SNAKEPIPE SHOWROOM 物件19 フランク・ロイド・ライト設計の物件編

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【まるで秘密基地!憧れる物件だね】

SNAKEPIPE  WROTE: 

およそ2年も更新していなかった当ブログのカテゴリー「SNAKEPIPE SHOWROOM」。
ジェームズ・タレル好きの友人との会話により、2018年5月に書いた「SNAKEPIPE SHOWROOM 物件13 建築家設計の物件編」を思い出した!
建築家の作品で購入可能な物件を検索すると、フランク・ロイド・ライトの作品が販売されていて驚いてしまう。
世界的に有名な建築家設計の物件に住めるなんて、素敵だよね。(笑)

フランク・ロイド・ライトとは、ル・コルビュジエミース・ファン・デル・ローエヴァルター・グロピウスと共に、「近代建築の四大巨匠」とされる一人なんだよね。
日本にあるフランク・ロイド・ライトの作品で有名なのは、1923年に完成した帝国ホテル「ライト館」になるみたい。
「ライト館」は現在、愛知県の明治村に移築されていて、以前「旅サラダ」か何かの番組で観た記憶があるよ。
そしてフランク・ロイド・ライトが帝国ホテルに使用したのが、大谷石。
2021年7月に出かけた「大谷資料館」の記事にも書いているね。(笑)

それでは早速フランク・ロイド・ライト設計の物件を見ていこう!

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英国マンチェスターにあるカリル・ハウスは、1955年にトゥフィック・カリル博士とその妻ミルドレッドのために設計されたという。
壁を形成する数十個のブロックで構成されたコンクリートの外観と、格子状の窓のセットが特徴で、「ユーソニアン・オートマティック・ホーム」と呼ばれているんだとか(画像1)。
これは建築にかかる経費を抑えるために、ブロックを積み上げるDIYで作られた家だという(画像2)。
カリル夫婦が2人で作ったのかは不明だけど、コンクリートと木材のバランスが絶妙だよね(画像3)!
2つのベッドルームがあり、ほとんどの備品が当時のまま状態良く保存されているという。
お値段は$850,000、日本円で約1億1,600万!
コンクリート好きには「よだれもの」の物件だね。(笑)

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続いてはこちら。
カリフォルニア州ロサンゼルスのエニスハウスだよ(画像1)。
この物件は「ブレードランナー・ハウス」と別名があるらしく、様々な映画やドラマのロケ地としても有名なんだとか。
1924年に建てられた「マヤ・リバイバル建築」の最高傑作だという。
さっきは「ユーソニアン・オートマティック・ホーム」で今回は「マヤ・リバイバル」、知らない単語がたくさん出てくるよね。(笑)
現場で採れた砂利、花崗岩、砂を組み合わせたコンクリートをアルミの型で手作業で鋳造して 約40cmx40cmx9cmのブロックを27000個作り、それを鋼棒と一緒に組み上げているので、テキスタイル・ブロック・ハウスと呼ばれているらしい(画像2)。
マヤというだけあって、テラコッタ・カラーも含めて神殿っぽく見えるよね(画像3)。
3つのベッドルームがあるこちら、お値段$23,000,000、日本円で約31億3,300万!
一体どんな億万長者が購入するんだろうね?(笑)

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アリゾナ州フェニックスにあるのは、フランク・ロイド・ライトの息子デイヴィッドとグラディス夫妻のために建てられた物件だという(画像1)。
1950年から50年以上住み続け、2022年には歴史的建造物として登録されたんだとか。
そんな物件が販売されちゃうってすごいよね!(笑)
フランク・ロイド・ライトが設計した3つのスパイラル・デザインのうちの一つで、コンクリートブロックのディテールと、完全に考え抜かれたインテリア空間が特徴。
ライトが設計した住居の最高傑作と言われる所以とのこと。
丸いデザインが好きなSNAKEPIPEには、たまらないね!(笑)
3つのベッドルームを完備したこちら、$9,990,000、日本円で13億6,100万だって。
敷いてあるジュータンだけでも購入したいよ(画像4)。

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次も大好きなサークル・デザインだよ!
そして場所も同じくアリゾナ州フェニックス。
岩だらけの砂漠に、突如出現した軍事施設のような佇まい(画像1)。
これは1951年にノーマンとエイミーというライクス夫妻の住居として建てられたんだって。
随分と先進的な好みのご夫婦だよね?
物件内部を紹介している映像がこちら!

丸みを帯びた窓と壁、カスタムメイドの家具、三日月形のプールを備えたこの円形の家は、フェニックスを見下ろす山の上にあり、リビングルームからは 180 度の景色を眺めることができるという(画像2)。
素晴らしい景色にうっとりしちゃうよ。
敷地が1.3エーカー(1591坪)で、建物は3,200フィート(約90坪)。
3つのベッドルームを備えた開放感のあるこちらは、$8,900,000、日本円で約12億1,300万!
本気で購入を考えよう。(うそ)

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最後は、イギリスのテレビ番組「サンダーバード」の「国際救助隊」に登場する秘密基地を思わせる物件だよ(画像1)。
ニューヨーク州パットナム郡のマホパック湖に浮かぶプライベート・アイランド(画像2)。
ここに2軒の家が建てられたのは、2000年代初頭のこと。
1951年フランク・ロイド・ライトによって設計された後、実際に建築に関わったのはトーマス・A・ハインツという建築家だという。
そのためこの物件は「正式なライトの作品である」と、フランク・ロイド・ライト財団が認めていないらしい。
財団の主張があっても、素晴らしい物件であることは間違いないよね!(笑)

開放感たっぷりな幾何学的な天窓のある玄関ホール(画像5)。
屋外暖炉のある湖に突き出たパティオ(画像4)。
キッチンのむき出しの岩は、鍋を吊るす場所になっているよ(画像7)。
バスルームまで岩をそのまま使用し、環境に調和するデザインを信条としたライトらしさが出ているんだって(画像6)。
本土からはボートで5分。
敷地にあるヘリポートからヘリコプターに乗車すれば、ニューヨークまで15分というアクセスの良さは魅力的だよね(画像3)。
プライベート・アイランド丸ごとのお値段、$9,950,000、日本円で13億5,500万円!
先に30億超えを書いてしまったので、あまり驚かなくなってしまった。(笑)
この島で「サンダーバード」ごっこして、遊びたいと無邪気なことを考えてしまったSNAKEPIPEだよ!

今回はフランク・ロイド・ライト設計による物件を紹介してみたよ!
どの物件も非常に好みで、見ているだけでワクワクしちゃったね。
フランク・ロイド・ライト以外の建築家の物件も探してみよう。
次回もお楽しみに!

AIのコリーダ

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【初シリーズがやっと登場。藤竜也じゃないよ(古い)】

ROCKHURRAH WROTE:

実に・・・実に久しぶりの登場になるROCKHURRAHだが、書いてる本人も一番最後に書いたのがいつだったか覚えていないほど。

最近のITトレンドとかにはすっかり疎くなってしまったから、いつ頃にそういうサービスやアプリケーションが登場したのかわかってないが、個人的にツボにはまって楽しんでいるのが、いわゆるAI(artificial intelligence)、人工知能によるお絵かきを使って遊ぶことだ。

プロンプトと呼ばれるキーワードのようなものを入力すると全自動でアートっぽく見えるものが出来上がる、というようなシロモノをたまたま知って、ROCKHURRAHはひたすらにテキトウな語句を入力して遊んでいるだけだ。
本来の使い方は不明だが、こういうのを使っていかにリアルな人物やCG美女などを作ったかを競うようなギャラリーもあり、ROCKHURRAHの思うようなアートとは無縁の世界だなと感じる。

しかし使い方次第では魅力的な画像生成AIについて、きっと色々なクリエイティブ業界で賛否両論分かれて大真面目に論争していたりするんだろうな。

音楽の世界でもAIで「誰々風」みたいな楽曲が作れるようなのがあって、前に誰かが作ったニック・ケイヴ風の音楽を本人が完全否定して「問題外」と言ってた、というような記事をどこかで読んだことがあるよ。
うーん、ニック・ケイヴという個人名以外は全て何だったか覚えてないから、「誰かが」とか「どこかで」とかあやふや極まりない引用になってるな、書かなきゃ良かったレベル(笑)。

時間と精魂込めて作品を作ってる人から見たら「こんなの芸術でも何でもないよ」と言われること間違いないだろうけど、手軽にそれっぽく作れるならば、AI技術に賛成する人も多いだろうな。
ウチとしてはNHKドキュメンタリーのようにこういう技術の発展にYESだNOだと意見するつもりもないので、ただこういうので遊んでみましたよん、というだけの記事を書いてみよう。

ROCKHURRAH的な使い方としてはこのプロンプトに、例えば好きな80年代バンドの曲名や歌詞を入力したらどんなものが出来上がるか?という興味があったので試してみた。
本当はまだまだ実験、研究段階なんだけど、ブログネタとしては割と面白いと思ったので今後シリーズ化してみたいと思ってるよ。
シリーズ・タイトルはズバリ「AIのコリーダ」。
最初は「AIと青春の旅立ち」とか「AIの不時着」なども考えたがどうもしっくり来なくてコリーダにしてみた。
大島渚でもクインシー・ジョーンズでもなく、スペイン語の闘牛(コリーダ)に着目したというわけだ。
つまり毎回ひとつの「お題」に沿って、1人のAI画伯×1つのアーティストによる真剣勝負で生成した画像を展示するという構成にしてみたのだ。
そこまで深い考えがあるとは誰も思ってないような安易なタイトルだったな。

さて、記念すべき第一回ということで、個人的に多くの影響を受けた、ROCKHURRAHにとっての原点とも言えるバンドを題材にしてみよう。

ビル・ネルソンズ・レッド・ノイズが1979年に発表した唯一のアルバム「Sound On Sound」が今回のお題だ。

邦題は「触れないで!僕はエレクトリック!」
当時は「何だこりゃ?」とみんなで笑っていたが1曲めのタイトルが「Don’t Touch Me(I’m Electric)」、今にして思えば真っ当で的確な邦題だったと言えるな。
日本盤のキャッチコピーが「21世紀の扉を開ければ、ほらそこはエレクトリック・ゾーン」などとあって、その辺の昭和感覚が懐かしい。
ROCKHURRAH世代が子供の頃に夢見た未来世界と現在はまるで違うからな。

1970年代前半にイギリスで生まれ世界的にも広く流行したのがグラム・ロックというジャンルだ。
誰もが知っているデヴィッド・ボウイやTレックス、ロキシー・ミュージックなどを代表とする、音楽とファッション、ヴィジュアルが合体したムーブメントなんだが、王道を嫌うROCKHURRAHはコックニー・レベル、そしてビーバップ・デラックスなど日本ではそこまで大メジャーではないバンドに傾倒していった。
まだパンクが始まる2年ほど前の話だ。

コックニー・レベルやビーバップ・デラックスについてはウチのブログ記事「ふたりのイエスタデイ」でも特集しているから、そちらを読んでもらえればROCKHURRAHがいかにこの2つのバンドを愛していたかがよくわかるだろう。

ビーバップ・デラックスは1974年に「Axe Victim(美しき生贄)」でデビューしたヨークシャー出身のバンドで、化粧をしていたから最初はグラム・ロックの一派に挙げられていた。
ビル・ネルソンによるポップで美しいギター・サウンドやSFをコンセプトにしたトータルなアルバム作り、後のニュー・ウェイブに多大な影響を与えたバンドとして知られている。

そのビーバップ・デラックスの解散後、ビル・ネルソンはパンクや初期ニュー・ウェイブに触発されてレッド・ノイズを結成した。
メンバーはビーバップ・デラックスから引き継ぎでビル・ネルソンと行動を共にする舎弟アンディ・クラーク(デヴィッド・ボウイの「Ashes To Ashes」や「Fashion」などでシンセサイザーを担当)やビルの実弟イアン・ネルソンなど。
後にビル・ネルソンが展開する自宅スタジオでの宅録レコーディングでも彼をサポートしていたから、気心の知れた内輪で作ったバンドがレッド・ノイズだったというわけか。

レッド・ノイズはアルバム1枚だけ残して解散。
活動中にライブ・レコーディングを含むシングルは発表していたから、このバンドがスタジオ録音と変わらぬクオリティでライブをすることは知っていたが割と最近までレッド・ノイズのライブ映像はないものだと思っていた。
が、久しぶりに検索してみたら3曲もTV番組で演奏していて嬉しかったので今回のお題にしたというわけだ。

シングル「Revolt Into Style」のジャケットでも着ていた軍服や学ランのような制服は、おそらく未来社会の地球防衛軍とか何かの組織の制服、というコンセプトなんだろうな。
髪をばっさり切ってニュー・ウェイブっぽくしたビル・ネルソンの中には、自分こそが今(1979年当時)巷に溢れているニュー・ウェイブ、特にテクノやエレポップ、シンセ・ポップと呼ばれるジャンルの偉大なオリジナルの一人という自負があったに違いない。

今回はこのライブ映像で演奏される3曲を元にAI画伯に描いてもらおう。

やる前は「どうせこんなもの大したの作れないだろう」と思ってたのにいきなり好みの絵柄が出来てしまった。
使ってみたサービスのAIがなかなかに賢いからなんだろうが、これくらいなら「私の作品です」などと言いはる人もいるだろうな、と思えるレベル。
曲のタイトルや歌詞だけでは漠然としすぎてるから、ちょっとだけ秘密の言葉を加えると良い、などとどこかに書いてたからROCKHURRAHもそれに倣ってみたよ。

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ビデオの1曲目「Don’t Touch Me, (I’m Electric) / 僕はエレクトリック」というキーワードで作ってみたのがこれらの作品(?)

これを表現する画家は誰がいいかな?と考えた時に思いついたのがフランシス・ピカビアだったので、今回のAI画伯は全てピカビアもどきという事で展示するよ。

昔、「ロックマガジン」でそういう感じの企画があって、その時も確かビル・ネルソンとピカビアの組み合わせだったのを無意識に模倣してしまったようだと気づいたが、もう何十枚の画像を作った後なので許してもらおう。

フランシス・ピカビアは20世紀前半に活躍した画家で実家は金持ち(大使の息子)、フランスとスペインとキューバの血が入った生まれついてのコスモポリタン、放埒息子として割と自由に生きてきたらしい。
スピード狂で生涯に127台だったか172台だったかの車を買い替え所有していたというから、貧乏で不遇な芸術家とは無縁の趣味的なライフスタイルを満喫してたに違いないよ。
マルセル・デュシャンやマン・レイ、ギョーム・アポリネール、トリスタン・ツァラなどなど、交友関係も豪華。

その作品は印象派から始まりキュービズム、ダダイスム、機械の時代、怪物の時代、透明の時代、抽象の時代などなど、生涯で画風やスタイルを目まぐるしく変えた、捉えどころのない画家としても有名だ。
既成の枠を壊したという点で、そして活躍した時代的にもダダイスムの代表的な画家の一人として挙げられる事が多いが、ROCKHURRAHもこの時期のピカビアが最も素晴らしいと思っているよ。

ROCKHURRAHが作ってみたものはうーむ、本家のピカビアと比べるとカラフル過ぎという気はするが、機械の時代や怪物の時代という雰囲気のもちらほらあるな。
似てるとか似てないとか抜きにして個人的にはなかなか良いんじゃない?という気がする。

「Don’t Touch Me, (I’m Electric)」はレッドノイズの中で最もアグレッシブな楽曲。
ウルトラヴォックスの「Young Savage」や「ROckwrok」、XTCの「Radios In Motion」あたりのパンクから初期ニュー・ウェイブに通じる曲と同じような路線だと思うが、思ったほどにシンセサイザーなどの電子楽器が入ってないのにデジタルなパンクに聴こえるところがビル・ネルソンの面目躍如だな。
RCサクセションも「俺は電気」というタイトルでカヴァーしてたが「触れないで!僕はエレクトリック!」の方がよほど雰囲気あるよね。

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ビデオで2曲目にやっているのがシングルにもなった「Furniture Music / 僕はファニュチャー・ミュージック」だ。
ミュージックに対して一人称の「僕は」とつける邦題が意味不明だが、フランシス・ピカビアと交流のあった音楽家、エリック・サティの「Furniture Music」から発想を得たのは間違いない。カヴァーではない。

家具の音楽とはその名の通り、家具のようにそこに存在してても当たり前な、日常に溶け込む音楽という意味合いの曲で、後のアンビエント・ミュージックの元祖的なものだった。

ピカビアとサティは共にバレエ公演の仕事(舞台美術と音楽)をしていて、ルネ・クレール監督のショート・フィルム「幕間」にも仲良く出演している。

さてぃ、絵の方についてはタイトルにFurniture、Musicとついてるから楽器モチーフの絵柄が多いな。
この10枚でピカビアっぽさはほとんど感じないとも言えるが、これはROCKHURRAHが入力した秘密の言葉が失敗だったかもね。
このように必ずしも思い通りにいかないところが逆に意欲に繋がるけど、発想が貧困でもいい絵は描けてしまうところが怖い技術でもあるな。自分自身のセンスだと勘違いする人も多いだろうからな。

関係ないがROCKHURRAHの人生初のAI体験と言えば同じ世代の人ならばわかってくれよう、誰でも知ってる大ヒットゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズのIVだった。
今にして思えば子供だましのような学習機能だったが、これがAIというものなのか?と戸惑いながらも遊んでいた記憶があるよ。

ピカビア要素を気にしなければ結構好みの絵柄だと思うのを選んでみた。
自分じゃ何年かけても描けそうにないけど1枚を数秒で作ってくれるAI画伯、偉いよ。

ビル・ネルソンの方の「Furniture Music」はギターのソロもなく割と淡々とした曲調のもので、他にもいい曲がいっぱいでROCKHURRAHが青春時代には聴きまくっていた「Sound On Sound」の中では地味な曲。
ただ、シンセサイザーの音が少しでも多いというだけでテクノポップ(シンセ・ポップ)要素が強いという当時の風潮を考えてシングルにしたのかな?

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最後の曲「Stay Young / ステイ・ヤング」。
邦題が「僕はステイ・ヤング」じゃなくて逆に違和感を覚えるのはROCKHURRAHだけか。

スタジオ録音の原曲はパンクでニュー・ウェイブなのに途中で素っ頓狂なハーモニカのソロが入ってて、この辺の遊び心が好きだったんだよ。
ビーバップ・デラックスでもおもちゃの楽器や瓶、缶などで音楽を作ってたしな。
さすがにライブでハーモニカは登場しなかったが、レッドノイズのライブ映像が観られるだけでもファンならば歓喜すること間違いなし。

プロンプトの入力がイマイチだったのか人間男女の絵柄が多いけど、ほんのすこーしだけピカビアっぽさもあるのかな?
え?皆無?
今回の中では一番普通の絵画的な出来となったのが不思議でもある。
まあ贋作画家でもない限り、何々っぽいなどと簡単に言われたくはないし、真似するだけがAIでもないってことか。

本当はピカビアの絵は21世紀に生まれたこんなミクスチャー技術より遥かに斬新だったと言えるが、名前を出して申し訳ないというくらいのお粗末なもんでしたな。
画像をこんなに使ったのも初めて。

そうは言ってもこの可能性は追求したいと思ってるので、毎回似たようなのやってると飽きられてもまた書いてみたいよ。

では、マタオアゲモンソ(鹿児島弁で「また会いましょう」)

ビザール・ツール選手権!50回戦

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【美味しそうな料理の数々。今日は何を作ろうか?】

SNAKEPIPE WROTE:

約1年ぶりの更新になってしまった「ビザール・グッズ選手権」。
今回はキッチン用品を特集してみよう。
いつも通り、米国Amazonで購入できる品を集めてみたよ!

朝食にトーストを食べる人、多いよね。
こんがり焼いたパンに、風味豊かなバターは相性抜群。
忙しい朝にバターが溶けずに苦労することも多いのでは?
そんな方にオススメなのが、このバターナイフ!
THAT Butter Knife」は、人体の熱を利用して固いバターを柔らかくできる設計になっているという。
口コミによれば、ブレードが少し厚めとのことだけど、子供にも扱える商品とのこと。
電気や電池を使用していないので食洗機にも対応しているし、丸洗いもオッケー!
気になるお値段は$29.96、日本円で4,000円ほど。
日本への配送も行っているようだね。
人によって熱伝導に違いがあるってことはないのか、と疑問が残る。
基礎体温が高めの外国人のほうが溶けやすい、とかね?(笑)

さてこのツールは一体何でしょう?
上部が開く仕組みで、下部にはローラーがついてるみたい。
Chef’n GarlicZoom Garlic Chopper」は、その名の通り、にんにくのみじん切り器なんだよね!
上の蓋を開けてにんにくを投入し、ローラーをコロコロと転がすだけ。
何度も転がせば、より細かいみじん切りが完成するスグレモノ!
にんにくは小さいので、みじん切りにするのが少し面倒なんだよね。
こちらもプチ・ストレス解消グッズになるのかも。
お値段は現在15%オフの$14.44、日本円で約1,900円ほど。
これ、本当に欲しいわ!(笑)

料理を作る時に欠かせないのが、包丁を使って食材を切ること。
ついでに自分の爪や手を切ってしまうこと、あるよね〜?
手指を危険から守ってくれるツールがこれ!
Stainless Steel Finger Guards」だ!(笑)
背面に指を差し込むリングが付いているので、ズレることもなく簡単に指先をガードすることができるんだよね。
「猫の手」と言われる、指先を曲げて食材を支える方法が苦手なSNAKEPIPEには最適なツールかもしれないね。
2個セットで$6.31、日本円で850円!
前のにんにくみじん切りと合わせて、これも欲しいわ!(笑)

もっと安全を目指すなら、こちらのツールもオススメね。
包丁の刃を手に当てても「切れてな〜い」!(笑)
NoCry Premium Cut Resistant Gloves」って商品名もすごいよね。
「もう泣かない!」って、かなりインパクトあるよ。(笑)
レザーの4倍の強度で、市販されている中で最高レベルの耐切断性素材を使用している手袋なんだって。
牡蠣の殻を扱ったり、肉や野菜を切る時以外にも、木工や彫刻などにも使用可能という逸品!
サイズ展開も豊富なので、老若男女問わず購入可能というのも良いね。
洗って乾かすだけなので、お手入れも簡単!
お値段は$11.99、約1,600円とのこと。
SNAKEPIPEが知らないだけで、もしかしたらワークマンに類似商品あったりして?
今度見に行ってみよう。(笑)

そんなに機会が多いわけではないけれど、こちらもプチ・ストレス解消グッズね。
卵の黄身と白身を分ける時には、いつも卵の殻を使っているSNAKEPIPE。
専用のツールがあることは知っているけれど、購入には至っていなかった。
Quirky Pluck Yolk Extractor」の動画を観て、欲しくなってしまった。
これがその動画だよ!

面白そうじゃない?(笑)
何の料理を作るわけでもないのに、黄身を吸い取りたくなるよ!
お値段が$5、約700円というのも魅力的だし。
これも欲しくなっちゃたね!

物騒なアイテムが大好きなSNAKEPIPEの目に留まったのが、これ。
Mustard Condiment Dispenser Bottle」は、引き金を引くとケチャップとマスタードが発射される仕組みになっているんだよね。
パーティで大活躍というのも納得。(笑)
付属のボトルを入れ替える必要を考えると、2台購入してケチャップ用、マスタード用にしたほうが良いかも?
引き金の威力が不明なので、強く飛びすぎるかもしれないけど?
現在は品切れなので、再入荷を待ちましょ!

今回はビザール・グッズというよりは、便利グッズが多かったかも?
SNAKEPIPEが欲しいと思う商品を探しちゃった感じだね。(笑)
次回もお楽しみに!

SNAKEPIPE MUSEUM #66 GIULIA GRILLO

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【ジュリア、ちょっと引っ張り過ぎ!(笑)】

SNAKEPIPE WROTE: 

今回のSNAKEPIPE MUSEUMはイタリア人アーティストを紹介しよう。
GIULIA GRILLOという女性なんだけど、読み方はジュリア・グリロで良いのかな?
この名前で検索すると「元イタリア共和国保護大臣」という別人がヒットしちゃうんだけど、スペルは同じなんだよね。
ジュリア・グリロの経歴は詳しく載っていないようで、イタリアでグラフィック・デザインを学んだ後、ロンドン芸術大学で写真を学んだことだけは判明したよ。
早速作品を観ていこう!

ジュリア・グリロはセルフ・ポートレートの作品を発表しているアーティストなんだよね。
トップに載せた画像がアップなので分かりやすいけど、かなりの美貌の持ち主!
シュルレアリスムに影響を受けた、ちょっと不気味な雰囲気が特徴なんだよね。
「The Baking of a Cake」は2019年の作品。
「ケーキを焼くところ」ってタイトルだけど、割った卵の中身が口腔内じゃないの!
表情がうつろで、視線は「あらぬ」方角に向けられているね。

「Emotional Baggage」は2021年の作品で、訳すと「感情的なバッグ」になるのかな。
ここではバッグの装飾になっているジュリア。
いかにもイタリアっぽいポップでカラフルな演出が素敵!(笑)
黄色いレザーの手袋欲しい、などと小物にも目が行くよ。
ジュリア・グリロは「プチ・ドール」という別名を持ち、独自のキャラクターのためメイクや衣装、セットなど全てを自分で担当しているという。
実際にジュリアは小柄らしいよ。(笑)

これは、イタリアを代表する画家であるデ・キリコをモチーフにしている作品だね!
床とタイツを赤茶色にしているのも、キリコ風だし。(笑)
鮮やかなブルーとのコントラストが見事。
「The Reflection of Yourself」は「あなた自身の反映」と訳して良いのかな。
マネキンのように無表情なジュリアの顔が、無味乾燥な現代の世相を表している、なんて陳腐なことは言わないけど。(笑)
シュルレアリスムを写真で表現しているところがポイントだよね!

セルフ・ポートレートで有名なアーティストといえば、シンディ・シャーマン。
SNAKEPIPEが観たジュリア・グリロの作品の中で、シンディ・シャーマンっぽいな、と思ったのがこれ。
「Skin Hunger」ってタイトルなんだけど、自分の肌を削り取ってアイスみたいに重ねなくても!
何があったのか分からないけど、そこまで自分を追い詰めなくても良いのでは?と余計な心配をしてしまったよ。(笑)

「Precarious Affection」では、どぎついメイクを施しているジュリア。
水槽の中に手を入れてるけど?
よく見ると中にいるのはピラニアじゃないの!
しかも血が流れてるっ!
タイトルを訳すと「不安定な愛情」になるのかな。
胸につけているブローチは、心臓をモチーフにしているように見えるけど、真っ黒なんだよね。
レースをあしらったクラシカルなドレスに身を包んだ、病的な美女。
絵になるよね!

セルフ・ポートレートをシュルレアリスムで味付けしてデジタル加工した作品は、ジュリア・グリロの美しさとイマジネーションがうまくミックスされているね。
ポートレートが、ほとんどジュリアの右側からの撮影というところが少し気になったけど。(笑)
ジュリアが今後、どんな展開を見せてくれるのか楽しみだね!
そして作品は70cm×50cmの大きさの場合、$1,850日本円で25万円くらいで手に入るみたい。
いつかSNAKEPIPE MUSEUMに収蔵しよう!