
【2024年3月とは反対側のアングルから撮影。紅葉がキレイだね!】
SNAKEPIPE WROTE:
今年は10月まで夏みたいに気温が高い日があったかと思うと、11月は急に冷え込んでるよね。
よく言われているけど、春と秋が短くて四季ではなく二季になってるみたい。
ROCKHURRAHと一緒に箱根に向かったのは、秋を感じることができる貴重な時だったよ。
絶好の行楽日和とは、まさにこれ!
雨男を自認しているROCKHURRAHだけど、全く影響受けなかったね。(笑)
2024年3月以来の箱根、ポーラ美術館を目指してレッツゴー!
前回訪れた時は、強羅から路線バスに乗って美術館に行ったんだよね。
強羅からポーラ美術館行きの送迎バスがあるので、今回は時間を合わせて利用してみたよ。
10人分くらいの座席があるミニバン(?)タイプの送迎バスに乗車し、およそ10分。
ポーラ美術館前には見事な紅葉の景色が広がっている。
景色や看板など一通り撮影してから美術館へ。
今回は企画展として「ライアン・ガンダー:ユー・コンプリート・ミー」と「ゴッホ・インパクト─生成する情熱」が開催されている。
ROCKHURRAH RECORDSが反応したのは、ライアン・ガンダーの展覧会だけど、チケットは両方が観られる共通タイプ。
まずはゴッホから鑑賞しよう。
「ゴッホ」と展覧会名に入ってはいるものの、「ゴッホをテーマとした展覧会」で展覧会の説明によると「ゴッホからの影響を糧としながら(中略)芸術家たちはそれぞれの時代にふさわしい新たな情熱を、どのように生成してきたのか」を探るのが目的だという。
つまり、ゴッホの作品が展示されているわけではなく、ゴッホにインスパイアされた作品が並んでいるということだね。
これは以前スーパーマーケットのイオンで「オーストラリア・フェア」と銘打った企画で、オーストラリアにゆかりのある商品が並んでいた中に「コアラのマーチ」を発見した時に近いものを感じるよ。(笑)
載せた作品は前田寛治の「ゴッホの墓」(1923年)。
ゴッホは弟と並んで埋葬されているらしいので墓が2つ描かれている。
前田寛治は1922年から1925年までフランスに滞在していたようなので、実際に墓地を訪れているんだね。
シュルレアリスムが宣言された時、現地にいたとは羨ましい限り!(笑)
やっとゴッホ本人の作品が展示されている、と思ったら。
これは大塚オーミ陶業株式会社が手掛けた陶板による再現作品だったよ。(笑)
発色が美しく、とても複製されているとは思えない出来栄え。
大塚オーミ陶業は世界の名画を陶板にして、大塚国際美術館で展示しているという。
「世界26カ国の西洋名画を陶板で原寸大再現」とサイトに書かれている。
展示が全て複製品だった佐倉の国立歴史民俗博物館みたいだね!
大塚国際美術館は徳島県にあるんだって。
いつの日か訪れてみたいね!
1985年に「肖像(ゴッホ)」というゴッホに扮した作品を発表して以来、様々な人物になりきっている森村泰昌。
「M式「海の幸」ー森村泰昌 ワタシガタリの神話」は森村ワールド全開で印象的な展覧会だったっけ。
鑑賞したのは、2021年11月なので5年前になるんだね。
「ゴッホ・インパクト」では、ゴッホと弟のテオに扮した動画作品「エゴ・シンポシオン」が上映されていたよ。
渋谷の街頭に現れたゴッホ姿の森村さんを目撃した人たちは、さぞ驚いたことだろうね。(笑)
載せた作品は「自画像の美術史(ゴッホの部屋を訪れる)」(2016/2025年)だよ。
部屋の中に森村さんご自身の作品「唄うひまわり」や前述の「肖像(ゴッホ)」が飾られているね。
ゴッホの作品「アルルの寝室」を再現し、その中に佇む森村さんはゴッホそのもの!
そして「自画像の美術史」に使用されているのがアーカイバル・ピグメント・プリントと記載されている。
耐候性のある顔料インクとファインアート紙(アーカイバル紙)を使用し、インクジェットで出力する長期保存に優れた印刷技法のことだって。
新しい言葉が出てくると調べたくなるんだよね。(笑)
「ゴッホ・インパクト」を鑑賞完了して、次に「ライアン・ガンダー:ユー・コンプリート・ミー」へ。
ガンダーの作品は展示室以外にも、美術館のあちらこちらに置かれていた。
画像は「Can you be lonely and happy?」で「孤独なまま、幸せでいられるの?」と疑問を投げかけれている作品。
370cmという巨大な黒いボールで、送風により少しずつ動いていた。
この黒いボールは美術館内にあるレストランにも設置されていたよ。
2022年8月に「われらの時代のサイン」やピラミデビルのNASU TAROでライアン・ガンダーの作品を鑑賞していたけれど、黒いボールは初めてだね!
ちなみにこの黒いボールの7cmバージョン「Can time stop?」は、ミュージアムショップで販売されていたよ。(笑)
東京オペラシティアートギャラリーで観たのは黒いネズミだったっけ。
ポーラ美術館では白いネズミ2匹が壁に空いた穴から顔を出して会話していた。
「The story is in the telling(物語は語りの中に)」では、1匹が話しているとあいづちを打ったりして、もう1匹も動いている。
とてもかわいいんだよね!
今回初めてネズミを観たROCKHURRAHにも、その可愛らしさが分かってもらえて良かったよ。(笑)
2匹のネズミたちは、どうやらゴーギャンの有名な作品タイトルである「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」のような、哲学的な問題について語り合っていたようなので、意味が分かったらもっと面白かったのかも。
お客さんがしゃがみ込んでスマホをかざしているところを目撃しないと、通り過ぎてしまいそうな作品。
通路に置かれた植木鉢の中にいるのは小さなカエル!
「You Complete Me, or I see things you canʼt see (A Frogs Tale)」は「君が僕を完成させる、あるいは私には君に見えないものが見える(カエルの物語)」で、「常識的であり続けること」の難しさを語っている作品だって。
ネズミやカエルなどの小さな生き物が動いて話している作品は、とてもキュート!(笑)
カエル版は初めて観たけど、これも欲しくなってしまったよ。
小さく動く蚊は東京オペラシティアートギャラリーに引き続き、今回も展示されていたよ。
実はSNAKEPIPEは通り過ぎていたけれど、ROCKHURRAHは気付いて鑑賞していたらしい。
教えてくれたら良かったのにね!(笑)
前回ライアン・ガンダーの展覧会についての感想に書いたのが以下の文章。
『観た瞬間に「うわっ!」と驚いたり、「好き!」と思う作品を好むSNAKEPIPEなので、説明が必要な作品は少々苦手かもしれない。
ガンダーには観念的な作品が多いので、半分は面白かった!というのが正直な感想かも。(笑)』
今回の展覧会でも全く同じ感想を持ったSNAKEPIPE。
載せた画像は「Closed systems」(閉ざされた世界)と「Turn back your watch」(時を巻き戻して)で、やっぱり説明を受けないと意味が分からないなと感じた作品だよ。
ここまで小さな玩具を等間隔で配置したことに感銘を受けたけどね!(笑)
2024年3月にポーラ美術館を訪れた時は、まだ雪が残る寒い時期だったので、「森の散歩道」という全長1kmの遊歩道を歩いていないんだよね。
広い敷地の中には、いくつもの彫刻作品が点在しているので、鑑賞を楽しみにしていたよ。
歩くには丁度良い季節だからね!
とても静かな環境で、森林浴しながらゆっくり歩いてみる。
画像はKEIKO+MANABUの「Hummin’ Bloom」。
自然の中でのメタリックな輝きが素敵だったよ!
SHIMURABROS.の作品を撮影した時、光が差し込んでたみたいだね。
ガラスに光が反射して、とても神々しい雰囲気になっているよ。
ドラマの取り調べ室でみかけるような、反対側からは姿が見えないマジックミラーのようなガラスが使用されていた。
タイトルの「Light Odyssey」を訳すと「光の冒険」になるのかな。
意味を深く考えなくても、光を感じることができる作品だね!
ROCKHURRAHと子供みたいにマジックミラーで遊んでから先に進んだよ。
近づくにつれ、背筋がひんやりして肌が粟立つような感覚になったのが、ロニ・ホーンの「鳥葬」。
遊歩道から少し離れた場所に置かれていたのも、怖い雰囲気を醸し出すのに効果的だったね。
素材がガラスの彫刻作品で、曇ったガラスが美しいのにも関わらず静謐さと恐怖を感じる。
鳥葬とはチベットなどで行われる葬儀で、死体を鳥に食べさせるもの。
「魂を天に届ける」という宗教的な意味があると聞いても、残酷なイメージはぬぐえないなあ。
この作品のタイトルを知らずに鑑賞したとしても、何か特別な信号を受信しゾクゾクするはず。
言葉がなくても、こういう感覚を持つことができるのは現代アートの醍醐味と思っているSNAKEPIPE。
鑑賞できて良かったよ!
「森の散歩道」全体のマップは入手したけれど、どこに何の作品が置かれているかは明記されていないんだよね。
途中で見かけた木について
「あれも作品じゃない?」とROCKHURRAH。
「ただの木じゃない?」とSNAKEPIPE。
そんな会話をして近づくこともなく、そのまま歩き続けていたんだよね。
あとから調べて、アイ・ウェイウェイの「鉄樹根」だったことが判明!
ROCKHURRAHの指摘通り彫刻作品だったとは。
次回ポーラ美術館に行った時には、しっかり鑑賞しないとね。(笑)
およそ1時間かけて「森の散歩道」を楽しんだROCKHURRAHとSNAKEPIPE。
来た時と同じ送迎バスに乗って、強羅駅まで戻る。
ランチでいただいたのは、スパイスが効いた本格的な「スリランカ・カレー」!
なかなか美味しかったよ。
翌日も箱根で美術館を鑑賞しているんだよね。
次の予定については、次回書くことにしよう。
どうぞお楽しみに!(笑)









