【gggの旗を撮影。よく晴れた冬の空】
SNAKEPIPE WROTE:
2023年2月に「横尾忠則 銀座番外地」を鑑賞して以来、約半年ぶりにギンザ・グラフィック・ギャラリー(通称ggg)を訪れたSNAKEPIPEとROCKHURRAH。
第400回の企画展として「YOSHIROTTEN Radial Graphics Bio ヨシロットン 拡張するグラフィック」が開催されているんだよね。
ヨシロットン、という名前は初耳だけれど「ロットン」の文字に反応しちゃったわけ。
セックス・ピストルズのヴォーカル、ジョニー・ロットン(ジョン・ライドン)から取られていることが明白だからね!
まさかアメリカの映画評論サイト「Rotten Tomatoes」からヒントを得ていたりして?(笑)
展覧会の案内文をみてみよう。
「R.G.B.」は光で色を表現する際の「3原色」。
パンク・ロックはたった「3コード」で世界を変えた
やっぱりパンクのほうだったね!(笑)
YOSHIROTTENについて調べてみようか。
1983年生まれの魚座。
2015年にクリエイティブ・スタジオを設立。
ファインアートと商業美術、デジタルと身体性、都市のユースカルチャーと自然世界など、複数の領域を往来するアーティスト(YOSHIROTTENのサイトより)だという。
一体どんな作品なんだろう?
今年の2月は雪が降ったかと思うと夏日に迫る気温の高さだったり、不安定だよね。
出かけた日は予報通りの晴れ!
風が強いから寒かったけれど、お出かけ日和だったよ。
gggはいつでも撮影許可してくれるありがたい場所のうちのひとつ。
念のため撮影について尋ねると、写真も動画もオッケーだけど、風景として撮って欲しいとのこと。
一枚だけをアップで撮影しないで、と理解したよ!
壁一面にモニターが並んでいる。
それぞれ別のスクリーンセーバーが流れていて圧巻の光景!
これは「Signal RGB」という作品で、「RGB PUNK」シリーズ最初の作品だという。
「どれか一つを選ぶなら?」
ROCKHURRAHから質問され、じっくり観察する。
出した結論は「60台という集合体だからこその迫力」だということ。(当たり前?)
一つには絞れなかったよ。(笑)
レトロな雰囲気の作品が展示されている。
わざと昔っぽいイメージにしていることは明白だね。
「RGB Machine」という作品で、鑑賞者が操作ができることを帰宅後に知ったSNAKEPIPE。
自動的に画面が切り替わっていたので、画像を映すための装置だと思っていたんだよね。
ボタンを押すとどんなことが起こったのか、体験しなかったのが悔やまれる。
「RGB Blueprint Series」という作品は、スクリーンセーバーの作品をプリントしたものらしい。
近寄って観ると、ところどころがシールみたいに盛り上がっていたので、てっきりコラージュだと勘違いしていたよ。
最近のアーティストは切り貼りなんかしないのか。
デジタルだもんね。(笑)
黒い壁に発光するように展示された1階から地下会場に移動する。
途中の階段はオレンジ色の光に包まれていて異空間のよう。
とてもキレイ!と見惚れながら降りていたSNAKEPIPEは、足を踏み外し転びそうになる。
たまたますれ違ったgggのスタッフの女性の腕をつかみ、コケずに済んだよ。
スタッフの方、助けてくれてありがとう!(笑)
地下は眩しいくらいの光の空間が広がっていた。
大小様々なディスプレイが並び、YOSHIROTTENの過去10年に及ぶ「全仕事」が映し出されている。
まるでパラパラ漫画のように、目まぐるしく画面が変わっていく。
「さっきの瞬間が良かったのに」
とシャッターチャンスを待っていても、同じ組み合わせにはならないんだよね。
動画で記録すれば良いのに、写真にこだわってしまうところがSNAKEPIPEらしいけど。(笑)
YOSHIROTTENの作品を観て、2021年3月に鑑賞した「佐藤可士和展」を思い出した。
有名な企業がこぞって起用するデザイナーというところに共通点があるからね。
グラフィック・デザインやディレクションという仕事は、キャプションがついて誰の作品なのかを初めて知ることが多いはず。
今回初めてYOSHIROTTENの作品を鑑賞したと思っているけれど、どこかで目にしていた可能性もあるよね。
YOSHIROTTENのカラフルな作品を満喫できたよ。
入場料フリーで素晴らしい企画を見せてくれるgggに感謝だね!