映画の殿 第43号 エクストリーム・ジョブ

20210411 top
【盗聴している麻薬班の5人。このシーンも大笑いしたよ!】

SNAKEPIPE WROTE:

ROCKHURRAH RECORDSでは、週に2本程度の映画を鑑賞している。
以前はレンタルを利用し映画を楽しんでいたけれど、最近はご無沙汰になってしまった。
Netflixの中で映画を見つけて観ることが多くなったのが理由だよ。
ただ残念なことに、Netflixには例えばTSUTAYAやGEOでの新作映画となっている作品は入っていないことがほとんど。
Amazonプライムなどでは、新作は別料金を払って鑑賞が可能だけれど、Netflixは定額なので難しいんだろうね。

今回久しぶりにレンタル店に足を運んだのは、どうしても観たい映画があったから。
2021年1月に書いた「映画の殿 第42号 サイコキネシス -念力-」で主役を務めたリュ・スンリョンの作品が気になったんだよね!
変顔連発のスンリョンに魅了されたので、他の映画も観てみたい。
タイトルは「エクストリーム・ジョブ(原題:극한직업 2019年)」で、韓国の歴代興行収入1位を記録したアクション・コメディだという。
Netflixで公開される気配はないので、早速レンタルして観ることにする。
まずはあらすじを書いてみよう。

ひょんなことから大人気フライドチキン店を経営することとなった麻薬捜査班の姿を描いたコメディ。
忙しく走り回りながらも、思うような実績を積めずに解散の危機を迎えている麻薬班。
国際犯罪組織の国内麻薬密搬入情報を入手したコ班長は、チャン刑事、マ刑事、ヨンホ、ジェフンの4人のチーム員たちとともに潜伏捜査を開始する。
24時間監視のため、犯罪組織のアジト前にあるチキン屋を買い取り、麻薬班メンバーによるチキン屋稼業をスタートさせるが、絶対味覚を持つマ刑事の隠れた才能により評判が広まり、チキン屋は捜査にも手が回らないほどの大人気店となってしまう。
そんなある日、麻薬班に捜査の絶好の機会が訪れるが……。(映画.comより)

続いてトレーラーね。

あらすじやトレイラーで分かるように、かなりハチャメチャな展開だよね。(笑)
これは期待しちゃうよ!
※ネタバレしていますので未鑑賞の方はご注意ください

実績をあげられず解散危機に瀕している、麻薬班のコ班長を演じる我らがリュ・スンリョン。
冒頭から情けない捜査状況で、こんな顔をしているよ。(笑)
ダメダメ男役がウィル・フェレルに負けないくらい似合っているんだよね!
もしかしてSNAKEPIPEは、こういうタイプの役者が好きなのか?(笑)

麻薬班の紅一点、チャン刑事。
男勝りの性格で、女らしさが全く見えない役どころ。
演じているイ・ハニは、元ミス・コリアでミス・ユニバースで4位になるほどの美貌の持ち主で、しかもソウル大学校大学院国楽科卒業だというから驚いちゃうよね。(笑)

かなり個性的な顔立ちをしたマ刑事。
麻薬班の予算をギャンブルに使うなど、お荷物的存在のよう。
マ刑事の実家が焼肉店だったことが、チキン屋を成功させるヒントになるとはね!
特技があって良かったよ。(笑)

麻薬班の中で一番真面目なキム・ヨンホ刑事。
他の4人がチキン屋で奮闘している時にも、一人で捜査を続けている。
こういう人がいないと、金儲けに走りがちな麻薬班が正気に戻らないもんね。(笑)

一番若いキム・ジェフン刑事。
姓にキムが多いんだね。
2000年の調査によれば、韓国の全人口の2割がキム姓だとwikipediaに書いてあったよ!
ジェフン刑事は真面目な性格で潜入捜査にも積極的に取り組む。
職安前でサクラとして監視していたせいで、他の職探しの人たちに混ざって建設現場に送り込まれることまでやるとは熱血過ぎだよね! 

監視対象の人物がいるビルの前にあるチキン屋で張り込みする麻薬班。
張っているのがバレバレなこの行動からも、いかにダメなチームなのか分かるよね?
そしてこのチキン屋が店をたたむ話をしたことから、ここで商売を始めるという展開に!

誰がチキンを揚げるのかを決めるための試食会。
紅一点のチャン刑事は、以前にもひどい料理を振る舞った経験があることも明かされる。 
そしてマ刑事のチキンが最高という結果になるから驚き! 
実際にお客さんが入店し、即興で味付けタレを作ったことが大成功になってしまうんだよね。(笑)
その味のレシピが公開されていたので、転記させてもらおう。
・醤油(75ミリリットル)
・砂糖(65グラム)
・味の素(1.25グラム)
・胡椒(2.5グラム)
・水あめ(3.75ミリリットル)
・食用油(7.5ミリリットル)
・ごま油(5ミリリットル)
・チリパウダー(3.25グラム)
・玉ねぎ・長ネギのみじん切り(43.75グラム)
・にんにく(18.75グラム)
・コーラ(31グラム)
これを混ぜて、揚げたチキンに絡めるんだよね。 
実はこれ、カルビのタレなんだって。
ということは焼き肉にも応用可能ってことなので、試してみたいよね!(笑)

カルビのタレを思いついたマ刑事の発言を聞いたスンリョンの変顔。
「サイコキネシス」の時ほど、顔芸が出なかった今回の映画だけど、ところどころに発見することができて笑ってしまう。
期待を裏切らないスンリョンに拍手を贈りたいね。(笑) 

カルビソースの唐揚げは大人気になって、行列ができる店になってしまう。
本来の目的である監視はそっちのけで、商売するだけで精一杯の麻薬班なんだよね。
こういう発想を映画にするところがすごいなあ!
「もし〜だったら面白いよね?」という話、韓国映画やドラマでよく観るんだけど、アイディアを形にする力がある国なんだろうね。

監視対象のイ・ムベ。
麻薬を扱う犯罪組織のボスで、麻薬班が尻尾をつかむために必死になっている大物なんだよね。
イ・ムベを逮捕できたら麻薬班を存続することができる! 
さすがにボスなので、頭が切れるしブレーンもいるから難しいんだよね。

麻薬組織に属しているようには見えないブレーンの人物。
名前が分からなかったのが残念。
普通のサラリーマンにしか見えないのに、犯罪に手を染めているところが恐ろしいよね。
この人のアイディアで、チキン屋が知らぬ間に悪の手先となってしまうとは!

途中にすったもんだがあり、危機を脱して最終的に麻薬班は犯罪組織を撲滅する。
画像は表彰されてるところね。
ダメダメのチームが勝利する、というのはウィル・フェレルの黄金パターンと同じなんだけど、やっぱりスッキリするよ。(笑)
「エクストリーム・ジョブ」は、麻薬班の5人のキャラクター設定が良かったことと、チキン屋の繁盛という発想の面白さが際立っていたね。
笑ってしまうシーンも多かったので、お勧めの映画だよ!(笑)

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