マチェーテ・キルズ鑑賞

【マチェーテ・キルズのトレイラー】

SNAKEPIPE WROTE:

待ちに待ったロバート・ロドリゲス監督の最新作「マチェーテ・キルズ」が公開された!
これは2007年に公開された「グラインドハウス」の偽予告編を2010年に映画化した「マチェーテ」の続編である。
「マチェーテ」についての感想は「CULT映画ア・ラ・カルト!【08】Robert Rodriguez part2」にまとめているね。
その時のブログの最後に

エンディングで「続・マチェーテ」の文字が出たのを観てまた笑った。
本気なのか冗談なのか分からないよね。
続編作ってくれるの、ロドリゲス監督?
どうなるのか乞うご期待!だね。(笑)

と書いていたSNAKEPIPE。
そして「続・マチェーテ」の情報を知った時には、小躍りどころの騒ぎじゃなかったんだよね。(笑)
やったー!やったー!と大興奮!
また我らがダニー・トレホ主演の映画を鑑賞することができる!
アメリカでの公開日は2013年9月だったので、日本ではいつになるんだろうと待ちかねていたのである。
そしてついに3月1日が公開日になることを知ったけれど、その日は先週書いたように「ウォーホル展」だったため、その翌週に行くことにした。

最近は座席予約がwebでできるシステムを採用している映画館が多いので、自分の好きな席を事前に確保し安心して映画館に向かうことができる。
「マチェーテ・キルズ」を上映している新宿バルト9 も同様のシステムを採用している。
前回の「マチェーテ」の時も新宿バルト9の単館上映だったね。
あの時は公開初日の初回に鑑賞していたはず。
「マチェーテ・キルズ」は1週遅れてしまったけれど、やっぱりその日の初回が良いので事前予約をすることにした。
予約完了のメールも届き、安心して当日映画館に向かったROCKHURRAHとSNAKEPIPE。
バルト9で予約番号を入力し、チケットを受け取ろうとするが…?
何故かエラーが表示されてしまうのだ。
予約番号を間違って控えてしまったのだろうか。
仕方なく係員の方に聞きに行くと、予約番号が判らない場合は9階のチケットカウンターで調べてもらうことができるという。
上映時間を気にしながら、慌てて9階に向かう。
予約番号が違っている旨を説明すると、チケット予約をするためにwebでログインした時の情報を教えて欲しいと言われる。
こういう時、パソコンにしか情報を残してないから困るんだよね!
ニックネームは?なんて聞かれても忘れてるし。(笑)
ところがやっぱりさすがはプロ。
少ない情報からでもデータベースで検索できるシステムを持っているようだ。
「お客様、大変お待たせ致しました」
そう言って物静かな係員の女性が登場した。
その説明によると、なんとSNAKEPIPEが予約をしていたのはweb予約をした当日の座席だったとのこと!
つまり映画館に行った日よりも過去日の予約番号でチケットを入手しようとしていたことになる。
「ええっー!」
とひるむSNAKEPIPEに、係員の女性は
「よろしければ違う回への振替を致しましょうか?」
と素晴らしい提案をしてくれるではないか!
本来であれば、予約が成立した時点でお金は払っているため、観に行こうが事情があって行かれなかったにせよ、劇場側には何ら問題はない。
完全にSNAKEPIPEのミスだったのに、なんて太っ腹なんでしょ!
もちろん有難く翌日への振替をお願いし、頭を深く下げて退散するROCKHURRAHとSNAKEPIPE。
新宿バルト9の、物静かな係員のお姉さん、ありがとう!
ROCKHURRAHにもお詫びをする。
今回は本当に本当に、何の言い訳もできない、下手を打ったSNAKEPIPEでした!

そして翌日。
ようやく念願の「マチェーテ・キルズ」鑑賞である。
前日にお姉さんが渡してくれたチケットを持っているので、何の問題もなく上映会場まで向かう。
「マチェーテ・キルズ」は「マチェーテ」の時よりも宣伝されていたけれど、69席しかない小さめの会場で上映される。
そのため会場は満席状態。
意外と年齢層は高めで、一人で来ているお客さんが多いことに気付く。
M65や迷彩服を着込んだ「いかにも」な観客もチラホラ。(笑)

ようやく2010年より4年間待っていた「マチェーテ・キルズ」が始まった。
では少しだけあらすじを書いてみようか。
公式サイトから引用させてもらおうね。

マチェーテ(ダニー・トレホ)は、アメリカ大統領(カルロス・エステベス=チャーリー・シーン)から直々依頼を受ける。
それは、メキシコのイカれた男 “マッドマン”(デミアン・ビチル)を倒してほしいというものだった。
マッドマンの心臓とミサイルの発射が連動しており、万一、心臓が止まれば、ミサイル がワシントンを壊滅するようになっていた。
唯一解除できるのは、世界一の武器商人ヴォズ(メル・ギブソン)だけ。
ヴォズに発射装置を解除させる為には、 マッドマンを生きたままアメリカに連れて行かなくてはならない。
しかし、マチェーテとマッドマンを狙い懸賞金目当てに暗殺者集団やヒットマン、果ては金に 目が眩んだ住人達が襲いかかってくる。
やっと武器商人のヴォズの元に辿り着いたマチェーテは、ヴォズこそがマッドマンにミサイルを売り、操っていた黒幕と知るが…。

はーい、あらすじ読んでもさっぱり意味が解らない方!
そうね、ちょっと人間関係が複雑だもんね。(笑)
では登場人物の写真と共に簡単な感想を加えてみようか。
まだ上映中の映画だから、ネタバレはしないように気を付けよう!(笑)

「マチェーテ」に引き続き、「マチェーテ・キルズ」でも主役を務めるのは我らがダニー・トレホ演じるマチェーテ!
69歳で主役のアクション俳優って他にはあんまりいないんじゃないかな?(笑)
相変わらずの圧倒的な存在感と、変な片言のセリフは健在だったけれど、「マチェーテ・キルズ」ではあんまりエロチックなシーンがなかったのが残念だったね。
「マチェーテ」では偽の予告編にあったヌードの美女2人との絡みがうまく挿入されていて面白かったんだけど。(笑)
このままダニー・トレホには現役バリバリで突っ走って欲しいね!

 「マチェーテ」でもSHEの名前で出演していたミシェル・ロドリゲスも続投で嬉しいね!
この方もダニー・トレホと同じように本物のムショ経験者。
そのせいなのか迫力が違うんだよね。(笑)
眼帯姿でマッチョな肉体を晒しアクションができる女優は貴重だよね。
「マチェーテ・キルズ」でSHEがあんなことになってしまうなんて…。
次回作での展開に期待だね!

 「マチェーテ」では悪者上院議員を演じたのが、あのロバート・デ・ニーロだったけれど、「マチェーテ・キルズ」でアメリカ大統領を演じているのは「プラトーン」や「ヤングガン」で一世を風靡したチャーリー・シーン
今回は本名のカルロス・エステベスを名乗っている。
チャーリー・シーンも私生活ではかなりのトラブル・メーカーのようなので、ロドリゲス映画に出演するのはピッタリ!
きっとロドリゲス監督は付け焼き刃の悪者の演技では物足りないんだろうなあ。(笑)

「マチェーテ」でスティーヴン・セガールがラス・ボスである麻薬王を演じていたように、「マチェーテ・キルズ」でも「マッド・マックス」や「リーサル・ウェポン」で有名な大物俳優メル・ギブソンが武器商人ヴォズで出演していた。
ROCKHURRAHは「マッド・マックス」の大ファンだったようで、メル・ギブソンの変貌ぶりに「老けたなあ」と溜息をついていた。
メル・ギブソン58歳、あと2年で還暦だからねえ。(笑)
ちなみにSNAKEPIPEは、かなり長いこと観てからやっとメル・ギブソンだと気付いたよ。(笑)

上の大物2人と全く引けをとらない演技で大注目だったのがマッドマン役のデミアン・ビチル
初めて観た俳優だと思っていたのに、鑑賞済の2001年のスペイン映画「ウェルカム!ヘヴン」や2012年の「野蛮なやつら/SAVAGES」に出演していたことを知り、びっくり!
こんなにすごい演技をする俳優を忘れているなんて!
本当にイカレた雰囲気を、ヘラヘラしたり急に真顔になったりして見事に演じていたね!
デミアン・ビチルの他の作品も観てみたいものだ。

「マチェーテ・キルズ」が前作「マチェーテ」より宣伝されていた最大の理由がレディ・ガガの出演だったんだよね。
トレイラーやポスターなどで観るともっと重要な役どころを演じているように感じるけど、それは気のせいだね!
はっきり言ってしまえば、別にレディ・ガガじゃなくても良かったように思ってしまうけど、話題性では抜群だろうから良いのかな。(笑)

アルモドバル監督最新作「アイム・ソー・エキサイテッド!」でカメオ出演だったアントニオ・バンデラスが、「マチェーテ・キルズ」ではカメレオン出演だよ!(笑)
なんだかお世話になった監督に恩返しで出演してるみたいだよね。
また「デスペラード」みたいなロドリゲス監督とのタッグを観たいね!

ロドリゲス監督作品の常連と言っても良いトム・サヴィーニも出演していた。
トム・サヴィーニはジョージ・A・ロメロ監督の「ゾンビ」などでの特殊メイクを担当した、その道の第一人者なんだけど、俳優としても大活躍だね!
「フロム・ダスク・ティル・ドーン」で笑わせてもらった武器が、「マチェーテ・キルズ」でセルフ・パロディのような形で再現されていたのも見どころの1つ。
それにしてもトム・サヴィーニ、67歳になったとは思えないほど若々しくてびっくり!
ずっと好きなことを続けてると年を取らないのかな?
秘訣を教えて欲しいね。(笑)

「マチェーテ」でのヒロインはジェシカ・アルバだったけれど、「マチェーテ・キルズ」ではアンバー・ハードになるのかな。
ミス・サンアントニオという役どころで、マチェーテに馬のりになるラブシーンを演じている。
ただしそのシーンは3Dメガネが必要という字幕が入り、はっきり見えないのが特徴!(笑)
出演しているレディ・ガガとの区別がつかなかったのは、SNAKEPIPEだけだろうか?

ロドリゲス監督作品で外せないのが、ボリュームのある肉体を持つ美女が武器をぶっ放すシーン。
「マチェーテ・キルズ」ではアカプルコにある娼館のマダムと従業員(?)がその役割になっている。
マダムのおっぱいミサイル、威力に疑問を感じたけど、面白いのは間違いない。(笑)
ROCKHURRAHによると元ネタは永井豪の「マジンガーZ」じゃないの?とのこと。
ロドリゲス監督だったらアリかもね。(笑)
そして写真右の金髪グラマーも従業員の一人なんだけど、なんと彼女、ロドリゲス監督の「スパイ・キッズ」でアントニオ・バンデラスの娘役だったアレクサ・ヴェガ
ひー!あんなに子供だったのに、今ではすっかり大人でびっくり!
こんなに成長しているとは!(笑)

濃い目のキャラクターが多数出演しているため、内容に関する詳しいことを抜いても、一人ずつ書いていったら結構長くなっちゃった。(笑)
「マチェーテ・キルズ」は「マチェーテ」で披露された残酷シーンがよりパワーアップされた演出が施されていたのも見どころだったと思う。
残酷なのに笑ってしまう、ロドリゲス監督お得意のパターンね!
これを一緒に笑ってもらえる人にだけ、「マチェーテ・キルズ」をお勧めできるかな。(笑)

映画は途中で次回作の予告編が入ったり、実際ストーリーが予告編通りになるような展開を見せていたし、終わり方も中途半端だったし。
本当に次回作、あるんだろうか?
「マチェーテ・キルズ・アゲイン・イン・スペース」の公開を待ちたいね!(笑)

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