ファッション雑誌なんかいらない!

【SNAKEPIPEがスタイルのお手本にしてきたアーティスト達】

SNAKEPIPE WROTE:

世の中にはファッション雑誌が溢れているけれど、今まで一度もその手の雑誌を買ったことがない。
美容院で待たされる時間に渡されるそれらをパラパラめくった経験はあるけれど、全く意味のない記事の羅列、結局興味がない文章や写真が踊っているだけだ。
痩せる、モテるための情報やマストバイアイテムの記事。
実際にこの手の情報を頭から信じて実行している人がいるのだろうか?
友人関係には一人も見当たらない人種である。
では一体今までSNAKEPIPEが何を参考にしたりお手本にしてファッションを考えてきたか、というと音楽である。
その時々に聴いていた音楽からの影響を受けてファッションを決めていたのだ。
これはROCKHURRAHも同じだったようで。
では、ルーツを求めて過去にタイムスリップしてみよう。(笑)

きちんとした自己表現の意思を持ってファッションを決めたのは、やっぱりニューウェイブの頃だろうか。
それ以前にも上野の中田商店で軍モノを好む少女だったSNAKEPIPEの原型はすでに出来上がっていた、とも言えるけれど。(笑)
ニューウェイブの時代といえば世の中テクノカット、もしくは刈り上げが一般的。
服装も今から見ると笑ってしまうような逆三角形スタイルや、黒ファッション。
当時のイギリス系アーティストは帽子をかぶる人が多く、それを「あみだ」にするのが流行。
前髪は長めで目にかかるようにたらしていた。
当然のようにSNAKEPIPEもそれを模倣。(笑)
刈り上げに長めの前髪。
なんといっても憧れはイギリスだったので、コートに帽子、が基本だった。
ROCKHURRAHもアダム・アントヘアカット100みたいな服装だったらしい。(笑)

続いてパンク時代。
本来はパンクのほうがニューウェイブよりも時代が前だけれど、SNAKEPIPEのパンクへの目覚めがニューウェイブより後になっているので順番が逆になっている。
ロールアップしたジーンズに派手目のソックスを見せるように穿き、足元はラバーソール(ROBOT)が基本スタイルだった。
髪はうなじを刈り上げ頭頂部はツンツン立たせた。
結局ラバーソールや編み上げ靴(Dr.マーチン)という足元とツンツンヘア、破れたジーンズだけがパンク要素だ。(笑)
ROCKHURRAも靴にはかなりこだわりがあったそうで、ゲッタグリップやマーチン、ROBOTなど何足も所持していたとか。
今よりも金持ちだったらしい。(笑)

パンクの次はラップ!
どうして急にラップに目覚めたか、というとRUN DMCである。
RUN DMCの登場はショッキングで、音楽もファッションも急進的だったのだ。
全身をAdidasできめ、そこにゴールドの太いチェーンネックレス、そしてKANGOLのハット。
当時のお洒落人種の代表、藤原ヒロシや高木完なども真似た服装をしていたし、実際にラップグループ「TINY PUNKS」でユニットを組んだりしていた。
時代的な流れに乗り、SNAKEPIPEもAdidasにゴールドチェーン。(笑)
当時の写真を見るとちょっと恥ずかしいぞ!

お次はネオGS。
ファントムギフトに代表されるムーヴメントで、当時はある一部で盛り上がっていた。
これは60年代に流行ったGS(グループサウンズ)の現代版である。
ファントムギフトも初めはオックスのような王子様ファッションに身を包み、タンバリンを手にしていた。(だんだんワイルドに変化していったけど)
観客もやはり当時のファンと同じような古着。
サイケデリックな柄の化繊のワンピースやブラウス、ベルボトムにロンドンブーツなど古臭い服装だった。
SNAKEPIPEもそんな服装だったな。
「60年代からワープしてきたの?!」
なんてよく言われたものだ。(笑)

続いてレゲエ。
まず、基本は全身日焼け。(笑)
冬でも日焼けサロンに通って色黒をキープしていたほどだ。
服着てたら見えないのにねっ!
服装はALBA LOSAやme janeなどのリゾート系ファッション。
ヤシの木柄には目がなかった。(笑)
夏になるとワクワクし、冬にはげんなりしていた時期。
今とは逆だったのね!

続いてテクノ、ラウンジへとマイブームは移っていくのであるが、この頃は特別音楽からの影響は受けていない。
特にテクノ系のイベントに出かけるようなこともなかったので、テクノ好きの人がどんな服装なのかもよく知らない。(笑)
そして数年前から再びパンクに戻ってきたところである。

ROCKHURRAHはここまで異なるジャンルに音楽の趣味がまたがることがなかったようで、パンク、ニューウェイブ、ネオロカ、サイコビリー、スカなどに影響を受けたファッションだったとか。
ニューウェイブ時代にはいろいろな服装に浮気していたみたいだけど、見せてもらったのはペイル・ファウンテンズ気取りとシスターズ・オブ・マーシー気取りの写真。(笑)
ネオロカ時代はヴィンテージ古着にこだわり、かなり本格的な服装だったらしい。
サイコビリー時代に、住んでいた上の部屋がうるさかったのでわざわざ迷彩つなぎを着用、サイコ刈りという「こわもて」の格好で怒鳴り込みに行った経験を持つ。
ROCKHURRAHは家の中でもサングラスなので、かなり怖かったのでは?
そして当然のようにうるさかった上の部屋はそれ以来静かになったらしい。(笑)

服装の歴史について書いていたけれど、これってもしかしたら「恥ずかしい過去」のコーナーみたい?(笑)
今はもう音楽雑誌を読んだり見たりしていないし、お手本にしたいと思うアーティストもいない。
オリジナルで洋服作るのが一番だな、と思ったからね!
BINARY ARMYそろそろ活動再開しないと!(笑)

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