思い出のサマリー・ビート 2023

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【ROCKHURRAH RECORDSが目指したインテリア集(うそ!)】

SNAKEPIPE WROTE:

今日は2023年の最後、大晦日だよ!
いつの間にかクリスマスも終わり、正月休みに突入している。
先週のブログ「アニッシュ・カプーア展」を鑑賞した時は、コートが要らないほどの強い日差しを感じていたのにね?

今回は「思い出のサマリー・ビート」と題して、一年を振り返ってみよう。
その年の総括として「ベスト・オブ〜」のように書いていたこともあったけれど、アズテック・カメラの「思い出のサニー・ビート」をもじって2018年から始めた企画なんだよね。(笑)

2年連続で身内の不幸に見舞われたROCKHURRAH RECORDSは、毎年恒例になっている年賀状の制作ができなかった。
それ以前には、元旦に年初のご挨拶をアップしていたけれど、叶わなかったわけ。
そのため2023年最初の記事は「TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇」だったよ。
記事の中でSNAKEPIPEは3つの抱負を述べている。

2023年の抱負1:人の話を真剣に聞くこと
2023年の抱負2:岡本太郎語録のような心に突き刺さる言葉や作品を多く知ること
2023年の抱負3:日々を大事に、楽しく笑って過ごすこと

抱負1にある「人の話」とは、主にROCKHURRAHの話、ということになるよ。
つい聞き逃してしまうことがあるので、態度を改めようと文字にしたわけ。
今年は生返事していないと思うけど、ROCKHURRAHに確認しようか?(笑)

抱負2にあるような「突き刺さる作品」に出会いたくて毎回展覧会に足を運んでいるSNAKEPIPE。
事務所移転で忙しいと言いながらも、いくつかの展覧会に出かけていたよ。

2月 ポスターでみる映画史 Part 4 恐怖映画の世界
交歓するモダン 機能と装飾のポリフォニー
3月 合田佐和子展 帰る途もつもりもない
佐伯祐三 自画像としての風景
4月 エドワード・ゴーリーを巡る旅
5月 超複製時代の芸術:NFTはアートの何を変えるのか?
ヴォルフガング・ティルマンス Moments of Life
6月 横尾忠則 銀座番外地 Tadanori Yokoo My Black Holes
ポール・ジャクレー フランス人が挑んだ新版画
7月 ワールド・クラスルーム
8月 蔡國強 宇宙遊 ―〈原初火球〉から始まる
9月 テート美術館展
12月 ケリス・ウィン・エヴァンス L>espace)(…
アニッシュ・カプーア_奪われた自由への眼差し_監視社会の未来

 

ROCKHURRAHに今年の一番を聞いてみると「蔡國強展」だという。
SNAKEPIPEも全く同意見です!(笑)
夏の強い日差しを避けて、夜に六本木に向かったっけ。
蔡國強といえば「火薬ドローイング」だけど、絵画作品の展示もあったんだよね。
過去の作品から2023年の最新作までたくさんの素晴らしい作品を鑑賞することができた2023年のベストにふさわしい展覧会だったよ!

SNAKEPIPEは、フランス人であるポール・ジャクレーの浮世絵にも感銘を受けたよ。
日本の浮世絵をベースにしているけれど、色使いやモチーフ、構図に独自の美学を感じたからね。
特に色彩の美しさには「ため息」が出るほどだった。
100回以上、色を塗り重ねて完成させる執念にも驚いた!
今まで知らなかったアーティストを知ることができて嬉しかったよ。
どちらも先に書いた「抱負2」の「心に突き刺さる作品」に出会えた展覧会だったね!

2023年は、ROCKHURRAH RECORDSにとっては「事務所移転に関して動いた年」というのが一番だったよ。
3月頃から移転先の片付け作業に追われ、ROCKHURRAHは6月と7月の2ヶ月間、移転準備に専念することになった。
DIYで壁紙を貼ったり、ペンキを塗ったりして、まるで職人みたいだったよ。
顔にペンキをつけたまま電車で移動したこともあったっけ。(笑)

前回の事務所移転は2018年で、移転前1週間は平均睡眠時間2時間を切るほどのハードさだったことを思い出す。
今回はその時の教訓を生かして、早い時期から作業を進めていたんだよね!
無事に移転が完了してホッとしているよ。(笑)

2023年のもうひとつの話題は、5月に「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」が発売されたこと!
前作である「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」が発売されたのは2017年だけれど、その時点では購入せず、ゲームを始めたのは2021年になってから。
2022年の総括記事「思い出のサマリー・ビート 2022」の最後に「2021年から始めた『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』を終わらせたくなくて、未だにプレイしているROCKHURRAH」と書いてあるね。
実は、前作を完結させる前に「ちょっと見てみよう」と新作に手を出してしまう。
そのため現在プレイしているのは「ティアキン」で、「ブレワイ」はそのまま放置されているんだよね!
一体ROCKHURRAHはどうするつもりなんだろうね?(笑)
それにしても「ブレワイ」では大好きだったコログが、「ティアキン」ではちょっと鬱陶しい存在になっているのが残念でならないよ!

正月休みになっても、ROCKHURRAHとSNAKEPIPEのDIYは続いている。
来年には満足がいく仕上がりになる予定だよ。
苦労しているだけ愛着も湧いてくるね!

来年はもっと展覧会行ったり、近場を散策したいと考えている。
抱負3の「日々を大事に、楽しく笑って過ごすこと」を実践しないとね。(笑)

一年間ありがとうございました。
また来年もよろしくお願いします。
どうぞ良いお年を!

アニッシュ・カプーア_奪われた自由への眼差し_監視社会の未来 鑑賞

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【ジャイルギャラリーの入り口を撮影】

SNAKEPIPE WROTE:

先週のブログ、「ケリス・ウィン・エヴァンス 『L>espace)(…』」の記事の続きを書いていこう。
展覧会を「はしご」した話だよ。
表参道で必ず立ち寄る場所といえばジャイルギャラリー!
2024年1月まで開催されているのが「アニッシュ・カプーア_奪われた自由への眼差し_監視社会の未来」なんだよね。
今回キュレーションしているのは、「デヴィッド・リンチ大好き」な飯田高誉さん!
飯田さんが企画した展覧会は難しいことが多いんだけど、リンチアンとして共通しているので、なるべく足を運びたいと思っているSNAKEPIPEだよ。
今回はアニッシュ・カプーアなので、ワクワクしながらROCKHURRAHと一緒に会場へ。

アニッシュ・カプーアについては2008年6月の「ターナー賞の歩み展」や2022年5月の「Anish Kapoor: Selected works」などで記事にしているよね!
大好きなアーティストだよ!

撮影についての許可を確認し、会場内へ。
入った瞬間、目に飛び込んできた風景がこれ。
「ぎゃっ」
叫んでしまいそうになるインパクトの強さ!
紙にガッシュで描かれた絵画作品と共に、赤黒い物体がそこかしこに点在している。
壁にも絵の具が飛び散っていて、まるで殺人事件現場に立っているかのよう。
ちなみにガッシュというのは、不透明水彩という絵の具のこと。
重ね塗りに適した水彩絵の具だという。
ペンキに近い感じになるのかもしれないね。

ウィーンでの展覧会で、カプーアは「大砲アート」とでも名付けたくなるパフォーマンスを見せている。
今回の「赤黒い物体」は似た雰囲気じゃない?
体を張ったアートは、まるで白髪一雄か!って思っちゃうね。(笑)

この展覧会に似合う音楽は何か、ROCKHURRAHと打ち合わせる。
BGMに選んだのがこちら!

Throbbing Gristleの「Beachy Head」だよ!
曲名の「Beachy Head」とは、イングランド・イーストボーン近くにある岬だという。
観光地としても有名らしいけれど、自殺の名所としても知られているんだとか。
不穏な雰囲気が、今回のカプーアの展覧会に似合っているように思うよ。
音を聴きながら、続きを観ていこう!

次の会場にも謎の物体が中央にドーンと置かれている。
壁の角にも、天井に迫るほどの高さにまで伸び上がるように成長している姿を確認。
そう、まるで生命体みたいなんだよね。
溶岩や肉塊にも見えるけど、今回は「謎の生命体」ということにしておこうかな。(笑)
「謎の生命体」が増殖していき、会場全体を覆ってしまいそうに感じたよ。

絵画作品はすべて「Untitled」となっていて、2022年制作とのこと。
アニッシュ・カプーアは現在69歳なので、68歳で描いた作品なんだね。
強烈な色彩と大胆な筆使いに、パワーがみなぎっている。
横尾忠則が86歳で100点以上の新作を短期間で描いていることにも驚いたけれど、今回のカプーアも圧巻!
力強さに満ちた作品を観て、SNAKEPIPEの体温が高くなってきたみたい。
エネルギーを注入され、血流が速くなったような感じかな?(笑)

展覧会のタイトルである「奪われた自由への眼差し_監視社会の未来」に関して、キュレーターの飯田さんがサイトに解説を載せている。
カプーアの作品を鑑賞することで、自身の情動に気付くという。
先に「体温が上がり、血流が速くなったようだ」と感じたSNAKEPIPE。
まさにこの状態だったのかも?(笑)
「赤は神秘的な色」と語るカプーアは、意識的に赤色を使用した作品を制作していたので、鑑賞しているうちに闘牛の牛みたいに興奮状態に陥ったのかもしれないなあ。

展覧会用に動画が配信されていたよ。
とてもカッコ良い!

今まで鑑賞したことがあるカプーアの作品は、鏡や金属を使用した立体作品だけだったので、絵画作品は初めてだったかも。
エネルギッシュな作品群を鑑賞できて、とても嬉しかった!
こんな素晴らしい企画を無料で体験させてもらって、本当にありがたいね。
飯田さんの次のキュレーションにも期待だよ!

ケリス・ウィン・エヴァンス 「L>espace)(…」鑑賞

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【エスパス ルイ・ヴィトン東京エレベーター前の看板を撮影】

SNAKEPIPE WROTE:

エスパス ルイ・ヴィトン東京で開催されるケリス・ウィン・エヴァンスの展覧会「L>espace)(…」を知ったのは、数ヶ月前のことだった。
たまたまポスターを目にして気になっていたんだよね!
ケリス・ウィン・エヴァンスの名前は初めて聞くよ。
一体どんなアーティストなんだろうね?

1958年 ウェールズ生まれ
1980年 英国ロンドンのセント・マーチンズ・スクール・オブ・アートで美術学士を取得
1984年 ロイヤル・カレッジ・オブ・アートのフィルム & テレビジョン専攻で修士号を取得
1986年まで 映画監督デレク・ジャーマンの助手を務める
1988年 短編映画「ディグリーズ・オブ・ブラインドネス」を発表
90年代初頭 彫刻またはインスタレーションに分類されるさまざまなメディアを用いた作品に移行

エヴァンスの作品はニューヨーク近代美術館やテートモダン、ポンピドゥー・センターなどに所蔵されているという。
ネオンなどの光や音、ビデオを使用したスタイルなんだとか。
そして経歴の中で注目したいのが、デレク・ジャーマンの助手だったところ!
デレク・ジャーマンといえば、やっぱり「ジュビリー」かな。
トレイラーはこちら。

この映画については2018年3月に「映画の殿 第28号 パンクロッカー、スクリーンに現る」としてROCKHURRAHが記事にしてくれているので、そちらを参照してね!
独特の感性を持った映画監督の助手をしていたと聞くと、エヴァンスに興味が湧いてくる。
エスパス ルイ・ヴィトンの訪問予約をして表参道に向かったのである。

12月なのに夏日に迫る気温の高い日で、薄手のコートを脱いでしまうほど。
ピカピカの日差しに、日傘を用意すれば良かったと後悔したSNAKEPIPEだよ。
あと10日でクリスマスなのにね!(笑)

いつ行ってもルイ・ヴィトンの入り口では尻込みしてしまうSNAKEPIPE。
ROCKHURRAHも同じだったようだよ。
傘を傘袋に入れてくれたこともあったっけ。(笑)
買い物客ではなく、作品鑑賞のためだけに訪れているのにもかかわらず、ドアマン(?)が丁重にエレベーターまで案内してくれる。

7Fの会場に到着。
予約していたことを告げると、係の女性がにこやかに対応してくれる。
作品の撮影がオッケーなこと、作品の説明が載っているサイトの案内など、とても丁寧だよ。
ガランと広い会場に目をやると、最初に飛び込んでくるのは日差し!
エスパス ルイ・ヴィトンはガラス張りなので、まるで温室のような暖かさ、いや暑さ!(笑)

着ていたコートを脱ぎ、作品に近づいてみる。
「A=F=L=O=A=T」というタイトルの作品は、20本のガラス製フルートで作成され、音が鳴っていた。
大昔のSF映画に出てくる宇宙から来た生物みたいで、とても好き。
パリのフォンダンシオン ルイ・ヴィトンのために作られた作品なんだって。
ルイ・ヴィトンの説明に「この作品は少し変わった不気味な存在感を放っています」と書かれているよ。
その不気味さが良いんだね!(笑)

途中でROCKHURRAHも気付いたようだけど、今回の展覧会は夜になってから鑑賞すべきだったんだろうね。
明るい日差しの中でキレイに見えたのは松の作品「Still life(In course of arrangement…)Ⅱ」だね。
ゆっくりと回転する松には、何もトキメキはなかったのが正直なところ。
テキストがネオンで光る仕掛けになっている作品も、ほとんど空と一体になっていたもんね。
観ただけでは趣旨が伝わらないので、エヴァンスについて説明しているエスパス ルイ・ヴィトンの説明を引用させていただろう。

エヴァンスが作り上げるのは、意味の迷宮です。
空間に形となって現れる引用や原典のあるテキストは、しばしば不可解な難問の様相を呈します。
ポスト象徴主義や前衛の文学に垣間見られる遊びの要素や難解な側面が、インスピレーションの大きな源となっているのは明らかでしょう。(中略)
コンピュータに接続されている光が、その画面に流れていくウィリアム・ブレイクの詩や、フェミニスト理論家のジュディス・バトラー、神学者のミシェル・ド・セルトー、あるいはマルキ・ド・サドからの引用文をモールス信号の点滅で伝えるのです。
光を用いて不明瞭なステートメントを伝えるという手法に象徴されるような矛盾を顕在化させるのがこの作家の特徴です。
彼の見方では、詩は「実験のエキゾチシズム」と呼ばれるものから生まれ、その多義性の重なりの中で、事実とフィクション、現実とその分身、打ち立てられた確信と矛盾した感情などの間にある曖昧な領域を探求することができるのです。

「意味の迷宮」やら「矛盾を顕在化」「曖昧な領域を探求」といった文言が並んでいるので、かなり難解で複雑な作品なんだね。
アーティストの意図を理解してから鑑賞したら、もっと面白かったのかもしれない。

夜になると、こんな感じに見えるらしい。(笑)
この空間を目に前にしたら「うわっ」と声が出たかもしれない。
説明がなくても驚きや喜びを感じたかも。
光やネオンの作品を鑑賞する時には時刻を考えないといけないね。
そのためには事前に予習する必要ありだわ。
エスパス ルイ・ヴィトンは大失敗してしまったけれど、この後もう一つの展覧会を「はしご」したんだよね。
さて、ROCKHURRAHとSNAKEPIPEは何を観てきたのか?
次回をお楽しみに!(笑)

映画の殿 第61号 韓国ドラマ編 part16

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【文中で紹介できなかった個性的なバイプレーヤーがいっぱい!】

SNAKEPIPE WROTE:

毎晩何かしらのドラマを鑑賞しているROCKHURRAH RECORDS。
一日の疲れを癒やす時間になってるんだよね!
今回は4本の韓国ドラマについて書いていこう。

最初は「悪霊狩猟団: カウンターズ シーズン2(原題:경이로운 소문2 2023年)から。
2021年11月の当ブログ「映画の殿 第48号 Netflixドラマ編 part4」で「悪霊狩猟団: カウンターズ」の感想を書いているSNAKEPIPE。
「シーズン2の制作が決定したらしいので、楽しみに待っていよう!」と綴っているね。
ついにシーズン2の放映が始まり、期待に胸をふくらませる。
いや、全然ボインちゃんじゃないんだけど!(笑)

昼は麺物屋の従業員、夜は悪霊と戦う正義の味方。
特別な力を与えられたカウンターたちは、今日も命がけの戦いに挑む。
この世の平和と、大切な人たちを守るため。(Netflixより)

あらすじもシーズン1とほとんど変わってないね。

カウンターズの面々が変わらぬ姿で登場したのは、とても嬉しかった。
チュさんを演じる大好きな女優ヨム・ヘランがピンクっぽいヘアスタイルに変わっていて、オシャレだったよ。(笑)

シーズン2では「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」でヨンウの上司で良い弁護士役だったカン・ギヨンが悪役で、カウンターズと対決する話に集約されていて面白味に欠けてしまったかな。
カウンターズに新入りで入った男にも魅力がなかったし、ハナの恋愛話もドラマを盛り上げる要素にまではならなかったような?
全体的に「いまいち」で、期待していただけに残念だった。
シーズン2になって失速するドラマが多いのは仕方ないのかなあ。

ダリとカムジャタン~真逆なフタリ~(原題:달리와 감자탕 2021年)」で主役を演じているのは、ドラマ「セレブリティ」でソ・アリを演じたパク・ギュヨン。
特に好みというわけではないけれど、たまたま続いて主演ドラマを鑑賞だよ。
スタイル抜群の女優だよね!

商魂たくましいコスパ男子と芸術を愛する生活力ゼロのヒロイン、
真逆の2人が美術館再興のため力を合わせるハートウォーミングラブコメディ!(KnTVより)

 

美術館が舞台になっているので、実在のアーティストの名前が時々出てきて楽しかった。
それにしても韓国人で本名がダリっているのかな?(笑)
カムジャタン屋を経営するチン・ムハクを演じる俳優キム・ミンジェが、「太陽を抱く月」や「怪物」などで有名なヨ・ジングに見えてしまったのはSNAKEPIPEだけかな。(笑)

あらすじには「ラブコメ」と書いてあるけれど、コメディ要素はそんなに強くなかった。
ライバルが出現する「よくあるタイプの」恋愛ドラマだけれど、利権が絡んだために話が少し複雑だったかも。
美術館の経営って大変なんだ、ということがよく分かったよ!

「キム秘書はいったい、なぜ?」でファンになったファン・ボラが、ムハクの秘書として登場していて嬉しかった。
今回はツィギーみたいなショートカットでボーイッシュな雰囲気だったね。
やっぱりファン・ボラ、好きだわ!(笑)

「ライブ~君こそが生きる理由~(原題:라이브 2018年)」は、「3食ごはん」やドラマ「サウンド・オブ・ハート」でお馴染みのイ・グァンスが主役!
そして脚本は「私たちのブルース」のノ・ヒギョン!
この脚本家のドラマをもっと観たいんだよね。

女性で地方大出身というだけで就職先が決まらないジョンオ。
一方、インターンとして働くものの会社がマルチ商法で倒産してしまったサンス。
そんな二人はひょんなことから警察を目指し、熾烈な競争を経て警察学校を卒業。
明るい未来がやってくると思っていたのも束の間、韓国国内で一番忙しいと言われる「ホンイル交番」に配属される。
期待でいっぱいの二人だったが、想像をはるかに超える過酷な仕事に現実と夢の狭間で悩まされる…。(Prime Videoより)

 

真面目な役のグァンスに違和感があるのは、「サウンド・オブ・ハート」が似合い過ぎていたからだろうね。(笑)
「国内で一番忙しい」とあらすじにあったように、毎日のように事件が起こる。
給料は安いのに、酔っぱらいに殴られたり汚物の処理までしなきゃいけないとは散々だよ。
それでも正義感を持って職務を全うしようとする警察官を描いたドラマなんだよね。

グァンス演じるサンスの母親役にヨム・ヘランが出演していたよ!
良い味出してるね!

かなり残酷な事件が続くので、全体的には重たい空気が漂っていたけれど、SNAKEPIPEは続きが気になり惹きつけられたよ。
展開はもちろんのこと、ドラマを盛り上げていたのは音楽!
気になった2曲を載せておこう。

Family of the Yearの「Carry Me」は、とても良いタイミングで流れる曲だったね。
まるでサイモンとガーファンクルみたいな曲調なので、てっきり70年代のバンドかと思いきや、2009年にロサンゼルスで結成されたバンドとは驚き!

少し哀愁を帯びた時に流れたのがこの曲。
Jon Allenの「In Your Light」だって。
ジョンのスペルがPGAゴルフのジョン・ラームと同じだね。(笑)
ジョン・アレンはイギリスのシンガー・ソング・ライターで、2008年のデビューアルバムに収録された「In Your Light」が注目を集めたとのこと。
韓国ドラマでイギリスやアメリカの曲を教えてもらったね!

最後は「今日もあなたに太陽を ~精神科ナースのダイアリー~(原題:정신병동에도 아침이 와요 2023年)」ね。
精神科医の看護師として働いた経験を持つ漫画家イ・ハラによるウェブトゥーンが原作のドラマとのこと。
「パラサイト」や「私たちのブルース」などで有名なバイプレイヤー、イ・ジョンウンの顔をNetflixの新作コーナーで見かけたのが、ドラマ鑑賞の決め手になったよ。
好きな俳優が出演しているのは嬉しいもんね!
そして「今、私たちの学校は…」のイ・ジェギュが監督しているという。
全力疾走のゾンビが忘れられないドラマだったよね!

内科から精神科に異動してきた心優しい看護師ダウンは、これまでに経験したことのない激務の中、精神病棟で様々な心の痛みを抱える患者たちに出会う。
患者が抱える問題に共に向き合い、苦悩しながらも、周りに支えられながら成長していく。(シネマトゥデイより)

 

ROCKHURRAH RECORDSは未鑑賞だけど「力の強い女 ト・ボンスン(原題:힘쎈여자 도봉순 2017年)」で主役を演じたパク・ボヨンが精神科の看護師ダウンなんだよね。
「力の強い女」は予告を観る限りコメディのようなので、今回の役どころとは随分違うんじゃないかな?

精神科に異動し、徐々に仕事に慣れていくダウンが、ショッキングな出来事をきっかけに自身も心の病気になってしまうとは!
最初から障害を抱えた人物が登場するドラマは観たことがあるけれど、主人公が病んでいく過程を描いているのは初めてかも。
家族や友人、ベテラン看護師イ・ジョンウン演じるソン・ヒョシンなどの支えで回復していく。
職場に復帰すると、また別の問題が発生し、一難去ってまた一難という状態。
実際には、ダウンのように復帰する人は少ないんじゃないかなと予想する。
SNAKEPIPEだったら、再発を恐れて別の職業を選択するだろうなあ。
色々なことを考えさせられるドラマだったよ!

今回は4本のドラマを特集したよ!
「ライブ」や「今日もあなたに太陽を」は社会派のドラマで、見応えあったね。
ドラマ鑑賞は続いているので、備忘録として書いていくよ。
次回をお楽しみに!