金沢初上陸!金沢21世紀美術館 鑑賞

20220626 top
【加賀温泉駅に設置されていた販売機。Lady Kagaに大笑い!】

SNAKEPIPE WROTE: 

3月に誕生日を迎えたSNAKEPIPEに、プレゼントとして旅行を提案してくれたROCKHURRAH。
どこにしようかワクワクしながら考えていたけれど、当時はまだコロナのため、遠出できる状況じゃなかったんだよね。
もう少ししてからと言い続けているうちに、桜が咲き、つつじの鮮やかな色に目を奪われ、あじさいの季節になっていた。
月日が経つのは速いよね。(笑)
来月にはもうROCKHURRAHの誕生日が控えているので、2人の誕生祝を同時に執り行うことに決定!
せっかくなので、今まで行ったことがない場所を旅してみようということになった。

SNAKEPIPEには以前から密かに実現したいことがあった。
それは金沢にある金沢21世紀美術館に行くこと!
現代アートの展覧会情報などでもよく目にするので、一度行ってみたい美術館なんだよね。
ROCKHURRAHに提案すると快く承諾してくれる。
せっかくなので温泉旅館に宿泊し、日頃の疲れも癒やす計画を立てる。
そうと決まれば新幹線や宿、美術館のチケットなどの予約を素早く完了させるだけ!
あっという間に出発の日を迎えたのである。

朝早くに家を出て、東京駅から新幹線「かがやき」に乗車。
約2時間半で金沢に到着する予定である。
ROCKHURRAHも金沢に行くのは初めてとのこと。
東京駅で朝ごはんを買い、新幹線で食べると旅行気分が高まるよね!(笑)
少し眠ったり、景色を眺めているうちに金沢に到着。
テレビの旅番組などで目にするシンボル的存在の「鼓門」は、圧倒的な迫力。
「もてなしドーム」と呼ばれる幾何学模様のガラスの屋根もカッコ良くて、ここだけで何枚も写真を撮ってしまったほどだよ。(笑)
そしてバス乗り場の配置が非常にわかりやすくて、初めて訪れた人でも迷わない構造なんだよね。
到着した瞬間から「金沢、素晴らしい!」とROCKHURRAHとうなずきあったよ。(笑)

どのバスに乗っても、たいていは金沢21世紀美術館近くまでは行くことができるようなので、最初に来たバスに乗ってみる。
乗車の時にICカードをタッチしようとすると「SuicaなどのICカードは使用できません」と書かれているじゃないの!
えー?使えないの?
仕方なく整理券を取り、小銭を用意する。
調べてみると、どうやら北陸鉄道バスでは独自のICカードのみ対応とのこと。
JRバスの場合は問題ないようだけど、走ってるバスはほとんど北陸鉄道バスなんだよね。
金沢行く時は、100円玉を大量に用意しないと駄目かも!
そうこうしているうちに見覚えがある建物が見えてきた。
金沢21世紀美術館だ!(笑)

オラファー・エリアソンの「カラー・アクティヴィティ・ハウス」が見えてくる。
2020年9月に東京都現代美術館で「ときに川は橋となる」を鑑賞したアーティストだよね。
「あなたに今起きていること、起きたこと、これから起きること」という黄色、緑色、青色3色のハロゲンランプを使用した作品は、自分の影が壁に投影されることで表情が変化する作品だったっけ。
「カラー・アクティヴィティ・ハウス」も同様にシアン、マゼンタ、イエローの色ガラスの壁が渦巻のように立っていて、その中を歩くと色が重なり、自分や外の風景が変化していく「参加型」の作品だった。
画像で観ているだけでは分からない面白さがあったよ!

金沢21世紀美術館ではいくつかの企画展が同時に開催されていて、今回は「ムン・キョンウォン&チョン・ジュンホ:どこにもない場所のこと」を鑑賞することにした。
SNAKEPIPEは全く知らないアーティストなんだけど、韓国を代表する2人組とのこと。
また韓国になってしまったか。(笑)
ユニットを結成した当初の2009年より「現代世界における芸術の社会的機能と役割は何か」と問い直すプロジェクト「News from Nowhere」(ウィリアム・モリスの小説からインスピレーションを得て名付けられた)を展開しているという。
なんだかちょっと難しそうじゃない?

ほとんどの作品がいわゆるビデオ作品で、最初に鑑賞したのが2012年の作品「世界の終わり」。
2つの画面で進行している「現在(左)」と「未来(右)」。
未来のほうに出てくる小道具が面白かったよ。
物語そのものは、そこまで突飛ではないので、まるで映画を鑑賞しているようだった。
これからは、電飾見る度に、この作品を思い出すはず。(笑)

「どこにもない場所のこと:エクリプス」は2022年の作品だって。
小さな船の中で、漂流する孤独な男を描いているんだよね。
時々表示される升目のせいで、男の船はプールに浮いているだけに見える。
SNAKEPIPEは、漂流や孤独が男の心の内側を描いているだけで、実際に大海原を漂っているわけではないように感じたよ。
韓国人ユニットの作品を一通り鑑賞したあと、いよいよ金沢21世紀美術館一の有名作品に移動する。

レアンドロ・エルリッヒの「スイミング・プール」は、今まで何度テレビで観たことか。
2018年3月に森美術館で鑑賞した「見ることのリアル」も、最初のエリアソンと同じように参加型のアート作品が多かったよね。
感想を書いた記事にも「エルリッヒの最も有名な作品は、金沢21世紀美術館にある『スイミング・プール』」だって。それはテレビで観たことある!(笑)」と書いているよ。
ついに今回、初めて鑑賞することができた!
「スイミング・プール」は、展覧会チケット購入とは別に、プール用の予約をする必要があるんだよね。
5人くらいまでをワンセットにして、5分のみ入場が許されている。
タイミング良く、ROCKHURRAHとSNAKEPIPEの2人だけの時間があったので、夢中になって撮影する。
日差しが出てきたので、プールの底に光の美しい模様と影が写ってキレイ!(笑)
プールの上に人がいなかったのが残念だけど、楽しい時間を過ごすことができたよ。

無料展示コーナーにジェフ・クーンズのバルーン・シリーズが並んでいた。
バルーン・シリーズは、風船でできているように見せかけたステンレスの作品だけど、今回展示されていたのは、フランスの磁器ブランド、ベルナルドとのコラボなので、素材が磁器だったとは!
SNAKEPIPEは説明見るまでてっきり従来のステンレス素材だと思っていたよ。(笑)
ジェフ・クーンズの作品は高額取引されることで有名だけど、自分の作品を高く売り、自分の価値を高めようとするジェフ・クーンズの姿勢や行動がアート行為なのかなと勘ぐったりもする。
パッと観ただけで「ジェフ・クーンズだ」と分かるところは、すごいしね。

無料スペースにAKI INOMATAの展示もあったよ。
Acting Shells」というタイトルで、真珠貝をモチーフにした作品が並んでいた。
AKI INOMATAといえば、2022年6月にジャイルギャラリーで鑑賞した「世界の終わりと環境世界」で作品を鑑賞したアーティストだったね。
この前は南部馬で、今回は真珠ということは、動物系アートということか?(笑)
展示室が暗かったので、あまりよく見えなかったけれど、真珠に彫刻されてたみたいだね。
監視員の高齢女性が、全くアートとは無縁なタイプの方のようで、
「ロープありますから、そこから中へは入らないでくださいねっ」
と大声で注意する。
いやいや、あなたの大声と傲慢な態度のほうが、よほど迷惑に感じるんですけど?(笑)

2018年5月に「SNAKEPIPE SHOWROOM 物件13 建築家設計の物件編」で初めて名前を知ったジェームズ・タレル。
記事の中で「金沢21世紀美術館などには常設展示されている作品もあるみたい」と書いているよ。
ついに!
その展示を目にすることができたんだよね。(笑)
1,117cm四方の何もない部屋の天井部分にポッカリと広がる空間。
タレルの作品は、長く滞在して空や壁に映る色の変化を感じることだとは知っていたけれど、この日の金沢の気温は35℃!
少しの間だけど、「ブルー・プラネット・スカイ」を体験することができて感動したよ。
パシャパシャ撮影して、開口部を見上げて撮ったのがこの画像。
右上の画像と比べてみても全く別物。
まるでQRコードのように見えた空、面白いね!(笑)

大型の立体作品が多いせいか作品数自体は少なめだけれど、憧れの場所に行くことができて本当に嬉しかった!
こんなにワクワクしたのは久しぶりかもしれないよ。
この後、ROCKHURRAHと温泉旅館に向かい、夕食を苦しくなるほど食べて翌日に備える。
金沢観光、翌日の話は次週に続くよ!(笑)

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