大人社会科見学—上野動物園—

【巣作りをしていた愛らしいプレーリードック達】

SNAKEPIPE WROTE:

10月10日、久しぶりに社会科見学と称して上野動物園に行ってきた。
大人社会科見学は産業科学館に行って以来のことなので約1年ぶりだ。
そして前回動物園に行ったのがいつのことなのか思い出せないほど昔のため、ROCKHURRAHもSNAKEPIPEも子供みたいにワクワクしていた。
ROCKHURRAHは「お洒落なチンピラ」といった風情、SNAKEPIPEは「ウエスタンショップの店員」のような服装でとても動物園向きではない。(笑)
ライブに行くのと同じくらい気合を入れて、上野へ。

当日は午前中が曇り、少し雨もパラついていた。
せっかくお弁当まで持って行ったのに、ちょっと残念・・・と思っていたら午後にはすっきり晴れて社会科見学日和になっていた。
やっぱり日頃の行いが良いせいか?(笑)

上野にはたまに行くけれど、大抵向かうのはアメ横方面。
公園側を歩くのは本当に久しぶり。
動物園までの道のりを地図で確認してしまった。
傍から見たらすっかり「おのぼりさん」みたい。(笑)
ゆるゆる歩いていると無事に動物園へ到着。
えっ、入場料大人600円!二人で1200円!
すごいリーズナブルだなあ!
さすが歴史のある動物園だね、などと言いながら園内マップを確認。
特にどの動物と目的がある社会化見学ではないので、一通り歩くことにする。

まずはフクロウがお出迎え。
真っ白いフクロウってかわいい!(笑)
ワシやタカの壮観なこと!
あんなに狭い場所じゃ羽を充分に広げることもできないだろうなあ。
などと感想を言い合いながら歩いていくと
前はここにパンダがいた場所、に出た。
そうか、今は上野にパンダがいないんだね。
代わりに、という感じでレッサーパンダがスター扱いされているようだったけれど、なぜか姿を確認することができなかった。
ライオンもメスしかいなかったようで、オスは見当たらない。
動物園って「つがい」でいるわけじゃないんだ?
一匹だけじゃちょっとかわいそうな気がするな。

結構な距離を歩き、まずは前半戦とでも言うべき東園を歩き終える。
ゾウやゴリラ、トラといった「いかにも動物園に来た」と思える動物は、その大きさに圧倒され怖かった。
子供の頃は「わあ、すごい」だった感想が「怖い」に変化している。
いつの間にかいろんな想像してるんだろうね。
「こっちに緑モヒカンの鳥がいる!」
「こっちはグラムロックか越地吹雪みたい!」
などと言い合い、自然の造形や色彩に目を奪われる。
東園の中で一番SNAKEPIPEが反応した動物が上の写真「プレーリードック」だ。
テレビで見たことはあるけれど、実際に見るとそのなんとも愛くるしい姿に思わずにっこりしてしまうほど!(笑)
とってもかわいかった。

さてそろそろお腹も空いてきたしお弁当の時間にするか、という時に上野動物園はもってこいだ。
そこかしこにベンチや水飲み場、手を洗う場所、トイレなどが完備されている。
場所を探してウロウロする、という時間のロスが全くない。
テーブルと椅子がある休憩所も多く、見渡すとほとんど皆さんお弁当持参。
飲み物だけ買ってのんびりしている様子。
これまた非常にリーズナブル。(笑)
撮影禁止や持込禁止、など「禁止事項」が多い公共施設が多い中、上野動物園の「ゆるさ」は今時珍しいほど素晴らしい!
とても気持ちが良かった。

お腹も満足して、続いては「いそっぷ橋」を渡り西園に向かう。
西園の半分は不忍池が占領しているためやや「こじんまり」している。
こちらの目玉は恐らく珍獣のオカピやコビトカバ、キリンなんだろうな。
「両生は虫類館」にはワニやヘビ、イグアナ、カエルなどの人によっては身の毛もよだつほど大嫌い!というような動物がいっぱいなのにもかかわらず、意外なほど大人気!
押せ押せの人だかりにびっくりしてしまう。
世界最大にして凶暴なイリエワニがいる水槽が一番人気で、なんとワニの顔(というか頭)が水槽にぴったり貼り付いている!
寝ていたのかもしれないが、70~80cmの巨大なワニ頭をどアップで目にする機会はあまりないと思う。
あまりの大きさと迫力に腰を抜かす人が続出!(大げさ)

ROCKHURRAHとSNAKEPIPEが反応したのは「小獣館」という小さい動物を展示している場所。
ネズミやリスのいろんな種類が見られる場所で、とってもかわいい動物がいっぱいだった。
いい年した大人が「かわいい~!」と「うっとり」しちゃう光景はやや不気味だけれど、本当にかわいいんだから仕方ない。(笑)
西園では「小獣館」がお薦め!

特別なスター動物不在だったせいか、もしかしたら入場者数も少なかったのかもしれないが、人混みをなるべく避けたいと思っているROCKHURRAHとSNAKEPIPには都合が良かった。
そしてパンダがいなくても充分楽しかった。
あちこち見ていると、結構な距離を歩いていたと思う。
ちっ、万歩計でも買って試してみれば良かったな。(笑)
童心に返ることもできて、健康にもなる一石二鳥!
また大人社会科見学したいと思う。

大人社会科見学—産業科学館—


【鉄を溶かすベッセマー転炉の複製。まるで現代アートだよ!】

SNAKEPIPE WROTE:

9月の三連休はどこかにお出かけしようと計画していたROCKHURRAHとSNAKEPIPE。
いつも行っている例えば古着屋や材料屋では面白くないので、せっかくならば今まで一度も行ったことのない場所にしよう、ということになった。
3日3晩考え続け、出たアイデアが「千葉県立産業科学館」!
面白いかどうかは行ってみてからのお楽しみ。
ワクワク・ドキドキしながらのお出かけである。

予想していたよりも大きく立派な建物だな、が第一の感想。
しかも「県立」だったとは!
入場料を払うより前に「サイエンスドームギャラリー」というブースで「不思議な視覚の世界」が開催されていた。
ここではホログラムやだまし絵、凹凸を利用した錯覚など、様々な視覚の実験作品があり、結構面白い。
えっ、ここまでは無料で入れるの?
さすが、やるね!千葉県!(笑)

少し歩くとチケット販売カウンターがあり、聞いてびっくり入場料は300円!
再入場も可、というなんとも親切な科学館である。
2階からどうぞ、の案内の前にドドーンと巨大な鉄の塊がっ!
どうやら千葉県内で実際に使われていた水力発電の装置らしい。
こんなカッコいい鉄が展示してあるなんて、と期待で胸がいっぱいになるSNAKEPIPE。
そして2階の「現代産業の歴史」のコーナーに向かう。

まずはその入り口のオブジェが素晴らしい!
鉄、ステンレス(?)、ボルトやナットなどを使った現代アートである。
色彩も鮮やかで、ウチに持って帰ってドアにしたい逸品!
どうして美術館じゃなくて産業科学館にあるんだろう?

「現代産業の歴史」は発電所やコンビナート、鉄や石油について詳しく説明されているブースで、SNAKEPIPEがよだれを垂らしそうになるほど大好きなジャンルである。
こんな三連休中にわざわざ産業科学館に出向く人も少なかったらしく、なんと会場にいるのはROCKHURAHとSNAKEPIPEの二人だけ!
係員もいないし、まさにここはパラダイス!(笑)
「ひー、カッコいい!」
「鉄の塊、欲しい!」
などと奇声を発しながら思う存分鑑賞することができたのである。

例えば「ご家庭に電気が届くまで」のような詳しい、本当の意味で勉強になるような説明ももちろん興味深かったけれど、やっぱり目を引くのは完璧な縮尺で複製された鉄を加工するための機械や送電線の断面(実物)など。
断面図にいたってはまるでマンデルブロ集合の図のよう!
これってほとんどアートの領域!
科学と数学と美術の融合ねっ!
先日の「ターナー賞の歩み展」に行った時よりもグッと迫ってくるものがあるのはやっぱりインダストリアル好きだから?(笑)
できればそのままずっとこの空間で過ごしたい、とまで思ったSNAKEPIPEであったが、まだ1階の展示があるのよね。

1階のブースは「先端技術について」と「科学を体験する」コーナー。
科学の体験、とはいっても子供向けの内容なので磁力や圧力を使ってこんなことができますよ、みたいな内容。
印象に残っているのは「無限の部屋」という仕切りを下からくぐって入る三角形の空間。
これはいわゆる乱歩の「鏡地獄」状態で、鏡の中の鏡、と永遠に続く世界。
この鏡のインスタレーションは草間彌生の展覧会でも何度か経験したことがあるけれど、いつでも不思議な感覚にさせられる。
今回はROCKHURRAHと二人だけで体験できたので、
「こんな角度から自分を見たのは初めて!」
「どこまでも続いてて面白ーい!」
などと口々に感想を言いながら楽しんだ。
二人共すっかり子供に戻ったようである。(笑)

300円でこんなにお得感を持つのも珍しい。
二人とも大満足である。
インダストリアル好き、工場系、鋼鉄系が好きな方には是非お勧め!
また社会科見学しようね、と約束したROCKHURRAHとSNAKEPIPEであった。