【毎回丁寧に出演者を集めてくれるROCKHURRAH、ありがとう!】
SNAKEPIPE WROTE:
気が付くとすでに時は2月。
2025年も12分の1が終わってしまったんだね。
なんて速いんでしょ!
この1ヶ月の間、何をやっていたか考えてみても大したことしてないよ。
年末から悩まされていた謎の高熱がやっとおさまり、少しずつ快方に向かっているSNAKEPIPEなので、特にお出かけもせず引きこもっていた。
やっていたことといえば、ドラマ鑑賞か。
今回のブログは「映画の殿 韓国ドラマ編」を特集しよう。
「照明店の客人たち(原題:조명가게 2024年)」は、ディズニープラスで視聴した。
全8話という少し短めの話数で、「ムービング」の制作陣が再びタッグを組んだ作品だという。
サングラスをかけたあやしげな男は、一体何者なのか。
第1話を鑑賞した後、とても不思議な感覚になった。
言ってみれば不条理小説のドラマ化みたいな感じなんだよね。
あらすじから書いてみよう。
どこかもわからない、暗い街をさまよう人々。
一部の記憶を無くした彼らがいたのは、”生と死の境目”の世界だった。
なぜ彼らはこの場所に辿り着いたのか。そして、元の世界に戻ることはできるのか――。
やがて人々は、彼らの過去、現在、未来の鍵を握る、ある路地裏の照明店へと引き寄せられていく・・・
(ディズニープラスより)
あらすじ読んでも意味不明だよね。
トレイラーを観たらヒントになるかも?

なるべくネタバレしないように感想を書いてみよう。
ドラマの画面がずっと暗くて、夜の描写が続く。
サングラスをかけた店主がいる照明店だけが、ひときわ明るく異彩を放っている。
誘蛾灯のように、光に吸い寄せられ照明店を訪れる人々の様子がおかしい。
店主との会話も、成り立っているようないないような、あやうい雰囲気なんだよね。
韓国ドラマで、こんなに不条理を感じたのは初めてかもしれない。
とても不思議なドラマなので、回を追うごとに謎解きが進み、人によっては「すっきり」するかもしれない。
ただSNAKEPIPEは、あの「なんだか分からない世界」の話が好きだったよ。(笑)
人それぞれ「幸せ」の形があるんだな、と考えさせられたドラマだった。
「応答せよ1994(原題:응답하라1994 2013年)」は、「応答せよシリーズ」の2作目。
ROCKHURRAH RECORDSでは、制作順を無視して「1988」から「1994」を鑑賞してしまった。
本来は「1997」「1994」「1988」が制作順のようなので、まるっきり逆だよね。(笑)
一番最初に「1988」を観てしまったので、仕方ないか。
「1994」には3食ごはんでお馴染みの「ソン・ホジュン」や「花郎」でヒロインを演じたAra、「離婚弁護士シン・ソンハン」や「ムービング」で印象的な役を演じていたキム・ソンギュンなど、馴染のある俳優が出演していて楽しみ!
あらすじから書いてみようか。
1994年、ナジョンの両親が経営する「新村下宿」に6人の若者が集まってくる。
彼女にとって実の兄のような幼馴染のオッパ、スレギ。
大学進学を機に地方からやって来たお調子者のヘテ、レスリー・チャンに似ているというサムチョンポ、寡黙な青年ピングレ、アイドルの熱狂的なおっかけユンジン。
そしてピングレのいとこでソウルに暮らす大学野球界期待の星チルボン。 彼らがともに過ごした8年間の日々。
そして2013年、ナジョンの新居に再びあの6人が集まってくる。
その中には、現在ナジョンの夫となった男性も―。
果たして、彼女のハートを射止めたのは!? (公式サイトより)
トレイラーを観てみよう。

大学生の男女が繰り広げるドタバタ恋愛劇といってしまえば簡単だけど、ヒロインであるナジョンがあまりにも女性らしさからかけ離れていて驚く。
言葉遣いは悪い、ガツガツ食べる、負けん気が強い。
「1988」のヒロインだったドクソンも、かなり男っぽい雰囲気だったけれど、ナジョンには負けるよ。
「ぶりっ子しない」「飾らないタイプ」なので正直ではあるけどね。(笑)
田舎生まれなのに、精一杯都会に馴染もうとするヘテやサムチョンポには、たくさん笑わせてもらった。
そしてナジョンの両親が、「1988」の時と同じことに気付いたよ。
どうやら「1997」から、このキャストは変わってないみたいだね。
制作順とは逆になってしまったけれど、いつか「1997」も観てみたいよ!
2022年1月の「映画の殿 第49号 Netflixドラマ編 part5」で感想を書いた「地獄が呼んでいる」のシーズン2が配信された。
当時の記事に「シーズン2がありそうなエンディングだったので、続きが非常に気になるよ。あまり間を空けずに配信して欲しいね!」と書いていたSNAKEPIPEだったけれど、シーズン2は3年の時を経て配信されることになった。
シーズン1で新興宗教の教祖を演じたユ・アインが、麻薬騒動により降板したことも、シーズン2までの制作に時間がかかった要因なのかも。
なんだか分からないけど、突然異形の存在に「おまえは3日後に死ぬ」と宣告され、実際に指定の日付に焼き殺されてしまう。
そんな理不尽な世界を描いた「地獄が呼んでいる」シーズン1のラストは、焼き殺された人が蘇ったところで終わったっけ。
細かいところはあまり覚えていないまま、鑑賞してみたのである。
新興宗教団体“新真理会”のチョン・ジンス議長の試演から8年後、地獄行きの告知と試演が当たり前になり、法や秩序が崩壊した世界で、地獄行きを宣告されたパク・ジョンジャとチョン・ジンスが、それぞれ復活を果たす。
これを受け、地獄の秘密を追う組織<ソド>、地獄の使者の行いを“神の意志”として狂ったように祀り立てる過激な信者集団<矢じり>、さらに制御不能となった世界を再び抑制するため地獄の存在を利用する<政府>も介入し、国を巻き込んだ巨大な衝突へと発展していく。
(シネマトゥデイより)
トレイラーはこちら。

告知と試演は不思議なものではなくなっていて、皆が当たり前の事象として受け入れているんだよね。
燃え尽きて亡くなったはずの2人が、復活するところから話が始まる。
「新真理会」という新興宗教団体、人道支援活動を行う「ソド」という組織に加え、インターネット配信で民衆を煽る「矢じり」という狂信者集団の三つ巴の構造が主体になっていて、政治的な話が中心になってしまった。
シーズン1を観直してからシーズン2に入ったわけではないので、「この人誰だっけ」と頭をひねりながら鑑賞していたSNAKEPIPE。
「地獄が呼んでいる」の面白さは「なんだか分からない」ところだと思っていたので、理路整然と対立構造が示されることで興醒め。
謎のラストは良かったかも。(笑)
「ストーブリーグ(原題:스토브리그 2019年)」は、「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」や「無人島のディーバ」でお馴染みのパク・ウンビンが出演しているのが目当てで観始める。
主演のナムグン・ミンは、有名な俳優のようだけどROCKHURRAH RECORDSでは初お目見えだね。
他に「悪霊狩猟団: カウンターズ」のチョ・ビョンギュ、「サイコだけど大丈夫」のオ・ジョンセが脇を固めている。
野球について全く知識がないSNAKEPIPEは「ストーブリーグ」の意味すら知らなかった。
野球のオフシーズンに選手や監督の契約更改や移籍、加入などのグラウンド外の話題を指す言葉がストーブリーグなんだって?
万年最下位のプロ野球チーム“ドリームズ”は、またしても最下位でシーズンを終える。
そんな中、責任を取って辞任したゼネラルマネージャーの代わりに新たに就任したのは、野球未経験で知識もない異色の経歴を持つペク・スンスだった。
早速チームの改革に乗り出したスンスはスター選手をトレードに出すと言いだす。
それを聞いた運営チーム長のイ・セヨンをはじめフロントスタッフは猛反発するが、チームの強化に成果を見せるスンスを次第に信頼しはじめる。
しかし、新たなる問題が発生。親会社の常務クォン・ギョンミンは、赤字続きのチームを解散させようと企んでいて…。
(公式サイトより)
トレイラーも載せてみよう。

ダメダメなチームを盛り上げていくという構図は、ROCKHURRAH RECORDSが大好きなウィル・フェレルの「俺達シリーズ」みたいなんだよね。(笑)
次から次に問題が発生し、1つずつゼネラルマネージャーが解決していく。
あまりにも冷徹に仕事をこなしていく様は、観ていて心地良い。
自分とは関わりたくないけどね!
Netflixでは、1話を約30分単位で区切って配信していたので、時間に余裕がある時は2つ、3つまとめて鑑賞していた。
32話はあっという間だったね。(笑)
ありがちな恋愛話に発展することなく、純粋に野球だけに情熱を傾けているスタッフの姿は好感が持てた。
野球を知らなくても充分楽しめたよ!
今回は4つのドラマを紹介してみたよ。
3年の月日を経て、鳴り物入りで配信された「地獄が呼んでいる」は、SNAKEPIPEにはイマイチだった。
「イカゲーム」の続編が配信されていることも知っているけれど、どうも食指が動かない。
シーズン2って難しいよね。(笑)
また別のドラマを鑑賞していこう。
次回をお楽しみに!