【例年より地味だけど二人の合作でROCKHURRAHらしい年賀状】
ROCKHURRAH WROTE:
明けましておめでとうございます。
毎年年末になると有名人や一般人のインタビューで「あなたにとって今年一年を漢字一文字で表すなら?」というのがよくあるが、ROCKHURRAHとSNAKEPIPEにとって2017年を一文字で表すなら「続」という字が最もふさわしかったと思う。
SNAKEPIPEが何度も書いてたように2017年後半にはウチが熱望して待ち焦がれていた作品の続編が、偶然にも立て続けに公開されるというめでたい出来事が重なったからだ。
まずは25年前に社会現象になった海外TVドラマ「ツイン・ピークス」の続編、「ツイン・ピークス The Return」。
これについてはSNAKEPIPEが当ブログでまとめた記事を書いてくれたので詳しくはこちら。
ROCKHURRAHはSNAKEPIPEと出会ってからこの作品(オリジナル)を初めて観たので、筋金入りのデヴィッド・リンチ・マニアのSNAKEPIPEのようにスラスラと感想は書けないけど、とても好みの作品で多くの影響を受けたのは確か。 その続編が制作されると知った数年前から放映されるその日を一緒に待ち望んでいたものだ。
全てのエピソードをデヴィッド・リンチ本人が監督した本作は、いかにもリンチの集大成のような映像と実験の詰まったもので、前作とは随分違うテイストではあっても最後まで「どうなるの?」と引き込まれていった驚きの作品だったね。うまくは言えないけど、物語で提示された大半の謎が予想を覆されるところが逆に予想通り、つまりリンチっぽい要素満載なんだよな。
二つ目は35年前にカルト的な人気を博した「ブレードランナー」の続編「ブレードランナー2049」。
これについてもSNAKEPIPEが当ブログでまとめた記事を書いてくれたので詳しくはこちら。
ROCKHURRAHはSNAKEPIPEと出会う前にこの作品は知ってたが、あの頃に思ってた近未来がほとんど今現在だと思うと、科学の進化が全然別方向になってしまったのを寂しく思う。これから先に飛躍的に発展するか徐々に滅亡するか、現実では選択肢はそう多くないよね。
三つ目はアレハンドロ・ホドロフスキーの自伝的作品「リアリティのダンス」の続編である「エンドレス・ポエトリー」。
これについてもSNAKEPIPEが当ブログでまとめた記事を書いてくれたので詳しくはこちら。
ん?三つとも全てSNAKEPIPEの得意分野じゃないか?と聞かれればそれまでだけど、二人で同じものを観てるわけだからね。ブログには登場してなくても大体横にいるのは間違いないよ。
デヴィッド・リンチと共にSNAKEPIPEが最も影響を受けた監督がホドロフスキーであり、この二人について語ったSNAKEPIPEのブログ記事も数多い。
本作は自伝なので昔の「エル・トポ」や「ホーリー・マウンテン」「サンタ・サングレ」のような強烈なイマジネーションの産物ではない。
しかし普通の人の自伝だったら単なるホームドラマでしかないようなエピソードしか出てこないところを、よくぞまあここまでドラマティックに生きてこられたもんだ。
もう高齢で次の作品が作れるのか心配になってしまうが、本当に100歳まで現役でいて欲しいと思うよ。
この三つの続編作品が観られた2017年はROCKHURRAH RECORDSにとって幸福な年だったが、今年はどうだろうか?
今年の年賀状は人の影響を受けた「誰々風」ではなく、ROCKHURRAH RECORDSらしいので作ってみたよ。
素材をSNAKEPIPE、デザインをROCKHURRAHが受け持って久しぶりに二人の合作だと言える。
どっかから持ってきた材料を何となくそれ風に加工するのが得意な「剽窃の美学」を持ったROCKHURRAHだけど、自分が好きなものに立ち返るとやっぱり少年の頃の空想科学っぽいものになってしまうのだった。
いいとか悪いとかは抜きにして愛着のある年賀状が作れて嬉しいよ。
というわけで、進化してるのかしてないのか全然わからない二人だけど、今年も変わらず独自の活動したいと思ってるからね。本年もよろしくお願いします。