野口哲哉 鎧を着て見る夢 –ARMOURED DREAMER– 鑑賞

20251207 top
【彫刻の森美術館で常設されている「人とペガサス」に呼応しているようなポーズの作品】

SNAKEPIPE WROTE:

先週は「箱根再上陸!ポーラ美術館 鑑賞」として、ポーラ美術館の展覧会や屋外展示作品を鑑賞した話を書いたよね。
今回は翌日に訪れた箱根彫刻の森美術館について書いていこう!

毎朝、天気予報と時刻を知るために観ている「めざましテレビ」の途中で箱根彫刻の森美術館のCMが流れるんだよね。
「きみはだれ、わたしはだれ、はてなとはてなでごあいさつ」と歌っているのは古賀小由実という人らしいけど、聴いているだけだと矢野顕子かと思ってしまったSNAKEPIPEだよ。(笑)
毎日のようにテレビの中で目にしている彫刻作品だけど、今まで一度も彫刻の森美術館に行ったことがないんだよね。
調べてみると本館ギャラリーでは野口哲哉の「鎧を着て見る夢 –ARMOURED DREAMER–」が開催されているとのこと。
2022年9月に「this is not a samurai」としてブログにしているように、SNAKEPIPEは友人Mと銀座にあるポーラ ミュージアム アネックスで野口哲哉の展覧会を鑑賞している。
ROCKHURRAHにも観てもらいたかったので、箱根で鑑賞できるのはナイスだよ!
ポーラ美術館の時と同様で、箱根彫刻の森美術館に行った日も絶好の行楽日和。
屋外展示が多いので、気持ちが良い天気の日で良かった。(笑)

箱根彫刻の森美術館鑑賞については、2回に分けて感想を書くことにするよ。
今回は野口哲哉の展覧会をまとめよう。
会場に入ってすぐに目に入ったのは、一番上に載せた「floating man」。
少しかがんでみると、屋外に展示されているカール・ミレスの彫刻作品「人とペガサス」と一緒に空を飛んでいるように見えることに気付く。
多分その効果を狙って展示位置を決めたんじゃないかな?(笑)
「floating man」のミニチュアもあったので、画像を載せてみようか。
頭の向きが逆だけど、近くから観るとこんな感じなんだね。

2022年に鑑賞した時には、もう少し作品を間近で観られたんだけどね。
箱根彫刻の森美術館での展示は、作品までの距離が遠くて細部をじっくり観察することができないのが残念。
大小含む立体作品に加え、絵画や版画、そして動画を含む約80点の展示は見応え十分なはずなのに、消化不良気味に感じるのは展示方法のせいだね。
恐らくSNAKEPIPEは、7割程度の作品をすでに観ていたかもしれない。
3年ぶりに対面した小さくて精巧な造りの作品に、改めて感嘆したよ!

「RING AND MAN」は2024年の作品だという。
高さが92cmなので、野口哲哉の作品としては大きなほうだね。
侍がスマホいじっていたり、買い物袋を下げていたりするような「あり得ない状態」を作品にしている野口哲哉らしい作品だよ。
甲冑姿の侍が浮き輪つけているとは!(笑)
サイズやポーズが決まっているせいで、変に見えないところもすごい。
侍もさることながら、浮き輪も本物に見えるよ。
少し緊張しているような侍の顔も見どころだね。
今にも動き出しそうなリアリティに脱帽だよ!

秋の紅葉時期は、箱根の観光シーズンなんだね。
「箱根が大混雑」としてニュースにもなっていたみたい。
彫刻の森美術館にも大勢のお客さんが入っていたけれど、なにせ敷地面積が広い!
通路が人でひしめき合い、歩けないなんてことはなかったからね。
お客さんの中には海外からの観光客も多く、野口哲哉の侍を食い入るように観ていたよ。
載せたのは「Energy Notch」という2023年のアクリル絵具で描かれた作品。
いわゆる侍を描いた肖像画のようだけど、兜についている前立(まえだて)が虹色に輝いているところが面白い!
鋭角的なインパラのツノみたいみたいな形状もオシャレだよね。
侍の顔に特徴がないので、ツノとの対比が際立つのかも。

左は2021年の版画作品「love-yellow」で、今までの野口哲哉とは傾向が違うね。
かなり漫画っぽく仕上げていて、「くすっ」と笑わせるタイプの作品とは別物だよ。
バックにキラキラしたホログラムシートを使用し、侍を軽薄なステッカーに仕上げたみたい。
会田誠の「切腹女子高生」も似た雰囲気だったことを思い出したよ。
この作品、どうやら限定50部で販売されていたようだね。
すでにSOLD OUTなのでお値段は不明だけど、いくらだったのか知りたいよ!(笑)
右は2009年の「シャネル侍着甲座像」で、野口哲哉の原点という感じの作品だね。
先にも書いた「あり得ない状態」が描かれていて笑ってしまう。
シャネルをモチーフにしているけれど、ルイ・ヴィトンはやっていないのかな。
日本の家紋をモチーフにしているモノグラムを使っても、インパクトないか。(笑)

上のシャネルより1年前、2008年の作品「武人浮遊図屏風」。
屏風なので横幅180cmの大型作品だよ。
侍たちが空を飛んでいて、今年の新作である「floating man」の元ネタなのかも。
2025年の新作でも、侍をモチーフにユーモアの方向性が変わらぬ作品制作をしていることが分かる。

今年制作した動画は、撮影禁止だったので画像はないんだよね。
粗い粒子のピントがブレた淡い色調の映像作品だった。
野口哲哉の立体作品を使っていたのか、影やシルエットが映し出されていたよ。
イメージ映像みたいな雰囲気で、意味は考えなくて良さそう。

2022年に書いた野口哲哉展の最後がこの文章。

次に野口哲哉はどんな作品を見せてくれるのか。
楽しみにしていよう。

3年経ったけど、特に野口哲哉に変化はなかったね。(笑)
恐らくこれからも、この路線で続けていくだろうと予想する。
またいつの日か鑑賞する機会があったら確認してみたいと思う。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です