思い出のサマリー・ビート 2025

【80年代ハードコア・パンク・バンドのDisorder、当時の映像だよ!】

SNAKEPIPE WROTE:

今回が年内最後のブログになるんだね。
師走と言われるだけあって、12月はあっという間だよね。
今年は特にROCKHURRAHもSNAKEPIPEもせわしない日々を過ごしたよ。
なんとか無事に乗り切り、安心して正月休みを迎えたところ!(笑)
2025年はどんな年だったのか、1年を振り返ってみようか。

元旦に八方除で有名な寒川神社で健康をお祈りしたけれど、謎の発熱は収まらなかったSNAKEPIPE。
今から思えば、1月に敬愛する映画監督デヴィッド・リンチの訃報を知った時から、2025年の運命が決まっていたのかもしれない。

2月の定期検診先で緊急入院となってしまい、3月下旬まで病院生活をする。
何の準備も予備知識もないまま入院したので、ほとんど全て初めての経験だったよ。
毎日お見舞いに来てくれたROCKHURRAHには、苦労をかけてしまったね。
画像は病院食の一例だよ。
魚、きゅうり、たけのこにご飯といったシンプルな食事で、ほぼ毎日お腹空いてたっけ。
退院したら肉が食べたいと切実に願っていたよ。(笑)

点滴の針が抜け、約30日後に退院できた時はホッとした。
真冬の服装で入院したので、退院の時には暑いくらいだったよ。
今年は無理かもと思っていた桜を観ることができたのは嬉しかったね。
入院中にSNAKEPIPEが夢中になっていたのは、小説「三体」を読むことだった。
退院してからは、ドラマ化された「三体(テンセント版)」を鑑賞し、原作に忠実に再現されていることに感激する。
ドラマのOSTに参加している中国のポスト・パンク・バンドRe-TROSをを知ることができたのは収穫だった。
80年代っぽい雰囲気があり、ROCKHURRAHと共にファンになったよ!
ビデオもレトロ感満載で好きだわ。(笑)
「TV Show (Hang the police)」を載せておこう。

4月の下旬にバジルの種をまいてみる。
画像は5月中旬のもので、少し大きくなっているよね。
昨年はバジルソースをつくるほど「わさわさ」に成長したバジルだけど、今年は不調だったなあ。
来年はもう少しうまく育てたいよ。

5月には「ジャパン・アヴァンギャルドポスター見本市」や「>ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ」を鑑賞する。
自由に動ける日常生活のありがたさを感じる。
SNAKEPIPE愛用のiMacのモニターが突然映らなくなってしまい、急遽買い替えを迫られる。
障害発生part2だよ。
今年はSNAKEPIPEの厄年かな。

6月には9ヶ月ぶりのジャイルギャラリーで「創造と破壊の閃光」を鑑賞。
久しぶりに表参道を歩けて良かった。(笑)
下旬にROCKHURRAH RECORDS玄関の棚が崩落して、あわや大惨事という始末に。
この棚は7月にラブリコで修復したので一件落着だけど、障害発生part3よ。

7月にはROCKHURRAHの誕生日に銀座でお食事したあと、ギンザ・グラフィック・ギャラリーとポーラ美術館で展覧会を鑑賞する。
銀座に行くのが1年半ぶりだったとは、びっくり!
ROCKHURRAH RECORDS事務所の給湯器が壊れ、お湯が出なくなる。
またもや障害発生part4…。
ここまでくると祟られてる気がしてしまうほど。
買い替えと工事で無事だったけど、今年は出費が多いなあ。

8月には予定していた手術のため入院する。
2月の時とは違って、あらかじめ準備できたし期間もある程度決まっているので安心感があったよ。
画像は入院した部屋に飾られていたもの。
どうやら18世紀イギリスで制作された新古典主義の版画のようだけど、病院にあるのが不思議な感じだったよ。
手術が無事に終わり、約10日ほどで退院したSNAKEPIPE。
入院前とほとんど変わらない体調に喜ぶ。
またしても退院した日は肉を頬張ったよ!(笑)

10月にはエスパスルイ・ヴィトンで「ANDY WARHOL SERIAL PORTRAITS」を鑑賞する。
無料の企画とは思えない充実した展覧会だったよ。

11月は今年初めての小旅行で箱根へ。
短距離ではあるけれど、SNAKEPIPEの回復ぶりを証明できて良かった!
ポーラ美術館、箱根彫刻の森美術館を訪れる。
画像は宿泊したホテルからの眺望で、遠くに海が見えてキレイだよね。
海の近くは魚が美味しくて、晩御飯も朝ごはんも食べ過ぎるほどだったよ。(笑)

12月は先にも書いたけれど、ROCKHURRAHもSNAKEPIPEも激務で、とても忙しい日々を送っていた。
正月休みはいつもより少し丁寧な掃除をして、のんびり過ごす予定だよ!

1年を振り返ると今年は障害に見舞われた年だったことが分かるね。
ROCKHURRAH RECORDSが決定する今年キーワードは「Disorder(障害)」だよ。
一番上に載せたのは80年代ハードコア・パンク・バンドの「Disorder」の「Life」。
来年はいっぱい笑える楽しい年にしたいね!

今年もお世話になりました。
また来年もROCKHURRAH RECORDSをよろしくお願いいたします。
どうぞ良いお年を!

映画の殿 第79号 韓国ドラマ編 part28

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【「模範タクシー」はシーズン1と2両方の画像を用意してくれたROCKHURRAHに感謝!】

SNAKEPIPE WROTE:

年内最後になる「映画の殿」韓国ドラマ編を書いていこう。
かなり前にリストに入れておいたまま放置されているドラマってあるよね。
そのうち観ようと思いつつ、面白そうなドラマが配信されると優先してしまう。
初めに紹介するのは、ずっとリストにあった作品だよ!
毎回注意書きしているように、記事はドラマの制作順ではなく、鑑賞順なのでよろしくね。
※ネタバレしている可能性がありますので未鑑賞の方はご注意ください

美男堂の事件手帳(原題:미남당、Cafe Minamdang 2022)」は、ミステリー・コメディドラマとされていたので選んだんだよね。
ここ最近鑑賞していたドラマに笑いの要素が少なかったのが理由だよ!(笑)
韓国ドラマでよく見かける黄色い紙に朱色で文様や文字が記されている符籍(ふせき)をバックに、主要登場人物がポーズを取っているね。
符籍とは、韓国の伝統的なお守りの一種で占い師や僧侶に書いてもらうものらしい。
願いごとや流派などによって種類が違うんだとか。
ドラマの中で占い師を訪ねたり儀式を行うシーンをよく見るので、韓国では日常的に取り入れられていることなのかな。
「美男堂の事件手帳」はどんなストーリーなのか、あらすじを書いてみよう。

「カフェ 美男堂」で客の悩みを解決するニセ男巫(パクス)の「ナム道士」として人気のナム・ハンジュン。
元プロファイラーの彼は、依頼者の問題を解決しようとする中で、仲間と共に危険で奇妙な事件に巻き込まれることになる。
(シネマトゥディより)

トレイラーはこちら。

偽物の男巫を演じているのは「元カレは天才詐欺師 〜38師機動隊〜」や「もうすぐ死にます」などのドラマで主演だったソ・イングク。
鈴をふりながら飛び跳ねたり、歌うようにお教を唱えたりするのが様になっている。
さすがに歌手だね!
赤いパンツ一丁で倒れたり、白目を剥いて失神したり「美男」のイメージとは程遠いコミカルな演技だった。
今まで何本かソ・イングクのドラマを観ているけれど、こんなに笑いを取る役は初めてだよ。
白目のシーンは「熱血司祭」の影響かな?
元プロファイラーなので、観察力に優れ行動予測をするのが得意なことに加え、臨機応変な対応もできる人物。
ハッカーの妹からの正確な情報もあって、占いに訪れた人をぴしゃりと言い当てる男巫になれるんだよね。
SNAKEPIPEは妹の天才ぶりが羨ましかったよ。(笑)

刑事役は「花遊記」や「このエリアのクレイジーX」で知っていたオ・ヨンソ。
今頃になって「トンイ」で粛宗の再婚相手役だったことが分かったよ。
時代劇の衣装だと別人みたいになることもあるからね。(笑)
「美男堂の事件手帳」では、アクションをこなしていたオ・ヨンソ。
格闘に長け、恐れられる役どころなので、気合が入ると風が巻き起こり髪をなびかせる演出が面白かった。
日本のCFで似たようなシーンを見かけたので、「美男堂〜」の影響かなと思ったよ。(笑)
オ・ヨンソの先輩だけど部下として出演しているチョン・マンシクが、いつもの悪役ではなく良い人役なのでびっくり。
ほとんどのドラマで悪い人だったから、いつ裏切るのかとハラハラしながら観ていたよ。
取り越し苦労だったね。(笑)

ミステリーとコメディが融合した面白いドラマだった。
最後はキレイに片付いてスッキリしたよ!

続いては「エマ(原題:애마 2025年)」だよ。
主演は「熱血司祭」で印象的な検事を演じたイ・ハニ。
元ミス・コリアとは思えない男っぷりの良い(?)役だったんだよね。
今年の8月に2人目の出産を終えて、女優復帰したと聞いて驚いてしまう。
全然スタイルが変わっていないんだよね!
ドラマの中でパワー・ヨガのようなポーズを決めていたので、実際にやってるんだろうね。
顔立ちがハッキリしていて、好きな女優だよ!
「エマ」はどんなドラマなのかあらすじを書いてみよう。

1980年代初頭のヒット映画「愛馬夫人」に出演する2人の女優の葛藤を描いたフィクションコメディ。
当時、大物女優だったチョン・ヒランは、作品のクリエイターと意見が合わず、主役の座を失う。
一方、女優の卵シン・ジュエはチュンムロで最も期待のかかる映画「愛馬夫人」の主役に抜擢される。
2人は女優として活躍しながら、華やかな映画業界の裏にある厳しい現実と激しい苦労を味わう。
(Filmarksより)

トレイラーの日本語版が見つからなかったので、韓国版を載せておこう。

「愛馬夫人」というのは、韓国で1980年代に大ヒットした成人映画だという。
1974年に公開された有名なフランス映画、「エマニエル夫人」にインスパイアされているんだね。
「愛馬夫人」は13作までシリーズ化されたというから、その人気ぶりが分かるよね。
載せた画像は1982年の映画(リマスター版)の宣伝みたい。
ドラマ「エマ」にも似たシーンが出てきたね。
「エマ」は当時の映画制作サイドや女性たちの闘いを描いたドラマだった。
「女の裸」で金稼ぎしようとする男や、賄賂代わりに泊りがけの接待を要求する要人たちなど、ズルい男がたくさん登場する。
立ち向かうイ・ハニがカッコ良かったよ!
全6話という短い話数だったけれど、印象に残るドラマだね。

最後は「復讐代行人~模範タクシー~(原題:모범택시)」のシーズン1(2021年)とシーズン2(2023年)だよ!
シーズン1をリアルタイムで鑑賞していた人は、2年待ってシーズン2を観たことになるね。
シーズン2が終わって2年経過しているので、ROCKHURRAH RECORDSは続けて鑑賞できて良かったよ。
「復讐代行人」と最初から書いてあるので、復讐を代理で行うドラマに間違いないはず。
あらすじとトレーラーはこちら。

タクシー会社「ムジゲ(虹)運輸」の社長で犯罪被害者の支援活動を行う「青い鳥財団」代表を務めるチャン・ソンチョルや、同社タクシー運転手キム・ドギらは、犯罪被害者などからの依頼に基づく「復讐代行」を行う裏の顔があった。
一方、検事のカン・ハナは、心神耗弱を理由に減刑された性犯罪者が出所後行方不明になった件で、出所の際乗り込んだ模範タクシーの調査を始める。
そのタクシーはキム・ドギが運転していた。
カン・ハナは法に則って犯罪者を処罰する検事の立場だが、本当の正義に揺れ始める。
また、キム・ドギら復讐代行のメンバーにはそれを行うある理由を抱えていた。
(Wikipediaより)

シーズン1とシーズン2の予告を載せてみたよ。
裁くはずの法に守られて刑が軽くなっていたり、抜け道を利用して刑自体が執行されなかったりする例は多いはず。
「模範タクシー」の裏の顔は弱い者の味方になり、代わりに成敗する組織なんだよね。
どうやら実際に起きた犯罪からヒントを得たストーリーになっているそうで、かなりリアルだよ。
タクシー運転手キム・ドギを演じているのは、「秘密の扉」や「シグナル」で主役を務めたイ・ジェフン。
「模範タクシー」では、普段はポーカー・フェイスで無愛想な人物なのに、復讐の時には変装して別人に成り切るところが秀逸だった。
次は何になりすますのか、と楽しみになっていたほど。(笑)

中でも最もインパクトがあったのが「振り込め詐欺」の回で化けたワン・ダオジーという謎の中国人役!
チンピラ風の派手で少しセンスの悪い服装やアクセサリー、グラデーションのサングラスなども「やり過ぎ」で最高だった。
声や歩き方なども変えて、別人に成り切っていたよ。
そんなワン・ダオジーに淡い恋心を抱く、「振り込め詐欺」のボス、リム女史の強烈さは右に出る者がいないほど!
このキャラクターを超えるのは難しいだろうね。
カニを食べるシーンは、何度観ても笑ってしまう。(笑)
シーズン2にもリム女史が出てきて嬉しかったSNAKEPIPEだよ。

2025年11月からシーズン3が放映されているニュースを知る。
「模範タクシー」の代表はじめ、エンジニアの2人とハッカーの5人は、連帯感があって良いチームなので、続きが観られるのが待ち遠しいよ。
いつの日かNetflixかディズニープラスで配信して欲しいな!
そしてシーズン3の舞台は日本で、竹中直人も出演する情報が入っているよ。
竹中直人なら、リム女史に対抗できるかも!(笑)
楽しみに待っていよう。

今回は3本のドラマを紹介したよ。
「美男堂の事件手帳」と「模範タクシー」は少し雰囲気似ていたね。
オススメはどっちかと聞かれたら「模範タクシー」かな。
最後に「模範タクシー」のオープニング映像を載せて終わりにしよう。
また来年もドラマ鑑賞は続くよ!

箱根彫刻の森美術館 鑑賞

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【遠目から鑑賞した「幸せをよぶシンフォニー彫刻」】

SNAKEPIPE WROTE:

「箱根彫刻の森美術館」の作品は、ほとんどが屋外に展示されている。
美しい青空が広がる気持ちの良い日、約1時間半かけて撮影しながら鑑賞する。
夢中になって撮りまくった中から、気になった作品を載せておこう。

最初は1971年に制作された岡本太郎の「樹人」だよ!
高さが3m近くあるので、見上げて鑑賞する。
方角によって表情が変わりそうだけど、本館ギャラリーを出てすぐの場所に設置されているため、人が多くじっくり観られなかった。
なんだか、かつてラフィン・ノーズのNAOKIがやってたスパイキーヘアみたいに見えるよ。(笑)
この不思議な造形はまさにTA
RO OKAMOTO!
とがった先っぽが上向きなのが、明るいイメージで良いね。

フランスのラランヌ夫妻による1986年の作品「嘆きの天使」は、本当に涙を流していたよ。
涙でいっぱいになったプール(?)に映る、自分の顔。
泣きながらも少し微笑んでいるようにも見えるよね。
髪の毛にあたる部分は人工植物なのかな。
最初から組み込まれていたのかは不明。
4mほどの大きな作品で、インパクトあるね。
「涙流してる顔」といえば、すぐに思い出す作品だね。

伊藤隆道が1969年に制作した「16本の回転する曲がった棒」は、モーターで棒が回転する動きのある作品だよ。
ステンレスに光が当たると、キラキラ輝いて美しい。
シルバー色でピカピカ光る物が大好きなSNAKEPIPEに、もってこいの作品だね!(笑)
伊藤隆道について調べてみると、1939年北海道生まれの照明や彫刻を手掛ける造形家。
日本のキネティック・アートの第一人者だって。
大型の作品が多いだろうと予想する。
伊藤隆道の個展があっても、作品を集めるのは難しいかもね。
またどこかで作品に出会えることを期待しよう!

箱根彫刻の森美術館の展示品の中でROCKHURRAHが一番気に入ったのがこれ。
画像はROCKHURRAHが撮影したものを共有してもらったよ!
イタリアのアルナルド・ポモドーロが1978〜1980にかけて制作した「球体をもった球体」は、ブロンズ製だって。
侵入できない遠い芝生の上に設置されていたので、間近で鑑賞できなかったよ。
スチーム・パンクの世界を表現しているような、インダストリアル系でとてもカッコ良い!
球体の中には球体が入っていることは、調べてから知ったよ。
映画「エイリアン」で有名な画家、H・R・ギーガーがデザインしたような感じ。
この作品、SNAKEPIPE MUSEUMに欲しいよ!(笑)
ポモドーロの作品の後方に井上武吉の作品「my sky hole 84 HAKONE」が写っていて、まるで惑星が並んでいるみたい。

彫刻の森美術館には「ピカソ館」があるんだね。
ドーンと「ピカソ」と書かれた大きな館に入ってみる。
彫刻の森美術館なので、陶芸などの立体作品が多かった。
画像右のタピスリー「ミノトーロマシー」は大型作品で見応えがあった。
「ピカソ館」は大人気で、多くのお客さんでごった返していたよ。

SNAKEPIPEが気に入った作品がこれ。
地面に腹ばいになった人体彫刻は、イギリスのアントニー・ゴームリーの作品だよ。
なんとアーティスト御本人がモデルなんだって!
観た瞬間に笑ってしまったSNAKEPIPE。(笑)
うつぶせの彫刻は初めて観たかも。
とてもユニークな作品で印象的だったね!

ステンレス製の大木が自然に溶け込んでいるように見える。
これはドイツのマルティン・マッチンスキーとブリジット・マイヤー=デニングホフというカップルによって1980年に制作された「シュトルム(暴風)」という作品だよ。
細いステンレスを何本も溶接して太さを出しているとのこと。
影の具合なのか年輪みたいな部分もあって、木に見えるよね。
鑑賞する角度によってイメージが変わるのも面白い。
先に書いた「嘆きの天使」もラランヌ夫妻による作品で、「シュトルム」もカップル2人で制作している。
アメリカには有名なイームズ夫妻、スイスにはアルプ夫妻がいるよね。
夫婦やカップルで同じ趣味・嗜好を持ち、生活とアートが混在しているなんて素敵!(笑)

屋外での鑑賞を終え、室内に戻る。
そこは常設展示室だったみたい。
突如現れた4mほどの巨大な緑の人型に驚いてしまう。
緑色の巨人といえば「超人ハルク」を思い出すけれど、こちらは筋肉隆々でもなく怒りの表情も浮かべていない。
昭和レトロな雰囲気で、B級SFが好きなROCKHURRAHは気に入ったらしい。
真ん中の赤い部分は点滅を繰り返し、「ドクンドクン」という音も鳴り響いている。
ジョナサン・ボロフスキーは自分の心拍音と光の点滅を組み合わせて「心臓をもった男」を制作したという。
観た瞬間にギョッとさせる現代アートらしい作品だね!

名前だけはずっと前から知っていて、テレビのCFで毎日のように見ている彫刻の森美術館の感想をまとめてみたよ!
真夏や真冬は、屋外展示品を鑑賞するのに過酷かもしれないので、春や秋が丁度良い季節だろうね。
ベスト・シーズンに行くことができて良かったよ。
大型の彫刻作品をもっと間近で観ることができたら良いのになあ。
企画展チェックして、またいつの日か訪れたいね!

野口哲哉 鎧を着て見る夢 –ARMOURED DREAMER– 鑑賞

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【彫刻の森美術館で常設されている「人とペガサス」に呼応しているようなポーズの作品】

SNAKEPIPE WROTE:

先週は「箱根再上陸!ポーラ美術館 鑑賞」として、ポーラ美術館の展覧会や屋外展示作品を鑑賞した話を書いたよね。
今回は翌日に訪れた箱根彫刻の森美術館について書いていこう!

毎朝、天気予報と時刻を知るために観ている「めざましテレビ」の途中で箱根彫刻の森美術館のCMが流れるんだよね。
「きみはだれ、わたしはだれ、はてなとはてなでごあいさつ」と歌っているのは古賀小由実という人らしいけど、聴いているだけだと矢野顕子かと思ってしまったSNAKEPIPEだよ。(笑)
毎日のようにテレビの中で目にしている彫刻作品だけど、今まで一度も彫刻の森美術館に行ったことがないんだよね。
調べてみると本館ギャラリーでは野口哲哉の「鎧を着て見る夢 –ARMOURED DREAMER–」が開催されているとのこと。
2022年9月に「this is not a samurai」としてブログにしているように、SNAKEPIPEは友人Mと銀座にあるポーラ ミュージアム アネックスで野口哲哉の展覧会を鑑賞している。
ROCKHURRAHにも観てもらいたかったので、箱根で鑑賞できるのはナイスだよ!
ポーラ美術館の時と同様で、箱根彫刻の森美術館に行った日も絶好の行楽日和。
屋外展示が多いので、気持ちが良い天気の日で良かった。(笑)

箱根彫刻の森美術館鑑賞については、2回に分けて感想を書くことにするよ。
今回は野口哲哉の展覧会をまとめよう。
会場に入ってすぐに目に入ったのは、一番上に載せた「floating man」。
少しかがんでみると、屋外に展示されているカール・ミレスの彫刻作品「人とペガサス」と一緒に空を飛んでいるように見えることに気付く。
多分その効果を狙って展示位置を決めたんじゃないかな?(笑)
「floating man」のミニチュアもあったので、画像を載せてみようか。
頭の向きが逆だけど、近くから観るとこんな感じなんだね。

2022年に鑑賞した時には、もう少し作品を間近で観られたんだけどね。
箱根彫刻の森美術館での展示は、作品までの距離が遠くて細部をじっくり観察することができないのが残念。
大小含む立体作品に加え、絵画や版画、そして動画を含む約80点の展示は見応え十分なはずなのに、消化不良気味に感じるのは展示方法のせいだね。
恐らくSNAKEPIPEは、7割程度の作品をすでに観ていたかもしれない。
3年ぶりに対面した小さくて精巧な造りの作品に、改めて感嘆したよ!

「RING AND MAN」は2024年の作品だという。
高さが92cmなので、野口哲哉の作品としては大きなほうだね。
侍がスマホいじっていたり、買い物袋を下げていたりするような「あり得ない状態」を作品にしている野口哲哉らしい作品だよ。
甲冑姿の侍が浮き輪つけているとは!(笑)
サイズやポーズが決まっているせいで、変に見えないところもすごい。
侍もさることながら、浮き輪も本物に見えるよ。
少し緊張しているような侍の顔も見どころだね。
今にも動き出しそうなリアリティに脱帽だよ!

秋の紅葉時期は、箱根の観光シーズンなんだね。
「箱根が大混雑」としてニュースにもなっていたみたい。
彫刻の森美術館にも大勢のお客さんが入っていたけれど、なにせ敷地面積が広い!
通路が人でひしめき合い、歩けないなんてことはなかったからね。
お客さんの中には海外からの観光客も多く、野口哲哉の侍を食い入るように観ていたよ。
載せたのは「Energy Notch」という2023年のアクリル絵具で描かれた作品。
いわゆる侍を描いた肖像画のようだけど、兜についている前立(まえだて)が虹色に輝いているところが面白い!
鋭角的なインパラのツノみたいみたいな形状もオシャレだよね。
侍の顔に特徴がないので、ツノとの対比が際立つのかも。

左は2021年の版画作品「love-yellow」で、今までの野口哲哉とは傾向が違うね。
かなり漫画っぽく仕上げていて、「くすっ」と笑わせるタイプの作品とは別物だよ。
バックにキラキラしたホログラムシートを使用し、侍を軽薄なステッカーに仕上げたみたい。
会田誠の「切腹女子高生」も似た雰囲気だったことを思い出したよ。
この作品、どうやら限定50部で販売されていたようだね。
すでにSOLD OUTなのでお値段は不明だけど、いくらだったのか知りたいよ!(笑)
右は2009年の「シャネル侍着甲座像」で、野口哲哉の原点という感じの作品だね。
先にも書いた「あり得ない状態」が描かれていて笑ってしまう。
シャネルをモチーフにしているけれど、ルイ・ヴィトンはやっていないのかな。
日本の家紋をモチーフにしているモノグラムを使っても、インパクトないか。(笑)

上のシャネルより1年前、2008年の作品「武人浮遊図屏風」。
屏風なので横幅180cmの大型作品だよ。
侍たちが空を飛んでいて、今年の新作である「floating man」の元ネタなのかも。
2025年の新作でも、侍をモチーフにユーモアの方向性が変わらぬ作品制作をしていることが分かる。

今年制作した動画は、撮影禁止だったので画像はないんだよね。
粗い粒子のピントがブレた淡い色調の映像作品だった。
野口哲哉の立体作品を使っていたのか、影やシルエットが映し出されていたよ。
イメージ映像みたいな雰囲気で、意味は考えなくて良さそう。

2022年に書いた野口哲哉展の最後がこの文章。

次に野口哲哉はどんな作品を見せてくれるのか。
楽しみにしていよう。

3年経ったけど、特に野口哲哉に変化はなかったね。(笑)
恐らくこれからも、この路線で続けていくだろうと予想する。
またいつの日か鑑賞する機会があったら確認してみたいと思う。