SNAKEPIPE MUSEUM #27 Beth Robinson

【不気味でかわいい!Hanging Day of the Deadちゃんは$100だよ!】

SNAKEPIPE WROTE:

前回のSNAKEPIPE MUSEUMでも取り上げたのが、人形作家による人形だったよね。
あの時に検索していて、他にも気になった人形作家がたくさんいたことについては記事にも書いていたっけ。

天真爛漫で愛くるしい人形よりも
病んだ印象を持つ人形に惹かれてしまう

これは好みの問題なので、人形は愛くるしくてカワイイのが一番!と考える人には理解してもらえないかもしれない。
それでもSNAKEPIPEと似た嗜好を持つ人が世界には存在してるみたいなんだよね!
今日ご紹介するアーティストも独自の世界観を人形で表現している作家なのよ。

Beth Robinsonについての情報はそれほど多くない。
HPに載っているポートレートでは、パープルの髪に革のライダースジャケットを着ていて、かなりパンクっぽい印象の美人さん!
墓場で自作の人形達と一緒にニッコリ笑っているのは、さすがにホラー好きだよね!
Bethはアメリカ合衆国バーモント州のバーリントンにアトリエを構えていて、月に一度は見学ができるらしい。
ドイツ、ロシア、ノルウエーなどのギャラリーで個展を開いていると書いてあった。
人形作りは独学で始め、ポリマー粘土の使用が独特の世界を表現することに成功した素材だったとのこと。

ポリマー・クレイ(粘土)はドイツ発祥の、アメリカやヨーロッパでは人気の素材で樹脂で作られたクラフト用粘土らしい。
常温では硬化せず、オーブンで130℃、30分加熱することで完全硬化し、加熱後はプラスチック素材になるため軽くて強くて耐水性のある作品を作ることができると説明されている。
色や種類も豊富で、人形だけじゃなくて色々な物が作れる粘土なんだね。
調べてたら俄然興味が湧いてきたよ!(笑)
実は昔から図画工作では図画が得意で工作が苦手だったSNAKEPIPEだけど、制作してみたい欲求はいつでも持ってるからね!
ROCKHURRAHを誘って遊んでみようかな。(笑)

それではBethの作品を紹介していこうか。
「It Came From The Trees」と名付けられている人形は、S.Vogelsangという写真家とのコラボレーションにより写真作品として個展で展示されていたようだ。
人形のアップじゃないから判り辛いけれど、実は右目がえぐられてるんだよね。
ひー!こんな人形、見たことないよ!
スキンヘッドで、ピエロみたいな服装なのに、ゾンビを思わせるよね。
Beth Robinsonはまるでホラー映画に出てくるようなキャラクターをモチーフに人形を作っているから、不気味な人形ばかりなのも納得!
だからこそ上の写真のような舞台設定に映えるんだよね。
「It Came From The Trees」は$200、日本円で約20,000円だね。
自分で舞台を作って、人形を配置するのも面白いかもしれないね?

「Hanging Dolls – The Accident」はその名の通り、吊り下げタイプの人形で、頭の後に金具が付いているとのこと。
手足が棒みたいに、かなりぞんざいに作られているのに対して、頭部は力が入っていてインパクトあるよね。

どこを見てるんだろう?
どうして鼻血を流しているんだろう?
何故無表情なんだろう、といくつもの「?」が頭をよぎってしまうけれど、ホラー映画の登場人物だと思えば不思議ではないよね。

同じ服装の同じ顔、ということで思い出すのはダイアン・アーバスの代表作である双子のポートレートかな。
スタンリー・キューブリック監督もインスパイアされて、「シャイニング」に使用されたイメージとしても有名だよね。
この雰囲気に「Hanging Dolls – The Accident」は近いように感じる。

2体で、なのか1体だけなのかお値段が判別できなかったんだけど、$75というから日本円で約7,600円。
身長約30cmほどの彼女達が部屋にいたら、印象がガラリと変わること間違いなしだよね。
たくさん並べてホラー・ルームにするのも楽しそう。(?)

最後はこちらの作品。
おおっ!これはまさにスプラッター・ホラー!
昔観た「デリカテッセン」とか「八仙飯店之人肉饅頭」、そしてもちろん「悪魔のいけにえ」、小説では江戸川乱歩の作品などを頭に浮かべてしまう。
この作品のタイトルはそのまんま「The Butcher」(肉屋」だからね。
落とされている首が笑顔なのに対して、肉屋の主人の形相ったら!
その対比が余計に怖さ倍増だよね。

いつの時代にもホラー映画というのは製作されている。
それは需要があるということで、きっと大好きな人がいる証なんだろうね?
SNAKEPIPEは全く観なかったけれど、ROCKHURRAHが大のホラー映画好きだったため、勧められて観るようになった。
鑑賞していくうちに怖いだろう、気持ち悪いはずだという固定観念に縛られ食わず嫌いだったことが解り、それからはジャンルに関係なく様々な映画を観るようになった。

ある凶悪犯人が好んでいたのがホラー映画だった、という報道が流れ「教育に悪影響を及ぼす」理由からR指定が強化されているので、あまり大きな声では言えないけれど、映画を観た人誰もが凶悪犯になるわけじゃないのにな、とも言いたい。
ま、どちらにしてもどんなレベルのR指定にも引っかからない年齢だから関係ないけど!(笑)

「The Butcher」のお値段は$200、日本円で約20,000円だね。
この背景込ではないと思うので、この世界観に仕上げたい時には自作するしかないね!

今回のホラーな人形達を作っているBeth Robinsonのアトリエはどんな様子なんだろうね?
月一回のアトリエ訪問、いつか行ってみたいな。
仲良くなれたらBethの自宅に招待して欲しい。
ゴシックでホラーな、Bethの世界を観てみたいな!(笑)

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