【ロビンとゾロ、と聞いたらパッと思いつくのはやっぱりワンピースだよね!】
SNAKEPIPE WROTE:
前から名前だけは知っていたライブハウス「亀戸ハードコア」。
初めからハードコアと謳ってるんだから、絶対パンク寄りに違いない。
しかし何故、亀戸?と気になっていたのである。
そして今回その亀戸ハードコアでROBINが演るとの情報を得て行ってきた。
前回のブログ「043CALLING!」にも書いたけれど、ROBINのHIROSHIご本人に「行きますね!」と約束してしまったライブである。
今回は「ZORRO 1st ALBUM RELEASE PARTY」という企画で、大阪のZORROというバンドがメインの模様。
下調べしてみたらパンク、サイコビリー系のミクスチャバンドのようで、雰囲気はROBINに近いのかな。
亀戸ハードコアの様子も含めてとても楽しみだ。
亀戸駅を降りるとすぐに「ドン・キホーテ」のビルが見える。
その向かいのビル3Fが亀戸ハードコア。
駅から徒歩5分もかからない素晴らしい立地!
ちょっと着いたのが早かったようで、開場までの時間を待つことに。
ROCKHURRAHとSNAKEPIPEはほとんどのライブに開場時間前に着き待つことが多いのだが、待たせるのが当たり前と言わんばかりの関係者が多いように感じる。
ところが亀戸ハードコアは開場時間を少し過ぎたところで
「お待たせして申し訳ありません」
とスタッフが声をかけてきた。
今まで一度もなかった経験!
時間を過ぎているんだから本来ならば当たり前のことだけど、非常に珍しいので印象的だった。
こういうちょっとしたことで「いいライブハウスだな」と思ったりするのを他のライブハウス関係者も感じて欲しいものだ。
開場時間となり、初亀戸ハードコア入り!(笑)
ドリンクコーナーとライブ会場が完全に分かれていて、飲み物が欲しい時には物販コーナーを抜けての移動が必要となる。
そして興味津々だった会場のほうは、大体10畳くらいの広さ。
噂通り非常に狭い!
100名入ったら満員になっちゃうくらいかな。
逆に言えばそれだけステージと客席が近い、とも言えるんだけどね。(笑)
開演までの時間、観客チェック。
ライブだからキメてきました、という人のほうが少ない。
普段のROBINのライブとはちょっと客層が違うタイプが多いのかな?
サイコビリー系は1名しか確認できなかった。
そしていよいよ開演時間となった。
トップで登場したのはTHE C&C。
このバンド、後で知ったけれどどうやら亀戸ハードコアの従業員で結成されたバンドのよう。
ジャンルは70年代パンク。
どこかで聴いたことがあるフレーズが組み合わさっているような曲がほとんど。
オリジナルパンクを意識しているから仕方ないのかもしれないけれど、もう少しスパイスを効かせて欲しい。
そして演奏は非常に上手かったのに、残念ながらヴォーカルが全然生きてない。
バンドの要となるはずのヴォーカルに個性がないというのは致命的。
バンドのホームページもほとんどリンクが貼られていない状態なので、あんまりやる気ないのかな?
続いての登場はSTOMPIN’ BIRD。
観客の中にこのバンドのロゴ入りTシャツを着ている人が多くて、びっくり。
このバンド目当てでライブに来た人が大勢いた模様。
さてどんなバンドなんだろう?
音としてはメロコアになるのかな。
3ピースバンドなのに、キレのある厚い音を出している。
ヴォーカルも声量があり、よく聴こえる。
ベースがMC担当のようで、まるでお笑いの人のように客席を笑わせていた。
演奏上手いし、MCも場慣れしてるし、お客さんも盛り上がってたけれど、SNAKEPIPEはいまいち盛り上がれなかった。
これは好みの問題だからね!
いつもは穏やかなROCKHURRAHが珍しく周りのやんちゃな客に怒っていた。
このバンドのファンの馬鹿騒ぎの仕方は、あらかじめ決められていたような感じ。
いろんな盛り上がり方があって良いとは思うけど、あまりにも幼稚で見ていて不愉快だった。
「みんなでやれば怖くない」的な全員が輪になって踊るようなやり方ってどうなの?
それで俺たちはパンクだ、と名乗るとは腹立たしい限り。
完全に間違ってると思った。
DJがRAMONESを4曲かけた後、3番目にスペシャルゲストバンドとして登場したのがTHE RYDERS。
さすがにデビュー20周年、貫禄のステージ!
観ていて安心感があるんだよね。(笑)
天井が低かったので、ヴォーカル、OHNOがジャンプすると頭をぶつけそう。
ギターが変わってからライブを観てなかったけれど、観客も大盛り上がりでとても良かったと思う。
1stアルバム発売記念という企画になっていたので、トリだと思っていたのに4番目に登場したのがZORRO。
恐らく地元大阪から来た熱狂的なファンがステージ中央にいっぱいいる。
ファン引き連れて、とはすごいね!
3人がスーツにハット、という伊達男ファッション。
ジャンルとしてはパンクになるのかな。
3ピースバンドとは思えないほど迫力の演奏。
ヴォーカルが太いダミ声でなかなか良い感じ。
がっ。何かが足りない?
もう少し過激さが欲しかったような?
せっかくヴォーカルがいい声なので、サイコビリー要素を強めたほうが良かったのかもしれないね。
そしてトリはお目当てのROBIN。
今年最後の締めとしてROBINが観られて本当に嬉しい!
前回観たのはゴールデンウィーク真っ最中の5月3日「初来日!REZILLOS/ROBIN参戦!」だったので、なんと約半年ぶり!
DJがROBINがもう登場し終わっているのにあとから登場曲をかける、というマヌケぶり。
そうそう。
今回のライブは全体にDJがいまいちだったなあ。
セッティングの時間が長かったので、もう少しDJに頑張って欲しかったね。
「BATTLE GOES TO BLACKOUT」から始まったステージは、後半に向かうにつれ更に加速していき会場はものすごい盛り上がり!
さすがROBIN!いいねーっ!
そしてヴォーカル、HIROSHIが非常にゴキゲンで珍しくよく喋った。(笑)
メンバー紹介までやってたしね。
それにしても「東京、千葉のアニキ、ヴォーカルHIROSHI!」なんてウッドベース、YASUが言ったのがおかしかった。(笑)
アンコールに応えて何年ぶりかで「ROBIN」を演奏。
ラストは「MAGGIE MAGGIE MAGGIE」。
本当に行って良かったライブだ!
やっぱりROBINは元気になりますなあ。(笑)
亀戸ハードコアは音響も良く、狭いだけにステージが近いのでファンにはたまらない好条件を備えていると思う。
そしてレーベルを独自に持っていて所属アーティストも抱えているとは、意欲的だなと感心する。
こういう姿勢も評価しちゃうね。
また良い企画があったら行ってみたいと思った。
今回が今年最後のブログになるんだね。
SNAKEPIPEが選ぶ「ベスト・オブ・2009」のライブ編はシルバーウィーク中に行った「MAGMA’09 ~PUNKS NOT DEAD!」で、EXPLOITED!
5月のゴールデンウィークのREZILLOSも良かったね!
また来年もライブで元気を養いたいものである。
そして「ベスト・オブ・2009」の出来事編としてはROCKHURRAHが書いた記事「昔の名前で出ています、か?(其の一)」に作家の鳥飼否宇先生からコメントを頂いたこと!
素晴らしい仰天ハプニングに腰が抜けたよ!(笑)
ブログを続けてるとこんなこともあるんだな、と強い励みになった。
また来年も鳥飼先生の著作から元気をもらっちゃおう!
また来年もROCKHURRAH RECORDSをよろしくお願いします!
いつも読んでくれてありがとう!