にも惹かれるものがある。このメーカーは高いのも安いのも大体同じようなデザインだな。強烈な決め手は特にないが、専門家でもないので直感で選んでみた。
毎回の事だがこれだけ挙げつらって特に比較も検証もなく買った理由もやめた理由もハッキリしないなあ。まあいいか。
他の機種と比べたわけじゃないから音も使いやすさもよくわからんが、個人的には満足していてレコードを聴く機会が増えて喜ばしい。前は録音の時は立ってやってたがこのプレイヤーのためにパソコン横に専用スペースを作り、座ったままでレコードの取り替えが出来るようになった。これまたスタントンとは何の関係もないか。
ついでに愛用していたオーディオ・テクニカのヘッドフォンも音漏れが激しかった(音は素晴らしかったが)のでPHILIPSのかわいい密閉型のに替えてみた。電気カミソリのブランドだと一般的に認知されているオランダのメーカーだが、元々CDの規格を開発したという実績もあるしなぜか今どき個人的にフィリップスが熱い。これは実際に店舗まで見に行ったけど試聴出来ずに見た目だけで選んでしまったもの。音の方はハッキリ言って好みの世界だから10人いたらオススメは全部違ってて当然。金と時間に余裕があれば色々試して自分好みのものを見つけるというのも楽しいかもね。つけた感触はAKGやSHUREなどもなかなか良かったから次回はその辺も候補に入れよう。
前に書いた記事「MacでREC」の時には最新ヴァージョンを持ってなかったがMac環境の波形編集ソフト最高峰、Bias社のPeak Pro 6も入手して録音環境も以前よりはかなり良くなった。以前はSound Studioで充分などと書いたがやはりPeakの力量は素晴らしく、ヴァージョン6になってからさらに良くなった気がする。レコードのプチプチというノイズもペンツールを使って簡単に波形修正とか出来るし、もう手放せません。
前回の記事の時には持ってなかったアドビのSoundBoothも入手してみたが、これはちょっとクセが強い感じがしてROCKHURRAHにはあまり合わなかった。やはりMacの人はPeakが最も良い選択肢だと思える。買ったプレイヤーなんかよりずっと高価なんだけどね。
波形編集ソフトを持ってない人でもUSB接続タイプのプレイヤーには大抵ソフトも同梱されてるからはじめての人でもたぶん大丈夫。
そう言えばかなり前に同じBias社のDeckというマルチ・トラック・レコーディングのソフトを使っていたんだがPeakがこんなに進化してるのにDeckの方は全然新しくならないね。公式サイトでもレガシーなどと書かれているのが悲しい。
まあこんな感じでレコードから簡単に録音してノイズ除去やちょっとした加工してパソコンに保存。そういった作業が楽しくて仕方ないというほどのマニアではないけど、iTunesミュージック・ストアなんかで楽曲ダウンロードするよりかは随分愛情が増す行為だとは感じる。
以上、音がどうのとかまるで言えない素人のROCKHURRAHレビューはこれで終了。
しかしこれで「レコード・プレイヤーの調子が」などという言い訳がきかなくなってしまったな。今年はもっと通販サイトの方も充実させる予定なので乞うご期待。