ギルバート&ジョージ Class War, Militant,Gateway 鑑賞

20211031 top
【エスパス ルイ・ヴィトン東京の壁を撮影】

SNAKEPIPE WROTE:

長年来の友人Mから表参道に行きたいと連絡が入る。
なんとエスパス ルイ・ヴィトン東京ギルバート&ジョージ の作品が展示されているという。
表参道のルイ・ヴィトンといえば、およそ2年前の2019年8月にもボルタンスキーの「ANIMITAS II」を鑑賞したっけ。

エスパス ルイ・ヴィトン東京には、ドア・マン対策を強化してから出かけよう。(笑)

もう一度この記事を読み、対策していけば良かったSNAKEPIPE。
自分で書いていたことをすっかり忘れ、小雨の中、友人Mとルイ・ヴィトンに向かったのである。
開店に近い時間だったせいか、ドア・マンが3人いたんだよね!
そして折りたたみ傘を畳みながら入ろうとすると、
「その傘お預かりします」
なんとドア・マンがSNAKEPIPEの傘を手に取り、わざわざ袋に入れてくれるじゃないの!
「自分でやりますよ」「いえいえ、こちらで」
なんて押し問答めいたやり取りの末、傘袋に入った傘を渡され終了。
買い物に来たわけじゃないから、本当に申し訳ない気持ちになるよ。(笑)

最上階に上がると、受付には女性2名がいて、満面の笑みを浮かべウェルカム状態!
念の為に撮影できるか尋ねるとオッケーとのこと。
上に載せた壁の撮影をしてから会場へ。
会場には壁一面に大型の作品が展示されている。
「うぉー!すごい!」
歓声を上げた時、受付にいた女性が「かなり大型の作品ですよね」と声をかけてくる。
「今までギルバート&ジョージの作品は観たことありますか」
と質問されたので「ターナー賞の歩展で観てますよ」と答えるSNAKEPIPEと友人M。
観たことは覚えていたのに、作品を忘れてしまったので載せてみたよ。
友人Mは「確か黒人の写真じゃなかった?」と口にしていたので、正解だったね!(笑)

今回の展示は「Class War(階級闘争)」、「Gateway(入り口)」、「Militant(闘争家)」という1986年の作品で、日本初公開だという。
同年、ギルバート&ジョージはターナー賞を受賞しているんだよね。
特徴的な格子とフォトモンタージュは、ギルバート&ジョージの代名詞。
画像は「Class War(階級闘争)」で、横幅は10mを超える大きさだよ!
モデルになっているのはいわゆるブルーカラーの若者たちみたいね。
丸い窓?から覗いているのはギルバート&ジョージ。

こちらは「Gateway(入り口)」で、まるで寺院の阿吽像のように仁王立ちしたギルバート&ジョージ。
自らの作品に登場するのが作風であり、流儀なんだよね。(笑)
若者達は、皆何かを見上げていて、階級闘争の時には全員が持っていた棒の数が少なくなっているよ。

「Militant(闘争家)」になると、若者は4人に減り、ギルバート&ジョージも見えなくなっている。
ルイ・ヴィトンの解説によれば「棒(自由)を手に入れ、自己肯定を経て、自分の居場所を見つける」ことに成功した若者たち、らしいよ。
ギルバート&ジョージ風の十牛図みたいだよね。
本人たちの姿がないから余計にそう感じるのかも。(笑)

天気が悪かったせいか、友人MとSNAKEPIPEだけの特別展示場になっていて、とても嬉しかった。
一瞬でも作品を独り占めできた気分だからね!(笑)
2年前のインタビュー動画も流れていて、80歳になろうかという年齢でも、未だにスーツ姿でギルバート&ジョージの健在を観ることができた。
そして感じが良い受付の女性2人と少しおしゃべりして、会場を後にしたよ。
こんな展覧会を企画してくれるルイ・ヴィトンに感謝だね!

こっそり帰りたかったけれど、やっぱりドア・マンの前を通る必要があり
「傘袋お預かりします」
としっかり最後までサービスされてしまったよ!(笑) 
次はどんな企画をしてくれるのか楽しみだね。

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