【ジュリア、ちょっと引っ張り過ぎ!(笑)】
SNAKEPIPE WROTE:
今回のSNAKEPIPE MUSEUMはイタリア人アーティストを紹介しよう。
GIULIA GRILLOという女性なんだけど、読み方はジュリア・グリロで良いのかな?
この名前で検索すると「元イタリア共和国保護大臣」という別人がヒットしちゃうんだけど、スペルは同じなんだよね。
ジュリア・グリロの経歴は詳しく載っていないようで、イタリアでグラフィック・デザインを学んだ後、ロンドン芸術大学で写真を学んだことだけは判明したよ。
早速作品を観ていこう!
ジュリア・グリロはセルフ・ポートレートの作品を発表しているアーティストなんだよね。
トップに載せた画像がアップなので分かりやすいけど、かなりの美貌の持ち主!
シュルレアリスムに影響を受けた、ちょっと不気味な雰囲気が特徴なんだよね。
「The Baking of a Cake」は2019年の作品。
「ケーキを焼くところ」ってタイトルだけど、割った卵の中身が口腔内じゃないの!
表情がうつろで、視線は「あらぬ」方角に向けられているね。
「Emotional Baggage」は2021年の作品で、訳すと「感情的なバッグ」になるのかな。
ここではバッグの装飾になっているジュリア。
いかにもイタリアっぽいポップでカラフルな演出が素敵!(笑)
黄色いレザーの手袋欲しい、などと小物にも目が行くよ。
ジュリア・グリロは「プチ・ドール」という別名を持ち、独自のキャラクターのためメイクや衣装、セットなど全てを自分で担当しているという。
実際にジュリアは小柄らしいよ。(笑)
これは、イタリアを代表する画家であるデ・キリコをモチーフにしている作品だね!
床とタイツを赤茶色にしているのも、キリコ風だし。(笑)
鮮やかなブルーとのコントラストが見事。
「The Reflection of Yourself」は「あなた自身の反映」と訳して良いのかな。
マネキンのように無表情なジュリアの顔が、無味乾燥な現代の世相を表している、なんて陳腐なことは言わないけど。(笑)
シュルレアリスムを写真で表現しているところがポイントだよね!
セルフ・ポートレートで有名なアーティストといえば、シンディ・シャーマン。
SNAKEPIPEが観たジュリア・グリロの作品の中で、シンディ・シャーマンっぽいな、と思ったのがこれ。
「Skin Hunger」ってタイトルなんだけど、自分の肌を削り取ってアイスみたいに重ねなくても!
何があったのか分からないけど、そこまで自分を追い詰めなくても良いのでは?と余計な心配をしてしまったよ。(笑)
「Precarious Affection」では、どぎついメイクを施しているジュリア。
水槽の中に手を入れてるけど?
よく見ると中にいるのはピラニアじゃないの!
しかも血が流れてるっ!
タイトルを訳すと「不安定な愛情」になるのかな。
胸につけているブローチは、心臓をモチーフにしているように見えるけど、真っ黒なんだよね。
レースをあしらったクラシカルなドレスに身を包んだ、病的な美女。
絵になるよね!
セルフ・ポートレートをシュルレアリスムで味付けしてデジタル加工した作品は、ジュリア・グリロの美しさとイマジネーションがうまくミックスされているね。
ポートレートが、ほとんどジュリアの右側からの撮影というところが少し気になったけど。(笑)
ジュリアが今後、どんな展開を見せてくれるのか楽しみだね!
そして作品は70cm×50cmの大きさの場合、$1,850日本円で25万円くらいで手に入るみたい。
いつかSNAKEPIPE MUSEUMに収蔵しよう!