大人社会科見学—NHKトップランナー観覧—

【ここに集合!と出された看板】

SNAKEPIPE WROTE:

「大変!」
とROCKHURRAHが叫びながら走ってきた。
「当たったよ!NHK!」
「うそーーーー!」

話は少々さかのぼる。
「お願いがある」
と長年来の友人Mから電話があったのは、忘れもしない7月12日のことだ。
友人Mとはこのブログに何度か登場している、アート系好きの情報収集能力に優れた才能を持つ女性である。
「今度NHKのトップランナーという番組に松井冬子が出演するから、その観覧希望に応募して欲しい」
とのこと。
松井冬子とは日本画の手法を使って心象(内面世界)を描くアーティスト。
内臓や幽霊など、人によっては目を背けたくなるようなモチーフも描いている。
その題材や作品自体も話題だけれど、ご本人の美貌にも注目が集まっている。
友人Mは松井冬子の作品にもご本人にも心酔している大のファン。
本人以外に2名を申し込めるので、ROCKHURRAHにも協力してもらいそれぞれがMを含めた3人の名前を記載し応募した。
それから1時間も経たないうちにSNAKEPIPEのパソコンが壊れたのである。
だから忘れもしない日、なんだけどね。(笑)

そして初めの話、7月20日になるのである。
どのくらいの応募があるのか分からないけれど、見事当選!
頼まれただけの、しかも一番松井冬子に興味がないROCKHURRAHが当たるとは!(笑)
好き好きアーツ#3 松井冬子&金村修」で記事にしているけれど、あの時も3人で松井冬子のトークショー行ってるんだよね。(笑)
収録予定は7月25日なので渋谷のHNKスタジオまでお越しください、とのこと。
応募した時に申し込んだ人数と名前の人以外はダメですよ、とも書いてあった。
早速友人Mに連絡すると飛び上がらんばかりに喜んでいる。
当日は予定があったらしいけれど、それをなんとかクリアして3人でNHKに向かったのである。

トップランナー観覧希望の方と書かれた看板が出るのは17時です、と案内には書かれていたけれど、ちょっと早めに着きたいというMの強い希望により行動する。
Mは普段から早足しかも気が急いているため、ものすごいスピードで前方を歩いている。
SNAKEPIPEとROCKHURRAHは鉄板入りのブーツで行ったので、足が重たくてMを見失わないようにするのがやっと。(とほほ)
なんとかNHKまで到着。
でもまだまだ先があったのだ。
NHK郵便局の近くが集合場所らしいけど、この場所とっても分かり辛い。
あんまりNHKに用事なんてないよね?(笑)
テレビが好きな人はいざ知らず、ROCKHURRAHとSNAKEPIPEはテレビをほとんど観ないし、テレビ局にも縁はないからね。

またもやMが早足で駆け回り、看板が出そうな場所まで調べて手を振って待っていた。
ふー。暑い日にあんなに速く歩きたくないよー。
周りにはほとんど人がいなくて、歩いているのはNHK関係者ばかり。
そこでじっと待つこと約30分。
やっとトップランナー関係者が看板を持って登場したのである。

Mがどこからか聞き込んできた情報通り、3人で待っていた場所バッチリに看板が出され
「トップランナー観覧希望の方はこちらに2列でお並びください」
と関係者のにこやかな声。
Mの希望通りになんと1番で並んだのである。(笑)

ちょっと意外だったのが、関係者がみんな若いこと!
SNAKEPIPEの勝手な思い込みかもしれないけど、なんとなくNHKには年配のスタッフしかいないような気がしちゃって。
服装もかなりラフで首からIDカード下げてなかったら、誰がスタッフで誰が観覧希望者なのか判断できないほど。
実際に一日だけのアルバイトのようなスタッフも見受けられたしね。
スタッフやお客さんを仕切っていたドリカムの吉田美和似の女性に感心してしまった。
多分元々の素質に加えて様々な訓練を受けているのだろう。
人前で話をする訓練や的確に指示を与える教育、とかね。
あの女性だったら恐らく職にあぶれることはないだろうな。(笑)

並ばされた後、名簿で名前を確認、観覧者と判るステッカーを腿に貼らされたりして、NHK敷地内に入るまでに相当の時間がかかっている。
玄関からスタジオに行くまでは、ちょっと迷路のような作りになっていて、方向音痴のSNAKEPIPEは一人では無理。(笑)
NHK内部は思ったよりも殺風景で、まるで役所とか学校みたいな感じ。
テレビ局ってあんな感じなのかな?

中に入ってからも待たされる、待たされる!
収録前にすっかり疲れてしまったSNAKEPIPE。
ROCKHURRAHも同じだったようで、眠たそうな顔。
一人Mだけが元気いっぱいで目がギラギラしていた。(笑)
敷地内に入ってからは注意事項が示されて、携帯の電源は切って欲しいと言われたので実際どれくらい待たされたのかはっきり分かってないけどね。
他の注意事項は撮影、録音は禁止、収録内容についてブログなどで公開するのはやめて欲しいというのもあった。
なので、今回書いているこのブログも、収録内容については触れないからね!

やっと会場入り、というところまで来た。
ここでもまた注意事項。
貴重品以外の手荷物はすべて別の場所に置いて欲しい、とのこと。
ペロンと畳が数枚置かれた場所に全員がバッグや傘を置いていく。
せめてコインロッカーくらいあってもいいのにな、と思ったSNAKEPIPE。
どこの誰が来ていると分かってるかもしれないけど、貴重品以外の盗難だって考えられなくはないからね。
高級ブランドのバッグを持ってる人だっているだろうから。

そしてついに収録会場に入る。
右手に4段左手に3段の白い大きな階段のような作り。
そこに小さい座布団が人数分置かれている。
スタジオの中ってこんな風になってるんだね!
いつもそうなのか今回だけなのかは分からないけど、全部で64人分。
7割が女性、という感じか。
「最前列は女性の方でお願いします」
と指示をされた。
一番で入ったMは当然のように最前列に座ったため、SNAKEPIPEもその隣へ。
ROCKHURRAHは2段目に座り、離れてしまった。
しばしの別れじゃ、ROCKHURRAH!(笑)
それにしてもこの座布団だけで、背もたれがないので腰が辛い!
なるべく背筋を伸ばすようにしてたから余計に疲れそう。(笑)
やっぱりROCKHURRAHと同じように2段目あたりが良かったのかも?

周りを見渡すと、テレビカメラが3台。
遠隔操作で動く上方からのテレビカメラが1台。
スチール写真担当のカメラマンが一人。
このカメラマン以外はまたみんな若いスタッフばかり。
みなさん、あんまり面白くなさそうに仕事してるように見えたけど勘違いかな?(笑)

司会者、箭内道彦田中麗奈登場。
田中麗奈は思っていたよりも背丈があって、顔の印象は全体が吊り上ってる雰囲気。
結構キツい顔立ちなんだね
箭内道彦はいかにもカタカナ職業の人って感じ。
1964年生まれだから年代的にいっても80年代風なんだよね。(笑)
さすがに頭の回転が速いのか、話も上手く場をなごませていた。
松井冬子の登場が少し遅れたので、お客さんを飽きさせないようにアドリブでつないだりしていた。

(ここからは番組の核心に触れるような話はあえて書かないようにするので、ご了承を。)
そしていよいよ松井冬子登場!
相変わらず艶やかで美しく、とても華やか。
2008年7月ナディッフでのトークショーは知ってる人との対談だったから、上手いリードで割りと自然だったけれど、今回はちょっと違ってたかな。
緊張のためなのか、場に馴染んでない感じ。
元々声のトーンが低い松井冬子だけど、今回はもっと低くなってる。
マイク通してるはずなのに、会話がよく聴き取れない!
SNAKEPIPEの耳が悪いのかな?(笑)

あまり弾まないながらも番組は進行していき、
「はい、ありがとうございました!」
を合図に小休止。
その間にメイクや髪型の点検。
松井冬子にはなんと3人ものヘアメイクさんが駆け寄り、顔やら髪が直されていく。
扇子で扇ぐ係までいてびっくり。
大丈夫だよ、全然崩れてないから!(笑)

収録途中でちょっとしたトラブルが発生し、待たされてる時間があった。
お客さんに悪いと思ったのか、司会の箭内道彦が気さくに話しかけてくれる。
なんと箭内道彦、いきなりROCKHURRAHに質問してるよ!
派手な色の服だったのと、やっぱり目立ってたからだろうね。
それにしても普通に返答してたROCKHURRAH、恐るべし!(笑)

番組終了近くになると会場の雰囲気にも慣れてきたのか、松井冬子も饒舌になってきた。
笑顔も見えてきて、なごやかなムード。
箭内道彦は自然に人を笑わせる才能があるみたいだね。

そしてついに終了。
お土産に「TOP RUNNER」とプリントされた黒いトートバッグをもらう。
トートバッグとはいってもTSUTAYAの貸し出し用袋のような素材の、小さいバッグ。
記念品だね!

結局待たされた時間を含めて約4時間。
疲れたな~!
放送は8月28日とのこと。
ROCKHURRAHとSNAKEPIPEは映ってるかな?(笑)
どんな風に編集されているのか楽しみである。

One Comment

  1. SNAKEPIPEさん

    突然で本当にすみません。

    今度のトップランナーの観覧に当選したsachiと申します。
    こちらのブログに詳しく書かれていてとても参考になります。

    観覧入場の時って本人確認の身分証とか必要ですか?
    最初同行者として記入していた友だちが行けそうにないので、できれば他の友だちを誘っていきたいのです。

    よろしければ返信お待ちしています。

    sachi

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