【3人のダンス、最高だね!】
SNAKEPIPE WROTE:
去年の度重なる特集記事や「ベストオブ2013」でも感謝の言葉を述べさせて頂いたペドロ・アルモドバル監督の最新作「アイム・ソー・エキサイテッド!(原題:Los amantes pasajeros)」がついに公開された!
新宿ピカデリーのサイトを毎日のようにチェックして、座席予約できるときを今か今かと待っていたSNAKEPIPEとROCKHURRAH!
最新作の前ってWEBの更新が遅いのかしら?
やっと公開5日前になって、WEB予約を完了することができたんだよね。
これでホッと一安心!(笑)
公開初日の初回に鑑賞できるなんて、ラッキーだよね!
実は「アイム・ソー・エキサイテッド!」の既に公開された海外での評判が芳しくないことは知っていたけれど、評判なんてどうでも良いのだ!
なんと言っても我らがハビエル・カマラが出演してるんだからね!
そしてスペイン映画を鑑賞していくうちにファンになったカルロス・アレセスとラウール・アレバロの3人が出ている映画というだけで大満足だからね!(笑)
アルモドバル監督が「私の映画の中で一番ゲイっぽい」と言ってるらしいので、監督のモロに趣味全開のコメディ映画と聞いただけでワクワクしちゃうね。
そして公開当日。
新宿ピカデリーへと急ぐROCKHURRAHとSNAKEPIPE。
大抵の場合、時間に余裕を持って行動することがほとんどのため、映画開始時間の30分以上前には到着している。
今回も同じように着いて、映画が始まる前に少しゆっくりしようと思っていたのに…。
新宿ピカデリーは複合型、いわゆるシネコンタイプの映画館のため、他の映画の開始を待つ人で大混雑していた。
映画開始時間の10分前にならないと入場させてくれないシステム!
それにしてはお客を待たせるスペースとして狭過ぎだよ!
初めて行った映画館だから知らなかったけれど、次回行くことがある場合には要注意だね。
早く行っても意味がないってことを覚えておこう。
やっと上映時間10分前になって入場が許可される。
10分の間で2階から11階に移動するんだよね。
結構大急ぎで行かなきゃいけないから、歩くのが遅い人は大変かも。
待たされていた時には大勢だったお客さんも、11階に着く頃にはまばらになっていた。
シアター入り口でスペインが誇る有名なお菓子であるチュッパチャプス(ダリがデザイン!)を配られ、着席したのはもう上映時間を過ぎていた。
周囲を見渡して見ると、かなり空席が目立つ。
そして全体的には年齢層高めかな?
若い子がキャーキャー言うような俳優は出てないし、ゲイっぽいコメディだもんね。(笑)
オフィシャルサイトから抜粋させてもらって、簡単なあらすじを紹介してみようか。
機体トラブルで空中旋回を続ける旅客機の中で、オネエの客室乗務員たちやイケメンパイロット、一癖も二癖もある乗客たちが繰り広げるブラックな笑いに満ちたドラマ
あまりに簡単な説明過ぎて分からない?(笑)
公開されたばかりの映画だから、あんまり詳しく書いたら反則だよね?
それでは登場人物の説明とSNAKEPIPEの感想を書いてみようかな!
最初にご紹介するのは、我らがハビエル・カマラ!
ペドロ・アルモドバル監督作品「トーク・トゥ・ハー」や「バッド・エデュケーション」でお馴染みだよね!
「アイム・ソー・エキサイテッド!」では3人いるオネエのキャビン・アテンダントで役職はチーフ。
ホセラという役名で登場だよ!
ホセラは神経質で、お酒を飲んでないと緊張してしまう性質らしい。
ハビエル・カマラのぽっちゃりぶりは健在で、ベルトより少し上の腰肉とでもいうような部位が、シャツの上からでも盛り上がってるのには笑ってしまった。
やっぱり良い味出してるね!
映画館のスクリーンでアップのハビエル・カマラを観ることができる日が来るとは大感激!(笑)
オネエ・キャビン・アテンダントの2人目は「気狂いピエロの決闘」や「スパニッシュ・ムービー」で有名なカルロス・アレセス演じるファハス。
「アイム・ソー・エキサイテッド!」はカルロス・アレセスが出演していたので、ハビエル・カマラが痩せて見えちゃうんだよね。(笑)
そのぽっちゃりした体型には似合わないほどキレのあるダンスが最大の見どころかな。
ヒンドゥー教なのか、よく分からない謎のMy祭壇に向かってお祈りするシーンがあるんだけど、その祭壇がとてもキュートなんだよね!
扇子が左右に付いてたりして、ミニチュアがあったら欲しいと思ってしまったSNAKEPIPE。
いやあ、カルロス・アレセスもやっぱり良いね!(笑)
「アイム・ソー・エキサイテッド!」では自慢のヌードがお披露目されなかったのが残念?(笑)
オネエ・キャビン・アテンダント3人目はスペインのショーン・ペンことラウル・アレバロ演じるウジョア。
「マルティナの住む街」や「ゴースト・スクール」に出演してるね!
他の2人が強烈なので、どうしても印象が薄くなりがちなのは仕方ないかもしれないね。
いや、そんなことはない!
ラウル・アレバロがいたからこそ、3人でのショットが良いんだよね。
しかも3人で並んでいる時に、隣にいるカルロス・アレセスのムチムチした腕をずっと撫でさすっているところなんて、一番そっちの人っぽく見えたしね。(笑)
3人で踊る「I’m so excited」ではノリノリだったし、最後には恋人も作れて良かったね!(笑)
機長役だったアントニオ・デ・ラ・トーレについては、「アイム・ソー・エキサイテッド!」を鑑賞し終わって食事をしながら感想を述べ合っている時には「あの機長は初めて見たね」と語り合っていたSNAKEPIPEとROCKHURRAH。
帰宅してから初めて「マルティナの住む街」でのバチ役、「気狂いピエロの決闘」でのセルヒオというピエロだったことを知ってびっくり!
全部が同じ人だったとは思えないほどの変貌ぶりには唖然としちゃうね!
実は知らないうちに映画で知ってた俳優だった、というのはこれからもあるかもしれないけど、ここまで違う顔に変身できるとはロバート・デ・ニーロ並かも。(笑)
名前もちょっと似てるしね!(無理矢理?)
アントニオ・デ・ラ・トーレも要チェックだね!
ビジネスクラスに搭乗しているお客さん達が、あらすじにある「一癖も二癖もある乗客たち」ということになるんだけど、一番初めから行動が怪しいのがスペインの室井滋ことロラ・ドゥエニャス演じるブルーノ。
「ボルベール」でペネロペ・クルスのお姉さん役や「抱擁のかけら」での口唇術に長けている役など印象に残る演技を見せてくれるよね!
ブルーノは敏感な感覚があり、普通の人が感じないことを知る脳力を持ち、未来を予知することができる女性だ。
そのためか今まで男性経験がない、という役どころなんだよね。
恥じらうというよりは興味津々で、じっと見つめ観察するブルーノ、かなり変だよ!(笑)
ロラ・ドゥエニャスこういう役も似合うね。
もう一人癖のある乗客としてラインナップされているのが、「オール・アバウト・マイ・マザー」で感動的な母親役を熱演したセシリア・ロス演じるノルマ。
「アイム・ソー・エキサイテッド!」ではSMの女王様として有名になった女性という役どころ。
化粧や髪型で随分印象が変わるものだよね!
本当にその道の人に見えてくるから不思議だよね。(笑)
またセシリア・ロスをスクリーンで観られてとても嬉しいね!
アルモドバル監督の常連であり、今回もちょこっとだけのゲスト出演をしたのがペネロペ・クルスとアントニオ・バンデラス。
2人共空港で働くスタッフという役どころ。
この2人がアクシデントの原因となってしまうんだけど、それにしてもせっかくの共演なんだもん。
もっと出演時間長くして欲しかったなー!(笑)
「アイム・ソー・エキサイテッド!」は、深刻な状況下にあるのにも関わらず笑ってしまうというアルモドバル監督のスタイルを久しぶりに使った作品で、ファンには大満足の映画だと思う。
そしてオネエ・キャビン・アテンダントを演じた3人の俳優に恵まれたからこそ出来上がったんだろうな。
アルモドバル監督ファン、そしてもちろんスペイン映画ファンには絶対お勧めの映画だよ!
DVDになったらSNAKEPIPEも振り付け覚えなきゃね!(笑)