ふたりのイエスタデイ chapter19 /Altered Images

20200830 top
【オルタード・イメージの1st アルバム】

SNAKEPIPE WROTE: 

学生だった頃、SNAKEPIPEが所属していたのは美術部だった。 
当時はシュールレアリスムという言葉すら知らずに、想像画を描いていたっけ。
写真を見ながら似顔絵を描くのも好きで、クラスメイトに頼まれて描いたこともあった。
アントニオ猪木を色紙に描いて欲しいとの注文を受け、そっくりに描けたのは良かったけれど、顔が長過ぎて色紙から顎がはみ出るハプニングがあったことを思い出した。
それでも似ていたので、友人は本当に喜んでくれたっけ。(笑)
忌野清志郎を描いた時は、自分でもびっくりするほど上出来で、友人に絵を渡すのをためらうほどだった。
こうして思い出してみると、SNAKEPIPEは絵の才能があったのかもしれないね?

当時のSNAKEPIPEにとってアイドルだったのは、オルタード・イメージの紅一点、クレア・グローガン!
クレアちゃんは1980年代初頭のイギリスでも大人気で、ファッション・リーダー的な存在でもあったらしい。
クレアちゃんはリチャード・ギアのファンで、もし彼氏だったら閉じ込めて一歩も外に出られなくする、と雑誌で読んだ遠い記憶が。(笑)
なんでこんなどうでもいいこと覚えてるのかね。
SNAKEPIPEが自分のために似顔絵を描いたのは、このクレアちゃん。
使用したのがこの画像なんだよね!
当時見ていた画像があって良かった、と安堵したのも束の間、これは「透かし入」のストック・フォト…。
他にないのかと探したけれど、見つからなかったのが残念。
この画像を見ながら鉛筆で似顔絵を描いたなあ。(笑)
懐かしい!

ここでオルタード・イメージについて少々説明を。
2018年1月にROCKHURRAHが書いた「俺たちハッピー隊」の内容と重複するけどね!
スコットランドのグラスゴーで1979年に結成されたポスト・パンク/ニューウェーブ・バンド。
メンバーは5人で、全員がスージー・アンド・ザ・バンシーズの公式ファンクラブのメンバーだったという。
そのため結成当時は、バンシーズみたいなダークな音楽だったというけど、クレアちゃんの声とはアンマッチだよね。(笑)
バンシーズがスコットランドでギグを行った時デモテープを渡し、その結果1980年の「カレイドスコープ・ツアー」の前座として同行したという。
オルタード・イメージの名前を有名にしたエピソードなんだね。
そして1981年、イギリスのヒットチャート2位を記録する大ヒットが「Happy Birthday」だよ! 

本当は公式プロモーション・ビデオが良かったんだけど、なぜだか「お住いの国では再生できません」って出てきちゃうんだよね。
当時のSNAKEPIPEも好んで聴いていた曲だよ。
飛び跳ねて歌うクレアちゃんもかわいいね!
この曲は2005年に発売されたロンドンナイト25周年記念特集のCDにも入っていて、とても懐かしかったなあ。

オルタード・イメージは、ヴォーカルのクレアちゃんだけがクローズアップされていたため、他のメンバーについては良く知らないんだよね。(笑)
どうやら画像の右から2番目の男性(Steve Lironi)と結婚したみたいだけど、それは調べて知ったこと。
オルタード・イメージは1983年に解散したけれど、ヒットしたのは1曲だけじゃないんだよね。
今でも80年代を特集するインターネット・ラジオを聴いていると、何曲もかかるし。

解散後、クレアちゃんはソロになったけれどパッとせず、女優業に専念したらしい。
今でも活動してるようで、17歳からのキャリア40年とは驚きだよ。
クレアちゃんと「ちゃん付け」で書いているけど、もう58歳だからね。

最後にもう1曲、「I Could Be Happy」を載せようか。
当時を思い出しながら、気持ちを少女に戻してみよう。
これもSNAKEPIPEにとっての若返り療法だよ!(笑) 

SNAKEPIPE MUSEUM #56 Charles Sheeler

20200823 08
【1940年、雑誌「フォーチューン」誌に掲載された作品「Fugue」】

SNAKEPIPE WROTE:

好みのアーティストはいないか、と検索を始める。
なかなか自分の求めるタイプは見つからないけれど、ドンピシャの作品やアーティストを発見した瞬間、歓喜する。
まるで宝物を掘り起こした気分なんだよね!(笑)

今回紹介するアーティストも、そんな検索で見つけたのである。
それは写真家であり画家のチャールズ・シーラー
まずは経歴を調べてみよう。

1883年 米国ペンシルベニア州フィラデルフィアに生まれる
1900〜03年 ペンシルベニア博物館工芸学校に通う
その後ペンシルベニア美術アカデミーに参加する
1908年 マクベスギャラリーに作品が展示される
1909年 パリを訪れた後、アメリカに帰国
5ドルでブローニーを購入し、独学で商業写真家となる
1939年 最初の妻と死別してから6年後、2度目の結婚をする
1942〜45年 メトロポリタン美術館の出版局に勤務し、
芸術作品や歴史的建造物を撮影する
1965年 死去

なんと!
写真の教科書に載っていても不思議ではないシーラーのことをシーラーなかったなんて。(プッ)
それにしても「画家では生活できないから商業写真だ!」と、すぐに切り替えるとは先見の明があるよね。
実際には写真でも絵画でもお金を稼ぐことができたようなので、良かったよ。
マルセル・デュシャンと友情を育み、1950年代にはアレン・ギンズバーグとの親交もあったらしい。
1920年代から1930年代にかけて、アメリカでプレシジョニズム(精密派)と呼ばれる絵画様式の第一人者としても名前が出てくるシーラー。
プレシジョニズムとは都市の風景や工場、倉庫、機械などの建造物を題材にして、写実的に描写する特徴を持つという。
この様式については、ものすごく興味があるよ。

検索していて最初に目に入ったのがこの画像。
インダストリアル好きの心を刺激する一枚だよ!
交差した鉄骨の向こうに見える煙突。
SNAKEPIPEが写真撮影に熱中していた頃、目指していたのはこんな風景を撮影することだったからね。
「Criss-Crossed Conveyors, River Rouge Plant, Ford Motor Company(交差コンベア、リバールージュ工場、フォードモーターカンパニー)」は1927年の作品で、フォード・モーター社の依頼により撮影されたようだね。 
近代の工場生産による技術を見せるための商業写真だったようだけど、記録写真というよりはアート作品だと思うよ。
こういう作品に巡り合うと、本当にワクワクしてくるんだよね!(笑)

他の作品も検索してみる。
工場の一部をクローズアップで撮影した作品。
「Ford Plant, River Rouge, Blast Furnace and Dust Catcher(フォード工場、リバールージュ、高炉、ダストキャッチャー)」も1927年の作品なので、撮影経緯は同じだろうね。
2010年11月に「SNAKEPIPE MUSEUM #06 Margaret Bourke-White」で特集したマーガレット・バーク=ホワイトが、雑誌「LIFE」の創刊号で表紙を担当したダムの写真を撮影したのが1936年。
シーラーはバーク=ホワイトより約10年前に、インダストリアルな写真を撮っていたことになるね。 
やっぱり1920年代は憧れだなあ!

分かるーーーっ!
煙突からの煙!
そして円筒に見える、並んだビス!
撮るわ、見たら絶対撮るわっ!
興奮気味のSNAKEPIPEはもうよだれタラタラだよ。(笑)
タイトルは「Industrial Study No.2」で1935年の作品だって。
やっぱりインダストリアルなんだね!
ちなみにこの作品、クリスティーズで$106,250、日本円で約1,120万円で落札されたらしい。
一体どんな部屋に飾られているんだろうね?

建造物を撮影するためなのか、どうしても縦位置が多くなるんだろうね。
SNAKEPIPEも縦位置が得意だったよ。
1952年に撮影された「Meta-Mold, Cedarburg, Wisconsin(メタモールド、シーダーバーグ、ウィスコンシン)」も、恐らく工場関係の写真だと思うけど、まるでパルテノン神殿みたいじゃない?(笑)  
表現が大げさか。
デヴィッド・リンチも似た雰囲気の写真を撮っていたことを思い出すね。
きっとリンチもシーラー好きだろうと想像する。
2人とも写真も撮れば絵も描くところも共通してるしね。

「Self-Portrait」と題された1923年の作品。
紙にクレヨン、ガッシュ、鉛筆で描かれているという。
この時、シーラーは40歳くらいかな?
後方に上半身がなんとなく見えているけれど、これがシーラー本人ということなんだろうね。
手前の電話機(?)がメインに見えてしまうので、最初はこれを擬人化してセルフポートレートと言ってるのかと勘違いしたのはSNAKEPIPEだけ?(笑)
自画像と呼ぶには、一風変わった趣向だよね。

「American Landscape」は1930年の作品。
これは油絵なんだよね。
これぞまさにプレシジョニズムといったところなのかな。
工場を描いているのにタイトルが「アメリカの風景」というところがポイント。
シーラーにとって見慣れた風景であり、恐らく対岸からの眺めを好んでいただろうと予想する。
SNAKEPIPEも同じ場所に立ったら、佇んで煙の行方を追うだろうな。(笑)

直線と影がくっきりして、まるでイラストのようじゃない?
「Cat-walk」は1947年の作品だって。
工場のクローズアップを絵画で表現している油絵なんだよね。
大きさは24 x 20 in. (61 x 50.8 cm)というから、そこまで大型ではないよね。
これにはかなりグッと来たSNAKEPIPE。
SNAKEPIPE MUSEUMに是非所蔵したいよ!
ちなみにクリスティーズのオークションで$1,332,500、日本円で約1億4,100万円だって。
それは残念。
いいな、と思ったら億超えかー!(本気で買うつもりか?)

チャールズ・シーラーを知ることができて本当に嬉しい。
「今頃知るなんて、本当に写真の勉強してたの?」と呆れ顔の方もいるかもしれないけどね!
日本での個展などは開催されていないみたい。
川村記念美術館あたりで大回顧展やってくれないかな。
没後55年ってことでどうだろう?

映画の殿 第39号 ユーロビジョン歌合戦

20200816 top
【FIRE SAGA「VOLCANO MAN」のプロモーションビデオより】

SNAKEPIPE WROTE:

Netflixに入会して早3ヶ月。
ドラマや映画など充実のコンテンツを楽しんでいるROCKHURRAH RECORDS。
新作情報などは担当というわけではないけれど、ROCKHURRAHがチェックをしてくれてリストに入れておいてくれる。
休日にそのリストからチョイスして鑑賞するという寸法だ。
先日ROCKHURRAHが新作チェックをしていると、突然血相を変えて「大変!」と大声を出すではないか。
何事かと思いきや、我らがアイドル「ウィル・フェレルの新作がNetflixで公開されている」とのこと!
これにはSNAKEPIPEも悲鳴に近い声を上げてしまった。

ウィル・フェレルについては2014年9月の「映画の殿 第12号 ウィル・フェレル04」まで、特集記事を4回も書いている。
あれから約6年の間、実はウィル・フェレル関連の映画は複数本観ているんだよね。
ゲットハード/Get Hard (原題:Get Hard 2015年)」 、「パパVS新しいパパ  (原題:Daddy’s Home 2015年)」、「ズーランダー NO.2 (原題:ZOOLANDER 2 2016年)」、「カジノ・ハウス (原題:he House 2017年)」、「パパVS新しいパパ2  (原題:Daddy’s Home 2 2017年)」、「俺たちホームズ&ワトソン (原題:Holmes & Watson 2018年)」と列挙しただけでも6本?(笑)

本当はウィル・フェレル特集第5弾も書けるんだけど、それはまたの機会にして。
今回はNetflix制作の「ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語〜 (原題:Eurovision Song Contest: The Story of Fire Saga 2020年)」について感想をまとめようか。
まずはトレイラーね。

んも〜!この動画だけでも面白さが伝わってくるよねっ!(笑)
大ファンのウィル・フェレルがおかしな扮装してるだけでワクワクしてくるよ。
それにしても公開されたのが2020年6月26日だったというのに、気付いたのが遅過ぎるかも。
いや、鑑賞できたから良しとしよう!

では簡単なあらすじを書いておこう。

ラースは若い頃から歌手になることを夢見てきたが、その夢は周囲から理解されず、父親との仲違いの原因にすらなっていた。
そんなある日、ラースが率いるバンド、ファイア・サーガがユーロビジョン・ソング・コンテストのアイスランド代表に選出された。
ラースは夢を叶える最後のチャンスがやって来たと喜び、長年の相棒、シグリットと共に会場へと乗り込んだ。
しかし、ヨーロッパの優れた才能が集う大会で見せ場を作るのは、ラースの想像以上に難しいことであった。(Wikipediaより)

主人公ラースを演じるのがウィル・フェレル。
あらすじにもあるように子供の頃からの夢が「 ユーロビジョン・ソング・コンテスト」に出場し、優勝することなんだよね。
そのきっかけになったのがABBA! 
大人(中年)になった今でも、ラースにとってのアイドル。
部屋には年季の入ったポスターが飾られているよ!
そして映画にも登場した、ABBAが「ユーロヴィジョン」で歌っていた映像がこれ。 

ABBAがヒットチャートを賑わせたのが1970年代後半。
懐かしいと感じる人は、ある程度年齢を重ねた人だよね。
SNAKEPIPEが好きだったのは「ヴーレ・ヴー」かな!(笑)

「ユーロヴィジョン」について、ほとんど知識がないSNAKEPIPEなので、少し調べてみたよ。
正式名称は「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」で、1956年から始まり60年以上の歴史がある毎年恒例の大会だという。
欧州放送連合加盟放送局によって開催される、国別対抗の歌合戦といったところか。
長い歴史の中で、優勝した有名アーティストは1974年のABBAと1988年のセリーヌ・ディオンみたいね。

何十年も心に描いた夢を追いかけて、成長した(というより年を取った)ラース。 
共に時を過ごしているのが、幼馴染のシグリット。
演じているのはレイチェル・マクアダムス。
2人はずっと生まれた故郷である、アイスランドのフーサヴィークを離れずにいる。
フーサヴィークについて調べると、アイスランドの北に位置し、ホエール・ウォッチングなどの観光業や漁業などで成り立っている小さな町とのこと。
画像でもバックに漁船が並んでいるよね。 

夢の実現のためにモチベーションを持ち続けるのは、非常に大変なことだと思う。
ラースとシグリットは、協力し合いながらオリジナル・ソングを制作していく。
画像は2人の脳内ミュージック・ビデオなんだよね。
土地に根ざした曲作りをしているという設定なのか、この時のタイトルは「VOLCANO MAN(火山男)」!(笑)
この手のコスプレをさせたら、ウィル・フェレルはノリノリよ!
「VOLCANO MAN」は、父親の乱入により中断されてしまうんだけど、このミュージック・ビデオの完成版が観たいんだよね。
素晴らしい出来だったから!(笑)

乱入してきたラースの父親であるエリックを演じたのがピアース・ブロスナン。
鑑賞し終わって調べるまで、全然気付いてなかったよ!
ブロスナンと言えばジェームズ・ボンドだよね。
1995年から2002年まで5代目ジェームズ・ボンドとして活躍していたっけ。
現在67際とのことだけど、年齢よりは老けて見えるようにしてたのかも。
ウィル・フェレルが53歳で、その父親だから。(笑) 

自立するように諭されても、やっぱり夢を捨てきれないラース。
そのラースを支えるシグリットは、ラースの願いを聞いてもらおうとエルフの元に参上する。
嘘みたいな本当の話らしいけど、アイスランド人の60%以上がエルフは存在すると信じているらしい。
エルフというのは、ゲルマン神話に起源を持ち、日本語では妖精あるいは小妖精と訳されることも多い、北ヨーロッパの民間伝承に登場する種族であるとのこと。(Wikipediaより)
日本でいうなら座敷童子みたいな感じ?違う?(笑)
シグリットは完全にエルフを信じていて、お願い事がある度に軽食や飲み物を捧げ、お祈りしているようなんだよね。
そのおかげなのか、ラースとシグリットは「ユーロヴィジョン」参加資格を得る。
やっぱりエルフの力も関係してるのかな?
様々なアクシデントに見舞われながらも、本戦まで勝ち進んで行くところはミラクルだったね。(笑)

地元であるフーサヴィークにあるパブに、とても気になる人物がいたよ。
ニールスという役で、ラースとは腐れ縁といった関係のようで。
演じていたのはオラフル・ダッリ・オラフソン。 
気になるので調べてみると、やっぱりそうだ!
2015年5月にROCKHURRAHが書いた「映画の殿 第14号 映画の中のニュー・ウェイブ01」の中で紹介したベン・スティラー主演の映画「LIFE!(原題:he Secret Life of Walter Mitty 2013年)」で、ヒューマン・リーグの「Don’t You Want Me (愛の残り火)」をカラオケで歌っていた酔っぱらい!(笑)
かなり大ウケだったシーンに出演していたのが、このオラフルだったんだね。
今回もオラフルは、怖いような真顔で強烈な印象を残している。
「ヤォ・ヤォ・ディン・ドンを演れ!」

民謡調の曲に、パブのお客さんたちはノリノリ!
「ディン・ドン!」
と言いながら拳を振り上げる。
いつの間にかSNAKEPIPEも一緒に歌っていたよ。(笑)
みんなが大好きな曲なんだよね。

ユーロヴィジョンのロシア代表として参加するアレクサンダー・レムトフが、物語の重要人物として登場する。
演じているのはダン・スティーヴンスで、ベン・スティラーが主演した「ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密(原題:Night at the Museum: Secret of the Tomb 2014年)」にも出演していたようだけど、あまり覚えていないよ。 
またもや関連映画としてベン・スティラー主演が出てきたね。(笑)
「ファイア・サーガ物語」ではシグリットを誘惑する、ラースのライバルという役どころ。
ウィル・フェレル映画の黄金パターンを支える感じだね。

歌唱力のあるウィル・フェレル、他の出演者たちに混ざっても引けを取ってなかったね。
SNAKEPIPEは「ユーロヴィジョン」について知らなかったけれど、日本でも放映されているようなので、大会について詳しい方も多いんじゃないかな?
「ファイア・サーガ物語」では、「ユーロヴィジョン」の過去の優勝者たちが出演していたようだよ。
かなり個性的な面々もいて、強烈な印象を残している。
当たり前だけど、みなさん本当に歌がうまい!(笑)

 ウィル・フェレルの黄金パターンとはダメダメ人間が頑張って栄光を掴む、というスポ根系のストーリー展開のこと!
これは大抵の主演映画で採用されていて、初めから分かっちゃいるけどやめられない。(笑)
ウィル・フェレルのダメ男ぶりが最高なんだよね!
今回も当然のように同様の展開だったけれど、なんともハートウォーミングな(死語?)エンディングにホッとしたよ。
みんなハッピーになって良かった、良かった!

「ファイア・サーガ物語」は大人気のようで、関連商品が販売されているみたい。
ロゴがデザインされたTシャツは$13、約1,400円。
カラー展開は驚きの27色、サイズはSから5XLまでと充実のラインナップ!
実際ウィル・フェレルがFIRE SAGAのTシャツを着ている映像もあったので、アメリカでは気軽に手に入るグッズなのかも? 
他にもマグカップやステッカーなどもあり、欲しくなっちゃったよ。(笑)

ウィル・フェレルの新作を存分に楽しんで、とても幸せな気分!
まだまだこれからもコメディ映画の帝王として君臨して欲しいね。 

ビザール・コンテナ選手権!39回戦

20200809 top
【色とりどりのコンテナをSNAKEPIPEが撮影】

SNAKEPIPE WROTE:

先日100円ショップに立ち寄った。
目当ての消耗品を手にしたSNAKEPIPEはレジに向かおうとした。
その時ROCKHURRAHから呼び止められる。
「ちょっと!これ見て!」
やや興奮気味のROCKHURRAHが指し示す棚に視線を移す。
 そこにはミニチュアのコンテナが並んでいたのである。

これから本文中で使う「コンテナ」という単語は、鋼鉄製で輸送を目的とした長方形の箱型のことね。
通常は20ft(約6m)や40ft(約12m)などが単位の大型であることが多いみたい。
たまにトラックの荷台に載ったコンテナを見ることがあるよね。
TOPに載せた画像はSNAKEPIPEが2003年に撮影したもの。
湾岸地帯を撮影することが多かったSNAKEPIPEにとって、コンテナは非常に身近だった。
様々な国から運ばれてくるコンテナには、読めないようなスペルの文字やロゴマークが書かれている。
コンテナ本体の色もカラフルでとてもオシャレ!(笑)
ROCKHURRAHもコンテナが好きなので、100円ショップで興奮したのも納得だよね。 

100円ショップで発見したコンテナは3色展開で、ロゴはすべて同じ。
ROCKHURRAHは全色を購入、SNAKEPIPEは2色をチョイス。
結局2人で5個購入したんだけど、見ているだけでウキウキする逸品だよ。(笑)
上の蓋が開くので、小物入れなんだろうね。
特に使用目的もなく、「かわいい!」という理由で選んでしまったよ。
残念なのはロゴが同じというところ。
100円なので文句は言えないけれど、もっと色んな種類があったら良いのに。

調べてみると、あるじゃないの。
アメリカのAmazonにWalthers SceneMaster HO Scale Modelとして展開されている。
1/87の縮小サイズで21種類のミニチュアコンテナがあったよ!(笑)
上に画像を載せたトラックの荷台にあったコンテナもこの通り。
手のひらサイズになっているということで、玩具なんだよね。
鉄道模型を趣味にしている人なら、実物に忠実なアイテムを望むはず。
鉄道好きは子供から大人まで幅広い層がいるはずなので、きっとこのミニチュア・コンテナには反応するだろうね。
インダストリアル好きのSNAKEPIPEやROCKHURRAHのようなタイプも注目するアイテム。
気になるお値段は$12.95に加えて日本への送料が$8.91なので$21.86、日本円で約2,300円だよ!
種類が豊富なので、全部欲しくなっちゃうよね。(笑)

他にもコンテナ・アイテムは売ってないか調べてみる。
米国のAmazon内で購入できるもの、という意味ね!
そして見つけたのがこれ。
MAERSK」という文字は、コンテナにかかれているのをよく見かけるよ。
なんと読むのかな? 
調べてみると、これは売上高世界一のデンマークに拠点を置く海運企業「マースク」とのこと。
これからは悩まないで「マースク」と言えるね。(笑)
そんな「マースク」のコンテナを再現し、パッケージにしているティッシュケースがNing 1 PCS Metal Shipping Contianer Tissue Box Holder Decorative Rectangular Container Tissue Cover Boxとして販売されているよ。 
5色展開されているんだけど、残念なのは色がランダムで送られてくること。
ページ内のQ&Aにも色の指定に関する質問が数多く寄せられているよ。
どの色になっても問題ないということであれば、お値段$35(日本円で約3,700円)で手に入る逸品だよ!
「夫が鉄道オタクなので購入。気に入ってくれました」
などのコメントもあったね。
ちなみに「train guy」 を鉄道オタクだと思ったんだけど、単なる鉄道関係者だったら意味が違うかな?(笑)

ミニチュアのコンテナはかわいいけれど、コンテナの実物はないのかしらん。
あった!(笑)
20FT USED Cargo Worthy Steel Shipping Container in CA – Secure Water Tight Home or Business StorageとしてAmazon内で販売されているよ。 
これはどうやら中古のコンテナのため程度によって価格に違いがある商品のようで、 「お問い合わせください」としか書かれていないのが残念!
せめて価格帯だけでも載せておいて欲しかったんだけどね。
ちなみにAmazon以外で新品のコンテナを販売しているページで価格について調べてみた。
新品の20ftで$2,700、日本円で約28万6,000円だって。
なんとなくの金額が分かってきたね。

コンテナといえば、忘れちゃならないのが家としての使用だよね!
SNAKEPIPEが一番最初にコンテナ・ハウスを知ったのは、映画「ピンク・フラミンゴ(原題: Pink Flamingos 1972年)」。
ディバイン一家が住んでいたのがコンテナで、映画を観た当時18歳のSNAKEPIPEは憧れを持ったものだった。
恐らくアメリカでは、コンテナ・ハウスは家を建てることができない低所得者層向けのアイテムだと思うけどね。
「ピンク・フラミンゴ」でのディバイン一家は、どうみても裕福とは言い難い生活だったし。
それでもコンパクトに生活できて、いざとなったら移動可能なコンテナ・ハウスは記憶に残ったんだよね!

Amazonでコンテナ・ハウスが販売されていることがわかったよ!
MODS 40 Foot Tiny Homeは320ft²(約30m²)の面積を持つ家具付きの小さな家なんだって。
狭いなりにもベッドルーム、シャワー、トイレ、シンク、簡易キッチン、リビングエリアが完備されているという。
下水道や電気などインフラ設備を整える必要はあるようだけど、充分生活できるよね。
気になるお値段は$36,000、日本円で約380万円!
自分の家を建てたことがないし、一般的な相場も知らないけれど、この価格でマイホームを気取ることができるならお買い得なのかも?(笑)

日本国内でコンテナを使用している住宅やショップはそんなに見かけないけれど、海外では増えているようだね。
例えばトラックの幌をリサイクルしてバッグを販売しているFREITAGのチューリッヒにある本社は貨物コンテナを利用したビルなんだよね。
他にも有名なショップがコンテナをオシャレに再利用しているのも見かけるようになってきた。
住宅用に使用され、機能性とデザイン性を兼ね備えた設計が注目されている。
かつての簡易住宅というイメージとは違ってきているようだね。 
画像はそんなオシャレなコンテナ・ハウスを集めたもの。
上に書いたように20ftのコンテナ1台が約30万なので、いくつ積んでコストがどれくらいなのか考えてしまうよ。
10個買って300万だもんね?
実際にはコンテナの輸送や積み上げ、更に加工が必要だからお値段は何倍もかかるだろうけど。
いつの日かこんな家に住んでみたいもんだよ。(笑)