【MAGMA’09のポスター】
SNAKEPIPE WROTE:
ある日の帰宅途中、突然「EXPLOITEDが来日、なんてことになったら楽しいのにな」と思った。
帰ってからネットでEXPLOITEDのサイトを検索。
なんと1ページ目に「前回からかなりの年月が経っているけれど、今年は日本ツアーやります。詳しくはこちら」なんて記事がっ!
震える手でクリックしてみると9月の項目に「JAPAN」の文字を発見!!!
うそー!たまたま頭に浮かんだだけなのに、本当に来日予定があったとは!
ということで早速チケットを購入。
今回はMAGMAというロックフェスティバルの企画でEXPLOITED以外にも、信じられないことにDischarge、GBHも同じステージに立つ、という80年代ハードコア御三家大集合、夢のような豪華版!
チケット6300円って、こんなにすごいメンツなのに安いよ!
この夏は全然ライブに行ってなかったし、音楽系の雑誌なども手にしていなかったので、全く知らなかった情報!
「SNAKEPIPEのゴーストがささやいた」としか思えない勘の世界。(まだ攻殻機動隊入ってる)
いやあ、チケット買えて良かったなあ!
以前「電気のことなら…」というブログの中で
「DISCHARGEとGBHが来日し成田空港で目撃する、という夢を見てしまったSNAKEPIPE。EXPLOITEDもまだライブを世界中でやってるのも以前に確認。うーん。間近に見てみたいものだ。」
などと書いているではないか!
約2年半前の記事だけど、本当に実現するとはね!(笑)
ライブに一緒に行く仲間にも声をかけ、当日は横浜で待ち合わせることに。
今回のMAGMAは横浜ベイホールでの開催とのことなので、今まで一度も行ったことがないライブハウスのため地図まで用意して出かける。
一番近い駅が「みなとみらい線」の元町・中華街駅。
そこから歩いて12分と書いてあるけど、目の前は海という山下埠頭近くの場所である。
きっと周りは倉庫街、殺風景で食べ物屋さんなんかないだろうな。(笑)
14時開場、14時半開演で出演バンド数は9つ。
お腹空きそう…。
いつの間にかシルバーウィークなんて名前が付いてた9月19日から始まった5連休。
その丁度中日にあたる21日(月)、気温低めでレザー日和!
ハードコアのライブの正装といえる鋲ジャン、ゲッタグリップ着用、化粧も80年代パンクを意識してミチロウ風のかなり派手目にする。
いやー、あんな化粧のSNAKEPIPEとよくも一緒に歩いてくれたね、ROCKHURRAH!(笑)
「普通に道歩いてれば、相手がどくよ」
「15歳若く見える」
などと誉められながら(?)いざ横浜へ。
横浜は開港150周年のイベントもやっていたし、普通の時でさえ人が多いであろう中華街近くで待ち合わせをしたこと自体が失敗だったのかも。
車で到着した友人T君夫妻は駐車場が見つからずに四苦八苦。
結局漫画家T氏を含む5人で車に同乗し、駐車場と食べ物屋さんを探すことに。
どこも渋滞、お店があっても行列。
えっ、バーミヤンとか餃子の王将ですら行列してる!
きっと中華街で食べたかったけど、行列してるから仕方なくこっちに来たって感じね。
SNAKEPIPEご一行様も「横浜だから中華がいいよね」なんて言ってたのに、結局落ち着いた場所はお寿司屋さんだったし。(笑)
そこで少しのんびりし過ぎ、更にひどくなっていた渋滞を予想していなかったため「まさかあんなこと」になろうとは!
ま、簡単に言っちゃうと遅刻しちゃったんですな!
約1時間近く遅れて会場入り。
ライブハウスで初めてだけど、入り口でボディチェックされた。
前を行くROCKHURRAHはよく外国映画なんかで観るような手をあげさせられ、上から下まで「なでられ」、お尻から腿にかけても「さすられ」てる!
おお、武器持ってないかとチェックされてるんだ!
え、まさかSNAKEPIPEもあんなことされるの?とビクビクしてたら女性はバッグの中を見せるだけだった。
良かった、ホッ。(笑)
中に入るとどうやら丁度どのバンドかが終わったところだったらしく、通路や物販、ドリンクコーナーなどに人があふれている。
一体どのバンドが演奏終了したんだろう???
分からないまま次のバンドを待つことに。
少し時間があるのでここで恒例の観客チェック!(笑)
いやーさすがにハードコアの祭典、モヒカン率高いな!
色も様々、レインボー、ショッキングピンクなどカラフルで見事。
革ジャン率も同時に高く、みなさん気合充分。
きっと連休だったから全国からハードコア好きが集まったのかも?
そしてライブがスタート。
出てきたのはEXTINCT GOVERNMENTだった。
実はこのバンド、前から友人T君より「80年代ハードコアの音でいい!」と評判を聞いていたので、とても楽しみにしていた。
間にあって良かった。(笑)
がっ、なんだか音響がヘン?
ほとんど迫力が感じられず、ヴォーカルもよく聞こえない。
今回の演奏では「とてもいい!」とは言えず、残念。
また違う機会に観てみたいな。
それにしても観客を見張るためのセキュリティとしてステージの左右に「阿吽像」のように構えているのがオー!ブラザー!(笑)
さすが横浜?
それともセキュリティもバンド側で指定していたとか?
真相は分からないけど、ボディチェックに引き続きかなりセキュリティの厳しさを感じる。
続いてはCOBRA。
COBRAは活動暦長いし、かつてオムニバスアルバム「ハードコア不法集会」や宝島のカセットブック「THE PUNX」で聴いていたようだけど、あまり覚えていない。
今回ライブを観るのも初めて。
ボーカルはまだYOSU-KOなのかな?と思いながら鑑賞。
元気いっぱいでノセ上手。
さすがだね!
COBRAからはすっかり音響は戻っていたので、やっぱりバンドの違いかな?
次はHARLEY’S WAR
実はほとんど知らないアメリカのバンド。
説明書きによると「NEW YORKハードコアの中心人物Harley Flanaganのソロプロジェクト」とのこと。
最初にセントバーナード犬のかぶりもので登場したので、コミックバンドかと勘違いしてしまったSNAKEPIPE。(笑)
観客の中に熱狂的な外国人のファンがいて、ものすごい盛り上がってた。
そしてラフィン・ノーズ。
始まる前のセッティングの段階でシルエットで見えたのがサイコ刈りの人だったため、てっきりBattle Of Ninjamanzの登場かと思っていたら、その人がベレーだった…。
いつの間にあんな髪型になっていたんだろう?
どうやら去年の9月に観たのが最後のようなので、約1年ぶり!
そりゃ見かけも変わってるか。
と思いきや、ギタープレイに関してはほとんど変わってない!
大事なところでチョンボだし。ひどいね!
ついに登場、GBH!
うおーーー!本物だーーー!(笑)
例えば全盛期のGBHの映像を観てから現在の姿と比較してしまうと、当然ながら年をとったなと思うけれど、声はおんなじ!あの声だ!(笑)
演奏の迫力も素晴らしい!
さすがに世界で活躍してる外タレ(死語)は違うね。
生「SICK BOY」が聴けて大感激!(笑)
続いてはDischarge。
初めに出てきたのが「次はDischargeの登場です。皆様拍手を!」などという、コミカルな司会者なのかと思ってたら、なんとそれがヴォーカルだった。(笑)
全然調べずに来ちゃったけど、ヴォーカル変わってたんだね。
初めの印象とは打って変わって、歌い出したら(叫び出したら)すごい迫力!
あれだけの体格があると、声の出方が全然違う。
力強いパフォーマンスに圧倒される。
生「NEVER AGAIN」が聴けて大感激!(笑)
Discharge演奏中に赤い髪の人がステージ裏や横を歩き回ってるのが見える。
あれってもしやEXPLOITEDのヴォーカルでは?
何故かデジタル一眼を構え、ライブ写真を撮るカメラマンさながらにDischargeを撮影しまくり!
SNAKEPIPEは「日本滞在中にカメラを購入して、試し撮りかな」と思ったけど?
EXPLOITEDがDischargeを撮影っておかし過ぎだよ!
その撮影してる姿にばかり目がいってしまい、Dischargeに集中できなくなってしまった。(笑)
そしてついにラスト、EXPLOITEDの登場だ。
それまではMAGMAだった垂れ幕(というのか?)がEXPLOITEDにチェンジ。
そしてこの時点で遅刻した1時間の間にHAT TRICKERSとBATTLE OF NINJAMANZが演奏してたんだな、と気付く。
どっちも観たかったのに、残念!
ヴォーカル、Wattie登場!
トレードマークともいえる、赤いモヒカンに戻ってる!
EXPLOITEDはこのWattieを残して、オリジナルのメンバーは残っていないのかな?
とは言ってもWattieさえいればいいのかも。(笑)
10代の頃から聴いてたEXPLOITED。
横向きモヒカンでマイクを手に叫んでるあの有名なジャケットの、あのWattieが目の前にいるよ!
実物を観られただけでも大感激!
もちろん演奏のすごさも、ヴォーカルの重たい迫力も脳に、目に焼き付いている。
生「DEAD CITIES」が聴けて更に大感激!(笑)
アンコールに応えて「SEX AND VIOLENCE」を演奏する前に、ドラムの方が
「誰かSEX AND VIOLENCE歌える人、ステージに上がってよ!」
と客席に呼びかけてたけれど、ここは日本だよ!
英語でいきなり言われてもほとんどの人が理解できないからね。
それでも一人上がってマイク持たされてたけど。(笑)
Wattieも、観客が「Wattie~!」と声援を送る度に「What?」と聞き返してたな。
名前呼んでるだけなんだけどね。(笑)
そしてラストは「PUNKS NOT DEAD」。
さすがに現役で世界ツアー敢行してるバンドはすごいね!
今回のUKハードコア3バンド共に、年齢を感じさせずに素晴らしい!
日本のバンドなど全く比較にならない、音の厚み、ヴォーカルの迫力。
以前より聴いてたレコードやCDより、更に迫力のある生演奏!
これからも35周年、45周年と続けてやってもらいたい!
前より、もっともっとEXPLOITEDファンになったよ!(笑)