時に忘れられた人々【01】Skids







【スキッズ栄光の時代。パネルをクリックすると全て動画になりますので注意】

ROCKHURRAH WROTE:

今回からROCKHURRAHもSNAKEPIPEの「好き好きアーツ」シリーズのように、あるテーマに沿ってブログを書いてゆくというシリーズものを始めたい。
焦点を当てるのはタイトルにある通り、現代の膨大な情報の中で埋もれてしまった過去の人々。音楽や作家とかが多くなるだろうけど、ROCKHURRAHの気の向くまま順不動で適当に焦点を当ててゆきたいと思ってる。中には「全然埋もれてないよ」ってな有名人もいるだろうけど、今活躍中の人じゃない事だけは確かという事で、他に目ぼしい記事がない時は書いてゆきたい。

ちなみにこのタイトルは大昔には有名SF作家だったエドガー・ライズ・バロウズ(バローズ)の作品より。「火星シリーズ」「金星シリーズ」「地底世界ペルシダー・シリーズ」「ターザン・シリーズ」とかで著名だけど、いわゆるロストワールド的な題材を得意としていた作家だ。この人についてはROCKHURRAHの兄がかなりのマニアなのでROCKHURRAHは幼少の頃、それらをちょこっと読んだだけ。タイトルを拝借するなどおこがましいかも。

前置きが長くなったがその第一回はROCKHURRAHの大好きだったバンド、スキッズにしてみよう。このスキッズはパンク、ニュー・ウェイブ初期には大人気のバンドだったがその割には周りにはこのバンドが大好きという人が少なかった。誰も知らないよってほどのマイナーではないけど、実際に大ファンという人はやっぱり少ないバンドだという気がする。

パンク第2世代くらいの1977年にデビューしたスキッズはスコットランド、ダンファームリン出身の4人組で中心となったのはリチャード・ジョブソンとスチュアート・アダムソンの2人だ。
このバンドが同時代の他のバンド達と比べて特別違う個性や新しさを持っていたわけではなく(その辺が上述したように大ファンが少ないゆえんでもあるのか)、むしろかなりオーソドックスな形態のバンドだった。少しだけ違う点はこのバンドがパンクやニュー・ウェイブ=新奇なものにプラスして伝統的なスコットランド民謡、あるいは古いロックを感じさせる部分を多く持っていた事くらいだ。

<バンド名のリンク文字は音が鳴りますので注意>

ロックの中にトラッドな音楽を同居させた例としては古くはフェアポート・コンベンションスティーライ・スパンスレイドなど(どれも期待のものとは違うが)、スキッズと同時代にはテンポール・テューダービッグ・カントリー、80年代半ばにはポーグスなどがいるが、パンク時代にいち早くそういう要素を持ってたのがスキッズというわけだ。大々的にではなく、何となくイギリスっぽいスコットランドっぽいというフレーズはデビュー曲「Charles」のギター・リフから始まっている。
このスキッズの主要メンバーだったスチュアート・アダムソンは3rdアルバムの後に脱退し、ビッグ・カントリーを結成、80年代には誰もが一度聴いたら忘れないような名曲「In A Big Country」や「Fields Of Fire」(同時に誰もが一度見たら忘れないノースリーブのネルシャツにバンダナというスタイル)で一世を風靡した。その彼が生み出したのがバグパイプ奏法とでも言えるようなギターの弾き方で、スキッズの曲の中でも充分に生かされている。パンクちょっと前の時代にビー・バップ・デラックスのビル・ネルソンが少しだけやっていたような奏法を発展させたものだ。

そういう独特のギター・フレーズと力強くメリハリのある音作り、リチャード・ジョブソンの応援団風の野太い声、行進曲のようなわかりやすいメロディ、威勢の良い掛け声やコーラスといった要素がバランス良く収まったのがスキッズの音楽だ。イギリスやスコットランド人ならば誰でも身近に感じる(と勝手にROCKHURRAHが想像)民謡とパンクの融合、という試みは成功して彼らは「Into The Valley」のヒットで人気バンドになってゆく。純粋なパンクと言うよりはこの時期のスキッズはパワーポップとかに近いのかも知れないが、まだそんな言葉はなかった時代の話。

彼らは当時のイギリスでも人気バンドを多く抱えるヴァージン・レコードから4枚の傑作アルバムを出している。
1st「Scared to Dance」はヒット曲「Into The Valley」が入ってる関係で良くも悪くも最も有名なアルバムだが個人的には画面左側で懊悩してる人のジャケットがイマイチで発展途上という感想。
イギリス盤とアメリカ盤、国内盤でなぜか収録曲が微妙に違ってたりしたな。
ワイルドなのか何なのか、パーマがかかった髪形にRJ(リチャード・ジョブソンの頭文字)という刺繍が入ったシャツ、ピタピタでジッパーが半分開いたようなスリム・ジーンズに乗馬ブーツというすごい格好をしてた。真似しようとは誰も思わないようなルックスだがある意味インパクトは強かったかもね(笑)。
邦題「恐怖のダンス」というのも意味不明。

2nd「Days in Europa」は最初に出た黄色いオリンピックみたいなジャケットのと黒地のジャケット、2種類が出ていた。
リミックス盤という程の違いはないけど微妙にヴァージョンや曲目が違っている。プロデュースは前述のビル・ネルソンで、元リッチ・キッズ、後にヴィサージのラスティ・イーガンがドラムで参加していた。
今では知ってる人はほとんどいないだろうけどBASFのカセットテープ(古い・・・)のキャンペーンか何かで「生まれた時からコックニー・サウンド」とかいうキャッチコピーのがあって、そのモデルを当時のリチャード・ジョブソンがやっていたはず。
その写真は恰好良かったんだが、この頃のスキッズは赤や黄色の原色ファッション、これもまたいかにもニュー・ウェイブ時代だねぇ。
ビル・ネルソンがプロデュースした作品ではこれが最も良いと思えるしROCKHURRAHが個人的には今でも好きな名曲「Working For The Yankee Dollar」が入っている。

3rd「The Abolute Game」は彼らにとっては転機となる作品で、この頃から後期スキッズの要となるベーシスト、元ゾーンズのラッセル・ウェッブが参加。
音楽的にも練りに練られた駄作なしのポップな曲が目白押し。
スコットランド産の端正なポップ・ミュージックという点では申し分ない出来だった。
ジェネレーションXなども得意にしていた「パンクなのに大作」という長く壮大なバラード風の曲という路線も見事に成功している。
そしてこのあたりから大人になったリチャード・ジョブソンは音楽だけでなくブレザーにスラックス、ネクタイをきちんと締め髪形も7:3というアイビー、ブリティッシュ・トラッドというようなスタイルに変身してファンをビックリさせた。
バンドもある程度成功して小金も手に入れたから身なりを良くして、育ちが悪く若い頃には出来なかった勉強をしてゆきたい、というようなパンク出身にはあるまじき前向き発言もしていて、この辺の真っ当なところも逆に小気味よい。

結局、ここまでスキッズを支えてきたスチュアート・アダムソンは脱退、ビッグ・カントリーへ転身する。ROCKHURRAHの想像では伝統的なトラッドをあくまでもロックの中で展開してゆきたかったスチュアート・アダムソンに対して、ルーツ・ミュージックとしてのトラッドに本当に傾倒していったラッセル・ウェッブやリチャード・ジョブソン達との温度差なんじゃなかろうか。そのアダムソンのビッグ・カントリーは数曲大ヒットしたけどネタ切れで失速し、ずっと後に首吊り自殺という最悪の結末となってしまう。

音楽的リーダーが代わったスキッズは4thアルバム「Joy」を81年にリリース、これが彼らのラスト・アルバムとなる。
前にROCKHURRAHが「売る気があるのかどうか」とブログでも書いたが非常にでかい顔のアップというインパクトあるジャケットの作品だ。
これは前3作とは明らかに違っていてポップで売れそうな曲は皆無、そして勿論パンクでもなく、スコットランド民謡を大々的に取り入れた実験色が強い異色の作品だ。
おそらくセールス的には散々だったろうが、最初はキワモノで始まったニュー・ウェイブがたどり着いた最も崇高な音楽だと個人的には思っている。

スキッズの後、リチャード・ジョブソンはマルグリット・デュラスをモチーフにした詩の朗読をやったりファッション・モデルをしたり、スキッズ時代とはかけ離れた事をやっていたが80年代半ばにラッセル・ウェッブ、元マガジンの二人と共にアーモリィ・ショウというバンドを始めた。当時人気だったビッグ・カントリーに対するリチャード・ジョブソンからの回答、という図式を期待してたんだがこれはスキッズともマガジンとも違ったスケールの大きい哀愁ネオサイケというような音楽だった。やっぱりたぶん全然売れなかったと思える。

その後、スキッズやリチャード・ジョブソンの名前も忘れるような激動の日々を送っていたROCKHURRAHだった(大げさ)が、今から数年前、そのリチャード・ジョブソンが何と映画監督(TV映画?)となっているらしいという話を知った。詳しい筋は全く知らないがスキンヘッズの若者の暴力的な青春を描いたという「Sixteen Years of Alcohol 」などと聞くとこれは是非観てみたい作品ではあるが、これ日本で出てるのか?
まだ調べてないんだが、昔大好きだったヴォーカリストが映画の世界に転職ってありそうでなさそうな出来事だな。パンク出身の人が案外したたかに今でも生きてるのを知ると励みにもなる。

今回は好きなダジャレも控え非常にマジメに書いてるけど、ROCKHURRAHもそろそろ脱・零細レコード屋となるような転機が欲しいもんだ。80年代ニュー・ウェイブが再び大流行とかしてくれないもんかねぇ。

FUK JAPAN TOUR初日参戦!

【SNAKEPIPEとHELL-RACERのメンバーとの記念写真。家宝モノ!(笑)】

SNAKEPIPE WROTE:

11月15日、大久保にあるライブハウスEARTHDOMに行ってきた。
このライブハウスは初めて!
駅から近くて、ロンドンナイトやってるCLUB WIREに似た雰囲気でなかなかGOOD!
今回はヴォーカル以外が80年代ハードコア・パンクの大御所Chaos UKのメンバー、というChaos UK改めFUK、のJAPAN TOURの初日を観るために参戦!
他にもバンドが4つ出演し、豪華なライブ。
チケット¥2000はおいしいぞ!(笑)

19時開演と記載されていたけれど、全然始まる気配なし。
ここで観客チェック!(笑)
ハードコアがメインなだけあって、今回の革ジャン率は85%くらい。
かなりの高い数字だ。
そしてその中の半数くらいは鋲ジャン。さすがにね!
もちろん一緒に行った友人達も、ROCKHURRAHとSNAKEPIPEも全員鋲ジャンで気合入ってます!(笑)

座って開演を待っていると、金髪ドレッドFUKのベース、£100 TRAMPが隣に来た!
「写真撮らせてもらっていいですか?」
とちゃんと英語で確認すると「オフコース!」と快諾。
友人2名とROCKHURRAHと£100 TRAMPの記念撮影をする。
SNAKEPIPEはあんまり詳しくないのでよく知らないんだけど、この方どうやら元(?)ナパーム・デスのメンバーらしい。
うわ、こんな開演前から有名人と接触できて嬉しい!(笑)

そしてついに開演。
トップはThe Slowmotionsだ。
このバンド、元LIBERATE、元EVANCEなどのメンバーによって結成されたとのことだけど、済みません、全部知らなくて。(笑)
聴いた印象は80年代ニューウェイブな感じ。
友人達はお目当ての一つだったみたいだけど、あんまりパンクは感じなかったSNAKEPIPEだったな。

2番手はHELL-RACER
このバンドは以前「MOSH BOYZ参戦!」でも
「バイクの爆音などの効果音が曲の合間に入ったりして凝ったステージ。
サーフロック、ガレージロック、ホットロッド系の音楽で、SNAKEPIPEも好きなジャンルである」
と書いているように、実は今回とても楽しみにしていたバンドである。
FUKのベースの方とは撮影者だったために一緒に映ることができなかったSNAKEPIPEなので「目標はHELL-RACERのEddieとツーショット」なんてふざけて言ったりした。(笑)
そしてHELL-RACERである。
前回とほとんど構成は同じ、衣装も相変わらず決まってる!
うん、やっぱり好きだな!(笑)

3番目は日本脳炎。
以前新宿ロフトのワンマンに行ったことがあるけれど、どうやらその時からメンバーチェンジがあったらしい。
演奏がすごく上手いし、ヴォーカルも圧倒的な存在感である。
が、今回のライブは全体的にお客さんが少なめだったせいか、やや盛り上がりに欠けた気がするな。

4番目、Noise A Go Go’s
このバンドも初めて観た。
GORE BEYOND NECROPSYというバンドが改名したバンドで、ロックとグラインドとノイズを混ぜた音楽らしい。
調べてみると全員名前に「A Go Go」が付いてる。
Ramonesみたいなもんか。(笑)
音は次にトリとなるFUKの前だけにハードコア、ノイズも入ってなかなか激しい。
ヴォーカルのMamoru A Go Goが冷酷そうな顔立ちで叫び系、後のメンバーは往年のロカビリーバンドみたいな雰囲気でギャップがある。
2曲目でいきなりヴォーカルがTシャツを脱ぎ始めたので、
「きっとものすごいTATOOに違いない」
と思いきや、彫り物が一切ないスベスベの素肌が登場。(笑)
またもやここでもギャップを感じてしまった。
このバンドが大音響だったせいか、ラストのFUKに支障が…。

ラスト、本日の目玉、FUK。
上に書いたようにNoise A Go Go’sの音が大き過ぎて、耳がおかしくなっていたせいでFUKの音が小さく聞こえてしまった!
一番盛り上がりたいのに、十分に迫力を感じることができないもどかしさ。
実はほとんどFUKを聴いたことがないため、余計に残念である。
アンコールに2回応え、大ラスはChaos UKの曲で〆。
ハードコアらしく「ジャジャン」と終わって「サンキュ!」とステージを降りる様子がカッコ良かったな!

ライブハウスを出る前に物販コーナーでHELL-RACERのCDを買おうとしていると、なんと目の前にメンバー全員が集合している!
Eddie本人に「CDはないんですか?」と聞くと「来年出ます」との返事。
うわー!Eddieと会話しちゃったよー!
仕方ないのでバッジだけ購入し、Eddieに握手してもらって帰ろうとすると、ROCKHURRAHに呼び止められ
「写真撮らせてくれるって!」
とのこと。
いつの間にかEddieに撮影許可を取っていたらしい!
でかした!ROCKHURRAH!(笑)
さっきふざけて言ってた目標が現実になった!
EddieとROCKHURRAHのツーショット、SNAKEPIPEとメンバーの方々との記念写真が目出度く出来上がった!
これ、本当に嬉しい!(笑)
あの衣装だと怖そうに見えるEddieだけど、とっても物腰が柔らかい方だった。
Eddieの革ジャンにたくさんのTenpole Tudorバッジやワッペンがあるのを発見したROCKHURRAHはより親しみを感じたらしい。
ROCKHURRAHも大ファンだからね!
来年出るCDも楽しみに応援してます、Eddieさん!(笑)

帽子男世界一決定戦

【あなたならどの帽子を選ぶ?】

ROCKHURRAH WROTE:

長年愛用していた黒いハンチングが今年の夏の日差しのせいか、すっかり日焼けして色褪せてしまった。これではいかん、と思いこの帽子を急いで修復することにした。
特に素晴らしい高級品というわけじゃないんだが、SNAKEPIPEの見立てで購入した品でシルエットがよく似合ってる逸品。

いつもサングラスと帽子をトレードマークにしていてこのスタイル以外のROCKHURRAHを見た事ない人も多数いる程なんだが、その割には意外と似合う帽子がなくていわゆるソフト帽かハンチングか、そういう伝統的なものしか似合わない。
しかもツバの広さとか長さとか角度とか、ちょっと違うだけでも全然ダメときた。 これじゃ「帽子が似合う男」とはとても言えないか?

古来から帽子は紳士淑女の身だしなみにとって重要なアイテムだったわけだが、今回はそんな帽子が似合うミュージシャンについて書いてみよう。
例によって 70〜80年代のパンク、ニュー・ウェイブ系がメインのつもりだったが、全然関係ないのも混ざってる。今回も苦しいな(笑)。

まず何と言ってもパンク時代ではこの人を挙げないわけにはいかないだろう。 ダムドのキャプテン・センシブルとベレー帽(赤)。必ずいつもというわけじゃないが、ほぼこの人のトレードマークと言ってもいいスタイルはさすが見事だ。
パッと見はとぼけた風貌・・・の割には意外とケンカっ早いところが魅力?いつまでもチンピラでいて欲しいキャラクターだ。

ちなみにこのキャプテン・センシブルの影響を受けたと思われるのがラフィンノーズのベレーという事になるのかね?
同じくラフィンのドラマー、元ウィラードのキョーヤもいつも謎の帽子をかぶってるな。80年代にはもっと突飛な帽子も色々出回ってはいたけど(ゼクトアーとか)このスタイルが現代日本で似合う人はなかなかいないだろうと思える。さすが。

パンクというのはツンツンにした髪形やモヒカンなど、帽子がかぶれないヘアスタイルが多かったから、意外と帽子ミュージシャンを探すのが大変だった。そんな中で印象深いのがアディクツとボーラーハット(山高帽)の関係だろう。これはもう「時計じかけのオレンジ」と大道芸人からインスパイアされたに違いないファッション。このスタイルはアディクツが元祖というわけではなく、グラムロックの時代に活躍したデカダン大将(ROCKHURRAHが勝手に今考えた)ことスティーブ・ハーリィ&コックニー・レベルがもっと前にやってたようだ。

あと、この時代のパンクとしては滅多にいないタイプだろうがニューヨークの伝説的オカマ・パンクロッカー、ウェイン・カウンティとニット帽も忘れちゃならない。ニット製の大きなベレーみたいなものもかぶってたような記憶がある。
後の時代にはいくらでもニット帽をかぶったヴォーカリストはいるだろうが、70年代ではウェイン・カウンティか町田義人かというくらい珍しかったスタイル。たぶん。

帽子がトレードマークというわけじゃないけど、帽子をかぶったカッコいい写真が数多く残ってるアーティストと言えばジョニー・サンダースを思い出す。写真が見つからなかったので表現しにくいが、ソフト帽とウェスタン・ハットの中間のようなツバが広いものが印象的。少し長めの髪に合わせる彼のスタイルもハノイ・ロックスとか数多くのミュージシャンが受け継いで、現代でも廃れてないのがうれしい。音楽評論家でロンドンナイトDJとしても名高い大貫憲章も全盛期にはこのスタイルだったな。

ソフト帽の方はミュージシャンに限らず昔の紳士やギャングなど、当たり前のようにかぶってたものだから、トレードマークと言えるほどいつもかぶってる人はちょっと思い出せなかった。色んなところで異論が出そうだが、似合ってて印象的だったのはラスティックの元祖、東京スカンクスのダビすけくらいかな?全盛期の写真は成田三樹夫に匹敵するくらいの悪役顔だな。ラスティックの人はソフトでもハンチングでも、とにかく帽子好きが多い。かく言うROCKHURRAH自身も大体いつもこういうスタイル。ん?どうでもいい?

さて、80年代ニュー・ウェイブの時代は70年代に比べると帽子人口がぐっと増えて、印象に残ってる人を列挙するだけでも大変になってしまう。だから列挙するのはやめた(笑)。常に同じスタイルでトレードマーク、というよりは曲によりプロモによりスタイルがガラッと変わる人が多かったな。そんな中で唯一無二とも言えるインパクトあったのは写真のアダム&ジ・アンツと海賊ルックだろうか。これも異論ある人が多そうだが・・・。とりあえずこのスタイルは普段着にゃならないし、なかなか真似出来るもんじゃないね。でも流行ってる時には街中にもいたんだろうな。

なかなか真似出来ないという点ではこちらもすごい。日本のガレージ・パンク周辺で独特の毒に包まれた存在感を持つMAD3のエディ・レジェンドによる別プロジェクト、Hell Racer。「乱暴者」+ナチス士官といった感じなのだろうか?レッド・ツェッペリン時代のジミー・ペイジ(大昔)とか日本の覆面ハードロック・バンド、シルバースターズ(これまた大昔)とか、雰囲気的にそういうのは過去にもあったけど、ここまで本格的にキメキメなのは類を見ないかも。ひさうちみちおの「パースペクティブ・キッド」とかも近い感じがする。

さて、ここからかなり苦しくなるので出来れば見なかった事にしてもらいたい。帽子の種類としては定番中の定番、ハンチング。これは今時は誰でもかぶるものだし誰でもそれなりに似合ってしまうから、これをわざわざトレードマークにしたアーティストはBEGINくらいしか遂に思い出さなかった。ジョー・ボクサーズとかポーグスのドラムの人とか、ナチュラルに似合う人はいなくもなかったけど「あのハンチングの人」とまで言われるのはやっぱりBEGINくらいだな。うーん、ノーコメント。


それからもっと難しいのがいわゆるキャスケット型のもの。これもデビュー当時の桜田淳子とか水森亜土(笑)とか70年代の一条ゆかり漫画の主人公とかくらいしか似合う人が見つけられず、最後がこの2つという竜頭蛇尾な結果になってしまった。
一時期のフォール・アウト・ボーイもかぶってたけど、これまたROCKHURRAHの路線とは全く違うなあ。

世の中のミュージシャンの全てのファッション・チェックをしてるわけではないから、ROCKHURRAHが知ってる狭い世界の中で選んだのが以上のようなもの。帽子男じゃないのまで混ざってるけど、まあいいか。

ちなみに冒頭で書いたハンチングの修復は手縫いでやった方がいいと途中で気がついて全部やり直し。裁縫なんてこれまでやった事なかったけど丁寧にやれば何とか出来るもんだ。新しいものを探してもなかなか「これ」という形のものがないから、こうやって大事にリフォームしながら使ってゆきたい。
これぞ本当の裁縫ビリー。

ロビン・ビンビン!Thunder & Speedumb


【ゴシック調のROBINジャケットを意識して制作。和洋折衷バージョン】

SNAKEPIPE WROTE:

前作より約一年半ぶり!
ファン待望のROBIN新譜がついに出た!
ライブで数曲は聴いたはずだけど、まとめて聴けるのは嬉しい限りだ。
今週はROBINの新譜について書いてみたい。

前作はIt’s New!の時にも書いたけれど、某有名パンク系ショップでネット予約をして購入した。
発売日の前日に到着して、子供のようにハプニングを喜んだものだ。
今回も同じくネット予約済み。
果たしてネット予約は前日到着のジンクスとして定着するだろうか?(笑)
そして発売日前日。
ちょっとドキドキしながら過ごしていると果たして!
前回と同じくまた前日にROBINの新作到着!
一日違いでもいち早く聴けるのは大変嬉しい!
これで「ネット予約は前日到着」のジンクス決定!(笑)
そして今回もまたDVDがオマケ。
まずはDVDの鑑賞から。

5曲入りの最初3曲は、去年の下北沢シェルターでのワンマンライブから。
去年のナンバーワンライブ、として記事にもしたSNAKEPIPEも行ったライブ映像である。
あの時が初めてのワンマン体験で、ものすごく興奮し感激したライブ。
いつになったらDVDになるんだろう、と心待ちにしていたものだ。
念願叶って3曲でもあの時の興奮を再体験できるのは本当に嬉しい。
曲の合間、客の中に友人T君を発見!
うーん、ROBINのDVDに映るとはうらやましい!
2007年8月12日の記事「ラフィンのライブが始まるよ!」に書いたことであるが、ROCKHURRAHとSNAKEPIPEはラフィンのDVDに登場したことがあり、大変嬉しかったものだ。
その時、友人T君だけがDVDに唯一映っていなかったので、今回のでチャラか。
残りは渋谷クラブクワトロから2曲。
やっぱりROBINのライブ、いいなあ!
もっと観たいのでDVD発売希望!(笑)

さて、お待ちかねのCD鑑賞である。
1曲目インストから。
これは毎度お馴染み(?)のプロローグ的な曲。
「さあ、これからだよ!」
みたいなもんか。
2曲目、この曲、前にライブで聴いたわ!
途中で「Oi!Oi!Oi!」の掛け声と共にこぶしを突き上げる曲。
この曲と次の3曲目、「Pirates」もライブで聴いたな。
この曲も「ここでパンチ合戦ね」と展開が予想できるノリのいい曲。
カッコいい!
SNAKEPIPEは上の2曲とラストの「Vulcanus」をプラスした3曲がお気に入り!
これは「NEVER MIND」に収録されている「F×Y×W」のような雰囲気で、ややメタルっぽいハードな曲。

そう、今回のROBINは全体によりハードでヘヴィなんだよね。
どんどん音が重くなってきてる。
ギターでヴォーカルのHIROSHIの声も太くなってるし。(ついでに腕も!)
前作「DEAD LUCK CITY」では遊び要素があって、全体にバランスが良かったように思ったけれど、今回はヘヴィ要素満載!
ほとんど遊び要素はなく、ROBINが得意としてるカヴァーも入っていない。
ウッドベース・YASUのヴォーカルもないみたい。
ジャケット写真からしてモノクロームでゴシックっぽい。
ライブでもYASUの風貌がどんどん病気っぽくなってきてるし、変化してるのね。
あえてまとめを言うならば、今回は
「シリアスでストイックなROBIN」
という感じかな。
そういってしまうと、ジャケット写真のHIROSHIもまるで修行僧のように見えてくる。
次回作は一体どんな変化を聴かせてくれるのか。
まずはライブが楽しみだ。