SNAKEPIPE MUSEUM #79 Herbert Bayer

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【1936年の「メタモルフォーシス(変容)」は印象派の静物を抽象化した実験的な写真作品】

SNAKEPIPE WROTE:

今年最初のブログはSNAKEPIPE MUSEUMをお届けしよう!
SNAKEPIPEの琴線に触れた、様々な時代のアーティストの作品をお届けするカテゴリーだよ。
今回は大好きな1920年代にバウハウスで教鞭をとっていた画家、デザイナーで写真家のヘルベルト・バイヤーを特集しよう。
最初に経歴を調べてみようか。

1900 オーストリアのハーグ・アム・ハウスルックに生まれる
1917–1919 父の死によりウィーン美術アカデミー進学を断念
建築と応用美術を学ぶため、リンツとダルムシュタットで見習いとして修行
1921 ドイツのバウハウス(ワイマール校)に入学
カンディンスキーやモホリ=ナギらに学ぶ
1925–1928 バウハウス・デッサウ校のタイポグラフィ・広告ワークショップで教師に任命される
広告・デザイン・タイポグラフィを教える
1928 バウハウスを退職してベルリンへ移り、商業デザイナーとして活動
1938 アメリカ合衆国へ移住(ニューヨーク)
1944 アメリカ市民権取得
1946 コロラド州アスペンへ移住
アスペン研究所の総合デザイン計画(建築・環境・グラフィック)を担当
1950–1960 Container Corporation of America や Atlantic Richfield Company などのデザイン顧問を務める
1970– アスペン滞在を続けながら、美術とデザインの両面で活躍
1975年頃、健康問題によりカリフォルニア州モンテシートへ移る
1985 モンテシートで死去

バウハウスで4年学んだ後、教師になっているんだね。
25歳で任命されているので、抜きん出た才能を持っていたことが分かるよ。
父親が17歳で亡くなってしまったので、美術の勉強を諦め職業に直結する道を選ばざるを得なかったと書かれているね。
その時は断腸の思いで、涙を拭きながら見習いとして学んでいたかもしれないけれど、長い目で見ると才能が開花するきっかけだったのかもしれない。
写真家・画家・デザイナーという輝かしい経歴を持った人生を送っていたんだね。

実を言うとヘルベルト・バイヤーは、当ブログ内で何度か登場したことがある名前なんだよね。
左のTシャツは、2010年7月に東京ステーションギャラリーで鑑賞した「開校100年 きたれ、バウハウス」のミュージアム・ショップでROCKHURRAHが購入したもの。
タイポグラフィの作品が、今回特集しているヘルベルト・バイヤーとモホリ=ナギの共同制作「Staatliches Bauhaus in Weimar 1919-1923(ワイマール国立バウハウス1919–1923)」。
シンプルなのに印象的でかっこ良い!(笑)
 バウハウスの理念そのものだよね。
ヘルベルト・バイヤーの他の作品を制作年順に観ていこう。

まずはバイヤーがバウハウスで学んでいた1923年の作品から。
バウハウスの開校展覧会を宣伝するためのポストカードとして制作されたものだという。
三角と丸、正方形を3色で塗り分け、直線と文字だけで構成しているシンプルなデザインに惚れ惚れするね!
機能性と合理性を兼ね備えた美意識。
アーティストと職人の区別をなくすことも理念だったというバウハウスの教育は、バイヤーに強く刺さったんだね。
ポスターに選出される優秀な生徒だったことがよく分かるよ!
ちなみにこの作品はイギリスのネットショップで、様々なサイズで販売されているのを発見。
一番大きな61 × 91.4cmサイズで12,000円ほど。
日本へ配送できるのか確認してみようか?

黒をバックに直線で人の横顔(のように見える)が描かれた作品も、上と同様に宣伝用のポストカードとして制作されたらしい。
直線の横顔から「トリスウイスキー」のキャラクター「アンクルトリス」を思い出してしまったよ。(笑)
もしくはジャン・コクトーの作品にも見えるね。
バイヤーによる左の作品を目にした途端、ROCKHURRAHが「バウハウスだ」と声を上げる。
ニュー・ウェイヴ初期のゴシック・バンドであるバウハウスのベスト盤に使用されていたのが、バイヤーの作品だったとは!
右にバウハウスのアルバム・ジャケットを載せてみたよ。
確かにバイヤーの作品だね。(笑)
バウハウスのLPを所持していたROCKHURRAHは、80年代にはすでにバイヤーの作品を見知っていたことになるよ。
2026年になってアーティスト名が分かって良かったね!(笑)

1927年の作品を2つ並べてみたよ!
左のタイポグラフィは「ヨーロッパ工芸美術展」の宣伝ポスターだって。
色4色と文字だけを使用したシンプルなデザインに、グッと来るね!
黄色バックのほうは「シュレージエンの住まい」という雑誌の表紙みたい。
シュレージエンとは、かつて中央ヨーロッパにあった地域の名称らしい。
現在でいうとポーランドやチェコ、ドイツにまたがる地域だったようだね。
遠近法を使い、山型を配置した大胆な構図と色彩に目を奪われるよ。
この2つともTシャツになって欲しいデザインだよね!
ROCKHURRAHが絶対買うはず。(笑)

1932年の写真作品がこちらの2点だよ。
シューーールーーーー!(笑)
左は「The Lonely Metropolitan(孤独な大都市)」。
左右の手のひらにそれぞれ男女の目が映っている単純な仕掛けだけど、インパクトが強い。
タイトルと共に意味を考えたくなる雰囲気だよ。
右は「Humanly Impossible (Self-Portrait)(人間的に不可能(自画像))」で、バイヤー自らモデルになって制作された作品だという。
バイヤーはまず鏡に映った自分の姿を撮影しプリントした上に、水彩絵の具やガッシュをエアブラシで描きこみ、また撮影。
更にプリントし右下に署名した後、更に撮影。
3回目にできたネガからプリントされたものが作品として目にしているものらしい。
いわゆる「切り貼り」でのフォト・モンタージュではなく、アナログでphotoshop加工を行っている感じなんだね。
バイヤーの時代にphotoshopあったら、どんな作品を見せてくれたんだろう?(笑)

バイヤーは、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の創設館長であるアルフレッド・H・バー・ジュニアの招きにより、アメリカに渡る。
無事にドイツを離れることができて良かったよ。
伝わるところによれば、わずか25ドル(約4,000円!)だけ持ってニューヨークに着いたらしい。
25 dollars in my hand(ベルベット・アンダー・グラウンドの歌詞のパクリ)だったんだね。(笑)
1938年の展覧会「バウハウス 1919–1928」の展示設営を手がけるためで、左はその宣伝ポスター。
大胆な構図と抑えた3色のみ使用した色使いなど、いかにもバウハウスらしいデザインだよ!
アメリカでバイヤーは大きな成功をおさめる。
そのキャリアのスタートが25ドルだったとは驚きだよ。(笑)

バイヤーは広告の世界でも活躍したという。
左は1959年の「Olivetti(オリベッティ)」で、オフセット・リトグラフ技法が使用されている。
タイトルの「Olivetti」はイタリアの事務機器メーカー名で、タイプライターの製造・販売で創業した会社とのこと。
恐らくこの作品は「Olivetti」の宣伝ポスターだろうと予想するよ。
数字や四則が描かれ、曲がりくねったインクリボンが配置されているのはタイプライターをイメージしているからなんだね!
タイプライターを知らない人は、インクリボンの存在が分からないかもしれないな。
かつてSNAKEPIPEはタイプライター使っていたし、ワープロ世代の人にはお馴染みなんだけどね。(笑)

1962年にバイヤーが語った言葉がこちら。

私の仕事全体は、現代の芸術家が産業社会と対立する存在ではなく、その内部に組み込まれながら創造性を発揮しうることを示す表明である

これは先に書いた「アーティストと職人の区別をなくすこと」「機能性と合理性を兼ね備えた美意識」だよね。
バウハウスの理念のもと、生涯活動を続けていたというバイヤーを特集できて良かった。
作品観る度、ワクワクしてたもんね!
SNAKEPIPEの温故知新は続くよ!(笑)

思い出のサマリー・ビート 2025

【80年代ハードコア・パンク・バンドのDisorder、当時の映像だよ!】

SNAKEPIPE WROTE:

今回が年内最後のブログになるんだね。
師走と言われるだけあって、12月はあっという間だよね。
今年は特にROCKHURRAHもSNAKEPIPEもせわしない日々を過ごしたよ。
なんとか無事に乗り切り、安心して正月休みを迎えたところ!(笑)
2025年はどんな年だったのか、1年を振り返ってみようか。

元旦に八方除で有名な寒川神社で健康をお祈りしたけれど、謎の発熱は収まらなかったSNAKEPIPE。
今から思えば、1月に敬愛する映画監督デヴィッド・リンチの訃報を知った時から、2025年の運命が決まっていたのかもしれない。

2月の定期検診先で緊急入院となってしまい、3月下旬まで病院生活をする。
何の準備も予備知識もないまま入院したので、ほとんど全て初めての経験だったよ。
毎日お見舞いに来てくれたROCKHURRAHには、苦労をかけてしまったね。
画像は病院食の一例だよ。
魚、きゅうり、たけのこにご飯といったシンプルな食事で、ほぼ毎日お腹空いてたっけ。
退院したら肉が食べたいと切実に願っていたよ。(笑)

点滴の針が抜け、約30日後に退院できた時はホッとした。
真冬の服装で入院したので、退院の時には暑いくらいだったよ。
今年は無理かもと思っていた桜を観ることができたのは嬉しかったね。
入院中にSNAKEPIPEが夢中になっていたのは、小説「三体」を読むことだった。
退院してからは、ドラマ化された「三体(テンセント版)」を鑑賞し、原作に忠実に再現されていることに感激する。
ドラマのOSTに参加している中国のポスト・パンク・バンドRe-TROSをを知ることができたのは収穫だった。
80年代っぽい雰囲気があり、ROCKHURRAHと共にファンになったよ!
ビデオもレトロ感満載で好きだわ。(笑)
「TV Show (Hang the police)」を載せておこう。

4月の下旬にバジルの種をまいてみる。
画像は5月中旬のもので、少し大きくなっているよね。
昨年はバジルソースをつくるほど「わさわさ」に成長したバジルだけど、今年は不調だったなあ。
来年はもう少しうまく育てたいよ。

5月には「ジャパン・アヴァンギャルドポスター見本市」や「>ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ」を鑑賞する。
自由に動ける日常生活のありがたさを感じる。
SNAKEPIPE愛用のiMacのモニターが突然映らなくなってしまい、急遽買い替えを迫られる。
障害発生part2だよ。
今年はSNAKEPIPEの厄年かな。

6月には9ヶ月ぶりのジャイルギャラリーで「創造と破壊の閃光」を鑑賞。
久しぶりに表参道を歩けて良かった。(笑)
下旬にROCKHURRAH RECORDS玄関の棚が崩落して、あわや大惨事という始末に。
この棚は7月にラブリコで修復したので一件落着だけど、障害発生part3よ。

7月にはROCKHURRAHの誕生日に銀座でお食事したあと、ギンザ・グラフィック・ギャラリーとポーラ美術館で展覧会を鑑賞する。
銀座に行くのが1年半ぶりだったとは、びっくり!
ROCKHURRAH RECORDS事務所の給湯器が壊れ、お湯が出なくなる。
またもや障害発生part4…。
ここまでくると祟られてる気がしてしまうほど。
買い替えと工事で無事だったけど、今年は出費が多いなあ。

8月には予定していた手術のため入院する。
2月の時とは違って、あらかじめ準備できたし期間もある程度決まっているので安心感があったよ。
画像は入院した部屋に飾られていたもの。
どうやら18世紀イギリスで制作された新古典主義の版画のようだけど、病院にあるのが不思議な感じだったよ。
手術が無事に終わり、約10日ほどで退院したSNAKEPIPE。
入院前とほとんど変わらない体調に喜ぶ。
またしても退院した日は肉を頬張ったよ!(笑)

10月にはエスパスルイ・ヴィトンで「ANDY WARHOL SERIAL PORTRAITS」を鑑賞する。
無料の企画とは思えない充実した展覧会だったよ。

11月は今年初めての小旅行で箱根へ。
短距離ではあるけれど、SNAKEPIPEの回復ぶりを証明できて良かった!
ポーラ美術館、箱根彫刻の森美術館を訪れる。
画像は宿泊したホテルからの眺望で、遠くに海が見えてキレイだよね。
海の近くは魚が美味しくて、晩御飯も朝ごはんも食べ過ぎるほどだったよ。(笑)

12月は先にも書いたけれど、ROCKHURRAHもSNAKEPIPEも激務で、とても忙しい日々を送っていた。
正月休みはいつもより少し丁寧な掃除をして、のんびり過ごす予定だよ!

1年を振り返ると今年は障害に見舞われた年だったことが分かるね。
ROCKHURRAH RECORDSが決定する今年キーワードは「Disorder(障害)」だよ。
一番上に載せたのは80年代ハードコア・パンク・バンドの「Disorder」の「Life」。
来年はいっぱい笑える楽しい年にしたいね!

今年もお世話になりました。
また来年もROCKHURRAH RECORDSをよろしくお願いいたします。
どうぞ良いお年を!

映画の殿 第79号 韓国ドラマ編 part28

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【「模範タクシー」はシーズン1と2両方の画像を用意してくれたROCKHURRAHに感謝!】

SNAKEPIPE WROTE:

年内最後になる「映画の殿」韓国ドラマ編を書いていこう。
かなり前にリストに入れておいたまま放置されているドラマってあるよね。
そのうち観ようと思いつつ、面白そうなドラマが配信されると優先してしまう。
初めに紹介するのは、ずっとリストにあった作品だよ!
毎回注意書きしているように、記事はドラマの制作順ではなく、鑑賞順なのでよろしくね。
※ネタバレしている可能性がありますので未鑑賞の方はご注意ください

美男堂の事件手帳(原題:미남당、Cafe Minamdang 2022)」は、ミステリー・コメディドラマとされていたので選んだんだよね。
ここ最近鑑賞していたドラマに笑いの要素が少なかったのが理由だよ!(笑)
韓国ドラマでよく見かける黄色い紙に朱色で文様や文字が記されている符籍(ふせき)をバックに、主要登場人物がポーズを取っているね。
符籍とは、韓国の伝統的なお守りの一種で占い師や僧侶に書いてもらうものらしい。
願いごとや流派などによって種類が違うんだとか。
ドラマの中で占い師を訪ねたり儀式を行うシーンをよく見るので、韓国では日常的に取り入れられていることなのかな。
「美男堂の事件手帳」はどんなストーリーなのか、あらすじを書いてみよう。

「カフェ 美男堂」で客の悩みを解決するニセ男巫(パクス)の「ナム道士」として人気のナム・ハンジュン。
元プロファイラーの彼は、依頼者の問題を解決しようとする中で、仲間と共に危険で奇妙な事件に巻き込まれることになる。
(シネマトゥディより)

トレイラーはこちら。

偽物の男巫を演じているのは「元カレは天才詐欺師 〜38師機動隊〜」や「もうすぐ死にます」などのドラマで主演だったソ・イングク。
鈴をふりながら飛び跳ねたり、歌うようにお教を唱えたりするのが様になっている。
さすがに歌手だね!
赤いパンツ一丁で倒れたり、白目を剥いて失神したり「美男」のイメージとは程遠いコミカルな演技だった。
今まで何本かソ・イングクのドラマを観ているけれど、こんなに笑いを取る役は初めてだよ。
白目のシーンは「熱血司祭」の影響かな?
元プロファイラーなので、観察力に優れ行動予測をするのが得意なことに加え、臨機応変な対応もできる人物。
ハッカーの妹からの正確な情報もあって、占いに訪れた人をぴしゃりと言い当てる男巫になれるんだよね。
SNAKEPIPEは妹の天才ぶりが羨ましかったよ。(笑)

刑事役は「花遊記」や「このエリアのクレイジーX」で知っていたオ・ヨンソ。
今頃になって「トンイ」で粛宗の再婚相手役だったことが分かったよ。
時代劇の衣装だと別人みたいになることもあるからね。(笑)
「美男堂の事件手帳」では、アクションをこなしていたオ・ヨンソ。
格闘に長け、恐れられる役どころなので、気合が入ると風が巻き起こり髪をなびかせる演出が面白かった。
日本のCFで似たようなシーンを見かけたので、「美男堂〜」の影響かなと思ったよ。(笑)
オ・ヨンソの先輩だけど部下として出演しているチョン・マンシクが、いつもの悪役ではなく良い人役なのでびっくり。
ほとんどのドラマで悪い人だったから、いつ裏切るのかとハラハラしながら観ていたよ。
取り越し苦労だったね。(笑)

ミステリーとコメディが融合した面白いドラマだった。
最後はキレイに片付いてスッキリしたよ!

続いては「エマ(原題:애마 2025年)」だよ。
主演は「熱血司祭」で印象的な検事を演じたイ・ハニ。
元ミス・コリアとは思えない男っぷりの良い(?)役だったんだよね。
今年の8月に2人目の出産を終えて、女優復帰したと聞いて驚いてしまう。
全然スタイルが変わっていないんだよね!
ドラマの中でパワー・ヨガのようなポーズを決めていたので、実際にやってるんだろうね。
顔立ちがハッキリしていて、好きな女優だよ!
「エマ」はどんなドラマなのかあらすじを書いてみよう。

1980年代初頭のヒット映画「愛馬夫人」に出演する2人の女優の葛藤を描いたフィクションコメディ。
当時、大物女優だったチョン・ヒランは、作品のクリエイターと意見が合わず、主役の座を失う。
一方、女優の卵シン・ジュエはチュンムロで最も期待のかかる映画「愛馬夫人」の主役に抜擢される。
2人は女優として活躍しながら、華やかな映画業界の裏にある厳しい現実と激しい苦労を味わう。
(Filmarksより)

トレイラーの日本語版が見つからなかったので、韓国版を載せておこう。

「愛馬夫人」というのは、韓国で1980年代に大ヒットした成人映画だという。
1974年に公開された有名なフランス映画、「エマニエル夫人」にインスパイアされているんだね。
「愛馬夫人」は13作までシリーズ化されたというから、その人気ぶりが分かるよね。
載せた画像は1982年の映画(リマスター版)の宣伝みたい。
ドラマ「エマ」にも似たシーンが出てきたね。
「エマ」は当時の映画制作サイドや女性たちの闘いを描いたドラマだった。
「女の裸」で金稼ぎしようとする男や、賄賂代わりに泊りがけの接待を要求する要人たちなど、ズルい男がたくさん登場する。
立ち向かうイ・ハニがカッコ良かったよ!
全6話という短い話数だったけれど、印象に残るドラマだね。

最後は「復讐代行人~模範タクシー~(原題:모범택시)」のシーズン1(2021年)とシーズン2(2023年)だよ!
シーズン1をリアルタイムで鑑賞していた人は、2年待ってシーズン2を観たことになるね。
シーズン2が終わって2年経過しているので、ROCKHURRAH RECORDSは続けて鑑賞できて良かったよ。
「復讐代行人」と最初から書いてあるので、復讐を代理で行うドラマに間違いないはず。
あらすじとトレーラーはこちら。

タクシー会社「ムジゲ(虹)運輸」の社長で犯罪被害者の支援活動を行う「青い鳥財団」代表を務めるチャン・ソンチョルや、同社タクシー運転手キム・ドギらは、犯罪被害者などからの依頼に基づく「復讐代行」を行う裏の顔があった。
一方、検事のカン・ハナは、心神耗弱を理由に減刑された性犯罪者が出所後行方不明になった件で、出所の際乗り込んだ模範タクシーの調査を始める。
そのタクシーはキム・ドギが運転していた。
カン・ハナは法に則って犯罪者を処罰する検事の立場だが、本当の正義に揺れ始める。
また、キム・ドギら復讐代行のメンバーにはそれを行うある理由を抱えていた。
(Wikipediaより)

シーズン1とシーズン2の予告を載せてみたよ。
裁くはずの法に守られて刑が軽くなっていたり、抜け道を利用して刑自体が執行されなかったりする例は多いはず。
「模範タクシー」の裏の顔は弱い者の味方になり、代わりに成敗する組織なんだよね。
どうやら実際に起きた犯罪からヒントを得たストーリーになっているそうで、かなりリアルだよ。
タクシー運転手キム・ドギを演じているのは、「秘密の扉」や「シグナル」で主役を務めたイ・ジェフン。
「模範タクシー」では、普段はポーカー・フェイスで無愛想な人物なのに、復讐の時には変装して別人に成り切るところが秀逸だった。
次は何になりすますのか、と楽しみになっていたほど。(笑)

中でも最もインパクトがあったのが「振り込め詐欺」の回で化けたワン・ダオジーという謎の中国人役!
チンピラ風の派手で少しセンスの悪い服装やアクセサリー、グラデーションのサングラスなども「やり過ぎ」で最高だった。
声や歩き方なども変えて、別人に成り切っていたよ。
そんなワン・ダオジーに淡い恋心を抱く、「振り込め詐欺」のボス、リム女史の強烈さは右に出る者がいないほど!
このキャラクターを超えるのは難しいだろうね。
カニを食べるシーンは、何度観ても笑ってしまう。(笑)
シーズン2にもリム女史が出てきて嬉しかったSNAKEPIPEだよ。

2025年11月からシーズン3が放映されているニュースを知る。
「模範タクシー」の代表はじめ、エンジニアの2人とハッカーの5人は、連帯感があって良いチームなので、続きが観られるのが待ち遠しいよ。
いつの日かNetflixかディズニープラスで配信して欲しいな!
そしてシーズン3の舞台は日本で、竹中直人も出演する情報が入っているよ。
竹中直人なら、リム女史に対抗できるかも!(笑)
楽しみに待っていよう。

今回は3本のドラマを紹介したよ。
「美男堂の事件手帳」と「模範タクシー」は少し雰囲気似ていたね。
オススメはどっちかと聞かれたら「模範タクシー」かな。
最後に「模範タクシー」のオープニング映像を載せて終わりにしよう。
また来年もドラマ鑑賞は続くよ!

箱根彫刻の森美術館 鑑賞

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【遠目から鑑賞した「幸せをよぶシンフォニー彫刻」】

SNAKEPIPE WROTE:

「箱根彫刻の森美術館」の作品は、ほとんどが屋外に展示されている。
美しい青空が広がる気持ちの良い日、約1時間半かけて撮影しながら鑑賞する。
夢中になって撮りまくった中から、気になった作品を載せておこう。

最初は1971年に制作された岡本太郎の「樹人」だよ!
高さが3m近くあるので、見上げて鑑賞する。
方角によって表情が変わりそうだけど、本館ギャラリーを出てすぐの場所に設置されているため、人が多くじっくり観られなかった。
なんだか、かつてラフィン・ノーズのNAOKIがやってたスパイキーヘアみたいに見えるよ。(笑)
この不思議な造形はまさにTA
RO OKAMOTO!
とがった先っぽが上向きなのが、明るいイメージで良いね。

フランスのラランヌ夫妻による1986年の作品「嘆きの天使」は、本当に涙を流していたよ。
涙でいっぱいになったプール(?)に映る、自分の顔。
泣きながらも少し微笑んでいるようにも見えるよね。
髪の毛にあたる部分は人工植物なのかな。
最初から組み込まれていたのかは不明。
4mほどの大きな作品で、インパクトあるね。
「涙流してる顔」といえば、すぐに思い出す作品だね。

伊藤隆道が1969年に制作した「16本の回転する曲がった棒」は、モーターで棒が回転する動きのある作品だよ。
ステンレスに光が当たると、キラキラ輝いて美しい。
シルバー色でピカピカ光る物が大好きなSNAKEPIPEに、もってこいの作品だね!(笑)
伊藤隆道について調べてみると、1939年北海道生まれの照明や彫刻を手掛ける造形家。
日本のキネティック・アートの第一人者だって。
大型の作品が多いだろうと予想する。
伊藤隆道の個展があっても、作品を集めるのは難しいかもね。
またどこかで作品に出会えることを期待しよう!

箱根彫刻の森美術館の展示品の中でROCKHURRAHが一番気に入ったのがこれ。
画像はROCKHURRAHが撮影したものを共有してもらったよ!
イタリアのアルナルド・ポモドーロが1978〜1980にかけて制作した「球体をもった球体」は、ブロンズ製だって。
侵入できない遠い芝生の上に設置されていたので、間近で鑑賞できなかったよ。
スチーム・パンクの世界を表現しているような、インダストリアル系でとてもカッコ良い!
球体の中には球体が入っていることは、調べてから知ったよ。
映画「エイリアン」で有名な画家、H・R・ギーガーがデザインしたような感じ。
この作品、SNAKEPIPE MUSEUMに欲しいよ!(笑)
ポモドーロの作品の後方に井上武吉の作品「my sky hole 84 HAKONE」が写っていて、まるで惑星が並んでいるみたい。

彫刻の森美術館には「ピカソ館」があるんだね。
ドーンと「ピカソ」と書かれた大きな館に入ってみる。
彫刻の森美術館なので、陶芸などの立体作品が多かった。
画像右のタピスリー「ミノトーロマシー」は大型作品で見応えがあった。
「ピカソ館」は大人気で、多くのお客さんでごった返していたよ。

SNAKEPIPEが気に入った作品がこれ。
地面に腹ばいになった人体彫刻は、イギリスのアントニー・ゴームリーの作品だよ。
なんとアーティスト御本人がモデルなんだって!
観た瞬間に笑ってしまったSNAKEPIPE。(笑)
うつぶせの彫刻は初めて観たかも。
とてもユニークな作品で印象的だったね!

ステンレス製の大木が自然に溶け込んでいるように見える。
これはドイツのマルティン・マッチンスキーとブリジット・マイヤー=デニングホフというカップルによって1980年に制作された「シュトルム(暴風)」という作品だよ。
細いステンレスを何本も溶接して太さを出しているとのこと。
影の具合なのか年輪みたいな部分もあって、木に見えるよね。
鑑賞する角度によってイメージが変わるのも面白い。
先に書いた「嘆きの天使」もラランヌ夫妻による作品で、「シュトルム」もカップル2人で制作している。
アメリカには有名なイームズ夫妻、スイスにはアルプ夫妻がいるよね。
夫婦やカップルで同じ趣味・嗜好を持ち、生活とアートが混在しているなんて素敵!(笑)

屋外での鑑賞を終え、室内に戻る。
そこは常設展示室だったみたい。
突如現れた4mほどの巨大な緑の人型に驚いてしまう。
緑色の巨人といえば「超人ハルク」を思い出すけれど、こちらは筋肉隆々でもなく怒りの表情も浮かべていない。
昭和レトロな雰囲気で、B級SFが好きなROCKHURRAHは気に入ったらしい。
真ん中の赤い部分は点滅を繰り返し、「ドクンドクン」という音も鳴り響いている。
ジョナサン・ボロフスキーは自分の心拍音と光の点滅を組み合わせて「心臓をもった男」を制作したという。
観た瞬間にギョッとさせる現代アートらしい作品だね!

名前だけはずっと前から知っていて、テレビのCFで毎日のように見ている彫刻の森美術館の感想をまとめてみたよ!
真夏や真冬は、屋外展示品を鑑賞するのに過酷かもしれないので、春や秋が丁度良い季節だろうね。
ベスト・シーズンに行くことができて良かったよ。
大型の彫刻作品をもっと間近で観ることができたら良いのになあ。
企画展チェックして、またいつの日か訪れたいね!