映画の殿 第68号 韓国ドラマ編 part22

20241117 top
【毎回出演者を集めてくれるROCKHURRAHに感謝だよ!】

SNAKEPIPE WROTE:

今週は「映画の殿 韓国ドラマ編」を特集しよう。
新旧交えた4本の感想を書いていくよ!
いつもお伝えしているように、ROCKHURRAH RECORDSが鑑賞した順番で書いていて、制作年順ではないのでよろしくね。

誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる(原題:아무도 없는 숲속에서 2024年)」は、主要人物を演じるキム・ユンソク(画像左)が17年ぶりにドラマ出演するということで話題になっていた。
ROCKHURRAH RECORDSでは「最高の愛〜恋はドゥグンドゥグン〜」や「誘拐の日」でおなじみのユン・ゲサン(画像右)が気になっていたよ。
ゲサンが出演しているドラマに外れがないと思ったからね!
タイトルが非常に長い、このドラマのあらすじを書いてみよう。

2000年の夏、地方でモーテルを経営していたク・サンジュン。
2021年の夏、深い山の中でペンションを1人で運営しているチョン・ヨンハ。
異なる時代を生きる2人の男性は、同じ季節に同じような出来事に遭遇する。
平穏だった日々を揺るがす出来事に直面した2人だったが、選んだ行動はまるで正反対だった。
彼らがそれぞれに迎えた結末とは……。
(シネマトゥデイより)

トレイラーはこちら。

最初の頃、キム・ユンソクとユン・ゲサンの関係が分からず、読み取ることに神経を使ってしまった。
あらすじにあるように、2人共、宿泊施設を経営しているんだよね。
モーテルやペンションには、毎回初めてのお客さんが来て、同じ建物で夜を過ごすことになる。
お客さんの中には、犯罪につながる行為をする人もいるから怖いよね。
宿泊施設経営者側の視線が主軸となっていて、興味深かったよ。
Sweet Home -俺と世界の絶望-」や「智異山」で知っているコ・ミンシが、イカレた女を演じていた。
今まで観たことがある役どころとは、全く違っていたよ。
ドラマは、本当に起こりそうな話で現実味があったけれど、後半になるにつれ緊張感が薄まっていたかもしれない。
タイトルが目玉みたいになるフォントが素晴らしかったよ。

秘密の扉(原題:비밀의 문: 의궤 살인 사건)」は、今から10年前の2014年制作のドラマ。
朝鮮王朝の時代を舞台にしたドラマは何本か鑑賞しているので、衣装に馴染みがあるよ。
きらびやかで美しいんだよね!
シグナル」や「ムーブ・トゥ・ヘブン: 私は遺品整理士です」のイ・ジェフンが主役を務める。
あらすじはこちら。

1754年、英祖の息子で摂政を務めるイ・ソンはある日、唯一の親友である画員のシン・フンボクを連れて身分を隠して町に出かける。
そこで貸本業が違法な商売として取り締まられている実態を知り、独断で貸本業を許可すると宣言するが、政治の主導権を握る老論派の重臣たちだけでなく英祖からも反発を買ってしまう。
数日後、フンボクが先代の王景宗が眠る王陵の井戸から死体となって発見される。
だが、彼の死は自殺として早々に処理され、フンボクとその家族は逆賊とされてしまう。
これに疑問を持ったソンは、町で知り合った美しく聡明な貸本屋の娘ソ・ジダムに秘かに協力を仰ぎ、親友の死の真相を探る。
そしてその過程で、ソンはある連判状の存在を知るが、それは父・英祖が隠し通してきたある「秘密の扉」を開くことになるものであった。(Wikipediaより)

続いてトレイラーね。

太陽を抱く月」などで有名な「国民の妹」「時代劇の妖精」と呼ばれているキム・ユジョンが、利発な貸本屋の娘ソ・ジダム役で出演していた。
女流探偵小説家のため、探偵としても活躍するところがとても面白かった。
時が流れ、ソ・ジダムを別の女優が演じることになった頃には、ストーリーもSNAKEPIPEの興味も失速気味。
全24話が非常に長く感じたよ。
父親である王には、結局勝つことができなかった息子であるイ・ソンの表情が、後半はずっと暗いままで見ていて辛くなるほど。
荘献世子(もしくは思悼世子)であるイ・ソンは、ドラマや映画で題材になっている人物なんだね。
歴史を知っていたら、もう少し違った視点で鑑賞できたのかも。
SNAKEPIPEは、王の付き人である内侍府首長の顔芸が気になっていたよ。
必ず顔がアップになるのに、ほとんどセリフがない役どころを見事に演じたソン・ビョンホ、最高。(笑)
ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」で主役だったパク・ウンビンがイ・ソンの妻役で出演していたところも見どころだよ!

ROCKHURRAH RECORDSでは、NetflixとAmazonプライムの動画配信サービスを利用してきた。
どうしても観たいドラマがディズニープラスでのみ配信されていても、鑑賞できないと諦めていた。
今年の9月、ディズニープラスが年額39%オフの新規加入キャンペーンを行っていることをROCKHURRAHから教えてもらい、即決で加入を決める。
これでやっと「ムービング(原題:무빙 2023年)」を観ることができるようになったよ!(笑)
大ファンの俳優リュ・スンリョンが出演している話題作だったので、視聴を熱望していたんだよね。
あらすじから書いてみよう。

1990年代、韓国の国家安全企画部は、超能力者たちによるブラック・オプスチームを設立。
極秘任務の遂行を命じられたこのエリート部隊のメンバーは、超能力を使って国を守り、不可能なことも可能にする日々を過ごしていた。
しかしある日突然、部隊は姿を消し、国中に散り散りになった。
数十年後、歩くよりも先に宙に浮くことができた少年キム・ボンソクと、再生能力により自動車事故で無傷で生き残った少女チャン・ヒスは同じ学校に通うことになる。
やがて彼らは、互いに自らの秘密を打ち明け、世の中には自分たちのような人間がいることを知り、親しくなる。
そんな彼らの日常をよそに、フランクという謎の配達員がソウル市内で能力者たちを殺害し始める。
子供たちが能力者と暴かれる前に、フランクを止めることはできるのだろうか…。
(海外ドラマNAVIより)

トレイラーも載せてみよう。

制作費が約650億ウォン(約70億円)投じられているというのが、予告だけでも分かるよね。
リュ・スンリョンは映画「サイコキネシス -念力-」でも超能力者を演じているけれど、「ムービング」では怖さと笑いがミックスされている魅力的な役を演じていた。
50歳を超えているはずだけど、あれだけのアクション・シーンもこなすとはさすが!
役のために体重を30kg増やしたというイ・ジョンハの根性もすごい。
他のキャラクターも良い味出していて、「ムービング」が数々の賞を獲得しているのは納得。
親と子、どちらのストーリーも面白くて、20話をあっという間に鑑賞し終えてしまった。
シーズン2の予定があるのか不明だけど、あのまま終わるには惜しい気がするよ。
ただ「イカゲーム」や「地獄が呼んでいる」のように、数年後にシーズン2になったら内容忘れてしまいそう。
高校も卒業してるだろうね。(笑)

最後もディズニープラスで配信されている「暴君(原題:폭군)2024年」だよ!
料理が上手なチャおばさんこと、チャ・スンウォンが出演しているところに注目したROCKHURRAH RECORDS。
前回の「映画の殿」では「シティホール」について書いているので、チャ・スンウォン出演のドラマはよく観ているんだよね。
「暴君」は全4回という非常に短い話数だったけれど、壮大なスケールの内容だったよ。
ディズニープラスは健全な笑顔になる作品を配信しているものだとばかり勘違いしていたSNAKEPIPEは、完全に裏切られたね。(笑)
どんなストーリーなのか、あらすじを書いてみよう。

自国が外国勢力によって抑圧されるのを何年も見てきた。
韓国政府で働く不正な科学者たちが、自国を世界の強国と同じ土俵に立たせるためウイルスの開発に乗り出した。
「暴君」プログラムと呼ばれるこのウイルスは、人間の能力を飛躍的に向上させる可能性を秘めているという。
しかしプロジェクトが秘密裏に進められたことに激怒したアメリカは、すべてのサンプルの引き渡しとプロジェクトの即時停止を要求する。
「暴君」プログラムを守るため、韓国政府はこの要求に対し非合法作戦で対抗する。
(ディズニープラスより)

トレイラーを観てみよう。

全体的に画面が暗いシーンが多い。
実際には26歳らしいけれど、あどけなさを残した女優が殺人マシーンのような的確さで大の男に立ち向かう。
映画「キル・ビル」のアニメ・シーンや「楽園の夜」を彷彿させるよ。
チャ・スンウォンの役どころは、笑顔で残酷なことを行う怖い人で、とても似合っていた。
アクション・シーンも良かったよ!
今までにないキャラクターを演じていたので、4回限りの話数ではもったいない感じがする。
開発されたウイルス「暴君」についても、はっきり語られていないので、シーズン2もあるのかな?

4本のドラマについて感想をまとめてみたよ。
これからはディズニープラスの配信も選択肢にあるので、鑑賞できる範囲が広がったよ。
楽しみが増えて嬉しい!(笑)

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