思い出のサマリー・ビート 2021

【4月に鑑賞したマーク・マンダースに捧げるThe Cureの名曲Hanging Garden】

SNAKEPIPE WROTE:

思い出のサマリー・ビート 2018」と題して、一年を振り返る企画を考えたのが、今から3年前のことだったとは。
2019年、2020年の年末はその企画を忘れていたみたいで、展覧会やNetflixの記事を書いていたSNAKEPIPE。(笑)
今年はどんな年だったのか、2021年の総決算をしてみようかな!

コロナの影響で、毎年出かける初詣にも行かれず、家にこもることが多かった1月。
SNAKEPIPEは、長年来の友人Mと「石岡瑛子展」を鑑賞し感動する。
実は石岡瑛子についてあまり詳しくなかったけれど、東京都現代美術館とギンザ・グラフィック・ギャラリーの両会場で作品を堪能することができた。
女性が蔑まれていた時代に、男性と肩を並べるどころか追い抜かすほどのパワフルさで活動していた石岡瑛子。
偉業を鑑賞できて本当に良かった。

2月には岡本太郎記念館で作品を鑑賞
これもSNAKEPIPEが友人Mと出かけているので、ROCKHURRAHの出番がないよ?
岡本太郎が住んでいた家は作品とマッチしていて、とても素晴らしかった。
カフェでお茶が飲めるので、良い季節に庭を見ながらゆったり過ごしてみたいね。

3月に以前から気になっていた、千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館に行く
ここでようやくROCKHURRAHが登場! (笑)
広い敷地を持つ博物館なのに、入り口付近の縄文時代に時間をかけ過ぎてしまい、最後まで歩く頃にはヘトヘトになってしまう。
歴史の授業でも縄文時代や弥生時代は習うのに、近代史になると時間切れになるのと同じかもしれない。
レプリカが並ぶ博物館というのも珍しくて楽しんだよ!
佐倉には川村記念美術館もあるので、再び訪れたい場所だね。

4月に訪れたのは東京都現代美術館で開催されていたマーク・マンダース展
最初に友人Mと行き、2度目にはROCKHURRAHと鑑賞する。
マーク・マンダースの作品、欲しくなっちゃったね。(笑)
マンダースもThe Cureのファンのようなので、親近感が湧いたし。

5月、ROCKHURRAHの家庭に不幸があり、急遽実家のある福岡に帰省することになる。
飛行機で福岡を目指す。
初めて格安航空会社であるジェットスターに乗ってみる。
やっぱり新幹線のほうが好みかもしれない。
お通夜に間に合い、翌日の葬儀にも参列。
お別れの挨拶ができたよ。 
この時は東京も福岡も緊急事態宣言が発令されていたんだよね。
次回帰省するのはいつになるのか分からないけれど、福岡をもっと散策してみたいと思う。

6月、当ブログで久しぶりの新カテゴリー「Holidays In The 散歩」を作り、靖國神社を訪問する。
近くなのに行ったことがない場所を散歩する、というのは新鮮だね!
はとバスツアーの真似事をするつもりではないので、ROCKHURRAHとSNAKEPIPEの琴線に触れる場所を探して歩いてみたいよ。

7月はROCKHURRAHの誕生日プレゼントとして、日光湯滝と大谷資料館の見学に行く。
何故かこの時期は、旅行先が栃木県になってしまうんだよね。(笑)
以前から行ってみたいと思っていた大谷資料館、写真や映像で観るのとは違う感動があったよ!
来年のプレゼントも、もしかしたら栃木県の旅行になったりして?(笑)
7月は他にも森美術館の「アナザーエナジー展」や東京都現代美術館で開催された横尾忠則「GENKYO」を鑑賞している。
暑さに弱いながらも活発に動いていたね。(笑)
そして1回目のワクチン接種もこの時期だったよ。
微熱が数日続いたくらいだったので、大したことがなくて良かった。

8月になると暑さにやられ、外出することがなくなる。
2回目のワクチン接種も無事に終わり、少しだけ安心してスーパーで買い物できるようになる。
自宅と会社とスーパーくらいしか出歩いてないからね。(笑)

ワクチン接種により抗体ができたと思われる9月になって、ようやく奥多摩方面に出かけることにする。
どこにしようか迷ったけれど、ケーブルカーで山の上まで行かれる御岳山に決定する。
滝もあるし、天空の神社と呼ばれる武蔵御嶽神社あるし!
山を降りるのにクタクタになったけれど、美しいロックガーデンの森林浴でリフレッシュしたよ。(笑)

10月には我らが鳥飼先生の新作「指切りパズル」が発売され、ホクホクしながら読み進める。
感想をまとめた記事に、鳥飼先生ご本人からコメントを頂戴しファン冥利に尽きる経験をする。
鳥飼先生、本当にありがとうございます!(笑)
陸上自衛隊広報センター、通称「りっくんランド」を訪れたのは10月中旬だったね。
まとまった数の戦車が並んでいるのは壮観!

何をするにも一番良い季節の11月は、自転車で若洲海浜公園に出かけたり自然動物園に行って楽しんだね。
写真を使った現代アーティスト、森村泰昌は大ベテランなのに展覧会を鑑賞したのは初めてのこと。
最終的に森村カラーになっていく構成はさすがだね!(笑)

12月にはROCKHURRAHもSNAKEPIPEも行ったことがなかった明治神宮を参拝する。
都会のど真ん中とは思えない自然に癒やされたよ!
また違う季節に訪れてみたいな。

こうして総括してみると、今年は靖国神社、武蔵御嶽神社、明治神宮と有名な神社を巡ったんだね。
石岡瑛子、横尾忠則、森村泰昌と大御所の展覧会を鑑賞しているよ。
若手の作品も素敵だけど、やっぱりさすが大御所!
横尾忠則や森村泰昌には、これからも頑張って欲しいよね。
ROCKHURRAH RECORDSは、これからも色んな場所に行ってみたいと思っている。
今年一番良かったことは、コロナにもならず大病もせず、健康で過ごせたことだね!(笑)

今年も残り5日。
あっという間の2021年だったね!
皆様どうぞ良いお年を。
来年もROCKHURRAH RECORDSをよろしくお願いいたします。

Holidays In The 散歩 明治神宮

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【青空に映える明治神宮の本殿】

SNAKEPIPE WROTE:

今年の正月はコロナのため初詣を断念したROCKHURRAH RECORDS。
毎年の恒例行事がなかったのは残念だったよ。
6月に訪れた靖国神社が初詣になったもんね。 
ROCKHURRAH RECORDSが初詣に行くのは成田山新勝寺で、 初詣参拝者数ランキングでは2位の人気スポット。
そして1位は毎年決まって明治神宮なんだよね。
実はROCKHURRAHとSNAKEPIPE、明治神宮って行ったことがない!(笑)
少女だった頃から、原宿には足繁く通っていた馴染みの場所なのにね。
ROCKHURRAHも同様で、買い物には出かけていたのに神社には行ったことがないという。
これは東京に住んでいるのに、行ったことがない場所を記事にする「Holidays In The 散歩」にピッタリじゃない?(笑)
天気の良い日を選び、明治神宮に向かったのである。

今まで何度も書いているけれど、SNAKEPIPEは自他共に認める強度の方向音痴。
最近ではROCKHURRAHにも伝染していて、2人で歩くと危ないんだよね。(笑)
今回も不安が的中してしまう。
なんと明治神宮駅から原宿駅方向に歩いてしまったため、明治神宮の入り口にたどり着けなかったんだよね。
山手線沿いを歩き続け、最終的には代々木駅近くにある「代々木口」から入場する。
初めて原宿方面に行った人でもないのに、こんな失態を演じるとは!
ただ一つ嬉しかったことは、SNAKEPIPEが以前通っていた帽子の学校前を通ったこと。
「ここで帽子作りを習ってたんだよ」
ってROCKHURRAHに話せたからね!(笑)

来月には人で溢れかえるだろうけど、12月中旬はそこまで混雑していない。
参道脇に林立する木々に目をやり、木漏れ日を感じていると、原宿にいることを忘れてしまう。
こんなに静かな場所だったとはね!
とても寒い日だったため、マスクによりサングラスが曇り歩行困難になりながら、ようやく本殿に到着。
手洗い場で清めてから、一礼し鳥居をくぐる。
本殿で手を合わせてきたよ!

原宿方面から歩けば着くはずだった南神門。
こんなに立派な門が東西南北に配置されているので、荘厳さが増すよね。
さすが重要文化財だわ!
SNAKEPIPEは、門にかかっている「のれん」みたいなファブリックが気になって仕方ない。
こんな柄のハンカチとかスカーフあったら欲しいのにな。
えっ、不謹慎?(笑)

せっかくなので明治神宮御苑にも行ってみる。
長年来の友人Mからも強く勧められたのが、この御苑なんだよね。
画像は南池を撮影したもの。
まるで天から祝福の光を浴びているような、神々しさ!
虹まで写っていて素晴らしいよね。(笑)
ここは明治天皇の皇后である昭憲皇太后が釣りを楽しまれていたという「お釣台」。
こんな景色を見ながら優雅な時を過ごされていたんだろうね。

 御苑の木々が素晴らしくて、歩いては立ち止まり撮影してしまう。
この色合いの美しさったら!
青々した新緑の季節も良いけれど、晩秋の少し薄れた色合いも好きだよ。
植物を目にしているだけでリフレッシュできるね!
そのまましばらく歩き、パワースポットと言われる清正井を目指す。
清正って加藤清正だよね?

加藤清正は武将としても名高いけれど、築城の名人としても有名だったとか。
江戸時代の初めには明治神宮御苑に加藤家の別邸があり、清正の子が住んでいたことは確認されているとのこと。
清正本人が実際に掘ったかどうかは不明のようだけど、清正井と命名されてるんだね。
清正井はテレビで紹介され人気のパワースポットとなり、最盛期には5時間待ちの行列になったらしい。 
この井戸から湧いた水は御苑の池を潤し、渋谷川の源流にもなっているとは驚き!
毎分60リットルも湧いているんだって。
紅葉が落ちて清らかな水が美しいね!

奉納されたという日本酒の樽を見ながら帰路につく。
そこまで日本酒に詳しくないSNAKEPIPEでも知ってる名前もあるね。
この辺りまで来ると、もう明治神宮駅はすぐ近く。
行き道に間違ったところに到着し、次は失敗しないようにしようと心に誓う。(大げさ)
また違う季節に改めて訪れたいと思った明治神宮。
本当に行って良かった!
今回も素敵な散歩ができたね。(笑)

ビザール・クリスマス・ギフト選手権!46回戦

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【老人の仮面をかぶった子供が「ブリキの太鼓」のオスカルに似ているクリスマス・カード】

SNAKEPIPE WROTE: 

この時期に恒例となっているクリスマス関連の記事を書いてみよう。
昨年はクリスマス・カードを特集したので、2019年以降のクリスマス・ギフトを探してみたよ! 
米国Amazonで購入できる範囲からの検索ね。
どんなプレゼントがあるのかな?

だんだん寒くなってきて、手足が冷たくなっていることが多いSNAKEPIPE。
いわゆる末端冷え性なんだろうね。
同じような悩みを抱えている女性向けに、こんなプレゼントはいかが?
Funny Animal Paw Socks Gag Gifts for White Elephant Gift Exchangeで販売されているのは、動物の足がプリントされた靴下なんだよね!
リアルな再現に目を見張るよ!
画像左上はシロクマ、左下は恐竜、右上は猫で右下は犬だって。
猫とか犬は分かるけど、恐竜ってすごいセレクトだよね。(笑)
お値段は$10.99から$11.99、1,250円から1,360円なら、複数枚買っても良さそう。
ちなみにレビューでは、男性には小さいとのことなので注意だね!
SNAKEPIPEだったら、やっぱり恐竜にしようかなあ。(笑)

人魚と聞けば、一般的には若く美しい女性で、下半身に尾ひれがある姿を思い浮かべるよね?
そんな人魚に変身できるアイテムが、クリスマス・ギフトとして人気みたいだよ!
Mermaid Tail Blanket Crochet Mermaid Blanket で販売されているのは、フリース素材のブランケット。
とても暖かい、と高評価を得ている商品だよ。
お値段は$24.99、約2,800円なので、お手軽に変身できるよね。(笑)

彼女には人魚になってもらい、彼には…?
これはもしや、スター・ウォーズのダース・ベイダー!(笑)
Being Darth Vader 、商品名「ダース・ベイダーになろう」という袖付きブランケットなんだよね。
ポリエステル素材にプリントされている商品なんだけど、遠目からはコスプレしているようにしか見えない出来栄えじゃない?
他にチューバッカやジェダイの騎士バージョンもあるので、お好みで選べるよね。
お値段は$27.99、約3,200円のため、購入する人が多いみたい。
プレゼントでもらった喜びを画像付きで投稿する人が続出しているよ。
簡単にコスプレできちゃうブランケット、なかなか良いよね!
とても暖かいというコメントもあるので、プレゼントに最適かも。
家の中に、ダース・ベイダーいたら驚くだろうけどね!(笑)

この時期、例えば百貨店のクリスマス関連売り場に行くと、素晴らしく美しいオーナメントが揃っていて、見ているだけでも楽しくなっちゃう。
SNAKEPIPEが子供の頃は、こんなにたくさんの種類はなかったと思うよ。
米国Amazonで見つけた、不思議なオーナメントがこちら。
Bob Ross “Happy Little Christmas” Figural Ornamentという商品名なんだけど、ボブ・ロスって誰?(笑)
調べてみると、ボブ・ロスとはアメリカで人気があった画家とのこと。 
アフロヘアとヒゲがトレードマークで「ボブの絵画教室」というTV番組を持っていたという。
すでに亡くなっているようだけど、何故今、オーナメントとして販売されているのかは謎だね。
お値段は$11.99、日本円で約1,360円!
飾っているだけでポジティブな気分になれる、というコメントがあったので、机の上に置いてみようか?

以前ビザール・グッズを探しているときに、メタボ腹がプリントされたウエスト・ポーチを見たことがある。
思わず笑ってしまう商品だったけれど、「いかにも」な感じがしたので採用しなかったんだよね。
White Elephant Gifts for Adults,Unique Christmas Gifts Belly Apronsで販売されているのは、ウエスト・ポーチと同じ手法だけど、下半身部分がモザイクになっている発展型!
この手のネタが好きなSNAKEPIPEは、グッときたよ!(笑)
お値段は$15.49、約1,800円だって。 
かなり面白いと思うけど、着ける勇気がある人がいないのか、今はコメントしている人がいないよ。
筋肉自慢とか痩せている人が、メタボ体型とのギャップで見せるのが一番だから、難しいのかな?

2019年に書いたビザール・クリスマス・ギフトでは、ニコラス・ケイジをモチーフにした商品が多かったんだよね。
いつの間にかニコラス・ケイジは鳴りを潜め、トランプ元大統領が人気を集めているみたい。
人形ペン光る玉などが、トランプ元大統領の肉声で喋るんだよね。(笑)
どの商品もかなり売れていて、評価が高いことから、トランプ元大統領が注目されていたことが分かるよ。
来年は誰が人気者になっているだろうね?(笑)

ROCKHURRAHとは毎年、お互いにプレゼントを贈り合っていて、今年もすでに交換済!
2人とも、気に入った物が見つかって良かった。(笑)
皆様も素敵なクリスマスをお過ごしくださいませ。

来年のクリスマス企画をお楽しみに!

SNAKEPIPE MUSEUM #62 Paula Rego

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【とてもシュールな2005年の作品「Scarecrow and the Pig」】

SNAKEPIPE WROTE:

面白いアーティストはいないか検索を始めてみる。
ROCKHURRAHも一緒に探してくれて、見つけてくれたのがPaula Regoだった。
読み方はポーラ・レゴで良いのかな。
レゴ・ブロックのレゴとは違うスペルだね。(笑)
作品を観てみると、とても面白い!
今回はポーラ・レゴに決定しよう。

どうやら今年ロンドンのテート・ブリテンで、 ポーラ・レゴの展覧会が開催されていたみたい。
そのせいなのか、世界中でポーラ・レゴについての記事が書かれているようだよ。
ROCKHURRAH RECORDSらしい切り口で紹介していこう!(笑)
まずはポーラ・レゴについて調べてみよう。 

1935年 ポルトガルのリスボン生まれ
1945年 カルカベロスのSt Julian’s Schoolに入学
1952年 イギリスのスレイド美術学校に入学
1959年 画家ヴィクター・ウィリング(Victor Willing)と結婚
1975年 イギリスに永住
1989年 ターナー賞候補
2005年 オックスフォード大学から名誉文学博士号を授与される

1935年生まれということは、今年86歳になるんだね!
森美術館で2021年7月に鑑賞した「アナザーエナジー展:挑戦しつづける力」で紹介されていても良かったアーティストかも。
ポーラ・レゴも現役で作品制作を続けているみたいだしね。 
1960年代と思われる、ポーラ・レゴ本人の画像がこちら。 
まるで女優か歌手のような美貌の持ち主じゃない?
こんなに美しいポーラ・レゴ、どんな作品を制作してるんだろうね。

上の本人画像の背景に近い雰囲気の作品は、1966年の「Self-portrait in Red」。
セルフ・ポートレートというのが、中央右辺りの人物を指しているのか。
全体的に抽象的で、一体何をモチーフにしているのか不明だよね。
遠近法も使用せず、視点がどの位置にあるのかも分からない。
本人と思われる人物も帽子で顔が見えず、靴を片方しか履いていないように見えるよ。 
全体的に不安な印象を受けるけれど、色彩の美しさに見惚れてしまう。
理解することを放棄し、ずっと観ていたくなるよ。

60年代の抽象的な作品から、80年代には別人のような作風に変化しているね。
1987年の「The Little Murderess」は、訳すと「小さな殺意」になるのかな。 
少女が紐を使って絞め殺そうとしているシーンだよね。
隣がベッドに見えるので、寝ている人を殺そうとしているのか。
「犬を殺そうとしている」とはっきり書いている解説も見つけたけど、画面の外なので対象は不明。
その様子をカラフルな椅子で羽を休めているペリカンが見つめている。
なんだかお話ができそうだよね。

こちらも1987年の作品で「The Soldier’s Daughter」、訳すと「兵士の娘」かな。
画面右下に小さく兵士の姿があるよね。
左下には祈りを捧げているように見える女性がいる。
白い鳥を手にしているのが、兵士の娘だろうか。
あらぬ方角を見つめ、鳥の毛をむしろうとしているように見える。
鳥の種類によって話の内容が違ってきそうだよね?
どちらにしてもハッピーエンディングにはならないだろうなあ。

2005年の「War」。
これはロンドンのテート所蔵作品とのことで、詳しい解説が載っていたよ。
どうやらポーラ・レゴは、動物を擬人化してストーリーを展開することが多いんだって。
ここで題材となっている戦争はイラク戦争のことらしい。
血だらけになったウサギは、より一層残酷さが増してくる。
絵の中には、何なのか分からない動物が描かれていて、不気味なんだよね。
強烈な印象を残す絵だよ。

ポーラ・レゴは、1700年代に活躍したWilliam Hogarth(ウィリアム・ホガース)という画家がお気に入りで、多大な影響を受けているらしい。
ホガースは版画家として有名らしく、オマージュとしてポーラ・レゴもリトグラフ作品を制作しているようだね。
1994年の作品「The Crow’s House」は、カラスを不吉の象徴として登場させているみたい。
猫や鳥が気絶(?)していて、コミカルさと恐怖が同時に存在している奇妙な作品だよね。

 彫刻作品も手掛ているポーラ・レゴ。
ちょっと不気味な者たちに囲まれて笑ってるけどね。
アート制作期間は70年近くになっているはずなので、相当な数の作品が存在するだろうね。
今年開催されたテート・ブリテンでの個展はどんなだっただろう。
日本でもやってくれたら、絶対観に行くのにな。
森美術館のキュレーターの方、是非お願いします!(笑)