ROCKHURRAH紋章学 ビール・ラベル編3

20260809 top.
【ビールは生きがい!分かる〜!】

SNAKEPIPE WROTE:

いつの間にか8月が始まっていて、暑さが厳しくなっているよね。
40℃なんて今まで聞いたことがない数字だよ。
恐ろしい勢いで温暖化が進んでいるんだね。
こんな時にはやっぱり冷たいビールが美味しい!(笑)
ビール腹になってしまう(もうなっている?)けれど、ビール飲みたくなるよね。
今回は2017年に書いた「ROCKHURRAH紋章学 ビール・ラベル編」を更新してみよう!

店頭に並んでいたら、思わず手に取りたくなる鮮やかな色!
赤やピンクのボトルに入ったビールだったら、飲み終わった後も再利用を考えちゃうよね。
これはアメリカのオレゴン州にあったRogue Alesが販売していた「Rogue Sriracha Hot Stout Beer」なんだよね。
残念ながら2025年に廃業してしまったみたい。
販売当時はとても人気があり、ローグ社史上最速の売れ行きだったらしい。
見た目は素晴らしいけれど、「味はクセが強くビールとしては失敗だった」と書いている人がいたよ。
Huy Fong(フイフォン)社のシラチャー・ソースが大好きだったのでビールに採用した商品を作ったとのこと。
シラチャー・ホットチリソースのボトルの大きな雄鶏のロゴや漢字、緑色のキャップまで忠実に再現したパッケージ・デザインなんだね。
ピンク色のほうは「ベーコン・メープル」って書いてあるので、こちらも冒険してるみたい。
デザインが素敵なのに味に難あり、なのは残念だね。(笑)

ターコイズブルーが美しいパッケージ!
アルコール飲料業界向けのデザインを行うHired Guns CreativeDriftwood Brewery用に作成した「Eccentricity」という高級ビールだよ。
どちらもカナダの会社なんだね。
オリジナルのダイカット形状を使用した大胆なラベルは目を引くよ。
ボトルの口をワックスで封しているところも特別感が増して良い感じ!
コストがかかった分、余計に高価になった「エキセントリシティ」だけど、完売したというから素晴らしい。
アルコール度数11.5%は通常のビールより高めだね。
マカダミアナッツやシナモンの風味だというので、どんな味なのか気になるね!

1987年に創業したミルウォーキーの Lakefront Breweryが販売している「Strange Neighbor(変な隣人)」は、飲みながらソワソワしそうじゃない?(笑)
じっと前方を見据え、まばたきせずに凝視している目玉がラベルとは。
日本でだったら「ゲゲゲの鬼太郎」の目玉おやじみたいなものか?
商品名の「変な隣人」も意味深だよ。
商品紹介ページも、ジョークたっぷりのふざけた文章になっているんだよね。(笑)
マンゴー、パッションフルーツ、レモンなどの香りがするビールとのこと。
フルーティなビールの味が気になるよ!
実際には「変な隣人」はいないほうが良いよね。(笑)

ポップなラベルを使用したビールを製造・販売しているのはStrange Brew
会社名にストレンジが入っていて、好感が持てるね!
ギリシャの会社だというので、少し意外な感じがする。
ワインのほうが好まれているお国柄という印象だからね。
調べてみると、2010年頃から都市部や若い世代でクラフトビールの人気が高まっているんだとか。
Strange Brewも新しい世代を代表する醸造所の一つなんだね。
赤いバックの「Uncle Jam’s Brewhouse Tales」は、スペシャル・プロジェクトで一度限りの限定醸造シリーズらしい。
「限定」とか「一度だけ」みたいな宣伝文句に敏感な人多いよね。(笑)
まるで藤城清治の影絵みたいなラベルが印象的だよ。
定番商品の「Jasmine IPA」や「Dr. Haze」「Mandy Black」などもオシャレだよね!

Black Raven Brewingも気になる名前だね。
黒いワタリガラスという名前のビール醸造所とは。
みなさまご存知かもしれないけど、日本でよく見かけるカラスはハシブトガラスやハシボソガラスで英語ならcrowになるんだって。
ravenのほうは、神格化されたり文化的英雄として描かれることがあるんだって。
日本におけるカラスのイメージと少し違うかもね。
SNAKEPIPEもカラスは好きで、川田喜久治がカラスを撮った作品「ゼノンとキキ」を部屋に飾ってるよ。(笑)
Black Raven Brewingは創造力に富み、知恵があり、遊び心を忘れない風変わりなワタリガラスをシンボルにしたという。
ロゴ・マークもワタリガラスで商品パッケージにも使用しているね。
レイヴンには アメリカ軍の小型無人偵察機としての名称もあるので、画像左のデザインも納得だよ!(笑)

PHILLIPS BREWING & MALTING CO.はカナダのブリティッシュコロンビア州にある醸造所だという。
派手な色を使用しサイケデリックなフォントのパッケージは、ビールっぽくないかも?
「SUPER POWER」と書いてあって、エナジードリンクみたいだよね。(笑)
このパッケージには秘密があるようで、このラベルの下には「Electric Unicorn」という別のパッケージが登場する仕掛けになっているみたい。
一皮剥いて、ユニコーンがお目見えするんだね。
こうした仕様はあまり見かけない気がするよ。
 甘いバナナやフルーツの風味で柑橘系ホップの爽やかな香りがするというビール、飲んでみたいね。(笑)

今回は9年ぶりに「ビール・ラベル編」を特集してみたよ!
次の更新はいつになるだろうね?(笑)

ROCKHURRAH紋章学 鉄鋼会社ロゴ編

20260405 top.
【1400℃以上で溶かされている鉄】

SNAKEPIPE WROTE:

2015年4月の「ROCKHURRAH紋章学 重工業ロゴ編」は、重工業会社のロゴデザインについて書いた記事だった。
インダストリアル系の会社というだけでワクワクするね。(笑)
今回は鉄鋼会社のロゴを調べてみたよ。
早速紹介していこう!

「I」の文字のブルーがキレイだね。
下に「インダストリアル」と書かれていなかったら、鉄鋼会社のロゴとは思わないかもしれない。
「I」が電線などを巻き付けるケーブルドラムを横から見た形になっているところがポイントだね!
ガリソン・インダストリアル・スチールは、1970年からアラバマ州にある金属加工を行っている会社だという。
何に使うのか分からない巨大なパーツの画像が載っていて、まるでアート作品のようだよ。
見ていると欲しくなってしまったSNAKEPIPE。(笑)
住所が「インダストリアル・パーク」だって。
その響きだけでもグッと来るよ。(笑)

1985年創業のペンシルベニア州にあるキンズリー・スチールは、比類ない品質を実現し、東海岸全域で構造用鋼材プロジェクトにサービスを提供している会社と紹介されているよ。
6角形のフレームの中央の文字は、フォントも色も秀逸!
上部のハンガーみたいなデザインも鉄鋼会社であることが一発で分かる仕組みだね。
この会社のロゴは、ワッペンになっていたら欲しいな!

MMスチール・コーポレーションのロゴは、オレンジ色が印象的だよね!
Mの文字がまるで工場の屋根みたいに見えるところも、シンプルで良い感じだよ。
ニューヨーク州にあるMMスチール・コーポレーションは、高い基準を守ることに専念する従業員を擁する、家族経営の企業とのこと。
このロゴのワッペンも欲しくなるね。
スチール関係のロゴばかり集めていたら、その手の会社に関連する人だと思われてしまいそう。(笑)

ロシアのJSCウラル・スチールも、濃いめのオレンジ色を使ったロゴなんだね。
鉄と炎を表しているのかな?
スチールの文字がなかったら、梵字のようにも見えて面白い。(笑)
JSCウラル・スチールのページに載っているノヴォトロイツク製の鋼材が、まるでゲルハルト・リヒターの作品のようでうっとりしたよ。
鋼材を積み重ねているだけなのに、アートに見えるとはね!

シルバー色の金属部品をモチーフに流れるような文字を使用したロゴが、80年代風で好きだよ!
白バックだと少し弱いけれど、黒っぽい背景には映えるんだね。
あまり手を加えず、ストレートな表現が潔い。(笑)
インディ・スチールの「インディ」は、インドのほうじゃなくてアメリカのインディアナ州から来ているんだね。
地域に根ざした親しみやすい小規模事業者向けのサービスを行っているという。
「最低注文数なし、最大限のサポートを提供します」がスローガンのようなので、個人の方も安心して注文できるよね!

パイプ・アンド・スチール・インダストリアル、SNAKEPIPEが好きな単語が3つも入ってるとは!
とてもカッコ良い会社を想像してしまうのに、このロゴは残念だよね。
ルイジアナ州、ミシシッピ州、フロリダ州など手広く展開している、25年以上歴史のある大手製鉄メーカーとのこと。
25周年記念にロゴを刷新してみては?と提案したくなってしまう。
次にサイトを見た時には、違うロゴになっていることを期待しよう!

最後はこちら!
見た瞬間に「スー」と読めてしまったよ。
それはもちろんロンドン・パンク・バンドであるスージー・アンド・ザ・バンシーズのヴォーカル、スージー・スーのおかげ!
ロンドン・パンクの女性ヴォーカリストの草分けだもんね。
そんなスージーを連想させるスー・スチール・カンパニーのロゴには、目が釘付けだよ!
1918年創業とのことなので、100年以上鉄と関わっている企業なんだね。
密かに応援してしまうよ。(笑)

今回はインダストリアル系、鉄鋼会社のロゴを特集してみたよ!
初心に返ったような気分で楽しかったな。(笑)

ROCKHURRAH紋章学 ペントアワード編5

20260111 top
【中国のGOLDEN AGE RICE BEERは米の漢字をデザインに組み込んでいて面白い!ビールの味も気になるね】

SNAKEPIPE WROTE:

世界的に有名な国際的パッケージング・デザイン・コンペティションである「pentawards(ペントアワード)」の2025年受賞作品が発表されている。
昨年中に確認するのを忘れてたよ。(笑)
どんな作品が受賞しているのか見ていこう!

大賞であるダイアモンド賞を受賞したのは、アメリカのTilt Beautyという化粧品ブランドのデザイン。
ピーナッツ型のスポイトみたいでユニークと思ったSNAKEPIPEだけど、このブランドには使命があったんだって。
関節炎財団から依頼を受けて、慢性痛から視覚障害まで、さまざまな身体的課題を持つ人々にとって使いやすく、しかも誰もが魅力を感じる美しいエルゴノミック(人間工学的)メイクブランドを作ることだったという。
持ちやすさを改善し、詰め替え可能でデザイン性に優れた製品の開発に5年かかったとサイトに書かれているよ。
視覚の弱い人のために点字の商品説明も付けられているんだとか。
幅広い人々が使用可能なオシャレな商品だよね。
医療とデザインが結びついている例は斬新だと思ったよ!

続いてプラチナ賞7点の中から、気になったデザインを紹介していこう。
ファッション・ブランドのステラ・マッカートニーとフランスのシャンパーニュメゾンであるヴーヴ・クリコがヴィーガン・レザーを共同開発したという。
画像ではシャンパンを持ち運ぶバッグのようになっているね。
ヴーヴ・クリコのブドウ畑で廃棄されるブドウの茎を原材料として、植物性オイルや農業由来の天然繊維と組み合わせて再生可能なリサイクル原料で作られているんだとか。
ステラ・マッカートニーのサイトには、同じ素材を使用したバッグや靴が販売されているよ。
ベスト・コラボレーションとしての受賞は納得だね!

スペインのクリエイティブ・スタジオSimple Packaging Studioが手掛けた、「PUEBLO」という加工肉メーカーのパッケージもプラチナ賞に輝いているよ。
古い村の家の日干しレンガの赤や、天日で乾かした麦わらの黄金色という土の温もりを感じさせるノスタルジックな色合いに、力強いタイポグラフィを意識してデザインされたんだとか。
そして極めつけは、生ハムなどの加工肉には欠かせないロープを組み込んでいること。
スペインらしさ全開のインパクトがあるパッケージだよね!
この商品がスーパーに並んでいたら手に取ること間違いなしだよ。(笑)

イタリアのGENTLEBRANDがデザインしたのはチェスの駒から着想を得た12種類の香水コレクションだという。
とても美しいパッケージだよね!
香水使わなくても全種類揃えたくなるよ。
この駒でチェスをやったら優雅な気分になりそうじゃない?
実際に販売されているのかは不明だけど、欲しいと思う人は多いだろうね!

プラチナ賞の最後はこちら。
サスティナブル・デザイン部門で入賞したのは、イギリスのShellworksが発明したVivomer(ヴィヴォマー)という素材を使用したパッケージなんだよね。
植物などの廃バイオマスを原料として発酵と独自の配合をした、従来のプラスチックのように使える素材なんだとか。
Vivomerの特徴は、52週間以内(1年以内)に水と二酸化炭素に完全分解される点!
「植物から作られ、有害物質を含まず、地球に還る素材」で、使用中は安定していて処分後に分解が始まるとは画期的。
大量生産も可能で、実際にパッケージを使用したボディソープなどを販売しているショップもあったよ!
今後はVivomerのような素材に変わっていくのかもね。

国際的なパッケージ・デザイン賞であるペントアワードを追っていると、世界の流行や企業の考え方が分かるね。
デザイン的に優れているだけではなく、環境問題や人のためになるプラスアルファが必要になっているのは最近の傾向。
新素材を知ることができて大変勉強になったSNAKEPIPEだよ!
2026年のペントアワードも楽しみだね。(笑)

ROCKHURRAH紋章学 Anton Stankowski 編

20250928 top
【謎の人形と一緒のアントン・スタンコフスキー(左)とセルフ・ポートレート作品(右)】

SNAKEPIPE WROTE:

2025年8月に書いた「ROCKHURRAH紋章学 Herbert W. Kapitzki 編」で予告したように、「アイデンティティシステム」で気になったもう一人のデザイナー、アントン・スタンコフスキーについて特集しよう。
グラフィックデザイナーとして有名なスタンコフスキーは写真家や画家としても活躍していたみたい。
経歴を調べてみよう。

1906 ゲルゼンキルヒェンに生まれる
1926–29 フォルクヴァング造形学校で学ぶ
1929–34 チューリッヒの広告スタジオ、マックス・ダラング事務所で勤務
1938 シュトゥットガルトで「グラフィッシェス・アトリエ」をエミール・ツァンダーと共同設立
フリーのグラフィックデザイナーとして活動を始める
1940–48 徴兵され、戦後まで捕虜となる
1951 キレスベルクにデザイン事務所を設立
1964– ウルム大学で教鞭をとる
1970– ドイツ銀行、ミュンヘン再保険、REWE、バーデン=バーデンのオリンピック会議などの有名なロゴや商標を制作
1972 ヴェネツィア・ビエンナーレに参加
1976 バーデン=ヴュルテンベルク州から教授の称号を授与される
1985 スタンコフスキー財団設立
1991 シュトゥットガルト市のハンス=モルフェンター賞受賞
1998 ドイツ芸術家協会よりハリー・グラフ・ケスラー賞を受賞
エスリンゲン・アム・ネッカーにて逝去

1920年代末から1990年代末までずっと活動を続けていたんだね。
1940年からの数年間は戦争のため拘束されていたようだけど、帰還後は『シュトゥットガルター・イラストリルテ』誌で編集者・グラフィックデザイナー、写真家として働いたという。
モンドリアン、ファン・ドゥースブルフ、マレーヴィチ、カンディンスキーらの抽象絵画に影響を受け、グラフィックデザインを「自由芸術家や科学者との協働を要する絵画的創造の領域」として提唱したとWikipediaに載っているよ。
情報と創造的衝動を統合し、純粋芸術と応用芸術を横断したとされるスタンコフスキーの作品を観ていこう!

かつてSNAKEPIPEがモノクロ写真を撮影し、自分自身で現像やプリントをしていたこともあり、モノクロームの作品に注目しちゃうんだよね。
写真家としても活躍していたスタンコフスキーの写真がとてもカッコ良いよ。
左は「Begrüßung(挨拶)」で 1934年の作品だという。
俯瞰して撮影しているところがモホリ=ナギを思わせるよ。
ハットをかぶった人物とシルエットのバランスが素晴らしい!
影の面白さは右の作品も同じだね。
1932年に撮影されていて、タイトルはないみたい。
恐らく水か何かが流れて筋を作っている様子を捉えているようだね。
写真の切り取り方がデザイナーらしい、と思ったよ。
これらの作品は販売されていて、左が30.3×23.7cmで$7,500(112万円)、右が22.9×17.8cm$9,500(140万円)とのこと。
SNAKEPIPE MUSEUMに所蔵したいね!

スタンコフスキーのコラージュ作品だよ。
1927年に制作された「Foto-Auge (Foto-Eye)(写真の眼)」は、スタンコフスキーの恩師であるMax Burchartz(マックス・ブルハルツ)へのオマージュなんだとか。
ブルハルツの最も有名な作品である、ブルハルツの妻の写真を見上げるブルハルツ、傘とブルハルツの髪を組み合わせているという。
黒色の扱いが大胆で、印象的だよね。
21x 28.5cmのサイズで6.448€ (約112万円)で販売されていたらしい。
この作品も並べて展示したいね!

スタンコフスキーの代表作として知られているのがドイツ銀行のロゴなんだよね。
「史上最高のロゴ」の2位にランクインしているという情報もあるほど、世界的に有名なんだね。
ロゴ・デザインの1位はウールマーク、3位は「ブリティッシュ・レール(イギリス鉄道)」だって。
ウールマークはセーターの内側についてる、あれね。(笑)
スタンコフスキーのロゴは、1973年に発表されてから現在に至るまで、ほとんど手を加えられることなく使用されているという。
「新しく、独自であり、時代を超えていたから」というのが理由で、銀行職員でも発表されてから受け入れるまでに2年かかったと書いてある記事もあったよ。
正方形をきっちり真ん中で分けるようにはされていない右上がりの斜線が、このロゴ・デザインを特別なものにしているんだとか。
「正方形の枠は安全性を象徴し、上向きの斜線はダイナミックな発展を表している」として採用が決定したというから、ロゴ・デザインを選んだ審査員は先見の明があったんだね。
一度見たら認識できるシンプルさも強力だよね。
SNAKEPIPEも、もう覚えましたとも。(笑)

とてもカラフルなシルクスクリーンの作品もあるよ。
1981年に制作された約60cm四方の17枚組の作品なんだよね。
1から17までをデザインしていて、とても楽しいよ!
色や構図などが念入りに考えられているんだよね。
と、書いたところで「5」だけが少し「ぞんざい」な気がするよ。
どれか一つ選ぶとしたら?
迷いながら「10」にしたよ!
あなたならどれを選ぶ?(笑)

スタンコフスキーが手掛けたポスターを2点載せてみよう。
左は1978年に制作された貯蓄銀行の「世界貯蓄デー」用のもの。
数字の「8」を表しているのかな。
マットなトーンの色合いがおしゃれだよね。
右は1984年の「クライス貯蓄銀行エスリンゲン=ニュルティンゲン10周年記念」ポスターだって。
10周年だから10色を使用しているのかと思いきや8色だった。(笑)
同じ屈折線を色と方角を変えて組み合わせたデザインで、シンプルなのに複雑に見えてしまうね。
構図の見事さと空間の使い方に日本画を思わせる作品だね!

MOMAに所蔵されているスタンコフスキーの作品がこちら。
「Buchstaben und Schriften BAG A–Z 1929–1934(文字と書体)」という本を出版しているようだよ。
内容についての表記がMOMAのページにないので、恐らくスタンコフスキーがタイポグラフィについて記しているんじゃないかな。
内容も気になるところだけど、表紙(?)と思われる画像のカッコ良さにノックアウトだよね!
白、黒、赤という3色だけの配色に3種類のフォントを使用したデザイン。
文字の上に文字を重ね、フォト・コラージュならぬフォント・コラージュ(というのか)しているなんて、PUNKの切り貼りみたいだよね。(笑)

今回はドイツのグラフィック・デザイナーで写真家のアントン・スタンコフスキーについて特集してみたよ!
独自の「デザイン理論」を打ち立て、構成的グラフィックアートの先駆者であったスタンコフスキー。
ロゴ・デザインや広告ポスターなどを勉強したり仕事で関わっている人にとっては、教科書のような存在なのかも?
SNAKEPIPEは、たまたまギンザ・グラフィック・ギャラリーの企画展「アイデンティティシステム」で知り、興味を持ったんだよね。
血湧き肉躍る(大げさ)ような作品に出会えて、とても嬉しかったよ!
こんなきっかけを与えてくれたギンザ・グラフィック・ギャラリーに改めて感謝だね。(笑)