【今も愛聴しているロンドン・ナイトのCD】
SNAKEPIPE WROTE:
誰もが持っている青春の思い出。
若かりし頃、夢中になった出来事や聴いていた音楽などを振り返るカテゴリー「ふたりのイエスタデイ」。
今回はSNAKEPIPEの生きがいだった80年代ディスコについて書いてみよう。
新宿3丁目にあるテアトルビル5FにTSUBAKI HOUSEというディスコがあった。
水曜はロカビリー・ナイトで日曜はヘヴィ・メタル・ナイトといった具合に曜日によって音楽ジャンルが変わる。
SNAKEPIPEが熱狂していたのは、火曜日のロンドン・ナイト。
初めて行ったのが、いつだったのかはよく覚えていない。
あまりにも昔のことだからね(笑)
一度訪れてからは、「ツバキのロンドン・ナイトに行くこと」が生きる糧のようになっていて、火曜日を中心に1週間が回っていたほど。
お金持ちではないけれど、門限に厳しかったはずの実家だったのに、どうやってツバキハウスに通っていたのか覚えていない。
きっと嘘でもついていたんだろうね。(笑)
場所が新宿だったので文化服装学院や東京モード学園といったファッション系の学生が多く、皆さん思い思いに着飾って踊っていたっけ。
当時パンク少女だったSNAKEPIPEは、ロール・アップしたダブダブのジーンズにA Store Robotのラバーソール、うなじを刈り上げ、頭頂を立たせたツンツンヘアが定番だったよ。(笑)
靴下は文化屋雑貨店が好きだったなあ。
ロンドン・ナイトのメンバー・カードは今でも大事な宝物。
昨年の事務所移転の際「無くさないように」と押入れの奥にしまいこんでしまったため、汗だくになりながら探したよ。
見つかって良かったけど、しまい込むのも、いいんだか悪いんだか?(笑)
ロンドン・ナイトで覚えた曲はたくさんあるけれど、最も印象に残っているのはこれ!
2006年10月(今から18年前!)の「テーマソング・ベスト3」にも書いている、Ramonesの「Do You Remember Rock’N’ Roll Radio?」だよ。
何年経っても、何度聴いてもノリノリになってしまうよ。
1988年の中野サンプラザでRamonesが観られて良かった。(涙)
なんとこの時、ROCKHURRAHも観ていたというから驚きだよ。
出会う前だからね。(笑)
もう1曲外せないのがSpecialsの「Gangsters」!
こちらも動画を載せておこう。
またもやノリノリになってしまったSNAKEPIPE。
とてもカッコ良いビデオだよね。
ロンドン・ナイトに通っていた頃には動画を観たことないので、今は良い時代になったねえ。(笑)
ヴォーカルのテリー・ホールは2022年、63歳の若さで亡くなってしまった。
ファン・ボーイ・スリーも良く聴いてたので、とても残念だよ。
ツバキハウスは、いつの間にか名前が変わっていて(記憶違いかもしれないけど、ジャバ・ジャイブかジャイブ?)、店名変更後一度だけ足を運んだけれど、それっきりになった。
SNAKEPIPEが聴く音楽もパンクからヒップホップ、レゲエ、テクノに変わり、服装も合わせて変化していった。
パンクは遠い昔に好きだった音楽になっていた。
月日が流れ、SNAKEPIPEは職場で一緒になった人とツバキハウスの話で盛り上がることになる。
その女性も元パンクで、ロンドン・ナイトが大好きだったという。
話しているうちに懐かしくなり、ロンドン・ナイトで聴いていた音楽を再び聴くようになる。
パンク熱が再燃したのである。
そしてロンドン・ナイトのDJだった大貫憲章氏について調べてみると驚くべき事実が判明した。
「新宿でロンドン・ナイトやってる!」
ツバキハウスがあったテアトルビルからほど近い、花園神社近くのCLUB WIREで金曜日にロンドン・ナイトが開催されていた。
職場の同僚Oさんにロンドン・ナイトの話をして、行ってみることにした。
ライブハウスには通っていたけれど、クラブ系は何十年ぶりかというほど久しぶり!
少し緊張しながら妙齢の女2人で踊りまくったよ。(笑)
バー・カウンターで大貫憲章氏を見かけたので、声をかけてみる。
ツバキハウスのロンドン・ナイトの時だったらとんでもないことだったけれど、年齢を重ねたからこそできることもあるんだね。(笑)
何度か通い、すっかりクラブ通いにも慣れてきた頃、大貫憲章氏がプレゼントをくれた。
それは憲章氏が選曲したCD!
大変貴重なモノをいただいて、とても感激したよ。
サインまで入っていて、これも宝物だね。
書かれた日付によると、2004年だって。
今から20年前のことだったとは、今更ながら驚いてしまう。
つい先日のことみたいだからね。(笑)
CLUB WIREで、大貫憲章氏がかけた定番の曲といえば、Tracey Ullman の「Breakaway」。
「NO!NO!NO!」と一緒に歌いながら、踊ろう!
イントロを聴くと、おニャン子クラブの「セーラー服を脱がさないで」を思い出してしまうね。
ちなみにトレイシー・ウルマンは1983年、「セーラー服を〜」は1985年だよ。
今のSNAKEPIPEがあるのはロンドン・ナイトのおかげ、といっても過言ではない。
冒頭に載せたロンドン・ナイトCDは今でも愛聴しているし、いつ聴いても気分が上がる。
若返り効果絶大だね。(笑)
大貫憲章氏のサイト「KENROCKS」によると、不定期でロンドン・ナイトを開催しているみたい。
2019年の記事では「14歳の夏休みのまま」だというから、「気分は19歳」と言っているデヴィッド・リンチより若いよ。(笑)
現在73歳の憲章氏、これからもずっと活躍して欲しいね!