ベイビー・ブローカー 鑑賞

20220710 top
【TOHOシネマズ六本木の看板】

SNAKEPIPE WROTE: 

数年前より韓国映画やドラマをたくさん観ているROCKHURRAH RECORDS。
邦画や日本のドラマは全くといって良いほど知らないのに、韓国の俳優は詳しくなってるんだよね。(笑)
カンヌ国際映画祭で最高賞であるパルム・ドールを獲得した「万引き家族」の是枝監督が、韓国人俳優を使った映画を制作していることを知る。
タイトルは「ベイビー・ブローカー」。
そうそうたる韓国俳優陣が出演しているので、観に行くことにする。

以前より長年来の友人Mは韓国好きで、何度も韓国旅行に行き、ドラマや映画などにも詳しい。
音楽も聴いていて、最近はBTSにハマっているとか。(笑)
そんな友人Mと共に「ベイビー・ブローカー」鑑賞の約束をする。
前回映画館で鑑賞したのは「整形水」だったので、またもや韓国モノになってしまったね!

映画館を六本木のTOHOシネマズにして、最初にランチ!
久しぶりにインドカレー屋「モティ」へ。
「美味しい!」
「モティ最高!」
などと言いながら、モリモリ食べて満腹になってしまった。
ナンはやっぱり美味しいね!

いよいよ映画館へ。
公開から約2週間が過ぎてからの鑑賞になったため、お客さんの入りは少なかったよ。
周りに程よいスペースがあったので、快適だね!
そして映画が始まった。

ここで「ベイビー・ブローカー」のあらすじと予告トレイラーを載せておこう。

古びたクリーニング店を営みながらも借金に追われるサンヒョン(ソン・ガンホ)と、〈赤ちゃんポスト〉がある施設で働く児童養護施設出身のドンス(カン・ドンウォン)。
ある土砂降りの雨の晩、彼らは若い女ソヨン(イ・ジウン)が〈赤ちゃんポスト〉に預けた赤ん坊をこっそりと連れ去る。
彼らの裏稼業は、ベイビー・ブローカーだ。
しかし、翌日思い直して戻ってきたソヨンが、赤ん坊が居ないことに気づき警察に通報しようとしたため、2人は仕方なく白状する。
「赤ちゃんを大切に育ててくれる家族を見つけようとした」という言い訳にあきれるソヨンだが、成り行きから彼らと共に養父母探しの旅に出ることに。
一方、彼らを検挙するためずっと尾行していた刑事スジン(ぺ・ドゥナ)と後輩のイ刑事(イ・ジュヨン)は、是が非でも現行犯で逮捕しようと、静かに後を追っていくが…。 (公式サイトより)

 

映画は雨が降る夜のシーンからスタートする。
その雨降りの様子は、まるで「パラサイト」みたいなんだよね。
そこに長い階段があり、今度は「ジョーカーか?」と思ってしまったSNAKEPIPE。
全体的に暗い画面が続き、一瞬眠りそうになってしまう。
インドカレーで満腹になり、空調が心地良かったからね。(笑)
鑑賞後に分かったのは、なんと友人Mも途中で寝てしまったということ!
「ベイビー・ブローカー」観る前には、たくさんご飯食べないほうが良いかもよ?

ところどころ、寝てしまったけれど、登場人物ごとに感想をまとめていこう。
※ネタバレはしていないつもりですが、未鑑賞の方はご注意ください。

主人公サンヒョンを演じたソン・ガンホ
「ベイビー・ブローカー」でカンヌ国際映画祭男優賞に輝いたことは、ニュースでもやってたよね。
本当は「パラサイト」で主演男優賞のほうが良かったんじゃないかと思ってしまった。
役どころは似てるからね。(笑)
韓国を代表する名優で、ROCKHURRAH RECORDSはソン・ガンホが出演している映画はほとんど観ているかも。
最初はラフィン・ノーズのポンに似てるところから注目したんだけどね。(笑)
社会の底辺を生きる人情深い人物を演じさせたら、ソン・ガンホの右に出る人はいないんじゃないかな?
「ベイビー・ブローカー」のサンヒョンは、ピッタリだったね。

ドンス役のカン・ドンウォンは、どこかで見たことあると思っていたら「新感染半島 ファイナル・ステージ(原題:반도 2020年)」の主人公を演じた俳優だったんだね。
自らも孤児で児童養護施設出身なのに、サンヒョンの「赤ちゃん売買」に手を貸している。
記憶が定まらない赤子の時に、親切な両親の元で過ごすほうが幸せになれるかもしれない、ということなのかな。
産んだ子供が必要ない人と子供が欲しい人をつなげる役割を果たすことは、もしかしたら皆がハッピーになれることなのかもしれない。
ただしお金が絡んでくると、それは人身売買という罪になってしまうんだよね。

人身売買の現場を押さえようと、目を光らせている女刑事スジンを演じたのはペ・ドゥナ
刑事の役といえば「秘密の森」を思い出してしまうけれど、「ベイビー・ブローカー」では活発な動きは少なくて、食べてるシーンが多かったような?
是枝監督とは「空気人形(2009年)」でタッグを組んだ経験があるんだね。
ペ・ドゥナが出演している映画も色々観ているはずなのに、「空気人形」は未鑑賞だよ。
いつか見てみよう!

梨泰院クラス(原題:이태원 클라쓰 2020年)」で、トランスジェンダーのマ・ヒョニを演じたイ・ジュヨンが女刑事スジンの後輩として登場していた。
ショートカットのイメージが強いので、画像のように髪が長いと別人だよね。(笑)
スジン同様、食べているシーンが多かったよ。
「梨泰院クラス」仲間のリュ・ギョンスも「ベイビー・ブローカー」に出演していたので、同窓会になったかな?

子供を赤ちゃんポストに置き去りにする若い母親を演じたのはイ・ジウン
歌手として活動する時にはIUと名前を変えているんだとか。
韓国では老若男女問わず、絶大な人気を誇り「国民の妹」と称されているという。
ちなみに「梨泰院クラス」でパク・セロイを演じたパク・ソジュンは「国民の男友達」と言われているんだとか。
「国民の〇〇」とニックネームをもらうことがスターの証なのかも?(笑)
ROCKHURRAH RECORDSでは「マイ・ディア・ミスター」でお馴染みのイ・ジウンなので、ドラマの挿入歌以外はあまり知らないかも。
イ・ジウン演じるソヨンも、幼い頃に孤独だった経験を持つ女性なんだよね。
ちょっと茶髪で、不貞腐れたような表情が役柄にピッタリだった。

「ベイビー・ブローカー」では脇役にも知った顔を発見したよ!
椿の花咲く頃」「愛の不時着」などに出演している、名バイプレイヤーのキム・ソニョン(画像右)。
キム・ソニョンが出ると、一気に話が面白くなるんだよね。
画像左は「マイ・ディア・ミスター」で三兄弟の三男ギフンを演じたソン・セビョク。
映画鑑賞後に友人Mから指摘されて気付いたよ!

「マイ・ディア・ミスター」からはもう一人、山にこもって僧侶になったドンフンの友人ギョムドクを演じたパク・ヘジュンも出演していたよ。
これで「マイ・ディア・ミスター」からは3人出ていたことになるんだね。
他にもたくさんの「見たことある」俳優が出演しているので、誰がどのシーンにいるのか探す楽しみもあるかも。
SNAKEPIPEと友人Mは、時々寝ていたので完全じゃないけどね。(笑)

映画が終わって劇場をあとにする時、前を歩いていた女性2人組が
「是枝色が強すぎ!」
と話していたのが聞こえる。
その感想は、すごくよく分かるよ!(笑)
はっきり言ってしまうと「万引き家族」と趣旨が似てるんだよね。
血の繋がりがなくても家族になれるよ、みたいな感じ。
是枝監督の「あざとさ」も見え隠れして、少し冷めた目で観てしまった。
SNAKEPIPEの少し離れた左で鑑賞していた女性は、映画が終わる頃に号泣してたので、感動を覚える人もいるみたいだよ。

豪華な韓国俳優陣目当てで鑑賞したので、目的は達成できたよ!
ストリーミング配信されたら、ROCKHURRAHと一緒に観ようと思う。
満腹にならないように気を付けることを忘れずに。(笑)

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