収集狂時代 第11巻 高額人形編

20181216 top
【SNAKEPIPEだったらハンス・ベルメールの人形が欲しいな!】

今年も早いもので、来週はクリスマスだよ!
プレゼント選びって難しいよね?
毎年悩む事柄なのに、今年はROCKHURRAHと欲しい物を交換し合えて一安心。(笑) 

子供の頃は本当にサンタクロースがいると信じていて、真剣に欲しい物が手に入るよう祈ったものだ。
SNAKEPIPEの願いが叶ったことは一度もなかったなあ。
その時に欲しかった物なので、今となっては思い出せないけどね。(笑)
リカちゃん人形も欲しかったアイテムのひとつだったかもしれない。
女の子は「おままごと」遊びが好きだし、皆が持っている人形だったせいかもしれない。

今から2週前、2018年11月の記事「SNAKEPIPE SHOWROOM 物件15」では、バービー人形コレクターの方を紹介したよね。
昔は子供専用のアイテムだった人形やフィギュアは、いつの間にかコレクターズ・アイテムになっている。
大人が夢中になって収集していても、ちっとも変な目で見られない時代になっているんだよね。
大人の幼児化(未成熟化)がより一層未婚率や少子化にも影響を与えているのではないか、と思うSNAKEPIPE。
自分のことは棚に上げて、あんまり人のことは言えないけど!(笑)

今回はコレクターズ・アイテムである人形の、高額ランキングを発表しようかな。
人形といってもあなどれないんだよね、これが!(笑)

G.I.ジョーは、米国ハズブロ社が1964年から販売しているアクション・フィギュアで、名前の由来は1945年の映画「G・I・ジョウ (原題:The Story of G.I. Joe)」だという。
そんなG.I.ジョーのフィギュアの中での高額品がプロトタイプのこちら。
販売前の試作品なので、制作年は1963年。
着ているジャケットはM43がモデルなのか?
などとつい、ミリタリー・ジャケットとなると調べてしまうね。(笑)
G.I.ジョーのファースト・モデルは2003年に$200,000で落札されたという。
現在のレートで換算すると、日本円で約2260万円!
最初から2千万超えだよ。
これから先がどうなるのかドキドキするね。(笑)

前述したバービー人形狂のバービー・マンでもこのタイプは持っていないんじゃないかな?
ジュエリー・デザイナーであるStefano Canturiによってゴージャスに着飾っているバービーなんだよね。
ネックレスとして使用されているオーストラリア・ピンク・ダイヤモンド、合計なんと3カラット!
その付加価値のためバービー人形のお値段はなんと$302,000、日本円で約3620万円!
中古マンションくらいなら軽く購入できてしまう金額だよね。
そんな高額バービーちゃん、値段を聞いてから画像に目をやると、気高さを感じてしまうよ。
「高飛車じゃなくて、本当に高いのよ私!」
とでも言いたげなリッチでゴージャスな雰囲気を醸し出してるよね。
バービー界のセレブレティだわ、ほんと。(笑) 

このクマちゃんはどこかで見たような?
2016年10月の記事「収集狂時代 第6巻 Louis Vuitton編」に登場してるんだね。
またもや「収集狂時代」でお目にかかることになるとは思っていなかったよ。
高額アイテムだから仕方ないかな。
ドイツの最高級ぬいぐるみブランド「シュタイフ」の手によるテディベアは、リアルファーで装いダイアモンドとサファイアでできた目を輝かせているんだよね。
金額$2.1 million、日本円にして約2億3800万円也!
以前も驚いたけど、改めて確認すると億超えのぬいぐるみって想像つかないよ。
現在は韓国の済州にあるテディベア・ミュージアムに展示されているらしい。
いくら大金持ちだとしても、ここまでの高額品を「おままごと」用に買い与えることはないよね。(笑)

続いて第2位はこちら!
子犬を連れた少女なんだけど、なんでこの人形が高額なんだろうね?
SNAKEPIPEは犬が大好きなんだけど、この犬にはちっともかわいらしさを感じないよ。
アレキサンダー・エロイーズ夫人という人形デザイナーが5体のみ制作したという、特別バージョンのようだね。
スワロフスキーのクリスタル、キャサリン・バウマンのアクセサリー、オスカー・デ・ラ・レンタの毛皮、クリスチャン・ディオールの服を着用させたというから、幼女なのに豪華絢爛だよね。
画像だとどこにあるのか分からないけど、9カラットのダイヤも着用しているらしいよ。
お値段なんと$5 million、日本円で約5億6700万円!
えー!なんでーーー!
「非常に裕福な人だけがこの人形に興味を示すでしょう」
と書かれていたので、リッチな人はこの人形を欲しいと思うのかもしれないね?(笑)

堂々の第1位はこれ!
L’Oiseleur(読めん)という名前を持った約1.2mのオートマタなんだよね。
フランス語で「鳥の訓練士」という意味なんだって。
ちなみにオートマタとは、機械仕掛けで何かしらの動きをする西洋からくり人形のこと。
この人形ではないけれど、2013年に行った伊豆旅行の際、野坂オートマタ美術館で様々な人形を鑑賞して驚嘆したことを思い出す。
20世紀初頭にあんなに精巧なからくり人形が作成されていたなんてね!
世界で一番お値段が高い人形は、Christian Bailly というオートマタのエキスパートが15,000時間を要して制作した、という触れ込みだよ。
15,000時間というのは計算すると約1年7ヶ月のことね。(笑)

通常のオートマタがどれくらいの制作期間をもって完成するのかを知らないけれど、エキスパートが2年弱をかけたのには、どんな仕掛けがあるんだろう?
2,340ものパーツによって組み合わされたL’Oiseleurは、スプリング駆動の歯車によって動きを与えられるという。
人形は右手にフルート、左手と肩には鳥を乗せてるんだよね。

ゴールデン・キーを叩くとジョルジュ・ビゼーの曲「Marche des Rois」をフルートで演奏するらしい。
それに合わせて鳥が羽ばたいたり、くちばしを開閉したり頭を回したりする仕掛けがあるみたいだね。
動いているところを鑑賞したかったけれど、YouTubeに動画を発見することはできなかったよ。

さてさて気になるお値段は?
$6.25 million、日本円で約7億1000万円!!!!
な、ななおくえんーーー!
うひゃー、ついにここまできたかっ!(笑)
これは是非とも野坂オートマタ美術館に買い取って頂いて、動いているところを実際に目にしたいものだね。

今回の人形ランキング、正直なところ画像で見ただけでは何故高額なのか、分かりづらかったように思う。
ダイヤモンドなどを着用したために高額なったというと、人形そのものが評価されたわけではないことになるしね?
たかが人形、されど人形!(笑)
愛玩用や鑑賞用である人形に、ここまで熱い情熱を持つ人がいるということに驚くと同時に、共感する。
これはもちろん人形を対象とした話だけではなく、アート全般に言えることだと思う。
ROCKHURRAH RECORDSももっと頑張らないとね!(笑)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です