【ラ・ミランと脇を固める名優たち】
SNAKEPIPE WROTE:
毎日何かしらのドラマを観て、週に1本は映画鑑賞しているROCKHURRAH RECORDS。
先日鑑賞した韓国映画を特集したいと思う。
「正直政治家 チュ・サンスク(原題:정직한 후보 2019年)」の主役は、「恋のスケッチ〜応答せよ1988〜」や「ジョンニョン: スター誕生」で印象的だったラ・ミラン。
韓国版の京塚昌子といった雰囲気で(古い!)、良い味出してる女優なんだよね。
韓国の40代、50代の俳優は個性派揃いで、演技も歌もこなすマルチな人が多いように感じるよ。
「正直政治家 チュ・サンスク」では、ラ・ミランがコメディを演じていた。
あらすじはこちら。
息を吐くように嘘をつき続け、多くの国民の支持を集めてきた国会議員のチュ・サンスク。
4期目の当選を目指すべく選挙活動中だったが、ある日、祖母の勝手な神頼みによって嘘をつくことができなくなってしまう。
街頭演説や討論会でも本音ばかりが口から出てしまい、サンスクは混乱するばかり。
本当のことしか話せなくなり、政治家生命の危機に陥ってしまう。
「嘘」という強力な武器を無くしてしまった彼女が挑む選挙活動とは?
(Filmarksより)
日本語字幕付きトレイラーが探せなかったので、英語字幕付きを載せてみよう。

ラ・ミラン演じるチュ・サンスクは、パープル色をイメージカラーに設定しているんだね。
日本で紫色は、高貴な色として認識されているけど、韓国も同じなのかな?
女性政治家らしい雰囲気を出しているチュ・サンスクだけれど、実態は舌先三寸、己の利益のためなら嘘をつくことは日常茶飯事なんだよね。
画像右は、秘書のヒチョルを演じるキム・ムヨル。
キム・ムヨルは映画「記憶の夜」やドラマ「未成年裁判」「暴君」などで知っている俳優だよ。
ラ・ミランとのかけあいは、まるで夫婦漫才みたいに息がぴったり。(笑)
ラ・ミランもキム・ムヨルもコメディに向いてるね!
チュ・サンスクの夫を演じているのは、ユン・ギョンホ。
色々なドラマで目にするバイプレーヤーだね。
ドラマ「クリーニング・アップ」や「梨泰院クラス」にも出演していたし、「ヴィンチェンツォ」での「プッチギ、パッチギ」と言いながら踊るシーンは忘れられないよ。(笑)
悪人役でも根は善人みたいな役どころが似合うね。
サンスクの夫役も似合っていたよ。
実年齢ではラ・ミランが5歳年上みたいだね。(笑)
嘘ばかりつくサンスクを心配し、「正直になりますように」と祈るおばあさん。
祈りが届き、サンスクは嘘がつけなくなるんだよね。
このおばあさんも、かなりの曲者で口が達者だから、サンスクのような孫がいても不思議ではない。
嘘は良くないかもしれないけど、政治家だったら「良い嘘」が必要な時もあるかもしれないよね。(笑)
おばあさんの神通力は強くて、サンスクに2回目の呪いがかかってしまうんだよね!
この映画でラ・ミランが第41回青龍映画賞主演女優賞を獲得していたんだね!
体当たり演技で、最高だったもんね。(笑)
2022年に「帰ってきた正直政治家 チュ・サンスク(原題:정직한 후보2)」が公開されてるんだよね!
ROCKHURRAH RECORDSでは、どちらの映画も2025年に鑑賞しているので、続編があることを知って小躍りしたよ。
ラ・ミランがパワーアップして登場しているよ!
ソウル市長選挙で落選し、無職になってしまったチュ・サンスクは偶然、海で溺れた青年を救出したことで再び注目され、故郷・江原道の知事として華麗に復帰!
正直に執務にあたるものの支持率が急降下し、結局また嘘をつくように。
するとサンスクと秘書のヒチョルに、祖母の「真実の呪い」がかかり、2 人とも嘘がつけなくなってしまう!
そんななか、大統領も出席する全国知事協議会に出席したサンスクは、失言を繰り返す。
さらに、進めていた住商複合施設の建設に問題が発生。
果たしてサンスクはこのピンチをどう切り抜けるのか…!?
(Filmarksより)
前回からの続き、という設定になっていて、嬉しい。
なんと今度はサンスクだけではなく、秘書のヒチョルまで呪いにかかってしまうとは!
前作ではヒチョルが、なんとか取り繕っていたのにね?(笑)

こちらも日本語字幕トレイラーが探せなかったので、英語字幕で勘弁してね!
「帰ってきた正直政治家」では、少し話が大きくなってた。
前作同様、秘書と旦那は同じキャストだったけれど、新たに加わったのがサンスク夫の妹。
ハワイかぶれしていて、サンスク宅をハワイアン仕様にしてしまうほど。
演じているのは、映画「サニー」やドラマ「サイコだけど大丈夫」などに出演しているパク・ジンジュ。
特徴的なのですぐに判別できる女優なんだよね。
サンスクの味方になり、頼もしい存在になっていくところが良かったよ!
秘書のヒチョルよりも気が利いて、サンスクの信頼を勝ち取る補佐官チョ・テジュをソ・ヒョヌが演じている。
ドラマ「悪の華」や映画「ロ・ギワン」で観ていた俳優だね。
「帰ってきた〜」では、あまりに仕事が出来過ぎていて、胡散臭さがプンプン!
そんな役がピッタリだったよ。(笑)
スケールが大きくなったのは、北朝鮮が絡んできたこと。
北朝鮮代表として来たリム・ソニ役を演じたのは、キム・ジェファ。
ドラマ「クリーニングアップ」に出演していたね。
「極秘にお願いしたいことがある」
とサンスクに耳打ちした内容に大笑いしてしまった。
ネタバレしちゃうから言わないでおこう。(笑)
キム・ジェファも名バイプレーヤーの一人だね。
「正直政治家 チュ・サンスク」も「帰ってきた正直政治家 チュ・サンスク」も、基本的には同じ路線。
場をわきまえず、言ってはいけないことを堂々と話すところが痛快で、笑ってしまう。
正直者はバカを見る、という「ことわざ」とは逆の展開になっていくところも良かった。
ラ・ミランが出演している他の作品も観たいと思う。
また気になる俳優が増えて嬉しいよ!(笑)