収集狂時代 第15巻 Hermès編

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【エルメスのスカーフを頭にかぶるブリジッド・バルドー】

SNAKEPIPE WROTE:

今回は「収集狂時代」のHermès編を書いてみよう!
2016年10月の「収集狂時代 第6巻 Louis Vuitton編」から始まったハイ・ブランドの特集は、ChanelGucciへと続いていった。
(ここからカタカナ表記)エルメスにも驚くようなデザインはないかな、と探してみる。
エルメスというのが、元々馬具を扱っていたため、由緒正しく格式のあるデザインが多いのではないか、と予想していたSNAKEPIPE。
グレース・ケリーやジェーン・バーキンなど、女優の名前が付いたバッグが有名で、人気が衰えないブランドだからね!
検索を始めるSNAKEPIPEは、予想と違ったデザインに遭遇する。
驚きのため口が半開きになっていた。(大げさ!)

エルメスはバッグと共にスカーフが有名だよね。
SNAKEPIPEが連想するエルメスのスカーフといえば、画像のようなゴールド色が使用されたゴージャスなデザイン。
先に書いたように馬具メーカーだった名残で、馬に関するモチーフも多いイメージだよ。
セレブが愛用することで、更にエレガントさがアップする。
日本でも「いいとこのお嬢さん」や「お金持ちのマダム」が使用している印象があるよ。
SNAKEPIPEには、全く縁がない世界の話だと思っていたのに。

エルメスのスカーフ、と検索して出てきたのがこれ! 
まるでゴジラが東京を襲っているようじゃない?
じっくり見るとヒョウかチーターのような大型動物もいるし。
右端にはシロクマかパンダ?
これって本当にエルメスなの?(笑)
更に検索すると、これは正真正銘エルメスの商品で、「Animapolis」という名前だという。
こんなに遊び要素が入ったスカーフを販売してるんだ!
ちなみにデザインを手がけたのはJan Bajtlikというワルシャワ生まれのグラフィック・デザイナーとのこと。 
こんなにポップなデザインを採用しているなんて、エルメスのイメージがガラリと変わったよ! 

他にも面白いデザインはないか、と期待に胸を膨らませるSNAKEPIPE。
いや、大してバスト、膨らんでませんけど!(笑)
次に発見したのがこちら。
日本の鎧兜じゃないの! 
飾り紐や家紋があしらわれ、純和風なのにエルメス製品とは驚いちゃうね。
デザインしたのは、Aline Honoré。(読めん!)
ダラスにいるアート・コレクターであるAnn & Gabriel Barbier-Mueller夫妻のコレクションがもとになっているというから、想像して描かれたものじゃないんだね。
このスカーフも、海外セレブが使用すると、異国情緒あふれてオシャレなんだろうなあ。(笑)

鎧兜を見た後には、これも和風に見えてしまったSNAKEPIPE。
なんだかまるで伊藤若冲が描いたみたいじゃない?
7羽のオウムが俯瞰図となっているんだけど、色合いのためか日本画に見えるよ。
SNAKEPIPEは勝手に「エルメスのスカーフはシンメトリー」と思っていたけれど、違うデザインも多いんだね。
ちなみにこのオウム・スカーフは1980年代の物とのこと。
お値段は$425、日本円で約4万5,000円。
実際に使用するのも良いけど、額に入れて飾るのも素敵かもね?

これもエルメス?
まるで曼荼羅だよね!
色合いが華やかなので黒づくめの服装でも、このスカーフ1点で印象が変わりそうだよ。
これはMusée des Arts Décoratifs(パリ装飾芸術美術館)と共同で制作されたという。
中国の明王朝と清王朝の七宝焼のデザインからインスパイアされているらしい。
ヨーロッパ諸国ではシノワズリーと呼ばれる美術様式まで生まれたほど、中国美術に関心が高まっていたため、コレクターが集めた美術品が大量に美術館に寄贈されているという説明があったよ。
前述した鎧兜もコレクションされていたというので、海外の方から見るとアジア系の美術というのは魅力的だったんだろうね。
ちなみにこの曼荼羅スカーフは$350、日本円で約3万7,000円だよ!

異国情緒というところでは、このスカーフも同じ趣向かも。
これはエジプト・モチーフなんだよね!
古代エジプトで、聖なる虫としていたスカラベをデザインに取り入れている。
左を向いた鷲は、エジプトを象徴するシンボルとのこと。
鷲はエジプトの国旗にも描かれているんだよね。
首に巻いてしまうと、昆虫が描かれていることが分からないかもしれない。
このスカーフは1970年、Caty Lathamによってデザインされ、1999年に再発売されたというから、人気の商品なんだね。
お値段は中古品で$320、日本円で約3万4,000円だって。
エルメス・ファンなら1枚は持ちたいスカーフかも。(笑)

さて、SNAKEPIPEだったらどんなスカーフにしようか?
レアだったりヴィンテージ物も素敵だけど、現在販売している中から選んでみることにしよう。
大胆な構図で目に留まったのは、3匹のキリンが描かれた物。
「The Three Graces scarf(三美神)」と名付けられているという。
ロンドンのイラストレーター、Alice Shirleyによるデザインだって。
キリン以外にもエルメスのスカーフに採用されているデザインがあって、どれも素晴らしいんだよね!
すべて動物をモチーフにしているんだけど、目移りしてしまうほどだよ。(笑)
気になるお値段は90cmサイズで$420、日本円で約4万5,000円。
140cmサイズでは11万8,000円。
本気で購入を考えてしまうね!

最後はこちら!
まるで構成主義かバウハウスか、という雰囲気のデザインだよね!
この色合も1920年代を彷彿させ、その時代に憧れを持つSNAKEPIPEにとっては垂涎モノ。
エルメスの頭文字である「H」 をモチーフにしたシンプルさに潔さを感じるよ。
特にデザイナーの記載はないので、エルメスでは伝統的に使用しているのかな。
カシミア70%シルク30%とのこと。
サイズが大きめの140㎝なので、「くるまる」こともできそうだよ。
お値段は$950、日本円で約10万2,000円ほど。
どれにしようか迷ってしまうね。(笑)

今回はエルメスのスカーフを特集してみたよ!
SNAKEPIPEには全く縁がない世界だと思い込んでいたけれど、欲しくなってしまうデザインがたくさんあったね。
エルメス・ファンの皆様からみたら「何をいまさら」と思われるだろうけど。(笑)
手が出せない金額ではなかったのも意外だった。
いつか手に入れたいな、と思ったSNAKEPIPEだよ! 

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