KARAOKE万歳!

【うるさい、と言われてもつい口ずさんでしまう名曲「真っ赤な太陽」より】

SNAKEPIPE WROTE:

いつの間にか梅雨も明けて、いやー毎日暑い日が続いてますな!
やっぱり夏はビール、という方多いんじゃないだろうか。
かつては夏=ビール、その後カラオケというパターンを繰り返していたなあ。
実はSNAKEPIPE、こう見えても(ネットじゃ見えないか!)大のカラオケ好きなのである。
聴く音楽とは違って、歌うということになると途端にパンクから離れてしまうのだ。
SNAKEPIPEは何故だか60年代70年代モノが大好き!
でもはっきり断っておくけれど
「決してリアルタイムじゃないからねっ!」
今回はそんなSNAKEPIPEの十八番を紹介してみよう!

少し酔った勢いでノリノリになって初めに歌うのがこれ!
美空ひばりの「真っ赤な太陽(1967年)」だ。
実はこの曲、長いフレーズがあって途中で息継ぎができなくなり、ちょっと苦しくなりながらも笑顔を絶やさずに歌い切るところがポイント。
You Tubeでジャッキー吉川がバックで演奏している映像を観てみたら、さすがは天下の美空ひばり!
その息継ぎできない箇所も楽々クリア!(笑)
それにしても美空ひばりがミニスカートなんだけど貴重映像では?

何故かSNAKEPIPEが生まれる前の懐メロが大好きで、リアルタイムでは全然知らないのに歌うと非常にしっくり来るのが「お色気歌謡」のようなジャンル。
「恋の奴隷」とか「経験」とかね!(笑)
その中でもお気に入りは森山加代子だ。
「白い蝶のサンバ(1970年)」もカラオケに行くと必ず歌ってしまう曲。
演歌とポップスが融合したようななんともいえない雰囲気が素晴らしい。(笑)
そして歌詞もちょっと「お色気」系で魅力的である。
ちょっとだけ声を裏返すようにして歌うところがポイント!

森山加代子はもう1曲、「月影のナポリ(1960年)」も十八番である。
この曲、調べてみたらイタリアのカンツォーネなんだって!
SNAKEPIPEはてっきり「どどんぱ」なのかと思ってたけど!(笑)
確かに「チンタレラ・ディ・ルナ」と歌詞に入っていて、月のことをルナと呼ぶのはどこの国なのかな、と前から疑問に感じてたんだよね。
この曲もちょっと演歌っぽく歌い上げ、最後の「見つけてぇ~!」のところで声を裏返らせるところがポイント!(さっきからこればっか)

どうも時代が古くて申し訳ないんだけど、やっぱりあの時代の曲になってしまうね。
次はザ・ピーナッツの登場だ。
「恋のバカンス(1963年)」も名曲で、SNAKEPIPEは大好き!
ただし、ザ・ピーナッツは双子でハモって歌うところを一人で歌うもんだから、途中でどっちのパートを歌ってるのか自分で分からなくなっちゃうんだけどね!
「パヤッ!パヤパヤッ!」の「恋のフーガ(1967年)」も大好き。
この曲は途中で「ルールワルワッルルルワルーワッパヤッ」と入るところがおかしい!

「恋」つながりでいくと次はこの曲かな。
「おしゃれ娘と貴族野郎」なんてキャッチコピーがついてるピンキーとキラーズの「恋の季節(1968年)」も外せない。
実はこの曲も息継ぎでない箇所があって、一続きで歌うのがしんどいフレーズがあるんだよね。(笑)
それにしても確かに山高帽をかぶってるファッションセンスはなかなかのもの!
帽子男世界一決定戦」の中に記事をいれなかったのが悔やまれる。
そうだ、この曲も途中で「ルールルルルルル~」と歌うところがあって、そこが歌ってる時にちょっと恥ずかしいんだよね。(笑)

もうちょっと時代が後になるとやっぱり山本リンダの「どうにもとまらない(1972年)」か。
振り付けを付けて歌うとこれもかなりしんどい曲である。
この曲はプレイガールぶりを発揮してる歌詞が素晴らしい!
「港で誰かに声かけて、広場で誰かとひと踊り、木陰で誰かとキスをして」
なんてやってたら忙しくて大変だよね!(笑)
それでもリンダになりきって激しく歌い上げよう!

「学園天国(1974年)」はカラオケで探すと小泉今日子、としか出てこないけれど、SNAKEPIPEの中ではやっぱりこの曲はフィンガー5だよ!
「17才」も森高じゃなくて南沙織だしね!(笑)
ま、逆にいうと小泉今日子のおかげでいつでも歌うことができる曲になったともいえるのかな。
今ではちっとも学生じゃないのに、学生に戻った気分で若返りを願いつつ歌ってみよう!

いやはや、こうして画像を並べてみるとほんとに古いなあ。(笑)
それに「歌うのが苦しい」歌が 多いなあ!
かなり年長の方の前でこの手の歌を披露すると喜ばれることが多いけれど、同年代だと知らない人がほとんど。
懐メロ・オンパレードでも良かったら、是非ご一緒にカラオケ行きましょ!(笑)

時に忘れられた人々【04】Positive Punk

【あんパン、メロンパン、えっ?ポジパン!】

ROCKHURRAH WROTE:

暑いから「背筋も凍る音楽特集」でもと思ったが、そんなに都合良く寒気がする音楽なんか転がってなかった。なので今回はズバリ、80年代半ばを席巻したポジパン特集といこう。関連性は特にないがウチで結構扱ってるジャンルだから、一度まとめて書いておきたかったというだけ。

正式名称(?)はポジティブ・パンクなんだがこの音楽には後の時代に付けられたさまざまな呼び方が存在していてゴシックだのゴスだのデス・ロックだの、傍から見たらどうでもいいようなネーミング・センス。ROCKHURRAHとしてはやはり80年代的にポジティブ・パンクのままでいいじゃないか、と言いたい。 発生についてはよくわからないが80年代ニュー・ウェイブのジャンルとして発達したネオ・サイケ、ダーク・サイケと呼ばれるような音楽が元になって82年くらいから登場し、ホラーな化粧、神秘主義(?)、奇抜な衣装など悪趣味とも取れるようなルックスだった一団を主にポジティブ・パンクと言うようだ。

この手の音楽の先駆者としてよく挙げられる、つまりロックの世界にゴシック的な要素を取り入れたのはやはりジョイ・ディヴィジョン、スージー&ザ・バンシーズあたりなんだろうが、バンシーズはともかくジョイ・ディヴィジョンについてはポジパンと言ってる人はたぶんほとんどいないだろう。音楽的には後のポジパンに多大な影響を与えたのは間違いなさそうだが、見ての通りイアン・カーティスは特に目立ったところのない地味な若者。たまに機関車の車輪のように両手をぐるぐる回すといったアクションをするのは並じゃないが、ポジパンの大きな特徴であるどぎついメイクとか、そういう要素は皆無なのだ。

ポジパンのルーツとか成り立ちとか、そういううんちく話はいくらでも見てきたように書けるけど、今回は一切抜きにしてただ過去にポジパンの範疇に引っかかっていたバンドたちを純粋に追いかけてみよう。

Bauhaus

重厚で沈んでゆく曲調とパンクの攻撃性、ホラー・・・と言うよりはもっとクラシカルな怪奇映画趣味を取り入れて従来のグラム・ロックをより文学的、芸術的に再構築して、ダークなのに割と一般的に人気があったのがこのバウハウスだろう。
ピーター・マーフィーの中性的なヴォーカル・スタイルだけでなく、バンドとしての質の高さ、見せ方が非常にうまかったな。

彼らが登場したのはまだポジパンなどの音楽が誕生する前だが、後の時代のポジパンに直接的な影響を与えたのは間違いない。
何はともあれ「裸にメッシュ・シャツ=着ない方がマシでしょう」と言えば真っ先に思い浮かぶのがやはりバウハウスかな。何かやたら「的」が多い文章だな?

Sex Gang Children

ポジパン御三家の筆頭。
ヴォーカル、アンディ・セックスギャングの角刈りリーゼントのような髪形に白塗りの化粧というスタイルはポジパンと言うよりは一部のサイコビリーに通じるものがある。
音の方は典型的なポジパンもあるが、どちらかと言うとかなり珍妙な部類に入る曲が印象的。正体不明のモンゴル調なものなど、通常のロック的な観点からは笑ってしまうようなものだし、そういうキワモノという点がポジパンの理想とする姿にピッタリ当てはまったのか、人気は高かった。

ROCKHURRAH RECORDSの商品紹介にもよく書いてる事だが「カッコいいのを通り越してカッコ悪くさえある」という境地。
本人とファンが気持ち良ければ他はどうでもいいでしょう、の世界。

Southern Death Cult

セックスギャング・チルドレンと並ぶポジパン御三家の人気バンド。
最初はサザン・デス・カルトというバンド名だったがデス・カルト→カルトとだんだんバンド名が短縮されてゆき、それにしたがってポジパンという特殊なカテゴリーから抜け出して、より汎用性の高いロックに変身していった。
後半には化粧っ気もなくなるが初期の見た目はなかなか派手でインディアン風+アダム・アント風と言うべきか、日本のウィラードなどとも近いルックスをしていた。全盛期には音楽雑誌の表紙などを飾ったりもしたろう。

気色悪くて怖そうなセックスギャングなどと比べると確かに女性受けはするな(笑)。ところが個人的にヴォーカリストのイアン・アストベリーの声がどうしても好きになれず、あまり好きじゃないバンドだった。
この曲、デス・カルト時代の「Gods Zoo」などは良かったけどね。

Alien Sex Fiend

上のふたつと比べると少し劣ると勝手にROCKHURRAHは思い込んでるが、本当は人気あるのかも。その辺のご当地人気ランキングは見てきたわけじゃないからよくわからぬ。ポジパン御三家の真打ちなのか?
当時のイギリスでポジパンの聖地だったクラブ、バッドケイヴを中心に盛り上がっていたのがこのエイリアン・セックス・フィーンドだ。

何だかタレ目でタヌキ顔のくせに顔がのっぺり長いとか、化粧や服装、レコード・ジャケットが悪趣味でドギツ過ぎ、とか思い込んでいたため個人的にこのバンドはあまり聴いていない。んが何とSNAKEPIPEは持っていたそうで「この曲聴いたことある」だって。うーん、さすがは補完し合う関係だな。
ベースがいないというやや変則的な楽器編成だが、我が高校生時代もドラムマシーンとギターのみで曲を作っていたものだ。ん?そんな話は今は関係ないか。後のマリリン・マンソンあたりの元祖と言えなくもない。今回のブログタイトル下の写真はこのバンドより採用。

Virgin Prunes

アイルランド出身のキワモノ・カルト芸術集団といった風情で上記御三家よりはずっと好きだったバンドがこのヴァージン・プルーンズだ。
特にすごい芸術的理念を持っているわけではなかろうがキリスト教の国々ではタブーとされるような表現を数多く題材としていて、その辺のこけおどしB級感覚が好きだった。
ホラー映画に出てくるおばちゃんのような女装(なぜか人形を抱いたりしている)やヴォーカルの下品なダミ声もバンドの雰囲気にピッタリだった。
ごく初期は同じダブリン出身のU2と深い関係にあり、U2のジャケットで有名になった少年もヴァージン・プルーンズの一族だそうだ。

Specimen

70年代パンクの時代にイギリス最初のインディーズ・レーベルとして誕生したRAWレーベルで活動していたUnwantedというバンドのオリーが中心となったポジパンのバンド。
プロモ見てもわかる通りポジパンというよりはグラム・ロック的な要素が強くてロッキー・ホラー・ショーを彷彿とさせるメイクや衣装。
いわゆるゴシック云々の重苦しい部分はなくて少しコミカルなところに味があり、正直言ってあまり音楽的違いのないバンド達が多かったポジパンの中では面白い存在だった。
このプロモに限って言えばギターなんかはまるでHell-RacerのChiyo-Xみたいだし、そしてここでもやはり裸に網シャツが大活躍。

Screaming Dead

これまたドラキュラ風の化粧が似合ったバンド。
ポジパンがブームだった頃でも日本では不当なまでに紹介されず、あまり世間で知られてないバンドのひとつだと言える。
化粧をしてるという以外はポジパン的ゴシック的要素はほとんどなくて、ダムド風の演奏にジェネレーションX風のヴォーカルが実に恰好良いチンピラ・バンドだった。
先のスペシメンの時にも書いた通り、様式倒れというほど画一化してしまったポジパンには面白みがなかったもんだが、このスクリーミング・デッドのように威勢の良いバンドは大好きだ。レーベルもハードコアで有名なNo Futureだったしね。たまにGSっぽいような音楽もやっていて、それがまたいいなあ。
人気なかったのでプロモが少なく、前述のドラキュラ風化粧はしてないんだが、ROCKHURRAH RECORDSで販売中なのでそっちでジャケット写真をチェックしてみて。

Ausgang

非常に派手な見た目でルックスは典型的ポジパン、申し分なし。初期はKabukiなるバンド名だったが途中で改名したようだ。見た目とは裏腹に音楽の方はちょっとバースデイ・パーティもどきのプリミティブな部分があって一般受けは難しいもの。ヴォーカルの声も妙に甲高いし、そんなわけで日本での知名度はイマイチかも。この見た目でもう少しキャッチーな音楽やってればもっと人気出たろうに、惜しい。

Cristian Death

イギリスのポジパンとはたぶん全然違う発展をしてきたはずだが、アメリカにもこういう見た目のポジパンがちゃんと同時代に存在していた。それがこのクリスチャン・デスです(突然丁寧語)。
デビュー・アルバムのなぜかフランス盤を一枚だけしか所有してないのでこのバンドがどうなったのかは全然知らないんだが、やはり栄養も違ってガタイもでかい、体力的にも優っているアメリカ、というような印象で英国バンドより力強いものを感じる。もう書くのも疲れてきたので紹介もぞんざいだな。

The Sisters Of Mercy

「ゴスの帝王」などと呼ばれていい気になってる(なわけないか?)アンドリュー・エルドリッチによる伝説のバンドだが、上記のポジパン達とは違って彼らにはほとんど化粧っ気はない。
でっかいレイバンのサングラスとシルクハットのような帽子に長髪といったスタイル、そしてドクター・アバランシェなる名前の付いたリズム・マシーンに乗せて歌うくぐもった低い声、これだけで奇跡のシングル・ヒットを連発したというところが伝説なんだが、彼らが1stアルバムを出した1985年頃にはポジパンのブームはそろそろ終わりに近づいていたような気がしないでもない。そういう意味でポジパンの最後を飾る大物といった見方も出来るかね。
このシスターズの主要メンバーで大ヒットの影に関与していたウェイン・ハッセイ(後のミッション)は個人的に好きじゃないので省略。

March Violets

レーベルも初期は一緒だったしどちらもドラム・マシーンによるバンド構成だったし、シスターズと比較される事が多かったのがこのマーチ・ヴァイオレッツだ。
そのためか意図的にシスターズと違う路線を歩まなければならなかったところがすでに不運。と言うか特に似たところはなかったんだけどね。
本当は全然違うのかも知れないけど存在感のある兄貴と不肖の弟、というような構図が勝手にROCKHURRAHの中に出来上がってしまってる。
このバンドはそういうダメな部分も含めて大好きだった。
女性ヴォーカルとやや品のないサイモンDのいやらしい声の掛け合い、そして無機質なビート、謎の宣教師みたいな風貌、ヒゲもすごい。

プロモの撮り方が差別的でヴォーカルはヒゲ男サイモンDがメインなのに映ってるのは女性ヴォーカルばかりというアンバランスさ。まるで「ワンピース」のDr.ホグバック&シンドリーちゃん状態。知らない人が見たら勘違いしそうだが、たまにチラチラ映る方がリーダーなので間違えないように。

以上、ROCKHURRAH RECORDSらしくあくまでも当時のポジパンに焦点を当てて書いてみた。正直まだ書ききれないという部分もある反面、どのバンドも違う言葉で紹介する事出来ないよ、というくらいに書いてる本人まで区別つかなくなってしまった部分もある。要するに同じような嗜好を持った者の集まりという特定の形式だから、どれも似てしまうんだよね。

今のこの時代に80年代ポジパンを追い求めてる人は少ないと思うけど全盛期には街角にもごろごろこんな奴らがいた素晴らしい時代。「時に忘れられた人々」の趣旨とすればまさにピッタリな内容じゃなかろうか。

見せたがり症候群

【今回のライブのフライヤーでも使用されたLux Interiorの写真】

SNAKEPIPE WROTE:

6月27日、今年3月にオープンしたばかりのライブハウス「FEVER」に行ってきた。
「BACK FROM THE GRAVE &MONSTER RECORD PRESENTS
‘STAY SICK TURN BLUE ~tributo to Lux Interior(10.21.46-2.4.09)’」という 今年2月に亡くなったCrampsのヴォーカル・Lux Interiorと、THE MONSTER A GOGO’SのヴォーカルだったHIDEROW両者の追悼ライブである。
「新代田駅周辺って何もないはずなんだけど」
というROCKHURRAHの言葉通り、駅前はガランとしてコンビニが一件あるだけ!
時間前に着いて仲間と軽く飲んで行こう、なんてことは新代田駅下車ではまず無理!
駅から近いのは利点だけど、隣がスイミングスクールってどうなの?(笑)

会場はさすがにできたばかりなだけあって、とてもキレイだった。
ギャラリーのスペースもあって洒落た雰囲気。
ライブ会場もこじんまりした横長のスペース。
今回は出演バンドが多いせいか17時開場、17時30分開演というかなり早い時間からのスタート。
そのせいかスタート時にはあまりお客さんが入っていなかった。
「墓からの帰還」なんていう「いかにも」なタイトル通り、今回はかなりエグい「きわもの系」ガレージバンドが揃っていた。

「ハエの頭」のかぶりもの、スーツ姿で登場したのはFLY 。
ギター、ドラム、ヴォーカルを一人でこなすとは!
3つのことを同時にできるってすごいなあ!
しかもかなり上手い!
ただし「かぶりもの」のせいなのか、ちょっと声がこもってるね。
そしてずっと座ったまま一人で演奏してるので、どの曲も同じに聴こえてきてしまった。
ラストの2曲前になってゲストが呼ばれた。
MISS TARANTURAの登場である。
グリーンのかつら、ナチス女看守「ILSA」の服装でクネクネ踊り始めた。
そしてステージを降りたかと思うと、観客用のスペースにあったテーブルの上で寝転んだり、上に立ったりして大暴れ!
ラストの曲ではついにブラまで外して踊り狂うMISS TARANTURA。
SNAKEPIPEも含めて、ほとんどのお客さんは演奏そっちのけでMISS TARANTURAに目が釘付け!(笑)

続いての登場はBAIT ONES
豹柄のピッタリしたタイツで全身を包み、Lux Interiorのように女性物のパンプスを履き、ワインを頭から降り注ぎ客席スペースを歩きながらヴォーカルが登場。
このバンド、ドラムとベースが女性で、ギター・ヴォーカルの池田貴族似だけが男性というユニークな編成。
始まって2、3曲目くらいまではガレージ・ガレージしててカッコ良かったんだけど、なぜかこのバンドは1曲1曲が非常に長い!
そこまで伸ばさなくてもいいんじゃない、と言いたくなるようなフレーズの繰り返しを多用しているため、だんだん眠くなってきてしまった。(笑)
もっと凝縮して短く簡潔にまとめてもらったら良かったのになあ。

3番目、GO-DEVILS 。
これは女の子3人組バンドで、これまたガレージ系。
元気いっぱいの女の子、という印象かな。
結構演奏が上手かった。
途中からヴォーカルとしてプロレス用のマスクを付けたJELLY BEAN が登場。
この方、有名なイラストレーターなんだって?
あ、確かに絵は見たことあるね!(笑)
ノリノリでステージ上で歌いまくり、プロレスごっこまで始めてしまった。
ギターの女の子、バーカウンターの上に乗って演奏してたかと思うと、天井の梁をターザンのようにつたってステージまで戻る、という曲芸技を披露!
なんだろ、今日は「見世物」的なバンドが多いなあ。(笑)

続いてSPIKE 。
以前にもライブを観たことがあるバンドなので大体のところは予想できていた。
非常に上手いんだけど、どうもあの「角」が気になって仕方ない。(笑)
今回も安定したステージで、とても聴きやすかった。
ただし、ライブっていうのが「安定」していていいのかどうかは分からないけどね!
それにしてもこの日のバンドの中では「角」くらいでは全然「きわもの」には見えなくて残念だったね。(笑)

次はTHE MONSTER A GOGO’S。
これはROBINのHIROSHIが90年代に在籍してたバンドで、ヴォーカルHIDEROWが事故で亡くなってしまう、という悲劇のため解散した伝説のバンド。
そしてHIDEROWの命日である6月24日近くになると、毎年復活してライブを行っている模様。
毎年どこかで復活ライブやってるのは知っていたけれど、今回初めて観ることができた。
当然のようにギターはROBINのHIROSHI。
恐らくドラムとベースも元THE MONSTER A GOGO’Sのメンバーだと思われる。
皆バットマンを意識してアイマスクを付けていたので、はっきり分からない。
そして亡きHIDEROWの代わりにヴォーカルとして登場したのが後で何度も登場することになる東京クランプスのELOVIS
このバンドが活動していた当時のことはよく知らないけれど、かなり盛り上がってたんだろうなと想像する。
どれがオリジナル曲でどれがカヴァーなのか、などはよく分からなかったけど、とても良かったと思う。
THE MONSTER A GOGO’Sの音源はなかなか手に入りにくくて1枚しか持ってないけど、他も聴いてみたいな!
ROBINで聴き慣れてるギターとは違って、ガレージ系のサウンドだったのがとても新鮮だった。
服装もシャツにネクタイだったしね!(笑)
ここでもMISS TARANTURAが乱入してきて、かき回してくれてた。

続いてはROBIN。
まさかTHE MONSTER A GOGO’Sの次がROBINとは思ってなかった!
この展開だけはあり得ない、と予想してたのに裏切られてしまった。
いつものROBINにギターに戻ったHIROSHIは連続でステージに。
最近多い「BATTLE GOES~」からのスタート。
この日は珍しく「KING OF BOOGIE NIGHT」が途中で中断!
仕切り直してもう一回最初から演奏。
こんなの初めて観た!
それにしても今回のROBINは曲数少なかったなあ。
多分全部で6曲くらいしか演奏してないね。
そして音響がROBINのようなラウド系には向いてなかったようで、音が割れて聴こえてきたのも残念だった。
やっぱりROBINはワンマンで、音響バッチリで参戦したいね!

7番目にTOKYO CRAMPS登場!
ヴォーカルは前述したELOVIS、全身網タイツに「ひもパン」というLUXを意識した服装。
途中で網を引きちぎり、「ひもパン」一丁で歌いまくっていた。
実はあんまりCrampsの曲を知らないSNAKEPIPEなので、「聴く」というよりは「観る」に重点を置いてしまった。(笑)
あんなギリギリのところまで下がった「ひもパン」だから、SNAKEPIPEだけじゃなくてお客さんみんなもそうだったかな?
ここでは誰だか分からない女性が「女王様」として登場。
ELOVISに鞭をくれてやるシーンなどがあって、またもや「見世物」ステージになっていた。
「Bikini Girls with Machine Guns」の時にはまたもやMISS TARANTURAがビキニ姿で登場。
今回のライブは女性がステージに立つのをよく観るなあ。

ラストはSpecial JET band(futurering SEIJI WOLF)。
ゴジラのかぶりものをしたギターウルフのSEIJIの横にピンク色のライダースを着てギター持ってるのは、なんとJET BOYSのオノチン!(笑)
オノチンの脱ぎっぷりは「R.P.G.ファイナル参戦!」でも記事にしたことがあるけれど、今回もまたやってくれた。
ヴォーカルはこの日、何度も登場しているELOVIS。
声量あるし、最後まで元気いっぱいでステージを務めているのはすごいパワーだね。
そしてアンコール前の曲の途中で、またもや「ひもパン」一丁で歌っていたELOVISに刺激されたのか、いきなり下半身だけ露出させてギターを弾き始めたオノチン。
「俺も脱ぎたい」
と思ってしまったのだろうか。
ELOVIS顔負けの真っ赤な「ひもパン」だけを着けていた。
そしてアンコール「Surfin’ Bird」演奏中に事件は起こった。
興奮したオノチンが客席にダイブ!
それを受けた観客がオノチンを神輿状態でかついだまま闊歩している。
その時のオノチンはなんと両足開脚状態!(笑)
いつの間にか「ひもパン」が外れている!
数人の観客にかつがれて両足開脚になったオノチンのシルエットがどんどんSNAKEPIPEのほうに近づいて来た!
もうたまらなくなって身をよじって大笑いしてしまったSNAKEPIPE。(笑)
大爆笑モノだよ、オノチン!さすが!やってくれる!(笑)
最後の最後に本当に面白い「見世物」見せてくれて、ありがとうオノチン!

今回は2500円で8バンドの演奏に加えて女性と男性、両方のヌードショーまで見られて本当に面白いライブだった。(笑)
それにしても最初のMISS TARANTURAの衝撃が最後のオノチンで霞んでしまったのが、興味深い事実。
女性ヌードに男性ヌードが勝つとはね!(笑)

個性派女流アーティスト大集合!

【下の記事以外にもいっぱいいる個性派女流アーティスト達】

SNAKEPIPE WROTE:

いつの間にか梅雨に入り、毎日じめじめしてますな! このくらいの時期から非常に面倒な作業になるのがシャンプー後のドライヤー。 SNAKEPIPEは髪が長いので、ドライヤーに時間がかかってしまう。 せっかくお風呂に入ったのに、また汗だく…。 いっそのことショートカットにしてしまおうか、などと髪型の変更を考えるほど。 と、ここでふと思いついたのが「個性的な髪型」の女性アーティスト達。 以前「髪型・古今東西」という記事を書いたことがあるけれど、あの時は男性ミュージシャンに言及していた。 今回は女性限定での髪型編を書いてみよう!

見ただけで「あの人!」と分かるような個性的な髪型をした女性といえば、やはり80年代が多かったように思う。 当時はワンレン、ソバージュ、フラッパー(死語満載)が大流行! もしくはSNAKEPIPEもやってた刈り上げショートのスタイルが多かった。 そんな中でも異彩を放っていた女性達がいる。

まずはパンク編。 パンクといえばまず出てくるのがSiouxsie Siouxだ。 初期の頃は「モンチッチ」みたいなショートカットだったけれど、中期以降は髪の毛逆立て、くま取りメイク。 右の写真は日本を意識してるから余計に歌舞伎テイストが感じられるよね。(笑) カッコいい姐御って雰囲気。 それにしてもスージー・スーってスペル調べないと書けないよー! っていうか普通に読めないし?(笑)

「くま取り」で思い出すのがNina Hagenである。 まるでサイコビリー(女)のような髪型がお気に入りみたいだけど、時期によって色やスタイルが変化しているみたい。 彼女の場合は髪型というよりもそのメイクが特徴的。 目の周りは真っ黒に縁取られたライオン・メイク!(笑) 実はSNAKEPIPE、Nina Hagenが来日した時にライブに行った経験があるのだ。 ライトがほとんど点いていない真っ暗な会場に、蛍光色のブラックライトで光る化粧を施したNina Hagenが歌っていた。 ってことで「本人を見た!」というよりも「動いてる唇を見た」という貴重な体験だった。(笑)

80年代の派手系ネーちゃんの代表といえば、やっぱりCyndi Lauperかな。 なかなか当時の写真が見つからなかったので、この写真になってしまったけど、確か横部分を刈り上げてたような? 彼女の場合も髪型+メイクが特徴的で、髪もアイシャドーもカラーをふんだんに使ってスカート翻して踊ってたな。 まだ現役で活動しているみたいで、つい最近も来日してたっけ。 今はショートカットになってるから昔の面影はなくなってたな。

髪の毛にやたら飾り物を付けてたのはStrawberry Switchblades。 当時の記事で「どうして日本の女の子はミシンがあるのに、自分の服を作らないの?」なんて言ってるのを読んだことがある。 そこに載ってた写真をよく観察したら、なんとあの髪に付いている長いリボンが「うんしん縫い」で手作りだったのを発見して驚いたことを思い出した。 うーん、こんなどうでもいいことを覚えてるSNAKEPIPEはヘンなところだけ記憶力がいいな。(笑)

続いてのド派手系はRonettesあたりに代表されるBee Hive(ビーハイヴ)というヘアスタイルを好む女性達に登場してもらいましょ。 Ronettesは50年代のガールグループで、恐らく当時はこの髪型は流行していて、それほど奇異ではなかったのかもしれない。 ビーハイヴという言葉は「ミツバチの巣」という意味で、髪をドーム状に高く結い上げる独特のスタイルである。

これを70年代後半にやってたのがB-52’s! 80年代にはよく音楽雑誌を講読していたSNAKEPIPEは「舞台裏」のような雰囲気の、レコードジャケットにはならないようなアーティストの写真を見るのが大好きだった。 本来ならば失敗なのかもしれないような普段の顔が見られるからだ。 そして雑誌の中にビーハイヴに手をやって、高さの確認をしているようなB-52’sの写真があって興味深かった。 自分でスタイリングしてたのかな?(笑)

80年代にもう一人ビーハイヴの女性がいる。 覚えてるかな、Mari Wilsonである。 見よ!この盛り上がり具合を!(笑) 82年にヒットした「Beware Boyfriend」(邦題ボーイフレンド)で初めて見た時はびっくりしたものである。 日本ではマリーンがカヴァーしてたね。 ほとんど一発屋か、と思いきやHPで確認したところ今年のツアーの予定があったので現役で活動している模様。 みなさん、元気ですな!

次はショートヘアの女性達。 代表はやっぱりEurythmicsのAnnie Lennox! 以前「ファッション雑誌なんかいらない!」の記事にも写真で登場したAnnie。 男装の麗人といった雰囲気は、なかなかお目にかからない。 SNAKEPIPEにとっても憧れの存在だったしね! こちらも未だに頑張って活動中のよう。

男装の麗人続きで書くとするとこの方、Grace Jonesを忘れちゃいけないね! モデル、歌手、女優として一世を風靡した彼女。 それにしてもこの髪型、今見てもやっぱりかなり特殊! 言ってみれば「角刈り」なんだろうね?(笑) 以前パンチパーマの日本女性を見たことあるけど、角刈りは見たことないなあ。 それにしても80年代はボディビルダーのLISA LIONなども注目されてたし、「強い女性」がキーワードだったのかな。

もう一人、ショートカットと言えば…というか髪の毛ないし!(笑) Sinead O’connorに登場してもらいましょう。 この坊主頭が似合う人ってなかなかいない。 よほど顔立ちが美しくないと難しいだろうね。 日本で坊主頭というと尼僧になっちゃうけど、外国人がやると雰囲気が違ってくるから面白い。 SNAKEPIPEも一度でいいからスキンヘッドやってみたかったな!(笑)

さて次は番外編! 日本女性の個性的な髪形といえば、最近ではまちゃまちゃか。 アーティストなのかは疑問だけど、もみ上げ部分がなければ完全なサイコ刈りなので特集に入れてみた。 どうしてこの髪型にしてるのか謎だけど、HPを見てみたら「好きな音楽ロッキンロー」とあったので、その関係か? それにしても「好きなファーストフード店」として「ファッキン」と書いてあったのが笑えた。 答えはファーストキッチンね。(笑)

最後はこの方に締めて頂きましょう! 日本女性の中でここまで個性的な髪型は他に思いつかなかった! ミステリー作家であり、シャンソン歌手の戸川昌子! アフロヘアのかつらだったら新宿の新聞配達「タイガーマスク」の人などが有名だけど、恐らく戸川昌子は自毛では? どこかですれ違ったとしても絶対に見間違えないであろう、その髪型! ということで日本女性の個性派ナンバーワンは戸川昌子で決定!(笑)

いやいや、もっと個性的な髪型の女性がいるよ、という情報があれば是非ご一報くださいませ!