SNAKEPIPE SHOWROOM 物件24 独創的な病院編2

20250330 top
【イタリアのサルデーニャ島にあるヌラーゲみたいな病院!デザインしたのはバルセロナのDNA

SNAKEPIPE WROTE:

2024年2月16日の「好き好きアーツ!#62世界アート(仮)探訪 6」を書いてから、1ヶ月半近くが経過してしまった。
ROCKHURRAHがブログを更新してくれていて、その中にも記載があるように、SNAKEPIPEは入院してたんだよね!
かつて雑誌「ビックリハウス」に「闘病日記」を書いていたのは戸川純だけど(古い!)、SNAKEPIPEも今回の顛末について綴ってみようと思う。

定期検診で訪れた病院で、昨年末から続いている不明熱について主治医に問い合わせた途端、医者の顔色が変わる。
「すぐに入院してください。今日はもう帰れません」
えぇ〜っ!
不明熱と持病に関連があるとは思っていなかったよ。
心の準備も、入院の支度もないまま、まるで拉致されるように緊急入院となってしまったSNAKEPIPE。
今まで一度も経験したことがない入院生活のスタートだよ。
空前絶後、前代未聞の出来事に呆然となりながらも、ROCKHURRAHに差し当たっての着替え等準備のため一度帰宅してもらう。
そこから怒涛のように、MRIやらCT、眼科や歯科、レントゲン等様々な検査を受ける。
点滴はずっと続き、「もう針を刺す血管がない」というほどの点滴女王になってしまう。
点滴の液漏れで手指から腕までパンパンに腫れ上がった時は驚いた!
そしてようやく1ヶ月が過ぎた頃、治療が一段落し、退院できるようになったわけ。

風邪でもコロナでもインフルエンザでもなかった不明熱をあなどってはいけないね。
皆様もお気をつけくださいまし。
入院中に励ましてくださった友人たち、そして一日も欠かさずお見舞いに来てくれたROCKHURRAHに感謝!
本当にどうもありがとう!(涙)

今回はそんな入院生活に関連して、SNAKEPIPE SHOWROOM「独創的な病院」の第2弾にしてみよう。
SNAKEPIPE SHOWROOM 物件17 独創的な病院編」を書いたのが2020年10月だから、およそ4年半ぶりの更新だね!
それでは早速いってみよう!

まるで近未来都市にあるビルのような建造物じゃない?(左上の画像)
円柱型の塔や球体まで光っていて興味をそそられるよ。
これはフロリダ州オーランドにある「Winnie Palmer Hospital for Women & Babies(ウィニー・パーマー病院)」なんだよね。
パーマーと聞くと、アーノルド・パーマー(ゴルファー)かローラ・パーマー(ツイン・ピークス)を連想するSNAKEPIPE。
今回は傘のトレードマークが正解だったようで、病院名のウィニーとはアーノルド・パーマーの奥さんの名前だって。
この病院の隣には「Arnold Palmer Hospital for Children(アーノルド・パーマー小児病院)」があり、スカイブリッジでつながっているという。
白をバックにした内装はいたってシンプルで、患者が安心して過ごせそうな空間が広がっているね。
世界的に有名なゴルファーであるアーノルド・パーマーが、稼いだ賞金を社会に還元し病院を設立していたんだね。
病気に関する多額の寄付もしていた話も知り、ゴルファーだけではない人格者としてのアーノルド・パーマーを知ることができたよ!

オーストラリア・ビクトリア州ベンディゴにある「Bendigo Base Hospital(ベンディゴ・ベース病院)」は、病院というより商業施設に見えてしまう外観だよね。
オシャレでスタイリッシュ!
ワクワクしながら病院通いできそうじゃない?(笑)
清潔感のある白をバックに、カラフルな壁紙で装飾されていて楽しい。
敷地内に緑が溢れていて、患者を癒やしてくれそうだね!
この病院には、ベンディゴ市内唯一の無料診察を行う一般用クリニックがあるそうで、ボランティア活動にも力を入れているみたい。
患者でなくても、この建築を見るために訪れたくなってしまうね!(笑)

ウルリケン山(Ulriken)ムレンダルセルヴェン川(Møllendalselven)の間にひっそりと佇む病院。(右下の画像)
もう少し近づいてみると、こんな感じ。(左上の画像)
これはノルウェーの「Haraldsplass Diakonale Sykehus(ハラルズプラス・ディアコナーレ病院)」の新病棟なんだね。
1940年に建設された旧病院の正面に、およそ10年かけて建設されたという。
設計を手掛けたのはスカンジナビアを代表するデザイン事務所「C.F. Møller Architects」。
白いファイバーコンクリートとオーク材の外装により、温かみのある親しみやすいデザインを心がけたという。(右上の画像)
そして170床の病室のうち4分の3は個室になっていて、全ての病室に大きな窓があり、患者のベッドから市街地や谷を一望できるよう設計されているというのは素晴らしい!(左下の画像)
SNAKEPIPE自身が患者になって感じたのは、病室内での閉塞感だったので、窓からの景色が眺められるのは気分がよくなるはず。
山や川が見渡せる、こんな病院に入院したかったな。(笑)

最後はこちら!
左上の画像にある白い大きなビルを見て、「普通の病院」と勘違いしてしまったSNAKEPIPE。
病院はその手前にあるんだよね!
なんと川に浮かんでるじゃないの。(笑)
これはフランス、パリのセーヌ川に浮かぶ「Day Center L’adamant(アダマント病院)」という精神科病院なんだよね。
患者の治療と社会復帰を支えるために、自然環境との融合やアーティストのアトリエを思わせる療養・交流スペースなどの開放的で創造的な療養空間を提案しているという。
この病院のドキュメンタリー映画も作成されたようで、ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞したんだとか。
トレイラーを載せておこう。

SNAKEPIPEの入院に絡んで「独創的な病院」を特集してみたよ!
初めて入院して知ったことがたくさんあったので、つい患者目線で病院の建築を見てしまったね。(笑)
あまりお世話になりたくない場所だけど、年に数回は訪れている病院。
皆様も悪くなる前に、専門医に診察してもらって予防を心がけましょ!
ひとまずは自由の身になって嬉しいSNAKEPIPEだよ。
来週からも当ブログをお楽しみに!(笑)

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