ROCKHURRAH紋章学 ペントアワード編3

20240526 top
【ピストルズ好きならコレクションしたいパッケージだね】

SNAKEPIPE WROTE: 

世界的に有名な国際的パッケージング・デザイン・コンペティションである「pentawards(ペントアワード)」で、特賞であるダイヤモンド賞を受賞した作品を特集する第3弾!
第1弾第2弾はリンクを参照してね。
今回は2018年から紹介していこう。

Mutti(ムッティ)は1899年に創業したトマトを使った保存食を提供するイタリアの企業だという。
ムッティが限定品としてデザインを依頼したのが、イタリアのAuge Design
「今までで一番美しいトマト缶」と大絶賛され、満場一致でダイヤモンド賞が決定したんだとか。
伝統ある企業がシンプルで高級感のあるデザインで勝負したら、やっぱり強いよね。
Auge Designのサイトに、まるで日本の家紋をモチーフにしたような缶のデザインが載っていて、観ていて楽しいよ!
赤と白とゴールドの3色だけ使用しているのも印象的。
シンプルイズベストのお手本だよ。
ムッティのトマト缶は日本でも手に入るようなので、濃厚なトマトの味を堪能してみたいね!

2019年はMicrosoftのXbox Adaptive Controllerのパッケージがダイヤモンド賞を受賞している。
ROCKHURRAH RECORDSは任天堂とPlayStationは所持していたけれど、Xboxはあまり詳しくないよ。
Xbox Adaptive Controllerとは、身体に障害があるゲーマーがゲームをより簡単にプレイできるように設計された特別なゲームコントローラーで、自分のニーズに合わせてコントローラーをカスタマイズすることができるという。
一体型で展開するようなパッケージは、製品の保護と小型化に成功しているんだね。
デザインを手掛けたのは、Mark Weiserというインダストリアル・デザイナーだって。
障害がある人が簡単に開けられるようにする、といったアクセシビリティにも配慮したデザインに仕上げた点も大賞受賞の決め手になったんだろうね。

2020年はAir Vodkaが受賞している。
これはCO2(二酸化炭素)と水のみを原材料とするウォッカなんだって。
CO2を空中から抽出し、それを純粋なエタノールへと変えることができる技術を採用し、ボトル1本で450グラムのCO2を除去できるという。
そんな技術がある事自体驚きだよ!
本当に名前通りに「エア・ウォッカ」なんだね。
どんな味なのか、とても気になるなあ!
パッケージは再生可能で、水筒や花瓶、キャンドルホルダーなどの他の用途に使用できるという。
透明感のある美しいパッケージだから、並べておきたくなるよね!
パッケージ・デザインを調べていると、知識が増えて楽しいよ。(笑)

2021年はキューバのEminente Reservaというラム酒がダイヤモンド賞に選ばれている。
アルコールのパッケージ・デザインが選ばれることが多いような?
キューバの形がワニに似ていることから「ワニの島」という別名があるとは知らなかったよ。
その名前の由来から、瓶の表面をワニ皮仕様にしているところがお洒落!
ゴツゴツした質感は、きっと滑りにくいだろうし。(笑)
2020年のエア・ウォッカ同様、この瓶も飲み終わった後も使用可能だね。
カッコ良い瓶なので、醤油とか「みりん」は似合わないだろうなあ。
ラム・マスターが作ったというエミネンテ、一度飲んでみたいね!

気球のようなデザインは、一体なんだろうね?
画像だけでは大きさが分からないから、謎が深まるばかり。
もう一枚画像を乗せてみよう。
これは中国のUrban Forest Lifestyle Limitedが手掛けたネック・ピローなんだね。
ケースとして使用している気球部分をポンプにすることで、簡単に空気を入れることができ、ボタンを押すと空気が抜ける仕組みなんだとか。
手のひらサイズの大きさみたいだから、持ち運びも便利!
どうやらアマゾンでも販売されていたようだけど、完売しているよ。
デザイン性と機能性がある、面白い逸品だね!

2023年の受賞はCASA MARRAZZO 1934
1934年創業のカーザ・マッラッツォ社は、トマトを中心とした保存食品を生産しているという。
今回受賞したデザインを手掛けたのは、なんと2018年に大賞を受賞したAuge Designだって。
2回も受賞するとは、素晴らしいよね!
ブランドのノスタルジックなエッセンスをとらえ、洗練された温かみのある素朴なスタイル、と評価されたらしい。
透明なガラス瓶に大きく描かれているのは家庭用品のイラストとのこと。
伝統的な道具と現代的なデザインのマッチングがアート作品のようで美しいよね。
この瓶も並べて飾りたくなるよ!

2018年から2023年までのダイヤモンド賞受賞作品を紹介してみたよ。
デザインに加えて環境に配慮したサスティナブルな部分にも注目されていることが分かったね。
今年の審査も始まっているようで、最終結果発表は11月頃なのかな。
ペントアワードにはたくさんの賞が授与されているので、今度はSNAKEPIPE独自の好みでパッケージ・デザインを選んで特集してみようかな。
次回もお楽しみに!

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